視力を矯正するレーシック手術の件数が、ピークだった２００８年の４５万件から１４年には５万件にまで激減したとの推計を、慶応大医学部眼科学教室の根岸一乃准教授がまとめた。原因の一つとみられるのが、０９年に東京都内の眼科病院で発覚した集団感染事件だ。十分な滅菌処理をしていない医療器具を使ってレーシック手術をしたため、患者が相次いで角膜炎などを発症。
１３年、レーシック経験者６００人（２０～６０歳代、複数回答）を調査した結果、「光がギラギラしてにじむ」（１６・５％）「ドライアイが半年以上続く」（１３・８％）などの不具合があったと発表したことも、減少に拍車を掛けたとみられる。
レーシック症例数の推移
レーシック手術感染 元院長が初公判で謝罪
片目で十数万から３０万円ほどかかる高い手術費に加え、眼鏡ブームや、コンタクトレンズの性能が格段に良くなったことも減少の一因とみる関係者もいる。
さらに、内尾英一主任教授は「親から授かった体を傷つけるのに抵抗があるという日本人的な感覚も影響しているのでは」と分析する。
（source： 西日本新聞 - レーシック激減 ピーク時の９分の１ 集団感染や眼鏡人気影響？）
後藤輝基さんのレーシック体験談
