フレデリカ「家庭教師ごっこ」
杏「…課題が…溜まってる…」
杏「杏とした事が、やり忘れてたなんて…」
杏「学校あんまり行けない分、色々課題出されてるからなー…」
杏「普段はちょっとずつ消化してたけど、最近完全に忘れてたよ」
杏「難しいわけじゃないけど、量が…」
杏「プロデューサーなんとかしろよー」
杏「宿題が一瞬で終わる秘密道具とかあったりしない?」
杏「…秘密兵器ならある?」
フレデリカ「わぁお、デッサンなんてやるんだー」
文香「読書感想文…これなら、私も…」
杏「…二人が頼もしく見える。杏ちょっと疲れてるのかな…」
フレデリカ「ちゃんと夏休みの宿題早くやっておかないから…ママ何度もいったよね?」
文香「…フレデリカさんは…いつから杏さんの母親に?」
フレデリカ「そんなの生まれた時からだよー、ゆりかごから墓場まで!」
杏「愛が重そうな歌だね」
杏「今回ばかりは頼むよ、二人ならやった事あるだろうし」
杏「文香ちゃんには読書感想文と古文漢文かな。羅生門だから直ぐ終わると思うよ」
文香「…作文用紙、少なくありませんか?」
杏「別に評論文書くわけじゃないから…」
文香「用紙の裏は使っても?」
杏「1200文字に抑えてね」
フレデリカ「フレちゃんは?自由研究?」
杏「高校生にもなってそんなものは無いよ。フレデリカちゃんはデッサンと…物理は出来る?」
フレデリカ「もちのろん!多分大体出来るよー、宮本フィジデリカだもん」
杏「…やっぱり自分でやろ」
杏「ところでデッサン出来るよね?デザイン系の学科って聞いてたから頼んだけど」
フレデリカ「フレちゃんお絵描き得意だよ?壁の植木のイラスト描いたのアタシだもん」
杏「…あれかな、ピカソ的なやつなのかな」
文香「…懐かしいですね」
杏「文香ちゃん、お願いだから羅生門読んで。クラムボンもエーミールも関係無いから」
文香「大丈夫ですよ…安心して下さい、羅生門は全文暗記してますので…」
杏「じゃあ書いてこうか」
フレデリカ「プロデューサーにクレヨン借りてくるねー」
杏「デッサン!鉛筆!」
文香「………」
フレデリカ「フンフンフフーン、フンフフーン」
杏「…スリーエフで集まってるのに静かだなんて…」
杏「今度から問題集持ち歩こうかな」
フレデリカ「出来たー!」
杏「…なにこれ?」
フレデリカ「マリモとトランポリン!」
杏「花瓶って用紙の上に書いてあると思うんだけど」
フレデリカ「えー、でも鮮やかだよ?」
杏「うっわ色塗ってある」
フレデリカ「コォォォォ~」
杏「…トランシングパルスか…」
杏「…点P…うーん…」
フレデリカ「プロデューサー?」
杏「秒速5センチって人間にしたら遅すぎない?」
フレデリカ「点Fが到着点だってさー、プロデューサーアタシに向かって来てるんだ」
杏「辿り着くのにだいぶかかりそうだね」
文香「でしたら…この、Phは…」
フレデリカ「プロデューサーのエッチ!」
杏「お願いだから課題やって」
フレデリカ「なんで課題ってあるんだろー?」
杏「そりゃ夏休み中に何もせず学力低下するのを防ぐ為じゃない?杏からしたらメンドーなだけだけどさ」
フレデリカ「コーヒー飲みながらやろっかなー」
杏「やめて、溢して台無しにする未来しかみえない」
フレデリカ「台無しとダイナソーって似てるよね!」
杏「恐竜じゃなくて花瓶描いてくれないかなー」
フレデリカ「恐竜型の花瓶だよ?」
杏「デッサンって意味分かってる?」
フレデリカ「ミリオンライブが連載してる雑誌だよねー」
杏「おしいなー、あと一文字違う」
文香「…少し、静かにして頂けますか?」
フレデリカ「文香ちゃんも一緒にお絵描きするー?」
文香「いえ…私は、あまり絵は…」
フレデリカ「だいじょーぶだいじょーぶ、楽しく描けばいいんだよ」
文香「でしたら…羅生門でも…」
杏「…一回休憩しよっか」
杏「で、進展は?」
フレデリカ「このコーヒーのお砂糖位かなー」
杏「ゼロ、と…文香ちゃんは?」
文香「…人生において、この程度の障害は無いに等し
杏「はぁ…まぁいいや。一息ついたら真面目にやろっか」
フレデリカ「マジデリカモードだねー」
杏「デッサンは自分でやるとなるとかなり掛かるから、ほんとお願いね」
フレデリカ「杏ちゃんはどこまですすんだのー?」
文香「確か…プロデューサーさんが、エッチという所までだった気が…」
杏「そんなの何処にも書いてないって」
フレデリカ「プロデューサーってエッチなの?」
杏「そんなの杏が知ってる訳ないじゃん」
文香「でしたら…確かめなければいけませんね」
杏「いや、だからそんなの課題で出てないって」
フレデリカ「で、なんの話だっけ?」
文香「…花瓶か羅生門だった気が…」
杏「戻り過ぎかな。そもそも大した話してなかった気がするけど」
フレデリカ「なんでおばさんはカツラ作ってたの?」
文香「いえ、私は作ってはいませんが…」
杏「課題ね、課題。杏の進展具合でしょ」
フレデリカ「コーヒーの砂糖だっけ?」
文香「…そろそろ、始めませんか?」
杏「そーだね、このまま喋ってると日が暮れちゃいそーだし」
フレデリカ「お、羅生門!」
杏「違うって、花瓶だから」
フレデリカ「文香ちゃんは花瓶を作るんだっけ?」
文香「いえ…私は、コーヒーを…」
杏「…プロデューサー、手伝って」
オーバーしてすみませんでした。
お付き合いありがとうございます
元スレ
フレデリカ「家庭教師ごっこ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474180335/
フレデリカ「家庭教師ごっこ」
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コメント一覧
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- 2016年09月19日 23:22
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- 2016年09月19日 23:27
- かな子や智絵里、あるいはきらりに頼むべきだった
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