真紅、お墓をもみほぐす。
- § 主な登場人形紹介
真紅
水銀燈がユーチューブに上げた動画に低評価をつける事だけが生き甲斐の第5ドール
雛苺
トモエに会いたくて会いたくて震えと嘔吐と失禁が止まらない第6ドール
翠星石
双子の妹が動かなくなるまでハグを続けるハグ魔な第3ドール
蒼星石
健康のために帽子の中では頭の上に常にお灸を据えている第4ドール
金糸雀
ドローン2機までなら素手で撃墜できる第2ドール
珪孔雀
第0ドールと第1ドールを巻き込んで801チーム結成を企む第8ドール
水銀燈
アリスになれなかったのでユーチューバーを目指す第1ドール
雪華綺晶
「白い闇鍋」という意味深な異名を持つ第7ドール
薔薇水晶
趣味としてテナガエビ釣りを始めるも釣ったそばから真紅にエビを食われる槐ドール
- § 夏の終わりの桜田ジュンの部屋
翠星石「うわあああああっー! 寝過ごしたですぅ!」ガバチョッ
雛苺「あっ! 翠星石が超ひさしぶりに起きたのよ真紅ー!」
真紅「あら、本当じゃない。グーテンモルゲン翠星石、本当にお寝坊さんだわね」
翠星石「ひぃいいいいいい! この涼しさッ! やっぱり夏がもう終わっているですよー!」
ジュン「半月ぶりぐらいだっけか? 翠星石が目覚めるのって。夏も終わるよな、そりゃ」
翠星石「何をのどかな! こんなに長期間、起きてこないのおかしいとか思わなかったのですかァ!?」
真紅「半月スリープぐらい薔薇乙女にはよくある事よ」
雛苺「うぃ、真紅なんて新連載でも半年以上にわたって眠りっぱなしなのよね」
真紅「あらやだ、それは言わない約束でしょ雛苺」
翠星石「ああああああああっ! 夏! 夏! 夏ぅううう! 夏の終わりぃいい!」
ジュン「うるさいなぁ…」
翠星石「海水浴! お祭り! 盆踊り! 花火ぃいいい! 何一つ思い出を作れなかったですぅ!」
真紅「まあ、そう悲観する必要もないのだわ翠星石」
雛苺「うぃ、ヒナ達も大した夏の思い出は作ってないの」
ジュン「そうそう、海外ドラマシリーズのビデオを借りて一気見してたぐらいだよな」
翠星石「そのわりには…三人ともやけに健康的な小麦色の肌になっているですね」
ジュン「いや、これはその…、な!?」
真紅「え、ええ…! こ、これは、nのフィールドを介した高度な精神攻撃を受けていてステータス異常なだけだわ」
翠星石「ほう…? どういうステータス異常ですか? バーサクよりも調子良さそうに見えるですがねえ!」
雛苺「翠星石ってばイガグリ臭いのー!」
真紅「それを言うなら『疑り深い』よ雛苺」
雛苺「そ、そうとも言うの! とにかくヒナ達は、くじ引きで当たったグアム旅行に行ったりなんかしてないの!」
翠星石「グ、グアム…!? まさかの海外でバカンス…ですと!?」ヨロッ
ジュン「こ、こら雛苺!」
真紅「何で言っちゃうのよ!」
翠星石「す、翠星石が寝ているのをいいことに…グアム!」
ジュン「起こそうとはしたぞ、一応」
雛苺「翠星石ってば、全然起きてこなかったからヒナ達は仕方なく翠星石を置いていったのよね」
真紅「金糸雀や蒼星石も残念がっていたわ」
翠星石「蒼星石やカナチビまでもグアムーっ!? も、もっと詳しく話せです!」
雛苺「蒼星石が用意してくれたグアムのスイカ割りは凄かったのよね」
真紅「ええ、まさかスイカの中からあんなものが出てくるとはね」
ジュン「ああ、アレな。蒼星石の趣味を活かした見事なサプライズだったよな」
翠星石「ぎゃああーーっ! それ以上、翠星石の前で楽し気な思い出を語るなですゥー!」
ジュン「詳しく話せって言ったのは翠星石の方だろうに」
翠星石「翠星石だってスイカ割りしたかったですよ! スイカと間違えてカナチビの脳天を割りたかったですー!」
真紅「金糸雀なら、調子こいてグアムの野生のイルカの背に乗ったら、一瞬で沖に連れていかれて以来、行方不明だわ」
雛苺「みっちゃんさんも最近はもうカナの心配すらしてないのよね」
翠星石「うぬぬ…、カナチビの不幸のお陰で、翠星石の精神衛生バランスも少し落ち着いてきたです」
ジュン「金糸雀もたまには人の役に立つな」
雛苺「良かったのよね、これならヒナ達だけで夏祭りに行ったことも許してもらえそうなの」
翠星石「夏祭りぃいいいいいいいいいいいい!?」クワッ
雛苺「うみょわっ!?」
翠星石「行ったですか、夏祭り!? 夜店! 綿菓子! イカケバブ!」
ジュン「うるさいなぁ…」
