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千歌 曜
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1: 生えてる注意。(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:11:47.64 ID:bB0TDS0f.net
◇――――◇

千歌「んっ……♡あー……」


曜「あ、ご、ごめんっ♡////」

千歌「んっ……あっ、うげ」
 

曜「に、苦かったでしょ!? ごめんね!?」


千歌「ううん、平気……曜ちゃん、気持ちよかった?」

曜「う、うん……///ありがとね//」

千歌「えへへ……」ギュッ

曜「/////」

曜(ぁ、千歌ちゃんの身体柔らかい)


千歌「ね、曜ちゃん。このままふたりで、眠ろ?」


曜「え!? い、一緒に眠るの!?」

千歌「う、うん……だめ、かな?」


曜「い、いやいやいやっ! そうじゃないっていうかっ、えっと……」///


曜「ほら、ふたり一緒だと寝返りも打てないっていうか! あと、寝息とか、恥ずかしいしっ!!」


千歌「……」

3: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:14:35.19 ID:bB0TDS0f.net
千歌(そんな必死で、拒否しなくても……いやなのかな。いやって言うわけないよね、曜ちゃん、優しいし……)

千歌(……せっかく付き合えたのに)


千歌(女の子が好きなんておかしいことで、ずっと好きだった曜ちゃんも、まさかそんな、女の子が好きっていう、普通じゃない人で……しかも、私のこと、好きって、言ってくれて……)


千歌(――奇跡だったのに)


千歌(もっと、恋人っぽいこと、したい……)

千歌(思えば曜ちゃん、女の子からもモテるし……私の告白にオッケーしてくれたのも、関係を壊したくないから、とかなのかな)


千歌(千歌、贅沢なんだよね、きっと……いまのままでも、幸せだし)

千歌「じゃあ、お布団持ってくるね……」


曜「あ……」

曜(ほ、ほんとに持ってくるの? もうちょっと聞いてくれたら、次こそ……)

バタンッ


曜「ぅ」


曜「あーもうばか……! せ、せっかく一緒に寝よって言ってくれたのにっ」

5: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:16:24.47 ID:bB0TDS0f.net
曜「はぁぁ……もう。なんで一緒に寝よって、言えないの」

曜「千歌ちゃんと一緒のベッドで眠れたら……幸せなんだろうな」

曜「一番近くで、寝顔が見れて……」

曜「ずっとずっと好きで、つ、ついに……特別な関係になれたのに///」



曜『千歌ちゃん』

千歌「っ、な、なに?///」

曜『私と一緒のベッドで、寝よう?』

千歌「う、うんっ」

曜『――夜は長い、からね』

千歌「ふぁぁ、曜ちゃん好き♡」

 

曜「あぁ、違う違う……一緒に寝よって、それだけ言えばいいのに。よし言うぞ、絶対言うぞ!」

曜「一緒のベッドに入れたら、も、ももも、もしかしたら……最後、まで」

8: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:18:57.96 ID:bB0TDS0f.net
曜「だーっ。それはだめだめっ、千歌ちゃんのこと傷つけちゃうから、今日の目標は一緒のベッドで――」


ガララッ


千歌「はい、じゃあここで」

曜「ぅ、あ、あの千歌ちゃん」

千歌「うん?」


曜「……っ」


曜「……あ、ありがと」

千歌「……」


千歌「うん……」


曜(あーもう、また……っ)



千歌「電気消すねー」


パチッ

曜「はぁぁ……」

10: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:20:20.78 ID:bB0TDS0f.net
千歌「……ねえ、曜ちゃん」

曜「なに?」


千歌「そろそろ、さ。付き合い初めて、二カ月だね……」


曜「う、うんっ……///」

千歌「……わたしね、曜ちゃんのこと、大好きだよ」

曜「ふぇ」


曜「千歌ちゃん///」


千歌「……」


千歌「それだけ……明日こそ、梨子ちゃんのこと誘おうね」


曜「……うん」

11: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:22:08.73 ID:bB0TDS0f.net
◇――――◇


梨子「あっと……ぅぅ」



曜「――大丈夫? 重そうだよ、手伝うね」ヒョイッ


梨子「あ……曜ちゃん」


梨子「わ、悪いよそんなの」

曜「いいっていいって、気にしないで」


曜「私はほら、一応は鍛えてるっていうか! まあ、腕とか太くなっちゃうんだけど……」


曜「梨子ちゃんみたいにすらーっとしてて細くてスタイルいいわけでもないから」


スタスタ…


梨子「わ、私はそんな///」

曜「そう謙遜なさらずに、よっと」

梨子「あ、結局運んでもらっちゃって……」


曜「いいっていいって」

梨子「……ありがとう」

曜「それにしても、腕細いね……羨ましい」ギュ


梨子「え//ふ、不健康なだけだよ」

14: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:24:55.84 ID:bB0TDS0f.net
曜「不健康なの? ちゃんと食べてる?」


曜「あ……まあ、転校してきてそんなに経ってないもんね……」


梨子「そ、それはあんまり関係ない、かな?」

梨子「みんな優しいし、曜ちゃんだって……」


曜「ふふっ、梨子ちゃんは喋りかけたくなるっていうか、なんだかそんな雰囲気があるんだと思うよ」


梨子「そ、そうなの?///」

曜「うんっ」

梨子「地味なだけだよ……」


曜「地味? 梨子ちゃんが?」


梨子「え……?」

曜「そんなことないよ、私からしたら可愛くてきれーな、大人っぽい女の子って感じ!」


梨子「///」

16: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:26:46.32 ID:bB0TDS0f.net
曜「私も梨子ちゃんみたいに大人っぽく……は、無理だねえ、あはは。わかってるんだけどね」


曜「ま、何かあったら私でも千歌ちゃんでも、気軽に言ってね。力になれそうならなるよ」

梨子「う、うん……よろしくお願いします」ペコッ

梨子(曜ちゃん……頼りになるな……)


梨子(頼っても、いいのかな……)


千歌「――あーもう、こんなとこいたー! 曜ちゃん梨子ちゃんかえろー!」


千歌「あと梨子ちゃんはスクールアイドルするのだー!」


梨子「ええっ!?」


曜「あはは……」

19: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:29:00.98 ID:bB0TDS0f.net
◇――――◇


果南「うーん、難しいよねえ」


千歌「……うん」


果南「えぇと、曜には、男の人のがあるんだよね……正確な定義は色々あるみたいだけど」


果南「性欲も、純粋な女の子と一緒じゃないってわけだ」

千歌「せ、性欲の話じゃないよ!?」


果南「まあまあ、結局そこに行き着くんだから」


果南「曜は千歌と一緒のベッドで眠ることも出来ない、と」


千歌「もっと、恋人っぽいことしたい……」

果南「……口でシてあげてるのに?」


千歌「そ、それは」///

果南「なんか順序がめちゃくちゃだね」

千歌「……」

果南「その時は千歌の方から無理やり?」


千歌「うん……苦しそうだったから……嫌われちゃうか怖かったけど……」

20: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:30:11.00 ID:bB0TDS0f.net
千歌「でも……それ以上は、いい雰囲気になっても、絶対シてくれなくて。千歌の体に触れても、くれなくて……キスもまだだし。手を繋ぐのがやっとだし……」


果南「曜は……千歌のことが好きなんだね」

千歌「そうなの?」


果南「大切すぎると臆病になっちゃうんだよ。ほら、貯金が貯まるのはいいけど、貯まってるゆえに使えなくなる。使って失うのが怖くなる、そんな感じ」

果南「曜もきっと千歌のことが大切で、失うのが怖いんじゃないかな」

千歌「……」


果南「……まあとにかく、千歌は曜と一緒のベッドで寝たり、あんなことやこんなことを曜からされたいってことだね」


千歌「私からなら、正直いつでも出来ると思うし……でも、これ以上……曜ちゃんに変態って思われるのやだし……」


果南「――でもさ、それって自分勝手じゃない?」

千歌「え」


果南「さっきも言ったけど、千歌がそんな風に思ってること、曜も思ってる可能性は高いよ」

21: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:32:06.61 ID:bB0TDS0f.net
果南「千歌ちゃんに嫌われたくないって、ね。どっちかが踏み出さなきゃいけない一歩を、千歌は曜にさせようとしてる」

千歌「……ぅ」


果南「――いや違うか……千歌はもう十分踏み込んでる、よね」


千歌「もっと……む、無理やりすればいいの?」


果南「……うーん、ちゃんと話し合ってするか、曜の理性を無くしてしまうか、かな」

千歌「……」

果南「まあでも……一緒に寝るのも断られるんじゃ、話し合うのも無理そうだね」

果南「かといって、そっかもう千歌は口でシてあげてるんだもんね……理性を飛ばすってのも、案外難しそうだよね……」

千歌「……どうすればいいの?」

果南「もっと千歌の方から曜に迫るか、それか、曜が安心して来られるように、受け入れる姿勢を全面的に出していくか……」

千歌「受け入れる、姿勢……」

24: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:33:11.23 ID:bB0TDS0f.net
果南「そう。それなら……無理やり千歌の方からするより自然でいいかもね」

果南「第一、曜が踏み込んでくれないと発展しそうにないし」

果南「千歌は曜のことを最後まで受け入れてあげる気は、あるの?」

千歌「うんっ……曜ちゃんが、嫌じゃなければ」


果南「そうじゃないでしょ」

千歌「え」

千歌「あ……う、うん……曜ちゃんと、いろんなこと、したい……//」

果南「そう、素直にならなくちゃ進めないよ」

果南「千歌は曜がふみこめるように、安心させてあげて。応援してあげよ」

千歌「……がんばる」


千歌「あの、今日はありがとう。また学校でね!!」

26: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:35:17.59 ID:bB0TDS0f.net
◇――――◇


梨子「ねえ曜ちゃん」

曜「?」

梨子「美術室って、どこかな……?」

曜「美術室? どうかしたの?」

梨子「うん、私ね、前の学校では美術部だったから……ここの学校はどんな美術室なんだろうって」

曜「へー! 美術部だったんだ! 絵描けるの!?」

梨子「ちょっとだけ、なら」

曜「ほんとほんと!? じゃあ案内するよ、いこ!」

梨子「うん」


――


梨子「わ……これが、ここの美術室……」

曜「あんまり使ってないんだけどね」

梨子「美術部はないの?」

28: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:36:47.69 ID:bB0TDS0f.net
曜「ないない、そんな人員は居ないからね」

梨子「そうなんだ、残念……かも」

曜「……入りたかった?」

梨子「ううん、今更部活っていうのもあれだし……美術部の人たちとちょっとだけお話出来たらなって」

梨子「あ、でも私は人見知りだから……」

梨子「曜ちゃんみたいに、明るくて誰にでも話せたら、よかったんだけど……」


曜「転校してきて、みんなと普通に話してるじゃん。ほんとすごいと思うよ」


曜「だから、自信持って!! 梨子ちゃんは、自分が思ってる以上に、なんていうのかな、魅力的? だと思う!!」

梨子「////」


曜「この渡辺曜が保証しますっ!! ……なんちゃって……会って一カ月くらいの人に言われても説得ないよね、あはは」


梨子「ううん、そんなことないよ……あの、嬉しいし……ちょっと自信が湧いてきた、かも」

29: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:38:07.47 ID:bB0TDS0f.net
曜「ほんとう?」

梨子「うん……曜ちゃんて、すごいね」


梨子「……///」ドキドキ

梨子(あ……あれ、私……ま、た……)


梨子(こんな気持ちだめなのに……もう、向こうの学校で、女の子を好きになるのは、最後って、決めたのに……)

梨子(べ、別にまだ好きじゃないもん……ちょ、ちょっとだけドキドキしただけって、いうか)


梨子(うぅ、曜ちゃんまっすぐ恥ずかしいこと言ってくるから///)

梨子(男の子にも女の子にも、モテそう……)


曜「もお、褒めても何もでないよ?」


曜「あ、ねえねえ今度ちょっとだけ絵、描いてみてよっ!」

梨子「み、見せられるようなものじゃ」


曜「見てみなきゃわからないっ! どんなのが得意なの?」

梨子「風景画、とか……かな」

曜「へえ……あ、じゃあこの窓から見える伊豆の海とか、どう!?」

30: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:39:44.33 ID:bB0TDS0f.net
梨子「……」

梨子「うん……いいかも」


梨子「暇な時は、美術室使わせて貰うね。ここの風景、描いてみたくなっちゃった」


曜「じゃあじゃあ! 時々描いてるところ、見学していいでしょうか!!」

梨子「は、恥ずかしいよ//」


曜「ね、お願い! 梨子ちゃんが描いてるところがみたい!」

梨子「うぅ、わかった……」


梨子(……大丈夫、かな、私……)

32: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:41:27.37 ID:bB0TDS0f.net
◇――――◇



千歌(今日は再び曜ちゃんとのお泊りデート!)

