命がけの婚活!スリ族の未来の妻を見つけるための儀式がデンジャラス
ほとばしる汗、人々の熱気、歓声――
その場にいるようなリアリティが伝わってくるこの貴重な写真。これは、エチオピア南部の少数民族「スリ族」のある儀式の写真です。
その儀式とは、ずばり「将来のお嫁さんを探す儀式」。
彼らは上の写真のような長い棒を使って、ほぼ裸で戦います。その戦う姿を女性達に印象づけるためです。
運動会でも、普段冴えない男子の走りが速かったりすると、女子はちょっとキュンとするものです。(ただ足が速い男子は大抵すでに冴えている悲劇)
しかし、彼らの儀式はただの婚活ではありません。
この裸の戦いは、本気で衝突するため、時に死をもたらすこともあるそうです……。
「この戦いが終わったら俺、結婚するんだ……」
地でこのフラグを立ててしまいそうな、スリ族の貴重な写真と文化をみていきましょう。
ちなみにスリ族が住んでいるエチオピアは、アフリカのここ。さらにいえば、エチオピアの南西あたりです。
(Credit : saiyu.co.jp)
1. 戦いの儀式は通常2つの村の間で行われ、戦士たちは1対1で向き合って戦います。
2. この棒での戦いを見に、大勢が集まります。その中には、きっと彼らの未来の奥さんがいるのです。
3. 村間の衝突はしばしば流血沙汰になり、時には死亡することもあります。
4. この"スティックファイト"は1994年にエチオピア政府によって法律で禁止されましたが、伝統はいまだに生きています。
5. 武術、儀式、スポーツが組み合わさった激しい戦闘は、伝統的に女性を引きつける方法としてみられています。
6. スリ族の生活手段はオモ川に大きく依存しており、常にその手段を失う脅威にさらされています。よって、牛を飼う土地が必要です。
7. "スティックファイト"の参加を待っている男性たち。通常20〜30人のライバル村のメンバーと対面します。
スリ族は、その生存と生活様式がオモ川に依存しています。しかし、オモ川に建設中の、アフリカで三番目の大きさであるギルゲル・ギベ第3ダムによってそれは脅威にさらされ、さらに綿や砂糖工場が民を流出させているそうです。
土地や牛飼いの能力を失うことによって強制的にグローバル化の波にさらされ、スリ族の人間が従来の伝統的な生活様式を失ってしまうのでは、という恐れがあります。
8. スリ族の女性は大きな円盤を下唇に入れています。
9. この円盤は美しさの象徴とされ、花嫁の父親は円盤の大きさに応じた持参金を相手に指示できるそうです。
部族の女性は、美しさの象徴とされる、粘土で出来た円盤をした唇の穴に入れています。
また、この円盤を入れるために、下の中央の2本の歯を抜くそうです。聞いただけで痛みが走りそう。
彼女らが結婚する時、娘の父親は円盤が大きければ大きいほど、沢山の持参金を要求できるということですから、そりゃ頑張るか……。
ただ、この円盤にも悲しい歴史があります。
奴隷貿易が盛んだった数百年前、美しい女性は皆さらわれてしまうので、自分を醜く見せようとしたのが始まりだそうです。
しかし、それはそのまま美しさの象徴となりました。
過去の記事(『首長族の女の子が可愛すぎるんだがw』)でも話題になりましたが、美の基準は様々。
美の感覚は環境によるものが大きいと思わされる事例です。
10. エチオピア南部のオモ渓谷で、年配の女性がパイプを吸っている。
11. スリ族の子供。オモ川の開発によって脅威にさらされている。
貴重な"スティックファイト"の様子。
Ethiopia : Upper Omo Valley Suri tribe (aka Surma) tribal Donga Stick Fighting Ceremony
[via : dailymail]
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コメント
痛そう
醜くするための化粧が美しく見えるようになるのか。
美しさってのは本能ではなく文化や学習で感じるものでもあるんだな。
美しさってのは本能ではなく文化や学習で感じるものでもあるんだな。
ルサンチマンってやつだな
騙されんなお前ら
全部すべて隅から隅まで研究だのテレビ番組だので金銭を得るための嘘だからな、今は
全部すべて隅から隅まで研究だのテレビ番組だので金銭を得るための嘘だからな、今は
あれお盆いいな食べこぼしとかに便利でもある
日本だと夜中にはさみを口にくわえて鏡をのぞき込む、だっけ。