なんだか命の危険を感じるけど、つい乗りたくなる世界の秘境鉄道10選
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こんにちは。今回は不思議の車窓からお送りします。
ちょっと危なっかしいけれど、非日常な気分が味わえる世界の鉄道10選です。どこに連れて行かれるかわかったもんじゃありません。
線路は続くよどこまでも。
1. The Devil’s Nose Railroad(エクアドル)
最も完成が困難だと言われる、エクアドルの山中の鉄道。見るからに危なっかしいです。
"The Devil’s Nose"「悪魔の鼻」と呼ばれている所以は、鉄道の工事の際、固い岩盤を崩す危険なダイナマイト工事で、4000近い人々の命を奪ってしまったことから、その名が付けられたのだとか。(出典 : tv-asahi.co.jp)
ただこれだけ素晴らしい景色の鉄道なら、一度は乗ってみたくなりますね。乗る前に遺書を書きたくなりますが。
ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンのような風景。
2. The Trans-Siberian Railway(ロシア、モンゴル、中国)
(Credit : Boccaccio1)
"Trans-Siberian"は世界で2番目に長い鉄道です。その理由は明白で、約1万Kmほどのモスクワ〜ウラジオストーク間を繋いだから。この鉄道を制覇しようとしたら6日間はかかりますが、素晴らしい光景があることで人々に知られています。
ここでの主な魅力は、ロシアの大草原です。太陽がゆっくりと遠い地平線に沈む様は、間違いなく世界の素晴らしい観光スポットの一つでしょう。
3. Qinghai-Lhasa Railway(中国、チベット)
(Image: Jan Reurink)
美しい孤独を味わえる鉄道です。中国西部と、チベット自治区を結ぶ高原鉄道。日本では青海チベット鉄道とも呼ばれています。相当揺れるらしいですが、死亡事故は日本でフグを食べて死ぬくらい少ない、という評価とのこと。わかりにくい……!
とりあえず、死の心配はないようです。
4. Fianarantsoa–Côte Est Railway (マダガスカル)
(Credit : World Resources Institute Staff)
通称マナカラ鉄道として知られ、中央高原の街フィアナランツォアと東海岸の港町マナカラを結んでいます。1930年代の植民地時代のこの鉄道は、手付かずの大自然を通ります。ただ、心臓の弱い人にはむいていません。大変混雑する車内に乗る勇気のある人だけ、お乗り下さい。
5. Mount Washington Cog Railway (アメリカ)
(Credit : BeckyMetcalf75)
素晴らしい絶景です。これまで紹介してきた列車に比べ、ワシントン山の列車は3マイル(約5km)しか走りません。しかし、このような数字はこの列車の最も素晴らしい面を隠してしまいます。この短い列車は、ニューハンプシャー州の空の下、約1200mにも及ぶ高さを走るのです。敷設された1869年当時は、世界で一番古い鉄道観光スポットでした。
6. The Orange Express (マヨルカ、スペイン)
(Credit : Olaf Tausch)
正式な名称は”Ferrocarril de Sólle”ですが、「オレンジ鉄道」の名で親しまれており、スペインとスペインの島、マヨルカ島の間を走っています。1911年に敷設されたこの列車は、わずか1mの幅を走り、車両はいまだ伝統的な方法で塗装されています。そのことから、オレンジ鉄道はまるで過去の列車に乗車しているかのような錯覚を覚えさせるそうです。
(Credit : travelycia.com)
マヨルカ島。透き通った青い海が美しい。こんな島をレトロな列車で走ってみたい。
7. Kalka-Shimla Hill Railway (インド)
(Credit : Jon Connell)
うねうねとした崖の道をゆく、インドのカールカ・シムラー鉄道。インド北部のカールカーから、避暑地として知られるシムラーまでを結ぶ登山鉄道です。1903年、当時のイギリス領インド帝国だった時、夏の首都だったシムラーの交通の便のため開設されたそうです。
2008年には、世界遺産にも登録されています。
8. Desert Express (Namibia)
(Credit : namibian.org)
約354kmmもの長い道のりを走るナミビアの砂漠鉄道。ウィントフックから大西洋岸に、ほこりっぽい植民地スコワプムントを走っています。窓の外では、沢山砂が舞い上がるのが見えます。孤独な旅行者のための楽しみ方としては、車両の日よけのシェードを下げると、世界の終わりのような雰囲気を楽しむことができるそうです。
9. The Golden Eagle (ロシア、カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、イラン)
(Credit : Simon Pielow)
朝9時に、モスクワの大きな駅で、あなたは豪華な寝台列車に乗ることが出来ます。そして18日後、その列車はイランの首都、テヘランに到着します。広大なカラクム砂漠を横切り、古の地サマルカンドや、アジアの中心の壮大な山々が見えるそうで、豪華な車内の中でみる絶景はさぞかし心が動くことでしょう。
(Credit : Simon Pielow)
とても豪華な車内。車内ではシャンパンも用意されます。しかしお値段200万はくだらないとか……。命の危険より財布の危険がアブナい。
10. Derry/Londonderry to Coleraine (北アイルランド)
(Image: Shane Killen)
最後に、人々が観光ではなく実際に使用している列車をご紹介します。安価で通勤にも使われているこの電車は、贅沢な旅ではないかもしれませんが、とても美しい風景を見ることが出来ます。
わずか45分ではありますが、北アイルランドの海岸線に沿って、アルスターの田園風景やくねくねしたフォイル川を通り、絶景を楽しめます。上画像のMussenden寺の下のトンネルはとても長いですが、一度抜け出ると、とても素晴らしい絶景があなたの前に現れるのです。
(Credit : donegalgenealogy.com)
アレスターの田園風景。とてものどかで美しい風景です。
以上、不思議の車窓から巡る世界の鉄道の旅でした。本当に異世界に飛び込んだような感覚がしますね。
過去記事には文字通り電車で異世界にいってしまったという、電車で不思議な世界に行ってしまった話もあります。合わせて読めば、更に遠いところまで旅立てるかもしれません。
[via : urbanghost]
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