千歌(今日こそ曜ちゃんをその気にさせて……がんばるぞ)


千歌「う、ん……そろそろいい時間だね」

曜「寝る?」


千歌「う、ん……眠くなってきた……」ウトウト…

千歌「曜ちゃん眠いよぉ……」ダキ-ッ

曜「////」


曜(はぅぅ、眠そうな千歌ちゃん可愛すぎ……///)

千歌「んぅぅ……このまま寝たい」

曜「へ!?」


曜「ちょ、ちょっとまずいよそれは……お布団持ってきて……」


千歌「むり、そんな持ってくる体力ないもん。ちか、ねむたい」


曜「ぇぅ///」

千歌「……」

35: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:43:28.37 ID:bB0TDS0f.net
曜「でも、ふたりだとちょっとだけ狭いし、千歌ちゃんの疲れ取れないかもしれないよ……」

千歌「狭いほうが……曜ちゃんとくっつける、もん///」

曜「なっ///

千歌「……だめ?」

曜「だ、だめじゃないけどぉ……」ウジウジ…


曜(チャンス! チャンスだよ、渡辺曜! 千歌ちゃんと一つのベッドでっ!!)


千歌「……じゃあ、寝よう?」

曜「……う、うん」コクッ///

千歌「曜ちゃん……えへへ」ギュッ

曜「ちょぉ///」


パチッ

ゴロンッ


千歌「やっぱりちょっとだけ、狭いね」

曜「う、うん」


千歌「……もっと、そっち寄っていい?」

曜「ふぇ//」

ズイッ

36: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:45:21.43 ID:bB0TDS0f.net
曜(わ、わわわわ私っ、ほんとに千歌ちゃんと一緒のベッドで寝転がってる///こ、こんなの久しぶりすぎて//)


曜(わたしこのまま同じベッドで眠っちゃうの!? 千歌ちゃんの寝顔、見れちゃうのかな)

千歌「……?」

曜「うぅ///」カァァアアアアアッッッ!!


千歌「あ、はは、恥ずかしいね……」


千歌「私の胸、いま、曜ちゃんのことでいっぱい、だよ?」

千歌「……好き」ジッ…


曜「あ、ぁぅ」プシュゥウ…//


曜(い、意地をみせろ! ここで、千歌ちゃんが喜ぶような甘い言葉をっっ)


千歌(いい雰囲気……これなら、もしかして)


千歌「……んっ」スゥッ

曜「え?」


曜(こ、これって。目を閉じて……唇を少し、尖らせて……き、キス!?!?)

37: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:46:54.75 ID:bB0TDS0f.net
曜(え、え! キスをしようって、こと!?)


曜(千歌ちゃんとキス、したいよ……唇くっつけて……ぁ、ぁあ……)


曜(こんなチャンス二度とない……ほんとに……っ)


曜(やるしかないやるしかない!!!)


千歌(暗いから薄目でもバレないね……曜ちゃんとキスするとき、ちゃんと曜ちゃんのことみたいもん)


千歌(なんかぶんぶん首振ったりしてるけど……さ、流石にしてくれるよね?)

曜(唇を、くっつけるだけっ、大丈夫できる!!)スゥゥ


千歌(がんばれ……曜ちゃん、がんばれっ……)


千歌(ぁ……近づいてきた♡曜ちゃん、かっこいい……あぁ、わたし、ついに曜ちゃんと、キスしちゃうんだ)キュンキュンッ////


曜「ん……っっ」ピタッッ

千歌(……ん?)


バッ!!!!


千歌(……は? え、なんで背中向けたの? え、え?)

41: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:48:41.06 ID:bB0TDS0f.net
曜(――む、むりむりむりっ!!!! 無理だよ、キスなんて出来るわけないよぉ!!!!)



曜(第一、ちょっと目を閉じてただけだったかもしれないし。それで私がキスをして嫌われたりなんかしたら、ああああっっ)


曜「――そ、そういえばさ!! 宿題終わった!?」

千歌「……は?」


曜「いやー面倒なのだすよね困っちゃうね全く」


千歌「……」


曜「そうだよね、ね? 千歌ちゃん?」

千歌「ばか……」


曜「ど、どういうこと?」


千歌「も、ちか知らない……寝る」クルッ…

曜「え、え……?」

曜(あれ、私、なにかしちゃった……?)


千歌(せっかくキスして貰えると、思ったのに……ばかみたい。そんなふうに考えてたのわたしだけなの? ……やっぱり、千歌のことなんて)

42: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:50:37.06 ID:bB0TDS0f.net
千歌(だめだ、こんなことで拗ねてたら、前に、進めない……)クルッ

千歌「んっ……」ギュッ


曜「ふぁ!?」


千歌「曜ちゃんの背中、あったかくて、抱きつくと、安心する」

曜(ど、どういうことー!?!?)ドキドキ

曜(む、むね当たってる♡千歌ちゃんの、やわらかいの////)

ムクムクッッ


曜「ぁ、千歌ちゃん、だめ……」

千歌「……千歌で、興奮しちゃったの?」

曜「ぅ、ぅぅ」


千歌「……曜ちゃんになら、そういうふうに思われても、わたし、嬉しいよ」ササヤキッ…


曜「え?」////

千歌「曜ちゃんが千歌にシたいこと、全部シても……千歌は曜ちゃんのこと、大好き……絶対嫌いになったり、しないよ」


曜「ぜ、ぜんぶ?」

43: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:52:59.75 ID:bB0TDS0f.net
千歌「うん……全部」

曜(ぜんぶ、ぜんぶって……)////

千歌「それとも、私、何かしたほうがいい? 私ね、曜ちゃんのためなら……なんでもシてあげたい」

曜「////」

曜(もしかして……さ、最後までいいって、こと? い、いやでもそんなわけっ……口でシてもらってるだけで私、頭、おかしくなりそうなのにっ///)

曜「ハァハァ……んっ♡千歌ちゃん、離れてっ……」

千歌「え……」

曜「だ、大丈夫だから……今日は疲れてるだろうし、処理してくれなくても、平気っ……」

千歌「……」


千歌「……」ウルウル

44: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:53:22.96 ID:bB0TDS0f.net
千歌「……ばか」


千歌「もう、寝るっ」

曜「え……」

曜「あ、あのごめんね……私」

千歌「……」

曜「……」

曜(怒らせた……やっぱり、私が千歌ちゃんに興奮したから……)ウルウル


曜「おやすみ……」

47: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:55:49.95 ID:bB0TDS0f.net
◇――――◇

曜「……」ビンビンッ

曜(おさまんない……)

千歌「すぅ、すぅ……」


千歌(……曜ちゃん、眠ってるふりしてる私に、何かしてこない、かな?)

千歌(さっきからずっと見てるし、何かしたいなら、してくればいいのに……)

曜(寝顔、かわいい……わたし、本当に千歌ちゃんと付き合ってるんだよね///)

曜(千歌ちゃんのこと、独り占め、したいな……)


曜『千歌ちゃん、私以外の人なんて…わたし見る必要ないよ、私だけを見て』

千歌『曜ちゃん///』


曜「こ、これも違う……でも。千歌ちゃんのこと、かっこよくリードしたい……現状なんでもリードされてばかり……はぁぁ……」

曜「キス……」

曜「起きてる時は、できなかったけど、今なら……」

千歌「……曜ちゃん、すき」ムニャムニャ…


曜「っ!? 寝言か///」

50: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 12:57:34.30 ID:bB0TDS0f.net
曜「……私もすきだよ、大好き」

千歌「!!!」キュンキュンッッ///

千歌(ひ、ひゃぁぁ♡告白の返事の時以来、は、初めて好きって/// か、顔暑すぎて死んじゃう//)

曜「これが真正面から、言えれば……いいんだけど」

曜「……千歌ちゃん」スゥゥ


千歌(――ね、眠らなくてよかった!?!?)


千歌(き、キスしようとしてるよね? 眠ってるはずの、私に!!)

千歌(やっぱり曜ちゃん、諦めなかった! どんな形でもいいなら前に進もうとして)

曜(大丈夫、できるぞ渡辺曜! 相手は眠ってるんだ、ちょっとだけなら平気! 全速前進っ!!!)


スゥッ…

千歌(ま、間近♡曜ちゃんのお顔が////)


ピタッ……バッッ

 


曜「――ようそろ……」

52: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 13:00:33.69 ID:bB0TDS0f.net
千歌(は、はあ……? また?)

曜「うぅ、できないよぉ……」

曜「はぁぁ……」

千歌(……)

曜「……あ、千歌ちゃんの胸元のパジャマ……はだけてる……」

千歌(え……あれ、寝返り打ってるあいだに……)

曜「……ゴクッ」

スゥゥ

曜「す、少し、さわるくらい、なら……気がつかれないかな……」

千歌「!?」

曜「……///」

千歌(も、もしかして胸触られるの!? そ、そのまま、眠ってる間に、いろいろ///)

スッゥ

サワッ

千歌「んっ……♡」

千歌(あ……曜ちゃん♡曜ちゃんの手が、私の胸に、触れて……♡♡)

曜(あああああああ!!! さ、触っちゃったぁぁあ!!!!)

53: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 13:01:38.26 ID:bB0TDS0f.net
曜(ど、どうしよどうしよっ!!! おきないよね、大丈夫……呼吸に合わせて……ぁ、やわらかい……)ハァハァ…ビンビンッッ


千歌(ぅぅ、曜ちゃんの手が……息も荒くて……♡♡)

曜(ぅぅ、このまま、このまま……)


千歌(あ、あれ……? これだけ? な、なんかもっと揉んだり……い、色々されちゃうのかと///)

曜「えへへ……わたし、やれたよ……」

千歌(え、満足してるの……?)


スッ…


千歌(……おわりなの?)

曜「千歌ちゃんのおっぱいの感触…///」

ビンビンッ


曜「コレ……なんとか、しないと」

ムクッ

千歌(……なにするつもり? 背中向けてるからわかんない……)

56: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 13:05:28.29 ID:bB0TDS0f.net
モゾモゾ

千歌(ん?)


