骨髄移植ってなんのためにするの?っていう人のためのスレだよ!
方法と予後まで書いてね
あれ!?
説明は??
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>>6
ごめんノリで建てたから書き溜めとか全くしてない
そんで、そういう悪い細胞を死滅させるために抗癌剤を使うわけ。
白血病に対して、現在は寛解導入療法、地固め療法、そして場合によって維持療法を行います。
しかも最初から複数の抗がん剤を使う。
さらに診断時の病名とか経過によって骨髄移植をしていくかどうか決めるんだけど、
ほんとに最初の最初は、白血病に対しては単剤でしかも抗癌剤の使用量も今ほど多く使ってなかった。
だから一旦治ったように見えても必ず再発してたんだね。
そしてそのうち耐性がついて抗癌剤が効かなくなっちゃうっていう負のスパイラル。
骨髄移植がどんな病気に対して行われるのか?
だいたい知ってると思うけど白血病を初めとした造血器悪性腫瘍ってやつだね!
初めて骨髄移植が行われたのは正確には忘れたけど1960年代の後半。
それまでは白血病は完全に不治の病だった。
白血病はいわゆる血液のがんってやつで、体内で白血病細胞が際限なく増殖して、
正常な造血が行われなくなる病気。
血球細胞は基本的に白血球、赤血球、血小板の三種類だけど、
1.白血球が作れない
感染症に対する免疫が極端に低くなる
2.赤血球が作れない
ものすごい貧血がきちゃう
3.血小板が作れない
勝手に出血する。しかも出血したら止まらない。
このどれかが悪さをして、無治療だと発症から一か月も持たないわけ。
んで、治すためにどうしたらいいか?
昔の偉い人たちはとにかく抗癌剤の投与量を増やしました。もうこれでもかってくらい。
投与日数も長くしてみたりなんかして。
でもそうすると、当然副作用も増えちゃう。
抗癌剤は基本的に細胞分裂が盛んな細胞に効く。だから分裂が活発ながん細胞に
より効きやすいからいわゆるtherapeutic windowってのがとれるんだけど、
あんまり大量に投与しすぎちゃうと正常細胞も殺しちゃう。
んで、抗癌剤の副作用が一番出やすいのは生殖細胞、腸管上皮、そして骨髄だったりするわけ。
なんたって骨髄は毎日血液細胞を作り出してるところだからね!
そうすると、骨髄で悪さしてる白血病を殺したいのに正常骨髄も殺しちゃうってジレンマに
直面しちゃったわけ。
って誰もいねえwww
それでもがんばって書くお
髄液うま~
>>11
髄液と骨髄液は全く違うからな!
そんなこんなで、骨髄移植が初めて行われたのが1960年代。
もう骨髄もらうこと前提で治療するから、正常な骨髄ごと白血病細胞を殲滅しちゃおう、
とにかく大量の抗がん剤を使っちゃおうって考えました。
抗癌剤じゃなくて、全身に放射線あてちゃえばよくね?なんて考えも彼の頭をよぎりました。
それこそ広島長崎で被ばくした人たちは骨髄不全が生じることがわかってたから。
放射線の全身照射は骨髄に特にダメージを与えることが分かってたんだね!
これが現在まで続く「(骨髄破壊的)前処置」の考え方です。今はいろいろ方法が改良されてるけど
基本的なやり方は変わりません。
そして昔の偉い先生、E. Donnall Thomasさんは考えました。
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_ (m) _ピコーン
|ミ|
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('A`)
ノヽノヽ そうだ、減っちゃった骨髄、人からもらえばよくね?
くく
見てるお
イッチはドクターなの?
>>14
駆け出しのヘマトロジストだよ!
そうやって、急性骨髄性白血病の人たちに骨髄移植が行われました。
当時行われた前処置の詳細は知らないんだけど、巧い具合に他人の骨髄が
患者さんの骨髄の中で増えて正常造血がなされるようになりました。
それでもやっぱり最初期は拒絶されたり、なんだかんだで再発しちゃったり、
原因は不明だけど皮疹がでたり肝臓が悪くなったり、下痢がものすごいことになって
死んじゃったり、なんて人もいました。これは今はGVHDってことが分かってるけど、
当時はわかってなかったんだね!GVHDが何か、ってのは後で書こうかな。
VP療法で行こう!
(ヘマトロジストってなんだろう…)
>>18
ヘマトロジーが血液学のことだよ!
と、ここまでで骨髄移植が行われるようになった経緯は終わり。
質問あればどうぞ。
なければ現状の骨髄移植について書いてく
皮疹ならフェキソフェナジンで我慢してもらっちゃダメなの?
>>21
まさに骨髄移植で生じる皮疹はアレルギーだね。
でもアレルギーにも実は種類があって、フェキソフェナジンが効くアレルギーはII型。
骨髄移植で生じる皮疹はIV型アレルギーだからフェキソフェナジンは効かないんだね!
