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http://japanese.engadget.com/2016/09/23/iphone-7-plus-ios-10-1/


iPhone 7 Plusカメラの背景ボケ機能、iOS 10.1ベータで提供開始。一般リリースもまもなく? - Engadget Japanese


アップルが iOS 10.1 のパブリックベータテストを開始しました。iOS 10.1では iPhone 7 Plus だけの目玉機能でありながら発売には間に合わなかった、人物の背景がボケる被写界深度エフェクト(ポートレートカメラ)が使えるようになります。





iPhone 7 Plus カメラの被写界深度エフェクトは主に人物を撮影する際、顔にはっきりとピントを合わせつつ、背景をきれいにぼかす機能。

従来の画像編集アプリでも、背景までピントのあったスマホ写真の一部に後から「レンズぼかし風フィルタ」などを適用することでそれらしい写真を作ることはできました。しかし実際の奥行きや焦点距離を無視した擬似的な再現のため、前景と背景の境界などが不自然になります。

iPhone 7 Plus では「2つのカメラと先進的な機械学習を使って」、本格的なレンズのカメラで撮影したような効果を自動的に適用できます。

iPhone 7 発表キーノートでのフィル・シラーによる説明では、デュアルカメラと機械学習(による被写体認識)で場面の奥行きを求め、背景部分にだけボケを適用する原理です。

(蛇足ながら、写真テクニックにおける背景ボケの「ボケ」は日本語から英語に輸入されれたため、英語でも " Bokeh "。

さらに蛇足。ローマ字綴りのBokeを英語発音するとボゥクになってしまうため、元の日本語発音に近く読ませるよう、末尾にhをつけたBokehの綴りが使われています。が、すでに英語になって久しいため人によりボゥケィやボカーなどさまざまに発音するようです。フィル・シラーは「ボカー」派)。




被写界深度エフェクトはすべてのカメラモードで選べるわけではなく、スクエアやパノラマのような撮影モードのひとつ「ポートレート」でのみ適用できます。

ポートレートでは自動的に「望遠」レンズの画角になり、被写体をカメラからある程度離して、かつ一定距離(240cm)以内に置くよう求められます。

被写界深度エフェクトを適用できる距離の場合、ライブビュー下の「被写界深度エフェクト」の文字がハイライトされ、背景ぼかし効果がリアルタイムにプレビューできます。

モード名は「ポートレート」であくまで人物用に最適化されているようですが、顔や人体を認識しないと発動しないわけではなく、手前の被写体と背景の距離があれば有効になります。感覚をつかめば、テーブルの上の小物を撮る場合などにも利用可能です。

被写界深度エフェクト有効で撮影した場合、エフェクトありの写真となしの写真が2枚保存されます。

(ベータ版で試したかぎり、やはりデュアルレンズの視差や画角差だけを使うdumbな演算で実現しているのではなく、限られたデータから被写体やシーンを推測して適用する挙動のようです。ここがキーノートでも触れられた「機械学習」の成果かもしれません)。


iOS 10.1 / ポートレートカメラの一般提供スケジュールは公式には未定。製品ページは「まもなく登場」のまま。

パブリックベータは誰でも参加できるとはいえあくまで未完成版のテストであるため、このままのかたちで一般向けに提供されるとも、ごく近い時期になるとも決まったわけではありません。

ただし、iOSの開発者ベータからパブリックベータはこれまである程度の間隔を置くことが多かったところ、今回のiOS 10.1では例外的にわずか1日後だったため、正式リリースもさほど遠くないかも、と期待することはできます。

奥行き効果は FeliCa / Suica / Apple Pay 対応と並んで iPhone 7 (Plus)の目玉機能であるにもかかわらず、買ってすぐには試せなかっただけに、早く完成度を高めて誰でも使えるようになってほしいものです。

iPhone 7 Plusカメラの背景ボケ機能、iOS 10.1ベータで提供開始。一般リリースもまもなく?
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