アメリカで開催される「バーニングマン(Burning Man Festival)」はアメリカ、ネバダ州リノ市の約150km北北東に位置する乾湖、ブラックロック砂漠で年に1度、約1週間に渡って開催される大規模イベントです。
そこで、参加者の通称バーナーたちが絵画制作、音楽ライブ、舞台演劇、ミュージカル、サーカス、大道芸、仮装などなど様々な活動が行われます。
会場となるブラックロック砂漠は砂漠だけに、電気、上下水道、電話、ガス、ガソリンスタンドなどの生活基盤は整備されていません。そして貨幣の使用は禁止、ライフラインは自力で用意します。唯一、仮設トイレ、氷だけが主催者側によって用意されるそうで、「バーニングマン」に集う者たちは自分の何かしらを表現することを目的としています。見物だけの参加者はご法度。
また、「バーニングマン」は毎年、テーマが掲げられており、2016年は「Da Vinci’s Workshop」、2015年は「Carnival of Mirrors」、2014年は「Caravansary」でした。各テーマに沿った、イベントやオブジェ、人々が砂漠に出没します。
フランスのディレクターでフォトグラファーのVictor Habchyさんはその「バーニングマン」の様子を撮影しています。同じ時代とは思えないほど、世紀末感漂う光景は、シュールレアリスムを地でいくような風景で、その世界観が写真から伝わってきます。
Victor Habchyさんはこの写真シリーズ「Burning Man」の他に日本に訪れ、 2006年に閉園し、廃墟となった奈良ドリームランドも撮影しておりますので、そちらも合わせ御覧ください。