ついに遊園地にもIoTが導入されました。
次世代型IoTシューズ『FUMM(フーム)』とスマホで巨大迷路に挑戦する体験型アトラクションが、東京のよみうりランドに期間限定で登場! いちはやく体験してきましたので、その全貌をご紹介していきます。
期間限定でオープンした体験型迷路アトラクション『FUMM ADVENTURE』。
KDDIとよみうりランドがコラボして作り上げた『FUMM ADVENTURE』は、よみうりランドのグッジョバエリアに10月8日からオープンした子供向けの大型迷路です。
FUMMは、Engadgetでも度々お伝えしてたきたように、KDDIとEngadgetが開催した『au未来研究所ハッカソン』発のIoTシューズ。靴の内部にカラーセンサーや感圧センサーが搭載されており、Bluetoothでスマホと連動が可能です。
FUMM ADVENTUREでは、FUMMと専用アプリがインストールされたスマホを使い、恐竜やロボットと会話をしながら迷路内に散らばっている「星のカケラ」を集めていきます。
迷路の入り口でFUMMを履き、貸し出し用のスマホと連動させたら出発です。
ワームホールを潜り抜け、まずは太古の恐竜エリアへ。光と音の演出も凝っていて、道中を楽しみながら進めます。
迷路上には複数の「ビーコン」が埋め込まれていて、ビーコンの前を通過すると、スマホの画面に新しいメッセージが表示されます。
香ハスの葉っぱ伝いに水辺を飛び越えます。カラーセンサーと加圧センサーで、落ちると「ボチャン」と水音が!
凶暴なティラノサウルスにかけっこ競争を挑まれていざ勝負! 靴底の感圧センサーで、足踏みの回数をカウントしています。
途中には、熱~い溶鉱炉の中の一本道を渡る難しいミッションも。ちなみに、失敗しても先に進めます。
ロボットエリアでは、ロボットを助けるために様々な障害物をクリアしていきます。
巨大ロボットを救出して、最後の星のカケラをゲット。
すると......?
美しい万華鏡のご褒美が!
FUMM ADVENTUREは「太古の恐竜エリア」「未来のロボットエリア」「星空エリア」の3つのエリアに分かれており、全部のミッションをクリアしてゴールまでたどり着く時間は約15分ほど。今回は、小学2年生男児と体験してみましたが、ひとつひとつのミッションに全力投球。迷路内はそんなに複雑なルートではありませんでしたが、行き止まりにもちょっとした仕掛けがあるのを発見して、すべての道をチェックしていました。
FUMM ADVENTUREの対象年齢は、貸し出し用のFUMM(16~20センチ)が履ける未就学児~小学校低学年ぐらいを想定しているそう。料金はFUMMとスマホのレンタル料込みで1組500円。基本的に、親子2人で1組になり、親がスマホを持ち、FUMMを履いた子どもと探検していくようになっています。子どもが複数いる場合は、ひとりだけ靴を履くか、もしくはもう1セット貸し出しをする必要があります。
オープン前日に行われたプレス向け体験会では、よみうりランドの遊園地事業本部 副本部長の曽原俊雄氏(写真右)と、KDDI デジタルマーケティング部部長の塚本陽一氏がプレゼンテーションを行いました。
よみうりランドは、今年3月に「モノ作り」をテーマにした新エリア「グッジョバ」をオープンしたばかり。曽原氏は、「これからの遊園地は従来のような"受け身型"ではなく、ユーザーが自分からアクションを起こす"能動的"なアトラクションが必要」とし、「FUMM ADVENTUREは、競走などの子どもが夢中になる要素と通信技術を組み合わせた最先端のアトラクションで、よみうりランドの価値が高められる」と、期待を語りました。
塚本氏は、「まずはユーザーの声を聞くためのトライアルとして、期間限定でのオープンだが、好評であれば今後期間延長なども検討する」と話し、「ITや技術の高さだけでなく、ハートウォーミングなサービスを提供していきたい」と話しました。
au未来研究所では、次のミッションとして「コンセプトモデルによる『未来の提案』から、未来を『体験』してもらう」ことを掲げています。今後は、BtoBだけでなく、BtoCも検討しているとりことなので、au未来研究所ハッカソン発の新しいガジェットやサービスが、私たちの元にやってくるかもしれません。
こちらは、au未来研究所の第三弾コンセプトモデル『ままデジ』。タブレットとセンサー搭載の調理器具でリアルおままごとが堪能できます。個人的に購入したい!
FUMM ADVENTUREは、12月4日までの限定オープンなので、体験してみたい方は、ぜひ期間内に行ってみてください!