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5年ぶりの新ポメラ DM200は価格に見合った性能か?実機をチェック - Engadget Japanese
pomera

キングジムがテキスト入力専用機 Pomera ひさびさの新製品「DM200」を発表しました。ポメラは 2008年に初期モデルが登場し、2011年11月に前モデルである「DM100」が発売。今回の新型ポメラ「DM200」は、2016年10月21日に発売予定です。価格は 4万9,800円(税抜)

最上位モデルは代を重ねるごとに機能が強化され、価格も上がってきました。WiFi対応や大画面化、ATOKの強化などを含むDM200の価格はある意味で想定の範囲内と言えますが、税込5万円台となると、2 in 1のタブレットPCなども視野に入ってきます。

ユニークなテキスト入力専用機として価格に見合う機能なのかどうか、実機に触って確認してきました。

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前モデルとの主な違いとしては、以下が挙げられます。
DM100 DM200
電源 乾電池(単三乾電池:アルカリ・エネループ) リチウムイオンバッテリー
ディスプレイ 5.7インチSVGA(800×600) 7インチWSVGA(1024×600)
日本語入力 ATOK標準辞書+オプション辞書30種類 ATOK for pomera[ Professional ] (従来の3倍の語彙数)
無線LAN オプション(FlashAir使用でEvernote連携) 標準(ポメラSyncによるPCとのデータ共有)


デジタルメモ「ポメラ」の新モデル「DM200」発売。WiFiを搭載しポメラ専用の新「ATOK」を採用

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今回のDM200 には、これまでポメラシリーズに手を出さなかった人でも使ってみたいと思わせる機能があります。

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その一つが、「ポメラSync」です。Gmailアカウントを設定することで、iPhoneやMacのメモアプリとテキストデータを共有し、ポメラで作った文章をMacで引き継いで編集したり、iPhoneでメモした内容をポメラで文章にしてゆくなど、普段使っているデバイスの一つとして組み込むことができます。

今までですと、Evernoteにアップする、QRコードでスキャンするなど、ポメラからPCの一方通行の運用が主でしたが、DM200ではシチュエーションに合わせて機器を使い分けやすくなった点を評価したいと思います。

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テキストをQRコードに変換する機能なども健在。従来製品ユーザはスタイルをそのまま引き継いで使うこともできるので、新規ユーザ、既存ユーザにとってDM200を使うメリットはあるかと思います。

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もう一つが液晶の見やすさです。前モデルの5インチから、7インチWSVGA(1024×600)になったのはかなり大きなポイントですが、それだけでなく、モリサワのUDフォントを採用しました。

文字の大きさ調節も白黒反転もできて、好みの設定で文章を書くことができます。太陽光の下でも十分な視認性がありました。光沢画面が好みでない場合は、オプションで非光沢タイプの保護フィルムが使えます。

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ほかにも、専用ケースがパームレストになるなど随所で気が利いている点がみられます。

日本語入力の変換効率に関しては、ハンズオンで試した範囲においては不満のない性能でした。キータッチもしっかりしており、打鍵感も良好です。

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無線LANを搭載していながら、Web閲覧はできず、メールの受信もできない(メールでテキストデータを送信することはできる)というのはどうかという声もあります。

しかし文章を書いている最中に他のことで気をそらさず、集中できるという意味では、筆者のようについついTwitterやFacebookを見てしまうユーザーにとっては重要な機能と言えるでしょう。

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それぞれの使い方、ライティングスタイルがあるので、万人に適した機種はありえませんが、「DM200」は場所を選ばずフルサイズのキーボードで快適に文章を書けるコンパクトさ、無線LANによるデータ共有でPCやスマホと相互にデータをやり取りできる点は、どこでも快適にものを書くうえで欠けていたピースを埋めてくれる位置付けになると思います。

また、開いてすぐにタイプできる状態になる点では、待ったり選んだりが多いスマホやタブレットPCの比ではありません。文章を大量に書くライターや作家はもちろん、アイディアをメモしたり企画書のアウトラインを手早くメモする、そのメモから構成を組み立てるなどの使い方では、ビジネスマンのツールとしても役立つことでしょう。
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