小鳥「第1回765プロちょっといい話選手権!」
小鳥「さあ始まりました!765プロちょっといい話選手権!司会進行は日本一美人な事務員、音無小鳥が務めさせていただきます」
雪歩「あのぉ……まだよく状況が掴めてないんですけど」
小鳥「やることは簡単です。亜美ちゃんと真美ちゃんを1組にした12人で、仲間に関するちょっといい話をしてもらいます。公平を期すために自分に関するいい話をされた人は、話してくれた人に関するちょっといい話をしてもらいます!」
やよい「はわわー、こんがらがってきちゃいましたー」
小鳥「要するにはるちはは、はるちはで!やよいおりはやよいおりでお互いのいい話をしてってことよ!」
真(小鳥さん……)
春香「はいっ!それじゃ私からいきます!」
小鳥「さすが春香ちゃんね。もちろんお相手は?」
春香「千早ちゃんです!」
千早「は、春香……もうっ///」
小鳥「はるちはええわー(それでは春香ちゃんどうぞ!)」
律子「心の声漏れてますよ」
春香「実は私、たまに千早ちゃんの家にお料理やお菓子作りを教えに行ってるんです」
亜美「さすがはるるん」
真美「この時点ではるるんのいい話になっちゃってるよー」
春香「いつもは私がお節介で押しかけちゃってる感じなんですけど、今年の2月の上旬に千早ちゃんが初めて自分からお願いしてきてくれたんです!」
千早「春香……そ、その話は///」
春香「そしたら千早ちゃん、バレンタインチョコの作り方を教えて欲しいって言うんですよ」
春香「プロデューサーさんにでもあげるのかなって思ってちょっと妬いちゃったんですけど、いつも通り教えてたんです」
春香「千早ちゃんも結構お菓子作りに慣れてきてて、チョコ作り自体はそんなに手間取らずに成功したんです。でもその後が問題で……」
春香「好きな人にあげるならって私がメッセージカードを渡したら、とたんに慌てだしちゃって、『春香!絶対見ちゃダメだからね!』って私を遠ざけたんです」
春香「それから10分くらい経った後、千早ちゃんが『もういいわよ』って言うからキッチンに戻ったんです。そしたら千早ちゃんが真っ赤な顔してチョコを差し出してきて……」
春香「メッセージカードには4文字くらいを塗りつぶした痕があって、『いつもありがとう』って書いてあったんです!」
千早「っ……///」
やよい「千早さんかわいいですー!」
律子「渡す本人に作り方を聞いちゃうっていう不器用なところもまた千早らしくていいわね」
千早「もうっ///その話はしちゃダメって言ったじゃないの」
春香「アレー?ソウダッタカナー」
真美「ところで塗りつぶされてた4文字っていうのはなんだったの?」
春香「私も気になる!」
千早「教えてあげないわよ!もう///」
小鳥「いやぁ、良いはるちはをありがとうございました。ではルールに則って次は千早ちゃんお願いします」
千早「わかりました。と、いっても春香にはいつも助けられてばかりだから選ぶのは難しいですけど」
千早「では、ここはあえて春香が直接何かをしてくれたわけではない話をしますね」
春香「ええっ!それじゃあ私が気づいてないことかもしれないってこと?」
千早「そうなるわね」
千早「mp3プレーヤーってあるじゃないですか。私は結局スマートフォンを使っていないので、mp3プレーヤーにはよくお世話になっているのですが、春香はスマートフォンを持っているにも関わらず、まだ使っているんです」
春香「通勤時間が長いから……スマホの充電がすぐ減っちゃって」
千早「そうだったのね。ところで春香は普段あれでどんな曲を聞いているの?」
春香「色々だよ。事務所のみんなの曲も聞くし、今流行りの曲とかも聞いてるよ」
千早「嘘ね。そういった曲は全部スマートフォンの方に入ってるはずよ」
春香「……」
雪歩「えっ」
真「どういうこと?」
千早「それもそうよね。どこでも曲がダウンロードできるスマートフォンの方が新しい曲も入れやすいもの」
響「でもさっき、春香はスマホの充電がすぐ減っちゃうって」
千早「それも嘘よ。春香、この間言っていたわよね?『このスマホ、バッテリーの持ちだけはいいんだー』って」
千早「それに春香、いつもモバイルバッテリーを持ち歩いているわよね?」
春香「えっ、あの、その」
伊織「じゃあ春香のプレーヤーの中には何が入ってるのよ?」
春香「そそそそそそれはいいんじゃないかな!」
千早「ごめんなさい春香。いつもあなたが、とても笑顔で聞いている曲がどんなものか気になって、この間、春香がテーブルに置きっぱなしにしたmp3プレーヤーの曲を見てしまったの」
春香「ち、千早ちゃん、そんなことしてたの!?」
千早「本当にごめんなさい春香。信用を無くしてしまったわね」
春香「そ、そんなことないよ!千早ちゃんが何聞いてるか私だって気になるし」