曜「あっ……♡あぁっ♡♡」ハァハァ…シコシコ………♡


千歌(な……もしかして、ひ、1人でしてる!?///)


曜「はぁ、はぁ……千歌ちゃん、千歌ちゃん♡♡」

千歌(千歌のこと、おかず……)////


千歌(……嬉しいけど、せっかく目の前に眠ってるのに……したいこと、して欲しいて言ったのに)

曜「はっ♡はっ♡」


曜(シたい……千歌ちゃんと最後までシたいよっ……♡胸触って、千歌ちゃんといっぱいキスして、身体触れ合って……)シコッシコッ


曜「んくっ……んっんっ♡♡♡」ビュッビュッビュルルルッ


千歌「……」


曜「ハァハァ……♡♡♡♡」

58: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 13:06:06.28 ID:bB0TDS0f.net
千歌(……口でする時と同じで、相変わらず早いけど、凄い匂い……///普段いっぱい出るし、今日も千歌のこと考えながらいっぱい出したのかな////)

曜「……うぅ、ごめんね千歌ちゃん」

曜「……人の家で……1人でするなんて……それに、千歌ちゃんのこと考えながらなんて……」

曜「はぁぁ……なんでもっと、勇気出せないんだろう」ケンジャモ-ド…フキフキ

ゴロン…

曜「……おやすみ」


千歌(ほんとに……寝るの?)


千歌(……やっぱり、ばか……)


千歌(これから先、どうしよう……)

61: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 13:09:48.07 ID:bB0TDS0f.net
◇――――◇
数日後


「ペア作ってストレッチしてー、長距離走だから念入りに」


梨子(ち、長距離走……大丈夫かな……)


梨子(それに、ペア、どうしよ……曜ちゃんと千歌ちゃんは一緒に組むだろうし……わたし1人だ……)オロオロ……


曜「――梨子ちゃん、一緒に組も」


梨子「え、曜ちゃん……千歌ちゃんとじゃ」


千歌「――あ、ずるいっ! 私が梨子ちゃんと組もうとしたのにっ!」

梨子「え」


曜「残念、早いもの勝ちでしたー」

千歌「むぅ、いいもーん!!」


梨子「……」

曜「さ、始めよ」

梨子「……うん///」


梨子(曜ちゃん……かっこいい、な……//)

64: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 13:14:40.64 ID:bB0TDS0f.net
◇――――◇

梨子「ハァハァ……」

梨子「うぅ」

梨子(わたし、体力……ないなぁ)

梨子(長距離走……ほぼビリだし)


梨子(前までは真ん中よりちょっと下くらいだったのに……こっちの人体力あるのかな……)

梨子(千歌ちゃんも真ん中より上だし、曜ちゃんはトップクラスみたいだったし……すごいな)

梨子(水飲みたい……足が動かない……次が昼休みでよかった。次の授業始まるまでに少しでも休まないと)フラフラ…

ヨロッ


梨子「あ……」

曜「――おおっと!!」ギュッ

65: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 13:15:31.32 ID:bB0TDS0f.net
梨子「え、曜ちゃん!?」

曜「大丈夫?」


梨子「……///」

曜「顔ちょっと青いね……これ、スポーツドリンク……私口つけちゃってるけど、飲んで」


梨子「ふぇ///」

曜「あ……ごめん、やだったよね。今買ってくるよ」

梨子「う、ううん大丈夫!!」


梨子(よ、曜ちゃんと間接キス……)///

曜「よかった」


梨子(と、友達だもんね。意識する必要なんて、ないよね//)

梨子「ごくっ……ごく……」

曜「うん、いい飲みっぷり」


梨子「あ……ご、ごめん飲みすぎて……」

66: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 13:18:04.70 ID:bB0TDS0f.net
曜「いいっていいって!」


曜「ここ日陰だし、ちょっと休もうか」


梨子「でも……昼休みなくなっちゃうよ」

曜「気にしないよ、梨子ちゃん辛そうだからさ」

梨子「ごめん……」


梨子「体力、なくって」

曜「人それぞれだもん」


梨子「こっちの人、体力あるんだね……前の学校だったら私、真ん中から少し下くらいだったのに」

曜「へぇ……みんなわたしみたいに身体動かすことしか考えてないから、かな!?」


曜「梨子ちゃんも、そうなっていくかもね!」

梨子「私は……ふふ、でも、そんな風になれるといいかも」


曜「うんうんっ!」

67: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 13:20:45.27 ID:bB0TDS0f.net
梨子「曜ちゃんすごいね、かなり上の方で」

曜「でも私は短距離のほうが得意なんだ、瞬発系のほうが」

梨子「そうなんだ……じゃあ短距離はもっとすごいんだね、見てみたいかも」

曜「いやー、流石に見せるほどじゃないよ。私の本業は水の中、だからね!」


梨子「ふふっ、それもそっか」


曜「立てそう?」


梨子「ん……」グッ…フラ…

曜「おっ、と」ギュッ

梨子「ご、ごめん//」


曜「肩貸すから、教室までがんばれそう?」

68: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 13:21:15.97 ID:bB0TDS0f.net
梨子「う、うん//」

曜「よしっ、じゃあいこっか」

梨子「あ、あぅ……あのっ」

曜「?」

梨子「わ、わたし……すっごい、汗かいてるから……その、変な匂い、すると思う……」

曜「……くんくん、そう?」

梨子「ちょぉ////」


曜「わたしこそ汗かいてるし、臭かったらごめんっ! ちょっとの間我慢して?」


梨子「そ、そんな……」



梨子(うぅ……)ドキドキドキドキ…

69: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 13:26:10.32 ID:bB0TDS0f.net
◇――――◇

美術室


梨子(……今日は曜ちゃん来ないのかな)

梨子(あれからここで絵を描くようになって、時々曜ちゃんや千歌ちゃんが来てくれるようになった)

梨子(千歌ちゃんは妹みたいな感じで可愛くて、話してて楽しいし、曜ちゃんは……)

梨子(……かっこよくて、優しくて……でもお姉ちゃんみたいな感じじゃなくって)ドキドキ


梨子「わ、わたしっ///」


梨子(女の子を好きになるの、辛いだけ、なのに……っ)


曜「――わ、出来て来たね!」


梨子「え、あ、曜ちゃんっ」パアッ…

71: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 13:27:14.69 ID:bB0TDS0f.net
梨子(あ……私……曜ちゃんが見にきてくれると、嬉しい……。こんな気持ち、だめなのにな……う、ううん……友達が見にきてくれてるだけ、それだけだもん)

曜「うわすっごい……ほんと、上手いね……」

梨子「そんなこと……」

曜「モーツァルトって感じ?」

梨子「それ、違う……」

曜「あれ?」

曜「ショパン!」

梨子「それも……」

梨子「で、でも褒めてくれようとしてるのは、伝わってるよ」

曜「あはは、それなら万事おっけ! 細かいことは気にしてられないの」


梨子「いいな……」

梨子(私も細かいこととか人の目とか気にしないで、過ごせたらいいな……)

曜「?」

梨子「ううん……」

72: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 13:28:20.73 ID:bB0TDS0f.net
梨子「あの、言い忘れたんだけど……体育の時間ペアになったくれて、ありがとう……わたし、嬉しかった」


曜「梨子ちゃんを取られたくないなーって思っただけだよ」

梨子「ぅ///」


曜「……どうしたの? まだ、疲れてる? 顔赤いし」

梨子(な、なんでこんな……真正面から///)


梨子(やっぱり優しいよ……1人でいたところに声かけてくれたんだもん)

梨子「わたし、自分から話しかけられないし……信頼できる人、曜ちゃんと千歌ちゃんくらいしか、いないから……」


曜「すぐみんなと打ち解けられるよ、だから一緒にがんばろ。それまでは……あ、いや、それからも、頼ってくれると私も嬉しいな」


梨子「う、うん」ドキドキ…

梨子(あぁ、だめ……わたしっ)


梨子(――この人のこと、好きだ……///)


梨子「あ……具がなくなっちゃった……」

73: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 13:29:17.66 ID:bB0TDS0f.net
曜「具?」

梨子「絵の具のこと」

曜「それならそこの備品に……」


梨子「ううん、自分で選んだ具じゃないと……」

曜「そっか、色合い変わってきちゃうんだ……」

梨子「沼津まで買いにいかなきゃ……」

梨子「沼津ってそういうの売ってるところ、一つしかないのかな……うーん」

曜「どうかしたの?」

梨子「売ってなかったら、困る……」


曜「あ、それなら私いくつか知ってるよ。専門店じゃないけど、なかに入ってる店舗にもあるかも……」

梨子「……なるほど」


曜「あ、そうだ案内してあげるよ!」

梨子「へ」

75: また。(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 13:31:19.03 ID:bB0TDS0f.net
曜「良かったら沼津、一緒に行こうよ。日曜日にでも」

梨子「日曜日……ほんとにいいの?」

曜「うんっ」

梨子「ふたりで?」

曜「千歌ちゃん日曜日忙しいことおおいんだよね、おうちの手伝いで」

梨子(ふ、ふたりきり////)


曜「梨子ちゃんが良ければふたりでいこうよ」


梨子「う、うん……//」


曜「じゃあまた連絡するよ」

106: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 00:37:32.23 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

千歌の家


千歌「はぁ……」


千歌(あれから、暇を見つけてはうちでお泊まりデートを繰り返してたんだけど……状況はなにも変わらず……)


千歌(あ、でも、変わったといえば、私が眠ったフリをしてる時に……触れる箇所が増えたくらいかな……。ほっぺたとか、肩とかお腹とか……。む、胸は相変わらず……添えるだけだし……それでいつものように1人で射精してさ……)

千歌(はぁぁ……もしかして、もしかして)


千歌(――曜ちゃんて、ヘタレ……なの?)


千歌(……そんなまさかね。千歌のこと大切に思ってくれてるだけだよね。曜ちゃん、いつもシたそうにしてるし……我慢してるんだよね)

千歌(……曜ちゃん、私とふたりきりになるといつも唐突に切なそうな表情するんだよね。そういう時は、アレがおっきくなっちゃったっていう合図で……)


千歌(本人は隠そうと努力してるみたいだけど……)


千歌(千歌がシてあげよっか? って言わないといつまでももじもじしてるだけだし……シてほしいならシて欲しいって、言って欲しいよ……曜ちゃんが喜ぶなら、千歌はなんでもするのに……)

107: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 00:38:30.56 ID:tKhuYPAO.net
千歌(曜ちゃん、私に迷惑かけないようにしてるだけだよね……)

千歌(あのかっこいい曜ちゃんが、俗に言う……ヘタレなわけ……)

千歌(今日はどうしよっか……)

千歌「あ……」

千歌「ねね、曜ちゃん」

曜「?」

千歌「千歌、ダンスの練習してたら……身体が痛くて」

曜「大丈夫? がんばってたもんね」

千歌「えへへ……それでね、悪いんだけど……ちょっとマッサージしてほしいなって……」

曜「マッサージ?」

千歌「うん」


曜「いいよお安い御用! 水泳とか高飛びとかしてるとね、こういうことをすることもあるんだ」


千歌「そうなんだ、じゃあお願いします♡」

曜「足は?」サワワッ


千歌(よ、曜ちゃんが普通に私の身体触ってる/// 曜ちゃんいやらしいこと考えてないと大胆……)

108: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 00:41:18.02 ID:tKhuYPAO.net
千歌「んっ……♡そ、そこちょっといたい」

