秋葉原でよく見かける「ドコモの赤チャリ」が新宿でも使えるようになりました。新宿区では10月1日から、FeliCaタッチで解錠できる電動アシスト自転車の有料レンタルを開始します。

新宿区のサイクルポート(専用自転車置場)はオープン時点で区内13か所。すでに提供中の千代田区・港区・中央区・江東区とあわせ都内180か所以上のポートを利用でき、区をまたいで乗り降りも可能です。

ドコモのバイクシェアは各自治体を実施主体に、ドコモ・バイクシェアが運営を担当する電動アシスト自転車レンタルサービス。

借りられる赤い電動アシスト自転車はモバイルデータ通信モジュールとFeliCa対応リーダー、GPSなどを内蔵しており、登録した交通系ICカードやおサイフ対応スマホをタッチして解錠できます。FeliCaを使わない場合はウェブで取得する利用コードをキーパッドから入力する仕組み。

原則として24時間いつでも借り出し・返却できること、借りたポートに返す必要はなく別のポートに「乗り捨て」の片道利用ができること、一度登録すれば新宿区に加えて千代田区・中央区・港区・江東区180か所のポートで利用できることが魅力です。



10月1日からサービスを開始する新宿区のポートは13か所。

新宿区役所本庁舎
新宿区役所第二分庁舎
新宿中央公園（ポケットパーク）
新宿中央公園（ちびっこ広場）
新宿中央公園（水の広場）
新宿フロントタワー
新宿イーストサイドスクエア
四谷特別出張所
花園西公園
新左門児童遊園
四谷見附公園
ホテルウイングインターナショナルプレミアム東京四谷
リーガロイヤルホテル東京サイクルポート

新宿区では年度内に20か所までポートを増設するほか、利用状況をみて今後も順次追加する予定としています。

現状では新宿駅最寄りポートが歌舞伎町の区役所、西新宿は中央公園内に3か所とやや北のフロントタワー、東側は四谷まで新宿通り近くに点々と5か所、北東にはひとつだけ離れて早稲田大学近くのリーガロイヤルホテル東京、といった配置。

広い新宿区を網羅はできていないものの、来年度には新大久保や中井・下落合、神楽坂あたりにも拡張予定です。(今年6月時点の議会資料より)。


料金は一回利用の場合、最初の30分150円、以降は延長30分につき100円。一日パスの場合、当日の23:59分まで乗り放題で1500円。

また月額2000円の定額料金を支払えば、最初の30分のみ何度でも無料になる月額会員制もあります。

月額プランでは固定費を払ったうえに、30分を超えれば延長料金が必要になります。通勤通学など30分以内で毎日乗る場合、比較的高価な電動アシスト自転車を初期費用やメンテナンスの手間なしですぐ使える、ポートに返したあとは盗難や汚損に怯える必要がないなどが利点。

なにより行きは自転車で、帰りは別ルートで帰っても、翌朝また自転車が使えるメリットがあります。都心の高価な駐輪場費用と比較して悩む点です。



ドコモ・バイクシェアでは、千代田区の「ちよくる」ほか都内では港区・中央区・江東区でも自転車シェアリングサービスを提供しており、現在は「広域実験」として一度の会員登録で区境を気にせず利用できます。今回新宿区が加わったことで、利用できるエリアが西に大きく拡大しました。

生活圏内で「赤チャリ」を見かける人もそうでない人も、上のマップでご近所を調べてみれば意外な場所にポートがあるかもしれません。