遅発型ということならデカドロンでどうだろうか
>>23
まあもっと正確にはIV型でもないんだが、リンパ球が悪さしてるって意味でIVて書いたよ!
実際にGVHDが生じた場合はデカドロンじゃなくてメチルプレドニゾロンを使います。
骨髄吸い取るのって凄い痛いって聞いたけどどうなん?
>>24
そう、これがめっちゃ痛い。しかも麻酔が効かない種類の痛み。
定期的に骨髄を抜かれる患者さんは骨髄穿刺の日はブルーです。
さて、骨髄移植が実際にどういう風に行われるのか?
現在は実は「造血幹細胞移植」って概念になってて、移植に使うグラフトってやつは
骨髄、臍帯血、そして末梢血幹細胞があります。
これらがどう違うか、ってのはスレが続けば書きます。
ここからは白血病の診断から移植に至るまでの流れを書こうかな。
骨髄の病気ってもう自ズラで痛いやんか
骨髄ってどうやって取り出すのよ
>>30
うつ伏せになってもらって、腸骨っていう腰の骨に大体直径2~3mmくらいの太い針を
突き刺してそこから注射器で直接吸い取るよ。
3.治療効果確認
寛解導入療法が終わって、正常骨髄ごと殲滅するんだけど、完全に殲滅するわけじゃないので
時間を置くと造血が回復してくるよ!その時にもう一回骨髄穿刺をして、
正常造血が回復してるかを確認します。
この時は染色体検査とか遺伝子検査の結果が出てる。
正常造血が回復してて、白血病細胞が見つからない状態を寛解と言います。
この状態が維持されていてかつ、上記の検査で予後良好と判断されていたら
すぐには移植には向かわず、地固め療法(および維持療法)を繰り返します。
だけど寛解に入ってなかったり、予後不良の検査結果が返ってきてたら移植を考慮します。
1.診断
白血病の診断は、たいていは原因不明の発熱が続く、とか
どこもぶつけてないのにあざができてる、とかで血液検査されてわかることが多いよ。
末梢血検査で白血病が疑われたら骨髄穿刺で精査。
顕微鏡でのぞくと芽球って呼ばれる白血病細胞で骨髄が占められてるのが診断時。
2.治療
診断がついたら、寛解導入療法ってのをします。予後とか今後の治療方針を見極めるために
最初の骨髄穿刺の段階で遺伝子検査とか染色体検査とかいろいろ出すんだけど、
結果がわかるのは長いと一週間とかかかったりするから、それを待ってたら死んじゃうので
とにかくまず寛解導入療法を行って白血病細胞を減らします。
骨髄バンクのドナーは相当の苦痛を強いられるのか
>>32
ドナーさんから骨髄採取をするときは、何回も刺さないといけないから
全身麻酔でするよ!ただ何回もさすから採取後は骨がぐずぐずだし痛いよね!
ドナーに何かしらメリットあるの?
>>34
はっきりいってないよ!完全なボランティアだね!
4.移植へ向けて
移植が必要になった患者さんがいたら、まず家族のHLAを調べます。
HLAってのは白血球における血液型、って考えてくれるといいよ!
これが合ってないと移植をしたときに患者さんの体内に残ってるリンパ球が移植した
造血幹細胞を攻撃して拒絶されちゃったり、逆にドナーさんの骨髄とかに含まれる
リンパ球が患者さんの体を攻撃しちゃったりして大変なことになるよ!
バンクから実際に手紙来たら怖いな…
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元スレ 骨髄移植の歴史を書いてく
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1474122471/
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それがわかって怖いから登録をしていない。
看護師やってるけど云々とか内科医が病院の見分け方云々とかエセ医療従事者のまとめ多い中で珍しいなぁ
折角ならもうちょっと書けばいいのに
後遺症がーとか言われるけど、その前にそもそも採取に対応出来る身体なのか沢山検査を行って
基準に満たなかったり、家族の同意が無かったら出来ないし
リスクに対する説明もきちんとあったよ
今じゃ生命保険の中にドナープランも出来たよね
その患者さんがどうなったんだろうとしばらく罪悪感がハンパなかった…
骨髄再生するし何度でもできるのにドナーになる人少なすぎて死ぬ人多い…
説明とか言いながら右から左へ移しただけで
わかりやすくもなにもなってないから
まともなサイト見る方がわかりやすいわ
抗がん剤使って臍帯血移植して一時的によくなったけど一年せず再発してあっという間に亡くなった
抗がん剤使ったら感染症にかかりやすくなるし何より内臓やられちゃうのよ
友人は白血病診断された個人病院で院内感染して肝臓やられちゃってたから再発時にはより強い抗がん剤がなかった
一番有効なのはやっぱり骨髄移植なんだよね
ドナー登録してる人、しようか考えてる人は家族の同意と会社の理解があるか確認してな
ほんと最後の最後に希望砕かれると患者のなけなしの気力持ってかれるんだ
花粉症とかアナフィラキシーとかあるけど
Ⅱ型は溶血性貧血とかITPとかじゃなかったかな
もうちょい聞きたかった