お手柄!アメリカ・アイダホ州の町で火事から家族を救ったパグが表彰される
犬のヒーローがやってきました。
犬のジャクソンは、11歳のパグ犬。
2016年10月4日、アメリカ・アイダホ州メリディアンで、町の英雄として表彰されました。
ジャクソンはなぜ英雄となったのでしょうか。
それはうだるような暑さの2016年8月29日の夜のこと。
飼い主のトッド・ラヴォア氏は、自宅の2階でパソコン作業をしていました。
すると、階下で飼い犬のジャクソンが、何やらいつもと違う声とリズムで吠え出したのです。
彼は最初それを無視していました。
しかし吠えるのを止めないので、ラヴォア氏はジャクソンの吠える1階に向かいました。
すると、そこには不思議な光景が。
火花は瞬く間に炎へと変わりました。ラヴォア氏は急いでタオルで火を消し、家の電源を落としました。
火を消した後、ラヴォア氏は消防隊を呼び、家の安全を確かめました。その当時のことを、彼はこう話しています。
「火災警報機が鳴り出す前に、ジャクソンはずっとコンセントの前で吠えてたんだ。
あと少しでも気づくのが遅かったらと思うと、ぞっとするね。ジャクソンはきっと危機を事前に察知する能力があるんだと思う。僕に知らせてくれたんだよ。『何かおかしいぞ』ってね」
と話すラヴォア氏。
この行動によって、ジャクソンは町の最優秀栄誉賞に選ばれた初めての犬となりました。
すると、事態は思わぬ方向に。
すっかり町の人気犬となったジャクソンはファンクラブまでつくられ、さらに
「パグを大統領に」と呼びかけるポスターが出回るほどになりました。
この人気ぶりに、ラヴォア氏はこう語っています。
「これをきっかけに
消防署がパグのマスコットをつくってくれないかな。ダルメシアンばっかり仕事してるけど、パグだって同じ仕事できると思うんだよ……」
ダルメシアン?マスコット?
(Credit : mentalfloss.com)アメリカの消防署のマスコットには、ダルメシアンが多くモデルにされています。その理由は、消防署と馬との関係にありました。
元々ダルメシアンはとても筋肉質で、疲れを知らず走れる犬。1700年代になると、ダルメシアンは馬の隣で走って、他の犬などが馬に近づくと追い払ったり、盗まれないように守ったりと、馬との絆を深めていきました。
(Credit : photo.johanneshjorth.se)そして馬車が消防車で使われるようになると、馬と絆が強いダルメシアンも消防署で働くようになりました。火事の現場で馬たちもストレスがたまることがありましたが、ダルメシアンはそんな馬たちの癒やしの存在でもあったようです。人間だけでなく、馬にとっても大切な存在だったんですね。
このような歴史から、ダルメシアンは今日も消防署でマスコットとして働いています。
"sparky"という公式消防マスコット。(Credit : stripes.com)でも、もしかしたら今回のことで、パグだってその間に割って入れるかもしれません。
頑張れジャクソン、パグの星。
[via:ktvb.com, wanwans.com]