曜「ごめんね、すぐ効くから」モミモミッ

千歌「んっぁ♡♡」

曜「……!?」ドキ

千歌「い、いたいよぉ……」ウルウル…

曜「ご、ごめんっ!」

曜(な、なんか……千歌ちゃん……えっと、いやら、しい……///)カァァアアアアッァ

千歌「ご、ごめんね平気……曜ちゃん、私のためにしてくれてるのに……続けて欲しいな」

曜「わ、わかった……」サワワッ…

曜(あ♡千歌ちゃんの足きれい……白くて……)ムラムラッッ

千歌「んぁ……く、くすぐったい……」モジモジッ…

曜「~~~♡」キュンキュンッッ

曜「ハッ……ハッ♡」モミモミッ…

109: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 00:43:12.91 ID:tKhuYPAO.net
千歌「あ♡んっ、ぅ♡……曜、ちゃ♡」


曜「っっ♡♡」ドキドキドキドキ…


千歌「え、えへへ……曜ちゃんやっぱりマッサージ上手いね……きもちいい」

曜「そ、そっか」ムラムラッッッ


曜「ごくっ……」


曜(む、むり……こ、これ以上千歌ちゃんの体に触るなんて、わたしっ///)カァアアアアッッ


千歌(曜ちゃん……いやらしい顔になってきちゃってる……今、千歌のことどんな風に考えてるんだろう……///)

ピタッ…


千歌「曜ちゃん……?」


曜「――ま、ままマッサージよりさ……お風呂入ったほうがいいんだって!!!」

千歌「え」

曜「だ、だからさお風呂、は、はは入ってきたら!?」

千歌「……」

千歌(なにそれ……)

千歌「……もういい」

曜「え……?」

112: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 00:45:43.22 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇


曜「千歌ちゃん、ごめんね……マッサージ痛かったよね……」


千歌(違うよ……)


千歌(なんで曜ちゃん、……こんなにわかってくれないの?)

千歌(誘い方……もっと大胆にしたほうが、いいのかな……)


千歌(それとも、ちゃんと話し合うべきなのかな……でもなんて話そう。なんでえっちしてくれないのなんでキスしてくれないのって……恥ずかしいけど)

曜(うぅ、千歌ちゃんのこと怒らせちゃったよぉ……)

曜(そ、そうだ……っ)


曜「千歌ちゃん! 今週の土曜日、沼津の方で遊ぼうよ!」

千歌「――え……?」


千歌「それ、でーと……?」

曜「う、うんっ!!」


千歌「……曜ちゃん」パアッ

113: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 00:47:34.74 ID:tKhuYPAO.net
ギュッ…


曜「ち、千歌ちゃん///」ムラムラッッ

千歌「ごめん、わたし……」

曜「え、な、なにが?」


曜(いい匂い……♡)

千歌(曜ちゃんがヘタレなんて、やっぱりそんなわけない。デート、誘ってくれた……♡)


千歌(いつも遊びに行くときは千歌からだったし……嬉しい)


千歌「えへへ……楽しみ」


曜(か、か……かわいい////)

千歌「このまま眠ろ……」

曜「う、うん」

千歌「すきだよ」

曜「……///」


曜(よ、よし……千歌ちゃんのことリードして……ゆ、ゆくゆくは……キス、とか///)


曜(よしデートプランを考えて……!)

116: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 00:51:04.68 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇


土曜日


千歌「はぁぁ……雨か……」

曜(どうしよう……雨じゃ行こうと思ってたところいけない……)

千歌(曜ちゃん……も、もしかしてデートプランとか考えてくれたり、するのかな///)

曜(え、えっと……)


千歌「曜ちゃん……どこ行く?」

曜「……」

曜「ああえっと……雨の日のこと、考えてなかった……」


曜「ど、どうしよっか……」

千歌「……」


千歌(はぁ……)


千歌(仕方ないよね、晴れてたら、ぐいぐいひっぱってくれたのかも……)


千歌「じゃあ……映画とか、どうかな」

千歌「見たいの、あるんだけど」

曜「じ、じゃあそうしよっ!!」


曜(よしっ、ここで手を握って……しっかり千歌ちゃんを――)

ギュッ


曜「ふぇ///」

千歌「いこ、曜ちゃん♡」グイッ…


曜「あ、ぅ////」

117: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 00:53:19.81 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇


曜(はぁぁ……結局私が誘ったくせに、なにひとつリードできなかった……)

千歌(結局、今日も私ばかり……)


千歌(私が何かしちゃうからいけないのかな。そうだ、曜ちゃんのペースでなら……)


千歌「バス停までいこっか」

曜「うん」

千歌「……今日、楽しかったよ」

曜「わたしも」

千歌「えへへ、曜ちゃんといると、楽しいね」

曜「……そ、そんな///」

千歌「また色々、遊ぼうね」

千歌(手……繋ぎたい……でも、私からじゃ……)ポ-ッ


曜(手……手、いまなら繋げる……っ!! いけ、私から繋ぐんだ!!)


スッ…

119: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 00:55:15.54 ID:tKhuYPAO.net
千歌(もしかして曜ちゃん……タイミングはかってる?)

千歌(いいよ曜ちゃん……がんばれっ……)


曜(――むりぃっ!!!)スゥ…

千歌(あ……)

曜(ううぅ……)

千歌(曜ちゃん……)

千歌「バス、きてるね」

曜「う、うん」

千歌「……じゃあね、また学校で」

曜「千歌ちゃん!!」

千歌「?」

曜「/// や、やっぱりなんでも……」

千歌「……ばいばい」

曜「ぁ……」


曜「……うぅ」

曜「ばか」

122: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 00:57:12.21 ID:tKhuYPAO.net
曜「ばかばかばかぁ!! もーっ、最悪っ、最悪だよぉ!!」

曜「せっかくのデートだったのに、失敗だっ……うぅ、失敗した」

曜「本当だったら……」


曜『千歌ちゃん!』ギュッ

千歌『ふぇ』///

曜『今日は楽しかったよ、ありがとう』

千歌『わ、わたしも』

曜『こっちみて』

千歌『……///』

曜『んっ……ちゅ』

千歌『ちゅ……ぅぅ///』

曜『……またね』

千歌『よ、曜ちゃん……』////

曜『好きだよ千歌ちゃん』



曜「ああもうっ、昨日どうやってリードするか一晩中考えたのにっ、なにひとつできなかったよぉ!!!」

123: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 00:57:59.47 ID:tKhuYPAO.net
曜「ようそろ……」


プルルルルッ


曜「んっ……もしもし梨子ちゃん?」

梨子「あ、もしもしいま平気かな」


曜「うん、あ、明日のことなんだけど……」

梨子「私もそれを話そうと思って」


曜「午後からでいいかな?」


梨子「うん、それで。集合場所は?」


曜「――えっとね」

124: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 00:59:41.25 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

日曜日


梨子「ごめんっ、ちょっと迷っちゃってっ……」ハァハァ…

曜「ううん全然平気だよ」

梨子「ごめんね……」

曜「わー、やっぱりオシャレ……」

梨子「え///」

曜「なんかほんと、すごいよ」

曜「ヒールとか、履くんだ」

曜(ヒール履かれると、結構見上げるなあ……新鮮かも)

梨子「うん」


梨子(……結局、私、いつもよりオシャレしてきちゃった……えへへ、褒めてもらえた……)


梨子(意味、ないのにね。でも、いいの……)


梨子「曜ちゃん、ボーイッシュな感じなんだね。私と正反対だ」


曜「適当なだけだよ、服とかわかんないしっ」

125: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:01:23.55 ID:tKhuYPAO.net
梨子「短パンが似合うのってかっこいいと思う」

曜「そ、そうかな//」

曜「えーと、とりあえず画材屋さんに行ってみる?」

梨子「うん、そうだね」


◇――――◇

千歌「うぇえ!? 沼津まで買い物!?」

千歌「志満姉こそ、そっちが行ってきてよっ!」

千歌「仕事……? はぁ、沼津までなんて面倒だよぉ……」

千歌「え、お小遣い!?」

千歌(これでまた曜ちゃんとデートできる……♡)


千歌「えへへ、行ってきますっ♡」

130: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:03:42.22 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

梨子「はぁ……」


曜「売り切れかあ」

梨子「違うところを見てみるしか、ないよね」

曜「よし、曜ちゃんの出番だね! いくつか調べておいたから!」

梨子「ほんと? ありがとう……」

曜「よしっ、じゃあいきますか!! こっちだよ」ギュッ

梨子「ひゃ////」


梨子(て、手繋いじゃってる……/// )


曜「どうしたの?」

梨子「う、ううん……」


梨子(曜ちゃんにとっては、普通、なのかな……)


曜「そっか、なにかあったら言ってね」ニコッ

133: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:06:23.36 ID:tKhuYPAO.net
梨子「……///」ドキドキ…

曜(なんか最近梨子ちゃんの様子が変な気がするんだよなぁ……)


曜(時々顔真っ赤にするし、俯いてもごもご言うし……なんなんだろう。……ま、いっか)

 

千歌「ふぅ、帰ろう」

千歌「あ、あそこなんのお店だろ……なんか美味しそう」

千歌「曜ちゃんと行きたいな……えへへ」


千歌「――え」

千歌「あ、あれ?」

千歌「……なんで2人が?」

千歌「それに――なに、あれ……手、曜ちゃんの方から……」

千歌「……」

134: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:08:06.10 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇


曜「見つかって良かったねっ」


梨子「うん……曜ちゃんのおかげ」

梨子「ありがとう」

曜「途中色々寄り道しちゃったけど……」

梨子「楽しかったよ」


梨子(探しながらデパートの中のいろんなものみたりして……)

梨子(私が迷っててもグイグイ引っ張ってくれるし……ほんと、かっこいい……ほんと)


梨子(千歌ちゃんもグイグイくるけど、あれは妹みたいな可愛さで……。でも曜ちゃんがお姉ちゃんみたいなかっこよさと頼りがいってわけじゃなくって……)


梨子(やっぱり――恋人、みたいな……///)


梨子(ああもうっ……こんなことばっかり、考えて……)ドキドキ

スタスタッ


梨子「――きゃっっ!!!」ズコッッ


曜「ちょっ!!」ギュッ


曜「あ、あぶなかった……大丈夫!?」

梨子「ぁ……///」キュンキュン…


曜「つまずいちゃったか……あー、ヒールが……」

135: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:09:03.35 ID:tKhuYPAO.net
梨子「折れちゃった……」

曜「歩けそう……?」

梨子「……うん」スッ

梨子「いたっ……」

曜「ちょっと見せて」

曜「……軽い捻挫みたいになっちゃってる。挫いただけかもしれないけど、今は歩かない方がいいよ」

梨子「……ち、ちょっとくらい平気だよ」

曜「だめ、バス停すぐそこだから、梨子ちゃんちまで送っていきます」

梨子「そ、そんなっ、悪いよっ」

曜「だめだめ、もっと悪くされちゃったらこっちが困るの」

曜(梨子ちゃんもスクールアイドルやるってなった時、足痛めてると困るからね)

曜「はい」スッ

梨子「へ、お、おんぶ!? 大丈夫だよ……///」

曜「そのままじゃ歩けないんだから、遠慮しないで」

136: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:10:17.76 ID:tKhuYPAO.net
梨子「ぅ、うう……し、失礼します……」ノリッ

曜「んっしょ……おっと」

梨子「ご、ごめん重いよね……//」

曜「大丈夫だよ、気にしないで。それよりもっとしっかり捕まらないと」

梨子「……わ、わかった///」ギュッ

スタスタ…

梨子(……曜ちゃんの背中、安心する……)


