まほ「プラウダ高校、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」
- 2016年10月07日 22:40
- SS、ガールズ&パンツァー
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まほ「そこでまほは考えた」
エリカ「いい加減にしてください隊長。なんの脈絡もなく何を言い出すんですか」
まほ「みほが大洗に転校して大きく成長したように、私も他校に短期転校し、見聞を広めよう大作戦の件だが」
エリカ「もう凛々しくてかっこいいしっかり者だった頃の隊長はいないのですね・・・」
まほ「忍者ってかっこいいと思わないか?」
エリカ「あっ!全然違う話をしだした!」
まほ「この前、島田愛里寿と会った時、忍び装束姿だったんだが・・・これがまたかっこよくてな。少し忍道というものを調べてみたんだ」
エリカ「勘弁してくださいよ!他校に転校とかいいながら今度は戦車道から鞍替えですか!?」
まほ「勘違いするなエリカ。戦車道から離れるつもりはない」
エリカ「怪しい・・・」
エリカ「はあ、そんなのが流行ってるんですか。今日びの女子高生はわからないわね・・・」
まほ「今時行っていないのは私とエリカくらいなのかもしれないな」
小梅「あら、私もまだですよ」ヒラリ
エリカ「赤星!」
小梅「忍び、忍者、くノ一!まだまだ知らない忍者の世界!ぜひリポートしてみたいですね」ウキウキ
エリカ「あのねぇ、私達は戦車女子よ。忍道なんか取ってないし、やる必要もないわ。乙女なら戦車一直線よ!他の道に寄り道している暇なんかないの!」
まほ「今度の休みにでも三人で行ってみるか、そのテーマパーク」
エリカ「赤星、よくやったわ」グッ
小梅「あ、それと隊長にご報告があって来ました。お客様が来られていますよ」
まほ「客?予定は無いが・・・」
エリカ「まさか家元では・・・」
まほ「!・・・エリカ、生徒全員に非常事態通告を」
小梅「いえ、家元ではありません。プラウダ高校のカチューシャさんとノンナさんです」
まほ「なに?・・・よかった」ホッ
エリカ「家元が抜き打ちで来られていたら、我々の怠惰っぷりにこの艦を撃墜されていたかもしれませんね・・・」
まほ「ずいぶんな御挨拶だなカチューシャ。いきなり訪れて何の前置きも無しに、何の話だ」
ノンナ「申し訳ありませんまほさん。同志カチューシャは憤慨しているのです」
カチューシャ「聞いたわよ!あなた、最近いろんな学校に遊びに行ってるそうね!」
エリカ「ちょっと、隊長は戦車道の腕を磨くために他校に赴き、見聞を広めているのよ。遊びに行ってるわけじゃないわ」
まほ「ああ。アンツィオ、知波単、継続高校に遊びに行ったぞ」
エリカ「ンンッ!隊長ォ!」
カチューシャ「・・・・・・なんでよ」
まほ「?」
カチューシャ「なんでカチューシャのところには遊びに来ないのよ!プラウダは全然楽しそうじゃないってワケ!?」
まほ「・・・」
エリカ「そう来たか」
まほ「理由はない。順番も決まっている訳ではないし、プラウダもいずれは行く予定だった。何も考えずに短期転校していたのだ」
エリカ「なんも考えてなかったんですかぃ!」
カチューシャ「だったらプラウダに来なさい!あなたの言う通りいずれ来るつもりだったんなら問題ないでしょ?それともカチューシャが怖くって怖気づいたのかしら?」
まほ「ん、いいぞ」
カチューシャ「速いお返事ね!」
エリカ(いけない・・・これはいけないわエリカ!今の隊長は忍道がどうこう言っているようなブレブレ状態・・・放っておくと本当に忍道とか仙道とかに走ってしまうかもしれないわ・・・)
エリカ(そんな時に何があるかわからないプラウダに短期転校なんて・・・帰ってきたら今度こそどうなっているかわからない。戦車道?なにそれ?それより革命だ!なんて隊長になっているかも!)
エリカ(それはまずいわ!それにプラウダの方から隊長を呼びに来るなんて、なにか罠があるかもしれない!ここは私が・・・私がしっかりして隊長を守らないと!)
エリカ「隊長、私も行きます」
まほ「む。どういう風の吹きまわしだ。いつもは短期転校に反対していたくらいなのに」
エリカ「プラウダは我が黒森峰にとって強大なライバルです。そこへ隊長を一人で送るなどできません。私もお共します」
まほ「そうか。では、私と一緒に行ってくれるか」
エリカ「!・・・はい!(あ、今の隊長かっこいい)」
エリカ「ついにやって来たわに!プラウダ高校!」バーン
まほ「わに?」
カチューシャ「よく来たわね!ここがあなたたちの墓場になるのよ!」
まほ「えっ」
ノンナ「ようこそ、プラウダ高校へ。我々はあなたがたを歓迎いたします。まほさん、エリカさん」
まほ「出迎え感謝する。世話になるな」
カチューシャ「校内に入る前にまずは我が校の制服に着替えなさい」
まほ「着替えた」プラ~
エリカ「隊長、よくお似合いです」ウダ~
まほ「エリカもな。もっと暑い服なのかと思ったが、案外快適だな」
ノンナ「ロシアの冬はたしかに寒いのですが、夏は気温が30度以上になることもあるので、常に寒いという訳ではありません」
エリカ「日本だけどね」
カチューシャ「それじゃさっそく行きましょう!マホーシャ!イツミーシャ!」
エリカ「えっ!?私だけ名字ーシャ!?」
ノンナ「モスクワオリンピックのマスコットキャラクター、小熊のミーシャを連想させますね」
エリカ「エーリカとかエリーチカとかでいいと思うんだけど・・・」
まほ「小熊のミーシャか。かわいいじゃないか」
エリカ「イツミーシャでいいわに!」
カチューシャ「それじゃ宿舎に案内してあげるわ!荷物を置いて一息つくのよ!」
ノンナ「こちらがお二人の部屋です」キラ~
まほ「すごい豪華な部屋」
エリカ「新築の部屋じゃないの。こんないい所を余所者にあげていいの?」
カチューシャ「偉大なカチューシャの懐の広さに感謝しなさい!」
ノンナ「テレビにはWOWOW、スカパー、アニマックスのケーブルも引いてあります。冷蔵庫の中は自由に飲み食いしてください。パソコンもインターネット使い放題。Wi-Fiも完備してあります」
エリカ「・・・怪しい・・・なんだってここまで高待遇なの・・・なんだか裏がありそうね」
まほ「気を抜くなエリカ。私達を甘やかして、黒森峰の情報を聞き出そうとしているのかもしれない」ヒソヒソ
エリカ「はい。警戒しましょう」ヒソヒソ
ノンナ「寝室には二段ベットを用意しています」
まほ「やった!二段ベットだ!」グッ!
