日本では一般的な葬儀形態とされている火葬も、宗教的な観点から忌避すべき葬儀方法とみなす人もいる。
たとえば死者の復活を信じるキリスト教徒が多い西洋圏においては、遺体を焼却する火葬はタブーとされ、土葬を選択する人々が多い。実際に火葬場が設置された地域でも教義と相反する点から定着しにくく、結局廃れるケースもあるという。
廃墟巡りを専門とするドイツ人写真家のAndreasSは、国内の墓地を訪れ、その一角にあった教会風外観の火葬設備を持つ奇妙な建物を発見した。
薄暗い2つの炉の前床にはターンテーブル据えられ、その上に古びた台車があった
崩壊しつつある建築物の瓦礫と壊れた台車。この設備はかなり前に役目を終えたようだ
屋上にある広いスペース。遺体が納められた棺が焼却設備に入ると、親族や友人がここに集まり故人に別れを告げる
その壁は漆喰が剥がれ落ち、内側のレンガが露わになっている
ちなみにドイツでは18世紀ごろまで教会が信者たちの葬儀を仕切っていたといわれ、葬儀形態は現在でも半数以上が土葬だ。この火葬場が放置されている理由や具体的な設備の情報は不明だが、土葬が多数派の国においては火葬の設備や習慣自体を特殊なものととらえる人は多いだろう。
だが、近年は、土葬をしようにも肝心の埋葬地が圧倒的に不足するという現実的な問題にぶつかる諸外国においては、清潔で経済的な遺体の処理法でもある火葬の需要が高まりつつあるそうだ。
via:urbanghostsmedia・translated D/ edited by parumo
▼あわせて読みたい
土に還り、樹木の養分となる。遺体をカプセルに入れ木の下に埋める。人間埋葬の新しい形、「追憶の森カプセル」の提案(イタリア)
火葬にとって代わるのか?遺体を急速冷凍、振動で分解し土に還す、フリーズドライ埋葬法「プロメッション」
故人が木となって再び蘇る。遺灰で木々を育てる骨壷インキュベーターが予約販売中
「愛しい人はこの中にいるよ」。故人の遺灰で作る美しい宇宙を表現した惑星ペンダント
かつて人間の死体があった廃墟ほど怖いものはない。ホラー感漂う、病院などに設置された11の死体安置所廃墟
コメント
1. 匿名処理班
俺はこんな建物が火葬場だと判った時点で逃げ出すけどな、
2. 匿名処理班
死者は今後どんどん増えるのに、
土葬に使える土地は限られている。
こりゃ土葬つらいよね。
みんな火葬とか鳥葬とかにしようよ。
3. 匿名処理班
寒い地域なら遺体がそのままでも大丈夫そうだから土葬文化なんだろう
暑いとこ虫や病原菌やらで悲惨なことになるから燃やさないと
4. 匿名処理班
ほんの40年前ですら日本でも、薪やガソリンなど火力が
低いもの使ってた場所もあり、そのため完全に燃やすには
高度な技術も必須だった
ドイツも同じように技術的な問題で生焼けや中途半端に
焼けたものが多く、さらに燃やす材料も決して安くはない
だったら土葬でも問題ねえじゃんという考えもあったかも
しれない
5.
6. 匿名処理班
土葬だとやっぱ一人に付き墓一つだよね?
そりゃ幾ら土地有っても足りなくなるわな…
7. 匿名処理班
宗教的には土葬だけれど、伝染病系で亡くなった人は火葬だったんじゃない?
わからんけど。
8. 匿名処理班
※3
アフリカなんかの湿度が低くて暑いところはミイラ化するんで土葬に適してるんだが
日本だって戦前までは土葬主流やで。戦後の大量の死者処理するのに土地問題や
衛生面で火葬するしかなくなりそのまま火葬文化になっただけ
あと基本的には土葬火葬は宗教の関係が一番大きいのよ
9. 匿名処理班
日本にも土葬が習慣の地域はある。高校のときの先生はそういった地域出身で、話を聞いたことがある。
何でも、墓地として決められている土地の隅っこから順番に埋めていって、いっぱいになったらまた最初に戻って順番に埋めていくらしい。だから、埋めようとして土を掘ると、前に埋めた自然分解しきれなかった遺骨(遺体?)が出てくるんだと。
外国はまた違うのかな?
10. 匿名処理班
うちのおじーちゃんは土葬だったぞ。
20年くらい前の、ものっそい山奥の村の話だけど。
丸い桶に入れて、葬列つくって親族が担いで墓場の穴まで持ってった。
今思うと、なんかすげえなって思う。
11. 匿名処理班
これではアウシュビッツを思い出さされるもの、そりゃあ嫌だろ。
12. 匿名処理班
俺のお袋の叔父さんが死んだ際はまだ土葬だったらしい。
奈良県の山奥だけども、昭和の終り頃だった。
葬儀屋もへったくれもないから当然のこと湯灌まで身内でやるんだもんな。
葬式が神聖な儀式って感覚はもはや現代人からどんどん遠ざかってるのかもしれんな。
13. 匿名処理班
土葬でないとゾンビネタができないし
鹿児島の島嶼部は火葬場がなかったりするから今でも土葬だよ
14. 匿名処理班
未来の化石燃料になりたい気もする
15. 匿名処理班
宗教難しい。
16. 匿名処理班
仏さんを埋葬してもすぐには墓石を建てない
仏さんが地に馴染む(腐るともいうね)過程で盛り土が下がって墓石が傾くから
墓の隅っこに埋めといて10年くらい放置、
大分減った頃に掘り返して正式な場所に埋葬して墓石を建てる
母親の実家の墓参りに同行して、母や叔母が複数ある墓石のそれぞれに花を手向けるのを
墓の端っこの小さな丘に立って眺めていたら
叔母「あんたソコ墓やで、あんたのじーさん埋まっとるわ」
小さな丘=仮埋葬の土まんじゅうであった
しかし、じーさんの土まんじゅうには花も水も供えなかったような、、、墓石が建つまでご先祖に加えてもらえない?