翠星石「打ちあがる花火! 縮まる彼との距離! 大好きのキス! 二段飛ばしで駆け上がる大人の階段んんんんっ!」
真紅「落ち着きなさい翠星石! ええ、そうよ! 私達は夏祭りに行ったわよ! 悪い!?」
翠星石「うわああああ! 開き直るなですぅ! 何故! 何故、翠星石を放置したですかぁあああ!」
ジュン「だから、お前が起きなかったんだってば。それに真紅達が行った夏祭りは花火とか夜店とは少し違うぞ」
翠星石「?」
真紅「夜じゃあなくて、早朝に行ったのよ。それも祭りが終わった直後の会場にね」
翠星石「え? それってリアルに『後の祭り』じゃあないですか。何しに行ったです? 通の楽しみ方ですか、それが?」
真紅「祭の翌朝には小銭がたくさん落ちていると聞いたから、拾いに行ったのよ」
雛苺「ヒナも無理やり手伝わされたの」
翠星石「そ、そうだったんですか。それで、どれほどの収穫があったんですぅ?」
真紅「結構な額の小銭を拾い集めてしまったわ。けどね…」
雛苺「全く同じ目的で来ていた水銀燈の人と鉢合わせになって、お金の取り合いになったの」
ジュン「そんなことやっていたのか…、浅ましすぎるだろ」
真紅「まあ、速攻で殴り合いに発展して、最後まで立っていた者が全てのお金を手にしようって事になったわ」
ジュン「最低だ…」
雛苺「でも結局、騒ぎを聞いて駆けつけてきた槐先生と薔薇水晶に取り押さえられたのよね」
翠星石「何で、そこで急に槐と薔薇水晶が出てくるです? 奴らも小銭拾いを?」
真紅「いいえ、槐と薔薇水晶は祭りの大会実行員メンバーだったらしく、その日の朝も会場の撤収と掃除をしていたそうだわ」
雛苺「真紅と水銀燈ってば薔薇水晶にボコボコにされて、お金も交番に届けられちゃったのよね」
真紅「水銀燈との小競り合いで疲労してなければ、薔薇水晶にも負けなかった」
ジュン「はいはい、負け惜しみ負け惜しみ。というか、本当に酷い痴態を朝から晒してたのな」
翠星石「ふう…、グアムと聞いた時はローザミスティカも冥王星までぶっ飛ぶ衝撃と
嫉妬の波動でどうにかなりそうだったですが、真紅の無様な思い出のお陰で相殺されたです」
雛苺「翠星石…、過去をねたんでも何にもならないのよ」
真紅「ええ、大切なのは明日。明日に繋がる今を頑張った者のみに明日はやって来る。明日って今よ」
翠星石「ですね。翠星石が間違っていたです。というわけでこれから極太な思い出を作りたいです」
真紅「極太?」
翠星石「ええ、極太です」
ジュン「と言っても、秋のお彼岸かハロウィンぐらいしか近しい季節イベントはないぞ」
翠星石「うーん、翠星石達は毎日がハロウィンみたいなもんですしねぇ」
真紅「それじゃあ、今回は和風な感じでジュンのご両親のお墓参りにでも行く?」
ジュン「うちの両親、生きてます」
雛苺「二葉さんやメグのお墓参りは?」
翠星石「お、いいですね! どっちも幽霊やってるフリーダム野郎ですが、たまには墓ぐらい参ってやるです」
真紅「そうと決まればレッツゴーだわ!」ダバダバ
翠星石「うっひょー! 今年のベスト墓マイラーは翠星石のものですぅ!」ダバダバ
雛苺「ヒナを置いてかないでなの二人とも~」ダバダバ
ジュン「…お墓参りなんだから、あんまり不謹慎なことはするなよ~」
- § 某所の霊園
真紅「お墓についたわ。そして、他のお墓よりも一回り大きなコレが結菱二葉のセメタリーね」
雛苺「何かゴージャスな感じなのよ」
翠星石「金持ち華族は墓にも金をかけているです」
真紅「ええ、しかし無駄に華美だというわけでもない。シックに黒光りしながらそそり立つご立派なお墓だわ」
翠星石「んじゃあ、さっそく墓参りといくですか」
雛苺「うぃ! 拍手して拝むのよね」パンパン
真紅「違う違う。神社じゃないんだから」
雛苺「うぇ…?」
翠星石「まずは、このお墓を綺麗に掃除するところから始めるのですよチビ苺。それが墓マイラーの礼儀です」
雛苺「でも、このお墓はツヤツヤと黒光りしていて、どこも汚れてないの」
翠星石「確かに…。おじじや蒼星石が定期的に掃除してやがるですね、これは」
真紅「まあ私達も掃除道具とか持たずに手ぶらで来たわけだし、出来る事には限界もある」
雛苺「…? つまり、どうするのよ?」
真紅「とりあえず、私達の愛らしいお手手でもみほぐしましょう、このご立派なお墓を!」
翠星石「も、もみほぐす…のですか?」
真紅「イエエエェ~ス。凝り固まった墓石のコリをもみほぐすことにより故人もヘブン状態間違いなしだわ」