エリカ「・・・」
ノンナ「では、失礼します」バタン
エリカ「・・・一体何を企んでいるのかしら」
まほ「私が上の段だからな」
エリカ「二段ベットの話はいいんですよ!気を引き締めてください隊長。プラウダの策にはめられてはいけません」
まほ「うーむ。私もそう思ったが、考えすぎかもしれない」
エリカ「いいえ!プラウダは黒森峰を目の敵にしています!なのにこんな立派な部屋に快適設備・・・きっと私達をまるまる太らせて食べる気なんです!」
まほ「エリカ、落ち着け。たしかにプラウダとはライバル関係だが、我々は戦争をしているわけではない。試合の時以外は友人同士だ」
エリカ「カチューシャは勝利のためなら何をするか知れません。油断できませんよ・・・ここは敵陣のど真ん中なんですから」
まほ「とにかく、今は休もう。まさかプラウダに来てエリカと一緒の部屋に泊まることになるとはな。迷惑をかけるかもしれんが、よろしくなエリカ」
エリカ「プラウダ最高ォーーー!」
ノンナ「まほさん、エリカさん、こちらが食堂です」
ニーナ「あんれまおどれぇた!黒森峰の隊長さんと副隊長さんじゃねぇべか。こったらとこでなにしてんだか」
まほ「ああ、少しの間だが短期転校してきたんだ」
アリーナ「へえ~、こりゃまたどえれぇ方が来たもんだな~。んだばよろしくしてやってくんろ」
まほ「ここは日本国内?」
エリカ「あれもれっきとした日本語です。プラウダは青森に寄港しますからね。隊長のカチューシャと副隊長のノンナは北海道の出だそうで」
まほ「我々とは真反対だな」
クラーラ「アチャラペチャラクチャラポンポコリン」
まほ「!?」
ノンナ「『有名な西住まほさんと逸見エリカさんと同志になれてうれしいです』と、クラーラは言っています」
エリカ「今のはロシア語?」
ノンナ「はい。クラーラはロシア出身のモノホンです」
クラーラ「クラーラピーヒャラピーヒャラ、パッパパラパー、ウガチャカウガウガ」
まほ「今度はなんと?」
ノンナ「『私ノ名前ハ、クラーラ言イマス。仲良クシテホシイ思イマス』と言っています」
エリカ「なんで通訳がカタコトなのよ!」
エリカ「ええ。かなり本格的でしたね。午後の授業は何時からかしら?」
ニーナ「さあ・・・カチューシャ隊長のお昼寝が終わったら授業が始まるんだべ」
まほ「えっ」
エリカ「なにそれどゆこと」
アリーナ「カチューシャ隊長は必ずお昼寝をするべーな。お目ざめになるまで待つんだべさ」
エリカ「学校全体が?カチューシャに合わせてるってこと?独裁すぎない?」
クラーラ「テケレッツノパー」
まほ「またロシア語だ。ノンナはどこだ?」キョロキョロ
ニーナ「隊長のお昼寝中はつきっきりだー」
クラーラ「コンバインオッケー、コンバインオッケー」
エリカ「なにか訴えたいみたいだけど通訳がいないんじゃ話にならないわ。あなた、日本語は喋れないの?」
クラーラ「喋れるよー」
エリカ「りゅうちょう!」
アリーナ「クラーラさんは日本語が堪能なんだべさ」
エリカ「めちゃめちゃペラペラじゃない・・・最初から日本語で話しなさいよ」
アリーナ「クラーラさんはわたすたつと話す時は日本語だども、カチューシャ隊長の前ではロシア語で話すことが多いんだべ」
クラーラ「ロシア語がわからなくてくやしがるカチューシャ様のかわいいこ
コメント一覧
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- 2016年10月07日 23:07
- エリカ…お前のキャラの方がブレブレじゃないか
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- 2016年10月07日 23:19
- 唐突なドラグナーネタとターンAネタに吹いた
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- 2016年10月07日 23:43
- なんだこのロシア語は……!解読出来んぞ!?
エーリカなんてどこぞの黒い悪魔じゃあるまいし…ねぇ?
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- 2016年10月07日 23:45
- 全部読んでないけど、とりあえずシノビックパークでニッコリの俺26歳。
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- 2016年10月07日 23:49
- シノビックパーククソワロタ
メダロット道でもあんのか
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- 2016年10月07日 23:52
- ハートを磨くっきゃって
懐かしいな~
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- 2016年10月07日 23:54
- みんなかわいい
あと、なんか格好良さが分かってしまった
>シュウキュウカンゼンフツカセイ
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