未央「どんな本が好きなの?」文香「好きな本…ですか?」
未央「おっはようございまーす!」
未央「って、あれ?」
文香「……」ペラッ
未央「あー、本読んでるふーみんだけか」
未央「ふーみん本に集中しちゃうと音聞こえないからなぁ」
未央「声かけて邪魔しちゃうのも悪いし、てきとーに過ごしてますか」
文香「……」ペラッ
未央「……」じーっ
未央「……」じーーっ
未央(私も本でも読んでようかと思ったのに、なぜかふーみんを観察し始めてしまった)
文香「……」チラッ
文香「……っ!?」びくっ
未央「ああっ、ごめんふーみん。おはよう」
文香「お、おはよう…ございます…」ドキドキ
未央「ああ、いいっていいって。いつものことだし」
文香「すみません…」
未央「気にしないでよ。それより、ふーみんってどんな本読んでるの?」
文香「本ですか…?種々読みますが…文学作品が多いですね」
未央「らしいな~。それじゃ、どんな本が好きなの?」
文香「好きな本…ですか?」
未央「おぅ!?」
文香「男性同士が恋愛をする作品…。ボーイズラブの略称を、BLと呼んでいまして…」
未央「そっ、それは存じていますがっ!?」
文香「私はそれが何よりも、何よりも好きで…読んでいますね」にこにこ
未央「意外な返答ですな…」
未央「文学作品をよく読む、からのBLは意外だよっ!」
文香「なるほど…確かにそうかもしれません…」
未央「ふーみんがBLにハマるきっかけがよくつかめないよ。いや、たくさん本読んでるから触れる機会はあるんだろうけどさっ」
文香「きっかけですか…。私は高校が女子校で、文芸部に所属していました…」
未央「うんうん。すごくふーみんっぽい」
未央「そういうもんなの!?」
文香「はい。女子校に存在する文芸部は、例外なくすべてBL研と言って良いと思います…」
未央「一つの例外も無いんだ!?」
文香「むしろ、女子校の文科系部活動の8割はBL関連の部活、とまで言えると思います」
未央「そこまで言っちゃうかー!!」
未央「BLのご指導っ」
文香「今では私も、完全な腐女子…ホモを愛する腐った者です…」
未央「ふーみんが腐ーみんだった…」
文香「今読んでいた、この本もBLです…」ペラッ
未央「音が聞こえなくなるほど熱中しちゃったかー!」
未央「……かくいう私も嫌いではないんだよね。あんまり読まないけどっ」
文香「私のロッカーに、BL小説や漫画がそろっていますが…よろしければお一ついかがですか?」
未央「えー?うーん、どうしよっかなー、うーん、参っちゃうな~」チラッ
未央「(半ズボンの男の子出てくるのある?)」ぼそっ
文香「ありますよ」にこっ
未央「ぜひっ!!」
未央「夢かっ!!」
未央「……あれ?どんな夢見てたっけか?」
未央「あ~~っ!なんかすごく惜しいところで目覚めた気がするっ!」バタバタ
文香「……」
奈緒「さてと、行くか」
未央「あれ?かみやんどこ行くの?」
奈緒「んー。ちょっと献血してこようかと思ってさ」
未央「へー!かみやん献血とかするんだ!偉いねー!」
未央「そうかなー?あれって痛くないの?注射なんだよね?」
奈緒「まぁ慣れればたいしたことないよ」
未央「慣れちゃうくらい献血してるんだっ!すごっ!」
奈緒「お菓子とか食べ放題だし、結構いろんな人来てるぞ」
未央「お菓子かぁ。でも注射怖いし私には無理だよー」
奈緒「最近は献血するとアニメの限定グッズとかもらえるんだよ」
未央「ああ、納得。すごく納得」うむ
奈緒「なっ、なんだよっ!」かぁぁ
未央「いや、でもアニメグッズのためでも社会貢献してるんなら偉いよ」
奈緒「だからたいしたことしてねーっつーの!」
奈緒「今から献血するから見てればいいいよ」
ナース「神谷さん、腕まくりして力を抜いててくださいね」ガチャガチャ
未央「うわっ、何そのでっかい機械!?」
奈緒「こいつで全身から血液を抜くんだよ」
未央「無理無理無理無理ッ!私そんなの見るのも無理だって!」
奈緒「慣れれば平気だって」
未央「ヒイッ!?針っ、針太くない!?」
奈緒「こんなもんだよ」
ズブリッ
奈緒「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーッ!!」
未央「ぎゃぁあああ~~~~ッッ!!」
ナース「血を抜きますねー」
ゴゥンゴゥンゴゥンゴゥン!