梨子(好き……)

137: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:11:17.97 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

梨子の家



曜「うわぁ……お、女の子っぽい部屋……//」

曜「ほんとに良かったの、上がらせてもらって」

梨子「うん、送ってもらうだけっていうのも申し訳ないし」

梨子「これ、お菓子とジュース」

曜「ありがと、手当したところは安静にね」

梨子「うん」

梨子「ごめん、トイレ行ってくるね」

曜「うん」

バタン

曜「はー……なんか梨子ちゃんてほんと女の子っぽいなあ、なんかいい匂いするし……」

曜「……あれ、同性愛の場合って、こういうのも浮気に、なるのかな」

曜「……大丈夫だよね?」

キョロキョロ

曜「んっ、これなんだろ……」


曜「え……女の子同士が……/////」

曜「な、なにこれ!?」

ガチャッ

138: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:13:37.22 ID:tKhuYPAO.net
曜「っ」

梨子「――え……」

曜「あ、あぁ……こ、これは違うの! 見るつもりはなくて、でもっ……」


梨子「ぁ、あ……あああっっ!!!!」サァアアアア……

梨子「ぅ……」ウルウル…

梨子「わ、忘れて……!」

曜「う、うん……」

「……」


梨子「……ごめん、引いたよね」

梨子(片付けるの、忘れてた……)


曜「ちょっと、びっくりした……」

梨子「……」

曜「……えっと、趣味は人それぞれだし」


梨子「――趣味じゃ、ないの……」

139: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:14:31.19 ID:tKhuYPAO.net
曜「え?」

梨子「……私、男の人じゃなくて、女の人が、好きなの……同性愛者って、ことだよ」


曜「……!?!?」

梨子「……ごめんね、せっかく優しくしてくれてたのに、私がこんな人で……ごめん、もう、関わらない方がいいよ……」

ガシッ

曜「なんでそんなこというのっ! お、女の子が好きだって、その、びっくりしたけど梨子ちゃんと関わらないってことにはならないでしょっ!」

梨子「……//」

梨子「……違う、違うの!」

曜「?」

ギュッ

曜「へ//」


梨子「わたし、曜ちゃんのことが――好きなの!!」

140: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:16:03.35 ID:tKhuYPAO.net
曜「!?!?」ドキ

曜(え、え……そんな、まさか)


曜(ぅ、な、なんか……梨子ちゃんいい匂い……柔らかい……意識した、とたん……)ムラムラッ…ムクムクッ

曜(は、はなれないと)

スッ…

梨子「ごめんなさい……分かったでしょ、私が女の子を好きになること、曜ちゃんにも関係が大いにあるって、こと」

曜「う、うん……」ポ-…

梨子(ああ……せっかく、出来た友達だったのに……)

ビンビンッ

曜(あ、た、短パンだから、お、思いっきり膨らんじゃってる……トイレ、行かなきゃ……梨子ちゃんの話聞いてあげたいけど今は……)

スッ

梨子「?」

梨子(え、なに、あの……膨らみ……)

梨子(男の人みたいに、膨らんで、ぴくぴくしてる……)

141: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:17:03.98 ID:tKhuYPAO.net
曜「ご、ごめんちょっとトイレ……」


ガシッッ


梨子「――待って、それ、なに?」

曜「っ……」

梨子「……曜ちゃん、もしかして、曜ちゃんにも、なにか秘密がある?」

曜「……な、なんでもないよっ、これはっ」

梨子「……なんでもないはずない。今の曜ちゃん、変だよ。それが、そうなってから」

曜「っ……」

曜(ば、バレちゃう……)

曜「これ、は……」

曜「……誰にも、言わないでよ」

梨子「……うん」

梨子(やっぱり……何か重要な)

143: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:18:05.31 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

梨子「お、男の人のモノが……?」


曜「うん……今年の初めくらいから、なんか、おっきくなったり、し、射精とか、色々……男の人の機能が出てきて……」

梨子「うそみたい……」


曜「ウソだったら、こんなに悩んでないっ……」

梨子(曜ちゃんも、私と同じで……抱えてたんだ……)


曜「梨子ちゃん、さっきの話に戻るんだけど」

梨子「うん……」


曜「実は、わたしもね、女の子が好きなの……女の子で、興奮、するの……」

梨子「え!?」

梨子(も、もしかして、さっきは私で興奮したから……)


梨子(ち、ちょっと待って。それなら納得が行くけど、このタイミングで言うってことは……もしかして、こ、恋人とかに……なれたり……///)


梨子「そ、それって……」


曜「――ごめんね、梨子ちゃんの気持ちには応えられない」

梨子「え……」


曜「――私ね、実は……千歌ちゃんと恋人なの」

146: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:20:41.66 ID:tKhuYPAO.net
梨子「は……?」

梨子「ちょっと待って、あれ、色々わかんない……」

曜「混乱するよね、でも……全部、本当」

梨子「そう、だったんだ……」

梨子(確かに、すっごく仲が良いし……私の気持ちは、最初から届かなかったんだ……)


梨子「でもなんだか、ふたりは恋人って感じがしなかった気がする。……千歌ちゃんに対しては、あんまり引っ張っていく感じじゃなかったから」


曜「え///」

梨子「……曜ちゃんのそれって、えっちとかも出来ちゃうんだよね」

曜「た、多分……」

梨子「それを使って……千歌ちゃんと、そういうこと、したの?」

梨子「ぁ、ご、ごめんね! な、なんか……気になっちゃって……」

曜「そ、そういうことっ……////」


曜「す、するわけないよっ! だって千歌ちゃんのことが大切だし、わたしのこんなので汚すわけにはいかないしっ!!」

148: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:22:11.26 ID:tKhuYPAO.net
梨子「……したくないの?」

曜「シ、したくないとかそういうのじゃないっていうかぁ……えっと……///」

梨子(……あれ、なんか……)

梨子(途端に……奥手というか、へ、ヘタレみたいなこと……優しいだけ、かな?)

曜「……ど、どうすれば、出来るかな?」

梨子「……うん?」

曜「わたし、千歌ちゃんとキスもしてない……手も、繋げない……」

梨子「ちょ、ちょっと待ってよ……私の手を取ってくれたりしたよね……」

曜「あ……」

曜「わ、わかんない……なんか、千歌ちゃん相手だとしたいと思ったことなんにも出来なくなって、頭真っ白になって……結局リードされて……」

梨子「……千歌ちゃんのこと、想ってあげてるんだね」

梨子(わたしは、なんにも、思われてないんだね……)

曜「そうなのかな……」


梨子「――それとも、ヘタレなだけ……?」

曜「へ……」

153: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:26:07.82 ID:tKhuYPAO.net
梨子「曜ちゃん、かっこよくて素敵だけど……千歌ちゃんのことを話してる時は……なんか頼りなさそう……かな」

曜「ぅ、そうかも」

梨子(……)


梨子「曜ちゃんは千歌ちゃんとキスや、その先までしたいと思ってる。でも出来なくて、ずっともじもじしてる……。でもそれだと千歌ちゃん、離れていっちゃうかも……」


曜「や、やだよっ!! ずっと、好きだったのに……」


梨子(千歌ちゃんが、羨ましい)


梨子「いざするって時も……上手く出来ないと、嫌われちゃうかもしれない」

曜「そ、そんなの、やだ……」


梨子(わたし、なんでこんなことを言ってるの……千歌ちゃんが、そんなことで嫌いになる人なわけ……)

梨子「上手くできる自信がある?」

曜「な、い……」

曜「初めては、痛いんでしょ……?」

梨子「すっごく、ね」


曜「っ……わたし」


梨子「……」ギュッ

曜「へ///」

155: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:27:15.19 ID:tKhuYPAO.net
梨子「千歌ちゃんを傷つけたくないんだよね、それなら……わ、わたしで……練習、してもいいよ……?」

曜「な、なに言ってるの!?」ムラムラッ///

梨子「し、してくれないと……私、千歌ちゃんにこのこと、言っちゃうかも……曜ちゃんが、浮気、しちゃったよって」

曜「!?」


梨子(私、さいてい……)


梨子「お願い……今日だけで、いいから……一回だけで、いいから……」ギュッ

曜「……梨子ちゃん」

曜(……)


梨子「は、初めてでもないし、安心して? 男の人としたことあるし、アドバイスも、出来ると思うの」


曜「っ……」ハァハァ…//

165: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:35:14.41 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

梨子(キスはだめ、か……)

曜『ごめんね、これだけは千歌ちゃんのために、取っておきたい……』

梨子「ん、ぁ……♡」

曜「っっ……♡♡」キュンッ

曜(梨子ちゃんのおっぱい、きれい……弾力あって、すごいっ……♡)

曜(さきっぽも、上向いてて……ピンク色で///)ハァハァ…

梨子(曜ちゃん、夢中で胸触ってる……普段あんなに余裕あるのに、本当に、童貞だったんだ)

梨子(あれがあるし、童貞で、いいんだよね? 童貞処女……?)

梨子「んぁぁ……よう、ちゃ……♡♡」ビクッ

曜「ご、ごめんっ……さ、さきっぽ触っていい?」

梨子「そういうこと……聞いちゃだめ、なんだよ?」

曜「え?」

168: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:36:21.49 ID:tKhuYPAO.net
梨子「雰囲気見て、察しなきゃ……」

曜「ご、ごめんなさい……」

梨子「ううん、初めてだもんね、しかたないよ」

クリックリッ

梨子「ぁっ♡ぅぅ♡♡」クネクネッ

曜「////」ビンビンッッ

曜(こ、興奮しすぎて、どうにか、なりそう……夢じゃない、よね)///

梨子「ハァハァ……ん♡曜ちゃん、もうちょっとで、親が帰ってきちゃう……」

曜「え?」

梨子「曜ちゃんも準備出来てるみたいだし……もう、いいよ?」

曜「っ……わ、わかった」///


スルスルッポロン…ビンビンッッ


梨子「ほ、ほんとに////」

梨子(クリトリスが変化してるのかな……サイズはあんまり大きくないけど……そ、反り返ってて……////)

ゴロンッ…

梨子「……い、いいよ?」

曜「ハァハァ……」

トロ-ン…

梨子「あ、あんまり見ないで////」


曜「んっ、ぐ……」

170: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:37:42.34 ID:tKhuYPAO.net
梨子(曜ちゃん……わたし相手でこんなに興奮してるのに、本命相手でちゃんと出来ると思えない……)

曜「……っっ」


曜「――ご、ごめん……っ!!!!」


梨子「え……?」

曜「――やっぱり私……初めては……ち、千歌ちゃんが、いい……!」

梨子「っ……」

曜「ごめん……ごめんなさい。お願い、千歌ちゃんに、いわないで」ポロポロ…

梨子「ぁ……」

梨子「曜ちゃんは千歌ちゃんのことが、大好きなんだね……」

曜「うん……」

梨子「でもそれ、納めなきゃだよね……口でシてあげるよ」

梨子「それなら、どう?」

曜「……そ、それもだめ――ああっっ♡♡//」

梨子「――あむっ」

曜「あ、ぁぁ……♡♡」


梨子「んっぅ♡♡」


曜「――あ、まって♡い、いっちゃ……♡」

173: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:39:13.38 ID:tKhuYPAO.net
梨子「え!?」


曜「んっぅあああっっ♡♡♡♡」ビュクビュクッビュルルルルルルッッッ!!!!!