響「それで、どんな曲が入ってたんだ?」
千早「入っていた曲は全てアーティスト名が同じ。つまり同じ人の曲しか入ってなかったの」
千早「『如月千早』、入っていた曲のアーティスト名には全てそう書いてあったわ」
春香「ーーーっ///」
亜美「えええ!じゃあはるるんはいつも千早お姉ちゃんの曲ばっかり聞いてたってこと!?」
千早「mp3プレーヤーで聞いてた時はそういうことになるわね」
春香「うぅ……恥ずかしいよぉ///」
千早「あのmp3プレーヤー、前に私とお揃いで買ったものよね?」
春香「うん……」
千早「本当はもう使う必要もないのに、大切にしていてくれたのね。ありがとう、春香」
春香「千早ちゃん……」
千早「お詫びに私の再生回数の多い順リストを見せてあげるわ」ポチッ
雪歩「これ……」
真「全部春香の曲じゃないか!」
春香「……えぐっ、ぐすっ」ゴシゴシ
伊織「ちょ、ちょっと、何泣いてるのよ!」
春香「ううっ……嬉しくてぇ……ぐすっ、私の歌なんて他の人に比べたら全然なのに……」
千早「そんなことないわ!」
千早「春香の歌は他の人にはない力があるわ。落ち込んだ時、いつも元気づけてくれるのは春香の歌だもの」
春香「ぢはやぢゃぁん」ボロボロ
千早「だから自分の歌を悪く言わないで。私が一番好きなアーティストを悪く言うのは私が許さないわ」
春香「ふぇぇん……」ボロボロ
あずさ「あらあら~素敵ねぇ~」
伊織「ちょ、ちょっと、アンタ達二人が仲が良いのはわかったから!春香がガチ泣きじゃないの!」
千早「ほら春香。ちーんして」
春香「ありがとぉ千早ちゃん」チーン
小鳥「いやー、素晴らしい話でしたね」
響「この後に話すのはハードルが高いぞ……」
貴音「それでは次は私が行きましょう」
響「言ったそばから!?」
貴音「勿論、響のお話ですよ」
小鳥「ひびたか!ひびたか!(それじゃあ貴音ちゃん。お願いするわね)」
律子「だからあなたって人は……」
貴音「皆はもう承知でしょうが、私は素性を明かしていないため、時にあらぬ疑いをかけられることがあるのです。」
貴音「今ではもう慣れましたが、始めの頃は記者から無礼な質問を投げかけられると、その度に私はすぐに感情を露わにしてしまいそうになっていました」
貴音「そんな時、いつも私を助けてくれたのが響だったのです」
貴音「枕営業を疑われた際の質問には『貴音、枕のCMやることになったのか!?』と言い、場を和ませ」
貴音「あるはずのない移籍に関してしつこく聞かれた際には、驚いたかと思えば、その場で私を泣いて引き止め、記者を謝らせてしまいました」
貴音「今思えば、それらは私を庇うためだったのでしょう」
響「えっ、あっ、うん。そうだぞ!」
真(絶対素だ……)
貴音「ですが、私が何よりも嬉しかったのは、ある事を響に尋ねたときでした」
貴音「あれはろけ先での旅館でのこと。深夜、中々に寝つけなかった私は一人窓から月を眺めていたのです」
貴音「故都のことやあらぬ疑惑の数々のこと。それらを考えていると、ふと気づかぬうちに私は涙を流していたのです」
貴音「すると、私が寝床にいないのに気づいたのか、響が起き上がってきました」
貴音「咄嗟に涙を隠そうとしましたが、響はすぐに気づいたようで慌てて心配をしてくれました」
貴音「何かあったのかと尋ねる響に、私はこう言ってしまったのです『響は過去も素性も知れぬ私と一緒にいて不安ではないのですか』と」
貴音「その時の響の表情と言葉は今でも鮮明に覚えています」
貴音「響はきょとんとした顔でこう言ったのです『貴音は貴音だぞ?自分は今の貴音が大好きでそれが全部さー、それじゃダメなのか?』と」ウルウル
響「うわー!貴音!泣いちゃダメだぞ!」
貴音「私はその言葉に何度救われたか……」ポロポロ
亜美「ひびきんは素でそういうことを言っちゃうのがすごいですなぁ」
真美「そーそー!真美たちも元気もらうこと多いっしょー」
響「貴音、落ちついたか?」
貴音「はい。響と皆にはお見苦しいところをお見せしました」
響「それじゃあ次は自分の番だな。だよな小鳥?」
小鳥「そ、そうね。お願い響ちゃん」
春香「最初の方の司会者っぽい喋り方がいつの間にか消えちゃってますね」
響「貴音は自分に救われたって言ってたけど、自分だってそうさー」
響「皆も知ってるかもしれないけど、実は自分、インターネットで悪口を書かれることが多いんだ」
響「動物と一緒にすんでるからくさそうとか酷いこと言われたりして……」
小鳥「何言ってるの!響ちゃんはい
コメント一覧
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- 2016年09月25日 21:41
- キツい…かな