ウィイイイイイイイイイイイイン!!
奈緒「そうだぞ」
ナース「神谷さん。何cc献血なさいますか?」
奈緒「そうだな。400ccで一個グッズがもらえるから…」
未央「や、やめなってかみやん…そんな機械で血抜いたら…」
奈緒「五個コンプリートするには2000cc献血しないとなっ!」
未央「死んじゃうよかみやん!?」
ざわざわ・・・ざわざわ・・・
未央「ダメだよかみやん!そんな量の血を失ったら、死んじゃうって!!」
奈緒「関係ないね・・・限度いっぱいまでいく・・・っ!」
ざわざわ・・・
未央「かみやん!?」
未央「か、かみやん!!」
ざわざわ・・・ざわざわ・・・
奈緒「献血2000cc・・・狂気の沙汰ほどおもしろい・・・」
奈緒「限界までいくぜ・・・地獄の淵が見えるまで・・・っ!」
ざわざわ・・・ざわざわ・・・
未央「かみやーーん!!!」
未央「……ゆ、夢かっ!!」ぜーはーぜーはーぜーはー
奈緒「……」
未央「おや?あそこにいるのは…」
菜々「~~~~」
ウサギ「……」
未央「ウサミンだ!」
未央「すっごいでっかいウサギといっしょに歩いてる!」
未央「ウサミンのペットかな?」
菜々「あれ?未央ちゃんじゃないですか!」
未央「おはようございますっ」
菜々「おはよう未央ちゃん。こんなところで会うなんて珍しいですね」
未央「珍しいのはウサミンだよー!こんなに大きなウサギ、どうしたんですか?」
菜々「あはは…」
菜々「いやぁ、ええとですねー」
未央「うわ~大きいなぁ!お洋服なんかも着せて、かっわいいなー、もうっ!!」でれー
菜々「ええと、こちらは実は、ウサミン星から遊びに来てくれた私の従兄弟でして…」
未央「えっ?」
未央「あははっ!まったまた~!ウサミンってば
ウサギ「こんにちは。菜々がお世話になっております」ペコリ
未央「しゃべったァアアアアア!!?」ドンガラガッシャーン!
菜々「すみません、おどろかせてしまって…」
未央「えっ、あ…ええっ!?」
菜々「ウサミン星人の男性はみんな、地球でいうところのウサギによく似ているんですよ」
未央「へっ、あ…んん、えっ!?」
ウサギ「どうやらおどろかせてしまったようですね。申し訳ない。立てますか?」スッ
未央「あ、はい、どうも…」ぐいっ
コメント一覧
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- 2016年10月06日 23:19
- どうして未央ちゃんの寝起きのときに、みんな近くにいるんですかねぇ?
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- 2016年10月06日 23:21
- 逆に聞くけど、ちゃんみおが寝起きのときに近くに居たいと思わないの?
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- 2016年10月06日 23:31
- 寝顔より笑顔です
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- 2016年10月06日 23:31
- 寝起きの未央におはようって言いたい
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- 2016年10月06日 23:34
- うちゅ~じんってな~に?かな献血の元ネタ?
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- 2016年10月06日 23:36
- このまま続編が続けば未央の胃に…!間違いなく…っ!穴が…っ!
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- 2016年10月06日 23:38
- 奈緒までボケるとは珍しいな。
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- 2016年10月06日 23:38
- めっちゃ面白い
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- 2016年10月06日 23:42
- ふみふみの隣で本読みたい
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- 2016年10月06日 23:46
- 未央が腐ったら本田兄×本田弟CPが生まれてしまう…
それはそれとしてショタコン未央って見たこと無いな、心に李衣菜や太鼓の智絵里はあるけど
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