梨子「んんぅ……♡♡」

曜「あ……ぁぁ♡」ビュピュ…

梨子「けほっ……けほ、曜ちゃん……は、はやいね」

曜「ぅぅぅ……我慢、できなくて」


フキフキッ

曜「ぁ……」

曜「わたし……わたし、千歌ちゃん以外で……ぅぅ」

梨子「……」

梨子「ご、ごめん……苦しそう、だったから」

曜「っ……ぅぅ」


梨子「で、でもっ! 千歌ちゃんとするときも、今日みたいにすぐいっちゃうつもりなの?」


曜「……」

177: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:40:50.98 ID:tKhuYPAO.net
梨子「それなら、わ、わたしを使ってくれて、いいから……いくらでも、汚していいからっ……」

曜(やだ、千歌ちゃんに嫌われたくない……今日みたいだと失望される……)

曜「……口と手なら千歌ちゃんにシてもらってるんだ」

梨子「そ、そうなの?」

梨子(なら私は……)


曜「お願い、今日のことは、言わないでっ……」

梨子「……わかった」

曜「本当!?」

梨子「ごめん……わたし、酷いことしようとしたね」

曜「わ、わたしも結局……してもらって……」

曜「千歌ちゃんに、顔、合わせられないっ……」

梨子「……ごめんね」

曜「ううん、わたしのせいだ……」

梨子「千歌ちゃんのこと、好きなんだね……」

梨子(…………はぁ、入る隙は、ないんだね)

179: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:42:51.31 ID:tKhuYPAO.net
梨子「曜ちゃんにウソついた」

曜「?」

梨子「……初めてじゃないっていうの」

曜「え……」

梨子「曜ちゃんになら、初めて……あげても、いいって思ったの。でも……最低だね、こんな、無理やりして……曜ちゃんのこと、悲しませた……それに、曜ちゃんは優しいから、責任も、感じちゃうよね」

曜「……」

梨子「……ごめんね」

曜「……梨子ちゃん」


梨子「……千歌ちゃんに口でしてもらってたんでしょ、それなら……最後までとか、どうしてしないの?」

曜「む、むりむりっ!!!」

曜「口とかも……私からは頼めなくて……」


梨子(……は?)


曜「どうすれば頼めるかな……」

梨子「う、うーん……」



梨子「例えば――」

181: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:43:52.83 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

千歌「はぁぁ、なんだったんだろう。あれ……」

千歌「わたしのときは手も繋いでくれないくせに……」

千歌「え……」

千歌「あれ曜ちゃん……なにしてるの?」

千歌「梨子ちゃんちから、出てきた?」

千歌「そ、そんなの聞いてないよ……?」

千歌「……」

184: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:45:22.53 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

数日後

梨子「曜ちゃん、今度のデートのこと……」

曜「う、うん」

梨子「わかった、なら――」

千歌「ふーたりとも、なに話してるの?」

曜「え、いやなんでもないよっ!?」///


千歌「……」

千歌(なんか最近、ふたりが仲良い気がする……)モヤモヤ…

千歌(あの時のことも、結局聞けないし、言ってくれないし……なん、だったの?)

185: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:46:14.07 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

千歌(どうしたら、曜ちゃんに求めてもらえるかな……)

千歌「ねえ、梨子ちゃん」

梨子「なあに?」

千歌「梨子ちゃんてさ、えっち、したことある?」///

梨子「へ///」

梨子「どうしたの千歌ちゃん」

千歌「い、いいから、教えて……っ」

梨子「な、ない……よ?」

千歌「そっか……」

梨子「何か、悩み……?」

千歌「ううん、なんでもないっ……ごめんねこんなこときいてっ」

186: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:47:09.75 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

千歌「はぁ……」

千歌「曜ちゃんは相変わらずなにもしてくれないし……」

千歌「曜ちゃんのヘタレー!!」


千歌「そのくせ、他の人にはかっこよくて……昨日だって部活の後輩の子にちやほやされてさ……満更でもなさそうに……」

千歌「……」モヤモヤ…

千歌「ほんとに千歌のこと好きなの、かな……」ウルウル…

千歌「――ぁ、また曜ちゃん……梨子ちゃんちに……」


千歌「時々見るけど、どうして千歌の家に来てくれないの? 私、曜ちゃんといちゃいちゃ、したいよ……」

千歌「曜ちゃんと梨子ちゃんの口から、そのことを聞いたことないし……」

千歌「なんか、確かめるの、怖い……」

千歌「もしかして……曜ちゃんは、梨子ちゃんのことが……」ウルウル…

千歌「やだ、そんなのやだぁ……」

188: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:48:37.40 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

三週間後


千歌「ねえ曜ちゃん……昨日どうして電話に出てくれなかったの?」

曜「あ、あーいや、眠っちゃってて……」

千歌「……」

曜「千歌ちゃん?」

千歌「――他の子と電話とか、してたんじゃないの?」

曜「そ、そんなことないよ! 、……どうしたの?」

千歌「……千歌以外と、電話とかしないで」

曜「え……」

千歌「話すのも、最低限にしてほしい……」

曜「千歌ちゃん?」

千歌「ぅ、うぅ……だって、だって……」

千歌「ごめん……迷惑だよね、私なんかの、ために……」

曜「……どうしたの、話してみて?」

千歌「や、やだ……」

曜「……」

千歌「ご、ごめんね。そうだ、またデートいこ?」

曜「……うん」

曜(なんかやっぱり変だよ……)

192: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:51:19.85 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇


梨子「……で、その時ちゃんと抱きしめられたの?」

曜「……だ、抱きしめる!? 無理無理っ!!」

梨子「それじゃあ添い寝しただけだよ……」

曜「で、でもでもいつもより近くで」

梨子「進歩なし、だね」

曜「うぅ……」

曜「……どうしよう」



梨子「――曜ちゃん……こういうの、もうやめよっか……」


曜「どうしたの、急に……」

梨子(あれから、曜ちゃんは私に千歌ちゃんとどうしたら色々できるかってことを相談してくるようになった)

梨子(それも、私が力にならせてって言った結果なんだけど……曜ちゃんは優しいから、定期的に相談なんてしてくるわけ、ない……ましてや、振った相手になんて)


梨子(これは、自己満足……私なりの、諦めきれない気持ちが、曜ちゃんの制止をまた振り切って……実現した形)

195: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:53:59.15 ID:tKhuYPAO.net
梨子(色々計画立てて、デートのプランを一緒に練ったりしてあげるんだけど、結局本番で何も出来なくて、進歩なし)

梨子(私の前だとこんなにかっこいいのに……本命の前だと、ヘタレちゃうみたい……)

梨子(話も長くなるから、千歌ちゃんに怪しまれないように、自然な流れで私の家に来たりして………)

梨子(まるで、付き合ってるみたいだな、なんて……)

梨子(でも、私がこうやって2人きりで話せているのは、千歌ちゃんがいるおかげ……それが、ちょっと、辛い……)

梨子(そして、千歌ちゃんにも……。ごめんね、千歌ちゃん……曜ちゃんを奪おうと、して……)


梨子「これ以上すると……私、諦めきれなく、なりそうだから……」

曜「ぁ……」

梨子「……ご、ごめんね。こんな……全部勝手に」

曜「……っ」

曜(梨子ちゃんは、まだ私を……)

曜「わ、わかった……ごめんね、付き合ってもらって」

197: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:55:37.66 ID:tKhuYPAO.net
梨子「ううん、いいの。元々私が色々言い出したんだし」

曜「でも、梨子ちゃんの気持ち考えないで、わたしっ……」

梨子「……なら、私に相談したぶん、ちゃんとかっこいいところ千歌ちゃんに見せてあげて」

曜「……梨子ちゃん」」


梨子「それとね、千歌ちゃんね、多分曜ちゃんとのことで悩んでると思うの」

曜「……そうかも」

曜「最近なんか変で……」


梨子「不安にさせちゃだめだよ」

曜「……うん、不安にさせちゃってる、んだよね」


梨子「……うん。だから……がんばってっ……曜ちゃんならできるよ」


曜「……うんっ」

204: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:58:12.79 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

曜「じゃあね梨子ちゃん、また明日」

梨子「うん、ばいばい」


ガチャッ

曜「え……」


千歌「――なに、してたの?」


曜「ち、千歌ちゃん!?」

梨子「!?」

千歌「入っていくのが、見えたから」

曜「あ、えーと……あ、ほら前にハンカチ借りてたんだけど返してなくて……それで上がったら、話し込んじゃって……」

千歌「……そっか」

千歌「ね、曜ちゃん……私の家に来てよ」

曜「う、うん」


千歌「ばいばい梨子ちゃん」

梨子「うん……また明日」


千歌「……」

梨子「っ……」

208: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:00:58.56 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇


千歌(もう、いいや。千歌がどう思われたって……曜ちゃんが踏み込んでくれないなら、千歌が全部、踏み込めばいいんだよね……)


曜「……千歌ちゃん……?」

ギュッ

曜「ふぇ!?///」


千歌「好き」

曜「//」

曜「う、うん」


千歌「好きっ、好き、好きっ!!!」


千歌「――好き、好きなの、曜ちゃんのことが、好き好きっっ大好きっ……っ!!」


曜「ち、千歌ちゃん!?///」

千歌「……」


千歌「――ね、千歌と……えっち、しよ……?」


曜「は!?」


ガバッッ

209: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:03:23.98 ID:tKhuYPAO.net
千歌「……よ、曜ちゃん、私がすっごく誘ってたの、わからなかった……?」

千歌「私、ずっと曜ちゃんとそういうことしたくて……曜ちゃんに、求められたくて……」///

曜(な、なにこれなにこれ!?////)

千歌「でも、曜ちゃんは察してくれないし……私」

曜「だ、だめだよっ! そ、その……初めては梨子ちゃんも痛かったって……」

千歌「……」


千歌「――え? 梨子ちゃん?」


曜「ぁ……こ、これは、違うの!! な、なんでもないよ千歌ちゃん!!」

千歌「……も、もしかして、曜ちゃん……梨子ちゃんと……?」

曜「……っ、ち、違うよ! ……梨子ちゃんが違う人とした時の感想で……」


千歌「――梨子ちゃん、前にしたことないって言ってた」

曜「え」

千歌と 「…………」


千歌「曜ちゃん……今、ウソ、ついた」

212: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:05:44.67 ID:tKhuYPAO.net
曜「ち、違うの……違うの、これは」


千歌「曜ちゃんっ!!! いいかげんほんとのこと、言ってよ……っ」

曜「……っ」

曜「ごめん、なさい」

千歌「……やっぱり、梨子ちゃんと、したんだ……」

千歌「私とは、手も繋いでくれないのに……キスもしてくれないのに、梨子ちゃんとは、できるんだ……っ」

曜「ち、千歌ちゃん……あのっ、シたんじゃなくって」

千歌「もういい……っ梨子ちゃんのこと、好きなんでしょ。千歌より、可愛いもんね、オシャレだし、女の子っぽいし、スタイルも、いいし……ぐすっ」


曜「あのっ……」


千歌「――別れよ」

曜「え……」


曜「そ、そんなっ」

213: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:06:57.36 ID:tKhuYPAO.net
千歌「梨子ちゃんと、お幸せに……」

曜「待ってよっ、千歌ちゃん、わたしはっ」

千歌「なんにも聞きたく、ないっ!!!」

千歌「私達もう別れたんだからっ!!!」

曜「っ……」


千歌「帰って……」


曜「……」

千歌「帰ってよ!!!!」


曜「……ごめん」


千歌「……明日から、普通の……友達、だから。前と変わんない、ただの、幼馴染、だから……」


千歌「――じゃあね……また、明日」


曜「っ……」

219: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:09:31.38 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

次の日 バス



曜(どうしよう……)

曜(ほんとに、終わり、なの?)

