インターネット・IT業界の巨人5社が、AI技術の開発研究に関する団体 Partnership on Artificial Intelligence to Benefit People and Society 略して「Partnership on AI」を設立したと発表しました。5社とはGoogle、Facebook、マイクロソフト、IBM、アマゾン。
設立メンバーとなる5社にはWatson(IBM)、DeepMind(Google)、Cortana(マイクロソフト)、Alexa(アマゾン)と言ったすでに名の通ったAIプロジェクトが存在します。またFacebookもこれと言った愛称こそないものの、ユーザーの顔認識やニュースフィード、さらにはチャットボットなどといった機能にAIを活用しています。 ここで、ビッグネームがひとつ抜け落ちていることに気づいた人もいるかもしれません。Siriを擁し、AI開発にも熱心なはずのアップルはどうしたのでしょうか。Partnership on AIの共同議長Eric Horvitz(マイクロソフト)は「当初、我々はアップルとも議論をしていたし、彼らがAIについて熱心なのも知っている。個人的には、いずれ彼らが我々に合流することを願っている」と語っています。またTesla、SpaceXのイーロン・マスクによるAIプロジェクトOpenAIもはじめは名前があがっていた模様ですが、やはり今回のパートナーシップには参加していません。
ただ、Partnership on AIは非営利団体としてつねに門戸を開けているとしており、今後参加企業は増えていくものと考えられます。
インターネットの巨人たちが協力し、AIの開発が飛躍的に加速する下地は着々と整っています。ターミなんとかいう名前の映画のことは忘れて、あとは団体の理念どおりAIが本当に人類のために進化するのを願うばかりです。