ジョジョの奇妙な冒険DU第26話「ジャンケン小僧がやって来る!」感想
ジャジャンケンのパー(放出系)よりもオーラに溢れている露伴先生のパー。北斗剛掌波って言われても、さほど違和感無いレベル。
一応はスタンドバトルだとは言え、ただのジャンケンのパーだという事実。凄みありすぎ。凄みありすぎて空も飛びます。
そんな、躍動感が無駄に溢れまくりなジャンケン回だった今週のジョジョアニ感想です。よろしくお願いいたします。- あの子供が欲しいというのか♂ あの子を射抜けばいいんじゃな♂
- 矢の意志にホイホイ従って少年を射抜く吉良吉廣。
語尾の♂マークは矢の意志を尊重して、私が勝手につけてみたもので特に深い意味はありません。
♂マークは矢じゃなくて槍だろ、いい加減にしろ!という苦情は受け付けますが、♂は消しません。
吉廣はエンヤ婆から「この矢が欲しがる者を射抜け」と使い方の説明を受けていたので
こうして矢の意志に耳を傾けることが出来たのだと思われます。一方、こうなると形兆兄貴が微妙に報われません。
形兆兄貴はスタンドの才能のない者も何人か射抜いて死なせてしまっています。
形兆が矢を入手した際には、エンヤ婆が既に故人でしたから「矢の意志に任せる」という矢の使用法が
彼の調査して得た情報の中には含まれていなかったのでしょう。
なまじ「凶悪な犯罪者ほどスタンド使いになる確率が高い」という情報は入手できていたからか
「矢の意志」に耳を傾けようという発想が形兆には生まれなかったとも考えられます。
矢が勝手にブルブル震えたとしても、形兆は人を射ようとする緊張による自身の震えだと思ってしまいそうです。
むしろ犯罪者云々の情報は「天国の時」の条件が混ざってしまっているような気すらしてきます。
だとすると「天国の時」の片鱗にまで迫っていた形兆兄貴の調査能力は流石と言えるかもしれません。 - 全員僕とは話が合わない奴だ
- 露伴先生と話が合う人は康一君ぐらいだと思われますが、もしかしたら今回のジャンケン勝負を経て
大柳少年も話の合う人物の一人にカウントされるようになったかもしれません。話の合う相手が
高校生にしては小さい男子と小学生の児童というのは、成人男性としてそれは如何なものかと一抹の不安がよぎります。
しかし、ここは逆に考えるんです。露伴先生は漫画家なので小さい子達と相性が良いのは、むしろ好ましいと考えるんです。
あと、この場面で由花子さんの表情が妙に険しいままなのは、康一君を巡るライバルとして露伴を認識しているからかも。 - いいや最高の気分だね ガキ負かすのはね
- (※イメージ画像です)
ガキ負かして、最高の気分に達している露伴先生。これは大人げない、もしくはショタコンのサディストです。
ジャンケン小僧が結構ウザかったというのもありますが、露伴先生は沸点が低いようにも見えます。
人間関係が嫌なのが漫画家目指した理由の一つとまで言っていることから、煽られると怒りやすい気質なのかもしれません。
もしくは、露伴先生的に今がたまたま「怒りの季節」真っただ中だったという可能性もあります。
スタンド使いになる前から露伴を狙っていたらしいジャンケン小僧、おまけに露伴を釣りやすい性格。
そしてスタンド能力的にも、まずヘブンズ・ドアーを奪えていれば、まさしく無敵と化し
他者のスタンド能力を奪いたい放題にまで進化していた可能性のあるボーイ・II・マン。
奪ったスタンドを、元の本体と同程度にキッチリ使いこなせるかについては不明ですが
劣化したとしても相手からスタンドを奪って使えるというのは、下手しなくても主人公クラスの能力です。
「矢の意志」に任せた結果、これほど状況にマッチングしたスタンド使いが選出されたのでしょうか。
ならば形兆兄貴が正しい矢の使い方をしていたとすると
余計な犠牲は払わずに虹村父を殺すか、癒す事のできるスタンド使いを選出できていたかもしれません。
しかし、一方で今度は由花子さんや露伴先生、康一君がスタンドに目覚めることも無かったので
今後の吉良を追い詰める決め手が欠けてしまうことになりかねません。
もしかして形兆兄貴って間接的に杜王町の浄化に貢献しているのではと思えてきましたが
アンジェロという、ある意味では吉良以上に凶悪な奴を解き放ってもいるので難しいところです。 - ジャンケンで空中を舞うスタンド使い達
- 今回の最大の見どころにしてツッコミどころ。ただジャンケンさせるだけじゃ地味だからという理由で
演出として飛んだのだとしても、スタンド使いの空中戦は3部の最終決戦以来です。
ただし、演出としてではなく3部の最終決戦みたいにスタンドの脚力で飛び上がっていた可能性もあります。
露伴先生が空中ジャンケン殺法をアクロバティックに繰り出し始めたのもヘブンズ・ドアーの右腕と下半身を取り返してからで
それまではジャンケン小僧はかなり飛び跳ねていましたが、露伴先生は少し控えめでした。 - 露伴のすっとぼけに付き合って赤ちゃんを探す大柳賢
- スタンドバトルに赤ちゃんを巻き込んだ露伴先生が悪いのか、赤ちゃんを路上に置きっぱにしてしまった
ジャンケン小僧が悪いのか。多分どっちも悪いんでしょうけど、お互いすっとぼけての共同作業です。
さっきまで、ほぼ命のやり取りだった露伴と大柳をある意味、一瞬で打ち解けあわせる赤ん坊のか弱さと可愛さマジ偉大。
以上、ジャンケン勝負がかなりサクサク進んだせいか露伴先生の苦戦の印象が薄いですが
子供に舌戦による精神攻撃を仕掛けたという大人げなさMAXな印象も薄れて
とてもクールに勝った感が強かった今週の感想です。ありがとうございました。
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