曜(やだ、やだよ……っっ)


千歌「おはよ梨子ちゃん」

梨子「おはよう」

千歌(梨子ちゃんも……秘密にしてた……酷いよっ)


梨子「ん……?」


千歌「――おはよっ、曜ちゃん!」

曜「え……」

千歌「今日もいい天気だね」


曜(な、なんで……こんな、普通に……)

曜(あれ、でも……すっごい目が、腫れてる……)

梨子(千歌ちゃん、目が……)


曜(私……っ)


千歌「……今日も授業かあ」


曜(ごめん……千歌ちゃん……)


曜(でもっ……)

221: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:10:50.32 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇




梨子「あれ、千歌ちゃんは?」


曜「……果南ちゃんのところ、行ったよ」


梨子「どうかしたのかな……」

曜「……」


梨子「ねえ、千歌ちゃんの目……」

曜「……梨子ちゃん、どうしよう……」

梨子「え?」


曜「千歌ちゃんと、別れちゃった……」ポロポロ…

梨子「!?」


梨子「と、とりあえず……空き教室に……」

224: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:12:48.98 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇



梨子「そっか……」

曜「……」

梨子「曜ちゃんは、それでいいの?」


曜「よくないっ……やだっ、別れたくなんかないっ……ぐすっ」


梨子「……じゃあ、ふたりで謝ろう? 私も、千歌ちゃんと曜ちゃんがまた、付き合えるように……がんばるから」


曜「う、ん……」


梨子(元凶はわたしなんだから……私が千歌ちゃんに嫌われれば……)

梨子(わたしが、曜ちゃんと、千歌ちゃんの、共通の敵になれば……っ)

226: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:14:57.00 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

千歌「果南ちゃんはなにもしないでっ……」

果南「……ほんとにそれでいいの?」


千歌「いいよっ……だって、曜ちゃんは梨子ちゃんのことが好きなんだもんっ……」

果南「……」

千歌「梨子ちゃんだって、わたしになにも、言わないで……曜ちゃんとっ……」


千歌「だから、もう、終わり」

果南「千歌……」



果南(許せない……っ)

228: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:15:50.35 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

曜「千歌ちゃんは、先に帰っちゃったよ……」

梨子「そっか……」

曜「……どうしよう」


ガララッ

果南「曜、梨子ちゃん、ちょっといいかな」


曜「果南ちゃん……」

梨子「果南さん……」

果南「来て」

234: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:17:01.72 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

果南「……なんで呼び出されたか、わかる?」

曜「……」

梨子(果南さん……なんか、怒ってる……?)

果南「曜……わたしね、すっごく、怒ってる……いますぐビンタでも、してあげたい気分」

曜「っ……ど、どうして」


果南「――千歌を、悲しませたから」


曜「っ……」

果南「わかるね?」

曜「う、ん……」


果南「どうしてそうなったのか、理由は聞かない。こうなった以上、理由なんて、なんの意味もないからね」

梨子「……」


果南「千歌は、ずっと曜のことが好きだった。小さい頃からかっこいいかっこいいって言ってた」

237: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:19:41.37 ID:tKhuYPAO.net
果南「中学校の時だったかな……私に相談してきたのは」

果南「そこから今年に至るまで……千歌はずっと悩んで悩んで、ついに曜に告白できた」

曜「ぅ……」


果南「――聞きたいのは、曜はこのままで、いいのかってこと」

曜「やだ……やだよっ」

果南「なら、どうする?」

曜「……」

果南「曜は千歌に深い傷を与えた、もうなにをしたって、治らないかもしれない拒絶されるかもしれない。それでも自分がまだ千歌と付き合っていたいからって、甘い汁を吸いたいからって……千歌とまた付き合いたい?」

果南「……笑わせないでよ」

曜「っ……」

曜「話す……」

曜「私、言葉なんて、足りてると思ってた。ずっと一緒だったから。でも、全然足りてなかった……だから納得行くまで、話し合いたい」


果南「……だめだったら?」


曜「……だめだった時のことなんて、考えない」

241: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:22:13.72 ID:tKhuYPAO.net
曜「千歌ちゃんを悲しませたのは、私。それはこれから先も千歌ちゃんのことを傷つけてしまうかもしれない……」

曜「で、でもっ!! 千歌ちゃんの傷を癒してあげられるのは……わ、私だけなのっ!!!」

果南「……」

曜「千歌ちゃんを……絶対、絶対に笑顔にしてみせるっ!!!」

果南「……」

果南「早いうちがいいよ、ほんとに離れちゃったら、二度と、戻れなくなるから」

曜「うんっ……行ってくる!!!」


曜「果南ちゃん、ありがとう!!!」


タッタッタッ


梨子「……」


梨子「あの、果南さん……本当に悪いのは曜ちゃんじゃなくて、私なんです……」

果南「……」


梨子「実は私女の子のことが好きで……それで、曜ちゃんのことを好きになってしまって」

243: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:24:19.97 ID:tKhuYPAO.net
果南「そ、そうだったの!?」


梨子「はい……」

梨子「曜ちゃんを誘ったのも、私です。だめだって思いました……でも、やっぱり、諦めきれなくて……」


果南「……曜はかっこいいもんね」

梨子「……はい」

梨子「あの、千歌ちゃんからなんて聞いたんですか?」

梨子「もしかして、最後までしたって……」

果南「そう聞いたよ」

梨子「……本当は口までなんです。それも、私がしたことなんです……いけないことだって、わかってました……」

果南「え、どういうこと?」


梨子「曜ちゃんを誘ったのは事実です、最後の寸前までいきました、でも……曜ちゃんは……」


梨子「千歌ちゃんで、卒業したいって……」


果南「……」

248: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:28:22.45 ID:tKhuYPAO.net
梨子「それで無理やり口で……」

果南「そういうこと、ね……」

梨子「私の家に来てたのも、曜ちゃんがどうしたら千歌ちゃんと色々なことができるかってことで、作戦会議をしてたんです……それも、私が半ば無理やり……」

果南「つまり、ほとんど誤解なわけだね」

梨子「それでも……悪いことをしたことは、変わらないです」

梨子「今日曜ちゃんが千歌ちゃんと話して、それでもだめなら私が……!!」

果南「そこは多分、大丈夫だと思う。曜を、信じてあげよう」

果南「梨子ちゃんが何を考えてるのか、わからないけど……やったことに対して、自分を犠牲にし続けるのは、やめて」

梨子「……」

果南「千歌との関係も、いざとなったら、私もフォローするから、ね?」

梨子「はい……」

果南「よかったよ曜に、ビンタしなくて……」

梨子「あはは……そうかもしれませんね……」

250: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:29:42.12 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

千歌「……曜ちゃん」

千歌「曜ちゃん……ひっぐ」

千歌「がんばったのに……あんなにがんばって、告白して……ぅぅ……」

千歌「なんで、なんで、こんな……ぅぅぅっっ」


ザアアアアアアッッ


千歌「雨か……はぁ……」


曜「――おーい!!!!」

千歌「え……今、なにか……」

曜「ちーかーちゃーん!!!!!」

千歌「よ、曜ちゃん……?」

ガララッ

千歌「ぁ……」

曜「千歌ちゃん!!」

千歌「なっ……」ダッッ…バタンッ


曜(あ……す、すぐ窓閉められた……)

253: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:30:55.25 ID:tKhuYPAO.net
曜「だめ、か……ぅぅ」

ザアアアッッ

曜「ああ、バスに傘忘れてきた……夢中で覚えてなかったよ……」

ガララッッ


曜「え……」

千歌「――もうっ!! 雨の中なにしてるの!? 傘は!?」

曜「忘れた……」

千歌「裏口……入って」

曜「いい、の?」


千歌「……びしょ濡れなの、見てられないよ。風邪引いちゃう」

曜「お、お邪魔します……」


スタスタ…


千歌「はいタオル」

255: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:33:09.80 ID:tKhuYPAO.net
曜「ありがとう……」フキフキッ…

千歌「……」

曜「……」

千歌「どうしたの、あんなことして」

曜「……言いたいことがあって」

千歌「なに?」

曜「ごめんなさいっ!!!!」

千歌「っ……」



曜「――私、千歌ちゃんのことが好き」

千歌「な、なに言ってるの!? い、今更そんなこと言ったって、意味ないよっ! 梨子ちゃんのことが好きなんでしょ!?」

曜「違うよっ」

千歌「わ、わかった……梨子ちゃんにも捨てられた? だから、私のところに戻ってきたの!?」

曜「違う、違うっっ!!」


千歌「わたし、ばかだけど……そんなの、やだよ……」

256: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:36:04.59 ID:tKhuYPAO.net
曜「ねえ、聞いて千歌ちゃん……私ね、本当に千歌ちゃんのことが、好きなのっ……」

千歌「……////」

千歌「でも、梨子ちゃんとえっちだってして――」

曜「してないっ!!」

千歌「え……」

曜「最後までは、してない。でも、口では、してもらっちゃった……ごめんね、本当にごめん」

千歌「さ、最後までしてないの? うそだ!!! しかも、本当でも、……変わんないよっ、おんなじだよっ」

千歌「っ……私の時は手も繋いできてくれないくせにっ、口と手でするのも、いつもいつも私からだし……っ」

千歌「いいよっ、うそ……つかないでよ……っ、そんなうそ……意味、ないよっ……」

曜「ウソじゃ、ないのっ……千歌ちゃんが大切だったから、なんにも出来なかった……好きすぎて、どうしていいか、わからなく、なっちゃってた」

曜「本当は、千歌ちゃんのことかっこよくリードしたり……色々、してあげたかった……」

千歌「っ……」


曜「でも、ごめんね……千歌ちゃんのこと、悲しませた……」

257: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:38:01.65 ID:tKhuYPAO.net
千歌「ま、またウソついてるんでしょ……わ、わかるんだから……だって、梨子ちゃんの方が」

曜「そんなことないっ! せ、世界で一番可愛いって、思ってる!!」

千歌「ぅ、うぅ、なに、言って…………////」

曜「ほんと、だよ」


曜「梨子ちゃんの家に何度も行ったのはね、相談に乗ってもらってたの」

千歌「相談?」

曜「うん、千歌ちゃんと、どうすればもっと、い……色々なことできるかなって……」

曜「デートの計画練ったり……色々ね」

曜「結局、ほとんど千歌ちゃんにしてあげられなかったんだけど……」

千歌「じゃあ、毎回えっちしに行ってたとかじゃない、の?」

曜「うん……」

千歌「よ、曜ちゃんの話が本当なら……私、色々勘違いしてたって、こと?」

曜「……うん」


曜「ごめん、全然言葉が足りてなかったね……もっと、話せばよかった」

259: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:39:51.09 ID:tKhuYPAO.net
千歌「……本当に、本当……?」


曜「うん、全部本当のことだよ」

曜「梨子ちゃんに口でしてもらったのも、本当。本当に、ごめん……」

千歌「っ……」


曜「千歌ちゃん」ギュッ…

千歌「ふぇ……///」

曜「許して、くれないと、思う……でも、私は、千歌ちゃんのことが好き、大好き」

曜「ずっとずっと好きだった、今も、好き。だからやだ、千歌ちゃんと離れるなんて、私できないよ……っ」

曜「やったことも含めて……それでも千歌ちゃんの側にいさせて……欲しい」

曜「……か、悲しませた分、もっと、もっと……絶対、絶対に、幸せにするからっ!!////」

千歌「よ、曜、ちゃん……」

千歌「ほんとに、ウソ……ついてない……?」

曜「私の目、見て」ジッ


千歌「っ///」カァァアアアアッッ…

262: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:43:38.64 ID:tKhuYPAO.net
曜「誓うよ、全部本当のことしか、言ってない」ギュッ

千歌「ぐす……ぅぅ」

曜「千歌ちゃん……?」



パシ-ンッ!!!!!