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- 2016年09月25日 21:47
- ここシンデレラなのに。まちがったの?
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- 2016年09月25日 21:49
- イ…イイハナシカナ〜?
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- 2016年09月25日 21:51
- ※1
お前1分で読めるのか、すげえな?
少しは考えてコメントしような
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- 2016年09月25日 21:52
- 貴音のはわりと涙出そうになった
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- 2016年09月25日 21:53
- 悪くないね(良かったとはいってない)
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- 2016年09月25日 21:54
- ええやん、無理に笑わせるよりこっちのほうが向いてるで
-
- 2016年09月25日 21:55
- ※4
言ってるやるなよ
このためにF5連打してたんだぜ?かわいいじゃねえか
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- 2016年09月25日 21:57
- つまらないわ
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- 2016年09月25日 21:59
- 確かに春香の曲ってなんか魔力みたいなのあるよな
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- 2016年09月25日 22:05
- すこ
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- 2016年09月25日 22:15
- 今回はコメントが比較的まともでウレシイ…ウレシイ…
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- 2016年09月25日 22:18
- 面白かった
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- 2016年09月25日 22:33
- 後編も期待だな
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- 2016年09月25日 22:37
- やっぱおしりちんだけあるな
響と貴音さんの話はほっこりした
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- 2016年09月25日 22:38
- 前回は「え?」と思ったけど持ち直したな
それと管理人さんタグ間違えてますよ
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- 2016年09月25日 22:45
- ナニを握られて「折りますからね」なの?
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- 2016年09月25日 23:15
- 面白かった
でも真はお姫ちんには呼び捨てだったかと
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- 2016年09月25日 23:23
- 貴音さんとか貴音とか公式でもブレブレだった気がするゾ
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- 2016年09月25日 23:28
- たしか2は呼び捨てで他はさん付けじゃなかったかミ?
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- 2016年09月25日 23:36
- だから最終的に良い話で終わらせるからって安易に響臭そうネタ使うから淫夢厨やアンチが調子に乗るんだって
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- 2016年09月26日 00:00
- あぁ~^
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