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あらゆる抗生物質が効かない「スーパーバグ」の感染が広がる…世界のリーダーたちが取り組むことで合意:らばQ
2016年09月26日 10:41

あらゆる抗生物質が効かない「スーパーバグ」の感染が広がる…世界のリーダーたちが取り組むことで合意

 

「スーパーバグ」
あらゆる抗生物質が効かない「スーパーバグ」の感染が拡大し、人類の健康が脅かされています。

このまま放置すると、2050年には世界で年間1000万人が死亡すると見積もられているこの脅威に対し、国連で取り組んでいくことを各国のリーダーが合意・著名しました。

World leaders sign groundbreaking UN declaration to tackle biggest global health threat

1928年に発見された世界初の抗生物質ペニシリンは革命的な薬で、その後も数々の抗生物質が開発されてきましたが、年々耐性菌が増加し、強力な細菌が生まれる「いたちごっこ」となっています。

そして、他の抗生物質が効かない際に医師が最後の手段として使う薬「コリスチン」さえも効果がない耐性菌「スーパーバグ」が中国で発見され、今年アメリカでも感染患者が確認されました。

抗生物質が効かなくなると、どうなるのでしょうか。

帝王切開、腸の手術、関節の手術、抗がん剤治療など、多くの医療処置が危険を伴い、取り扱いができなくなってしまうのです。

現在、薬剤耐性菌感染症で亡くなる人は世界で年間70万人と言われていますが、このまま問題を放置し、抗生物質が力を失うと、2050年には世界で年間1000万人にまで膨れ上がると危惧されています。

長らく、結核、コレラ、赤痢、チフス、ペストなどの脅威から人類を救ってきた希望の薬である抗生物質も、その魔法が切れてきたようです。

この問題に取り組むため、国連では6億ドル(約600億円)を投じることを宣言しました。

海外掲示板のコメントをご紹介します。

●投じる額は世界中でたった6億ドル? もっとないとダメだろう。これは深刻な問題だ。

↑ようやく問題視をし始めた段階。温暖化問題といっしょで、放置すればするほど自分たちの首を絞める。

↑温暖化のように遅すぎるかもだ。科学者たちは最後の警告を何十年も前からしているよ。だが、いつものように政府は大きなトラブルになるまで何もしない。

↑思うに、抗生物質についてはもう少し希望はある。現在の薬が有効であり続けるよう、研究されているので。

↑問題は人間が服用する抗生物質ではないんだ。食糧に含まれる抗生物質のほうだ。世界の抗生物質の半分が工場式の農場で利用されている。

↑では、最も簡単な解決法は、農業で抗生物質を使わないことだ。

●研究者の立場で言うと、6億ドルは良い行動ではあるが、本当に違いがわかるほどに結果を出すには、さらに何十億ドル以上が必要だ。

●これは裕福な人がより裕福になることよりは、重要じゃないんだよ。

●足を失わないようにと服用量の多い抗生物質を飲んでいる人にとっては大問題だ。
帝王切開もかなり一般的だし、乳児の死亡率が急上昇すると思う。
抗がん剤化学治療が効かなくなる? 細菌感染に対抗できなくなる? 大問題だよ。
今は大したことはない病気で人がどんどん死んでいった1900年代に戻るということだよ。
自分は足を失いたくないし、みんなも命を失いたくないはずだ。もっと投資をしなくてはいけない。

●「こういうことは自分には起こらない」って言葉は人気の呪文だよ。

●新しい抗菌のためのお金や、耐性菌に立ち向かうための新しい方法は必要だが、さらにそれを安全に処方する方法も必要だ。正しい病気・正しい患者・正しい時間・正しい量を処方することが大切。

●家畜の食事に抗生物質を混ぜるのを違法にしよう。それをする理由は牛が下痢をせずに体重が増えるといった理由だけだ。

●中国では自由奔放過ぎるのも問題。何の薬品でも手に入る。


実際の問題解決に関しては、まだまだかなりの投資が必要だそうで、感染が広がってから対処したのでは遅いとのことです。

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