雛苺「うぃー! ヒナ、いっぱいお墓をモミモミするのー!」
翠星石「では、翠星石ももむです」モミモミ
真紅「私も」モミモミ
雛苺「よく分からないけどガチガチなのよね」モミモミ
翠星石「そりゃあ石ですもの。こんなのをもんで楽しいですか、真紅?」モミモミ
真紅「ハァハァ…っ! やだ…、すっごい固い…! カチンコチンだわ」モミモミ
雛苺「なんだか真紅は楽しそうなのよね」
翠星石「楽しみ方が不純な気もするですが…」
真紅「うそっ…! ここの角の所とか特に凄いわ! 硬すぎィ! ンフーッ! ブフフーッ!」
翠星石「し、真紅…?」
真紅「ああっ! 潤む! 潤むわ! もう辛抱たまらんのだわ! 堪忍やでー!」ミシミシ
雛苺「真紅! もむほぐしに力を入れすぎなの!」
翠星石「墓石がミシミシ言い始めたですよ! やめろです真紅!」
真紅「ンフーッ! ムフフフフフフーッ!!」もみもみ
蒼星石「罰当たりだから、そういうのやめて」ドスッ
真紅「ぐわーっ!? 後頭部に何か鋭いものがー!?」
翠星石「ぎゃーっ! いつの間にか背後にいた蒼星石が庭師の鋏を深々と真紅に刺したですー!?」
雛苺「あびゃびゃびゃびゃびゃー! 真紅の脳漿がまき散らかされちゃうのよォオオオオッ!?」
蒼星石「流石の僕もお墓への冒涜に対しては激おこプンプン丸だよ真紅…」グリグリ
真紅「あっ…、あっ…! あんっ!」ビクンビクン
翠星石「ひぃいいいい! 真紅がハンターハンターのポックルみたいになっているですぅ!?」
雛苺「グ、グロすぎるのよォ! 助けてトゥモエーー! おぇえええええ!」ジョパーン
翠星石「こっちはこっちでチビ苺が嘔吐と失禁のコンボですー!?」
蒼星石「汚いなぁ、お墓の前ではもっと慎んでよ」
真紅「わ、悪かったのだわ蒼星石。あまりにもご立派なお墓を前にして、興奮で我を忘れてしまっ
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- :-:2016/09/24(土) 01:18:51
- 大分出てない二葉が出てくるかと期待したがマジで成仏しちゃったんかな…
蒼い子の辛辣なツッコミによってアリス下剋上が起きないだけまともとか思っちゃったよ
- :-:2016/09/24(土) 04:01:55
- >『街中の大通りでストレスのあまり食糞するくんくん探偵SR+』
スカトロそうでスカトロでない少しスカトロな最近のSLPY
フン切りがあとわずかつかないと言うか、先っぽが顔を出している状態と言うか
- :-:2016/09/24(土) 06:50:14
- >蒼星石
>健康のために帽子の中では頭の上に常にお灸を据えている第4ドール
蒼ちゃんは頭が健康じゃないな。
>本編
蒼ちゃんは元に戻りつつあるな。
>蒼星石「いや、そういう事じゃあなくて。もし、その時が来たら後学のためにミイラ作りの現場を見させてもらっても…いいかな?」
蒼ちゃんはやっぱり最近の蒼ちゃんだったな。
- :-:2016/09/24(土) 08:54:27
- ローゼンの力を引き継いだジュンは無理でもビッグジュンならミイラにされそうだな
きらきーもノリノリで
- :-:2016/09/24(土) 09:04:20
- 銀ちゃんのyoutube見たい
低評価つけた後に落ち込んでる横で「この逆十字の動画面白れぇーよなぁー!!」と言いながら通り過ぎたい
- :-:2016/09/24(土) 10:04:42
- >>真紅「ぐわーっ!? 後頭部に何か鋭いものがー!?」
管理人さんは脳姦に目覚め始めたのかな?
- :-:2016/09/24(土) 10:17:39
- 墓石に欲情する乙女の屑
- :-:2016/09/24(土) 10:39:05
- 薔薇乙女が団地ともおレベルのことをしている
- :-:2016/09/24(土) 11:33:51
- ドスケベ真紅には正直ちょっと興奮します…
- :-:2016/09/24(土) 14:58:13
- ぼくも「黒くそびえたつ太くたくましいもの」を真紅ちゃんにもみほぐして欲しいです><
なお、真紅ちゃんはモテカワスリムな愛され系体質の淑女であって、わいせつは一切ない。いいね?
- :-:2016/09/24(土) 16:49:00
- 人形のメスも下劣じゃねえか…。
- :-:2016/09/24(土) 19:19:26
- マイスターローゼンジュンて死ぬの?
ローゼンと一緒にnフィーで生き続ける気がする