8.リトル・レッドマン(The Little Red Man)
「リトル・レッドマン」はフランスの化け物である。キャサリン王妃の統治時代(1547年から1559年)に
テュイルリー宮殿の近くの肉屋として働いていたジャンという男が化けて出たものだとされている。
ジャンは「王様の秘密をばらしてやる!」と国を脅した末処刑になった男で、処刑の時に「死んでも化けで出てやる!」と叫びながらあの世へ行ったそうだ。以後、キャサリン妃を捕まえようと血だらけの体を引きずって夜な夜な出現していたという。
また、ナポレオン皇帝も2度ご対面していると言い伝えられている。2度目の目撃で「もう、2度と現れないでくれ」と懇願したが断られ、そそくさと城の吹き抜けから出て行ったそうだ。リトルレッドマンは災害が起こる前夜に現れると言われている。
7.八尺様
日本が発祥の地である「八尺様」は2008年にインターネット上で公開された伝説の化け物で、漫画などにもなり話題を読んだ。語り手の男性によると、男性が小さな村に住む祖母と祖父と尋ねていた時に、8尺ほどの異常に背の高く、不気味な笑い声を出している女性を見かけたという。
祖母と祖父がその話を聞いた途端、震えが上がったという。なぜなら、この2人は八尺様の伝説を知っていたからである。八尺様は「残り2日の命である若者」の前にしか現れないからだ。
すぐに男性にお祓いをし、親せきに知らせを入れ、村から連れ出した。以後この男性がを祖父母を訪れることはなく、祖父の葬式にも出席することもなかった。
ちなみに「八尺様」の元ネタはこちら。
6.エル・サコマン(El Sacoman)
スペインに伝わる化け物「エル・サコマン」。1910年、スペインのメキシコのカトリック教会の聖職者・フランシスコ・オルテガの結核を治す目的で、何故だか7歳の男の子が誘拐された。子供の生き血を飲んだり、子供の脂肪分を湿布に含ませて胸にあてることで結核が治るとされていたそうだ。
男の子を誘拐した男は、小さな抜け殻をバッグにつめ持ち帰ろうとしたが、帰り道処刑されてしまった。
この化け物伝説は、ラテンアメリカやメキシコの道で黒いバッグを肩にしょった不気味な男が目撃されているもので、いつも子供をうかがうように狙っているという。
行いの悪い子供は連れて行かれてしまうので、夜は外に出ない方がよいとされている。名前はエル・サコマン、エル・サックマンなどと呼ばれている。
5.ロンドン・オディティ(London Oddity)
変わり者という意味のオディティ。ロンドンに現れる奇妙な女性の化け物である。
1958年、ロンドンのBeckontree駅で10名が殺害された。1992年、同じような事件が起こり関連性が疑われた。Beckontree駅は、すでに何かに呪われているような雰囲気が抜けきれなかったそうだ。
駅長がある夜、事務所のドアを3回たたく音を聞きドアを開けたが、誰もそこにはいなかった。
そのまま事務所を出てプラットフォームへ向かった。すると、何故だか震えが止まらない…誰かが後ろからついてきている気配を感じた。
勇気を振り絞って後ろを振り向くと、白いドレスをまとった長い金髪の女性が立っていた。そして、彼女には何と「顔」がなかったそうだ。その後、この駅長の後輩たちも「顔」のない女性を目撃したという。
4.アム・フィア・リアス・モア(Am Fear Liath Mor)
1925年スコットランド、科学者であり登山家の男性がベン・マクドゥイ(Ben Macdhui)という山で、何かにつけられているような不気味な気配を察知した。仲間の登山家も同じような気配を経験している。
「アム・フィア・リアス・モア(Am Fear Liath Mor)」と名付けられた得体のしれない化け物のようなものは、霧に隠れながらも大まかな風貌が報告されている。
背は低く小柄。灰色の毛で覆われ、小さな登山グループの目の前のみ現れる。状況はいつも山頂付近の霧の中である。1939年に上がった報告でも同じようなことが書かれている。もちろん、山頂付近は人間が住めるような場所ではない。
3.キャンベラ・ゴースト(Canberra Ghosts)
1940年8月13日。オーストラリア政府の4人の官僚を乗せた飛行機が着陸に失敗し山中に墜落した。キャンベラ航空事故と称された悲劇。事故現場には追悼碑が建った。
以後、事故現場が光に照らされているのが目撃され、飛行機が森に衝突するような音を聞いたという人が何人か現れた。木の後ろから人影が走る姿、火が燃え移ったパイロットの叫び声などの報告もあがった。
この化け物騒動や事故については、かなり都市伝説的な部分が強いと言われている。物的証拠はもちろんなく、作り話要素が濃いそうだ。
2.グリーン・クロウ。ビースト(The Green-Clawed Beast)
1955年8月21日。アメリカ・インディアナ州のガッドタウン。ダーウィン・ジョンソンさんとその友人たちがオハイオ川で避暑を楽しんでいた。すると、砂浜から4.5mのところから「大きな緑の爪のある手」がジョンソンさんの膝を掴んで水中に何度も引きずり込もうとした。しかし、何とか命からがら抜け出し、九死に一生を得た。
必死に岸に泳ぎ辿り着くと、膝の周りには「緑色の手のひらのような跡」がびっちり付いていたそうだ。その跡が消えるのには何日かかかったという。
翌日、知り合いの米国空軍軍曹にその様子を話すと「その化け物のことは口にするな!」そう言われたという。
1.バームストンの野獣(The Beast Of Barmston Drain)
イギリス、2015年5月のことだ。バームストン・ドレインと呼ばれる水道管に巨大で毛深いモンスターが現れたと何軒か報告があがった。身長はおよそ2.4mとされ、水路から勢いよく飛び出しては、別の排水管や排水溝に消えるのが目撃されている。
別の目撃証言では、似たような化け物がジャーマンシェパードを無残な方法で食べていたという。
最近では、2016年8月26日。女性とその二人の友達が偶然にもこの化け物を至近距離で目撃している。その時、運転中で遠目にはキツネか何かが飛び出してきたように見えたそうだ。しかし、近づくにつれて灰色の毛をまとった車より巨大な「人の顔を持つ」化け物であることがわかった。アクセルを思いっきり踏んで一目散で逃げたそうだ。
お気に入りの話は見つかったであろうか?日本の八尺様のコンセプトは日本のホラー映画を回想されるが、何度聞いても背筋に冷たいものが走るようだ。