曜「っっ」

千歌「ばか……ばか、ばか、ばかぁ!!!」

千歌「浮気だもん、なに言ったって、浮気したもん……っ」

曜「……ごめん」


千歌「許さないよ、絶対、絶対!」

曜「うん……」

千歌「ぅぅぅ……」

千歌「うぅ、ひっぐ……ぅぅ、なんで、なんでっ――こんなギリギリになって、かっこよく、なるのさっ、私、不安だった! ずっと、ずっと……好かれてないんじゃないかって」

千歌「だって……だって曜ちゃんはみんなから好かれててかっこよくて、男の子にも女の子にも人気で……しかも、女の子同士だしっ、そんな人と、釣り合うはずないって……ぐすっ、ぅ……はーっ……はっ」


千歌「――許さないけど、だって、好きなんだもんっ、曜ちゃんのことが好きなんだもんっ!!」


千歌「好き……私もっ、好きっ……!!!」

曜「うん……」ギュッ


千歌「曜ちゃん……うぁぁぁぁ……っっ」

265: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:45:04.12 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

曜「くしゅっ……ぅぅ」

千歌「千歌のでよければ、着替えどーぞ」

曜「ありがと」


スルスルッ

曜「うんぴったり」


千歌「よかったら、泊まっていく?」

曜「そうさせてもらおうかな」

千歌「……えへへ」

曜「……」

千歌「もっとそっち寄ってもいい?」

曜「うん」

スル…

千歌「……」//

曜「お、おいで」///


千歌「んっ///」ギュッ…


曜(ひ、ひゃぁぁ//)

270: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:47:06.07 ID:tKhuYPAO.net
ナデナデ…


千歌「曜ちゃん、大好き……」


曜「わ、私もだよ……千歌ちゃん」

千歌「……」//


スゥゥ…


曜(こ、こここここれは……何回か、見た……き、きききキスをせがむ、かお……かわいい)


曜(だ、だめだ、さっきみたいに、堂々と……っ)///


曜「――んっ……ちゅ」

千歌「ちゅ……」

千歌「……曜ちゃん////」ポ-ッ…



曜(ち、ちちち……千歌ちゃんと……キスしちゃったぁぁあああああ……ヨーソローーーー!!!!!!)

ビンビンッッッ

曜(うぅぅ、興奮してきた……ムード台無し……っ)

274: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:49:13.42 ID:tKhuYPAO.net
千歌「キス、しちゃった、ね……えへへ……」///

曜(かわいぃ///)

千歌「……曜ちゃん、興奮してる」

曜「い、いやこれはっっ」

千歌「……いま、お姉ちゃん達……いないんだ」

曜「え」

千歌「外は雨だし、音も、消してくれる……」

千歌「……曜ちゃん」ギュッ


曜「……っっ」バクバクバクッッ


曜(こ、これは、最後までって、こと……)

曜(したい……千歌ちゃんとっ……)


千歌「――むぅ……曜ちゃんみたいなひと、どーてーって、言うんだって」


曜「へ?」

千歌「ヘタレ……」

曜「へ、ヘタレとは失礼なっ……」


千歌「うん……曜ちゃんは、かっこいい……かっこよくて、大好き。だから……」///

279: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:50:44.40 ID:tKhuYPAO.net
曜(こ、ここまでさせておいてしないだなんて、根性をみせろっ!!! わたしっ!!!)

曜「千歌ちゃん……」

曜「ちゅ……んっ」

千歌「んっ……んんっ」

曜「んんっ……は、ぁ……」

千歌「////」

曜「平気?」

千歌「も、もっと」ポ-…


曜「ちゅぅ……んっ、れろ……はっぁ」

千歌「んっ♡んんっぅ♡♡」


千歌(よ、曜ちゃんの舌がわたしの口の中、にっ……)//


曜(こ、これでいいのかな……わかんない、けど……幸せすぎて、おかしくなりそう)///ビンビンッッ…

曜「ぷは……ハァハァ……」

281: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:52:26.95 ID:tKhuYPAO.net
千歌「曜ちゃん、お顔蕩けちゃってる……」トロ-ン…

曜「お、お互いさまだよ」

千歌「……」

曜「……む、胸……触っていい?」

千歌「き、きかないで///」

曜「ご、ごめんっ」


曜(そうだったぁ……っ)


フニフニ…

千歌「ん、ぁ……♡♡」

曜「~~~♡♡」

千歌「んっ♡曜ちゃん、手が、やらしい……♡」クネクネ…

曜「だ、だって」ビンビンッ…


千歌「私が眠ってるフリしてる間、胸触ってるの、知ってるよ」


曜「えっ!!」


千歌「ひとりで、シコシコ、してたのも……」//


曜「なっ///」

283: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:54:08.06 ID:tKhuYPAO.net
千歌「……だから、曜ちゃんがしたいって思ってたこと……全部、私にして、いいよ……?」ウワメ…

曜「じ、じゃあ上脱がせる、ね」

千歌「うん……ごめん、可愛くない下着で」

スルスル…

曜「かわいいよ」

千歌「///」

曜(下着も……)ホロッ…

千歌「ぁ……まって//」バッ

曜「どうして隠すの、恥ずかしい?」

千歌「ぅぅ……だって」

曜「どうしたの?」

曜(千歌ちゃんの胸、はやくみたい)ハァハァ…ギンギンッ…

千歌「曜ちゃんに見せるの、こわい……」

曜「なんで……?

千歌「だって……わ、笑わないで、ね?」


曜「……?」

スッ…



曜「ぁ……///」

287: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:56:14.31 ID:tKhuYPAO.net
千歌「へ、へんでしょ……千歌の、さきっぽ、凹んでて……ぅぅ///」


曜(――陥没……///)


曜「変じゃないよ、可愛いよ」

千歌「うそだぁ……へんだもん……」ウルウル…

曜「大丈夫だから、隠さないで?」サワサワ…


千歌「んっ、ぁぁ♡♡」


曜「興奮したら出てきたり、して」クニクニ…

千歌「んっあ♡んっぅ♡♡」


千歌「ら、らめ……♡」


曜(かわいぃ♡あ、出てきた……♡♡)


曜「――ほら、全然普通だよ?」


千歌「や……は、恥ずかしい、よぉ」ビンビン…//


曜(陥没だと、興奮して気持ちいいとぷくって出てきて、わかりやすい//)

曜(千歌ちゃん興奮してるんだ////)ハァハァ…


曜(さきっぽ触ったらどうなるんだろ……)


キュックリクリッ♡

291: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:57:31.42 ID:tKhuYPAO.net
千歌「――ひっ♡あああああっっぅ♡♡」ビク

曜「わ、大丈夫?」

千歌「ハッ……ハッ……♡曜、ちゃん……♡」トロ-ン…

曜「///」

千歌「ごめん、わたし……敏感、すぎて……」///

曜「わ、わかったもうちょっと優しくする、ね?」

クニクニ…


千歌「ああっ♡ああっぅぅ♡やっ、よう、ちゃ♡♡」ビク…ビク…クネクネッ…


曜「ハッ……ハァハァ♡♡」


曜(いやらしすぎ……さっきよりもっとびんびんになってる、し♡千歌ちゃん、普段潜ってる分、敏感なんだ……///)


千歌「ハァハァ……ぁぅ……♡」

294: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:58:57.94 ID:tKhuYPAO.net
曜「えっと……」

曜(次は下、だよね////)


曜(許可はとっちゃだめ……)

サワワ…


千歌「んっ……ぁ♡」

曜「下も脱がせる、ね?」

千歌「……」コクッ//

スルスル


曜「わ……」

曜(し、下着がすごい染みになってる///)

曜「下着も……」


スルスルッ…ツツ-ッ


曜(す、すごい糸引いてる……//)


千歌「……////」

296: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 03:00:31.23 ID:tKhuYPAO.net
曜「……」クチックチッ

千歌「ぁ♡ああっ♡♡♡」


曜「♡♡」


曜(びしょびしょ、それに綺麗……///)

千歌「ぅぅ……あんまり、みないでよぉ……」


曜「ご、ごめん……」

千歌「曜ちゃん、ちゅー……しよ?」

曜「う、うん」

曜「ちゅ……んっ」


千歌「ちゅぷ……ちゅっぅ……あむ、んっ♡」


曜(痛いらしいから、よくほぐさないと……)

クチックチッッ


千歌「んっ♡♡んんんっぅ♡♡♡」ビク…ビク//

曜「ぷは……♡」


千歌「ハァハァ……曜、ちゃん……」

298: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 03:02:33.29 ID:tKhuYPAO.net
曜(そ、そろそろいいのかな!?!?)

スルスルッポロン…


千歌「曜ちゃん……や、優しくして……ね?」

曜「///」キュンキュンッ//

曜「い……痛かったら、言ってね……」

千歌「うん……」///


ヌリュヌリュ


曜「あっ♡ああっぁ……♡」

千歌「あ、ぅ♡♡」

曜「ハッ……ハァハァ」

曜(あ、あれはいん、ない)


千歌「も、もうちょっと、したっ……」//

曜「んっ、ごめんっ……」


曜(ついに、ついに千歌ちゃんとひ、一つに、なれる♡♡♡)


ヌリュッヌリュ…ググッッ



千歌「んっ……くっ」

301: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 03:05:54.74 ID:tKhuYPAO.net
曜「あ、ぁぁ……♡」

曜(さ、さきっぽ……はいっ、た……)

曜「いたい? 大丈夫?」

千歌「んっ……へいき、だよ……曜ちゃん、曜ちゃんの好きなようにして、いいから」ニコ…

曜「~~♡♡」


曜(このまま、奥まで……っ)ググッズンッッ


千歌「っ……」


曜「――ぁ……あぁぁ……♡」ガクガク…♡


曜(な、なにこれぇ♡ぬるぬるしてて、、あったかくて♡♡)

曜(と、とにかくついに千歌ちゃんと一つになれた……!)

千歌「んっ……えへへ……♡ 曜ちゃんと一緒に、なれた、ね……」///

曜「んっ……くっ♡うんっ……ハァハァ……♡」

曜「うごく、ね?」


曜(や、やばい……千歌ちゃんのなか、きもちよ、すぎ……る///)


曜(こ、このまま全速前進――♡)


 

曜「――あっぁぁぁ♡♡♡♡」ビュルルルルルルルッッッ!!!!!!


曜「よ、ようそろ……」ビクビク…

305: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 03:07:11.60 ID:tKhuYPAO.net
曜(あ、あれ……)

千歌「ふぇ……?」

曜「ぁ……♡♡」ビクビク…

千歌「……」

千歌「曜ちゃん?」


曜「で、ちゃった……ごめ、ん……」

千歌「あ、あー……えと、うん」

ヌプ…
 


千歌「――曜ちゃんて、早漏なの、かな?」

曜「ぅ……」


千歌「き、気にしなくていいよ? それだけ千歌で興奮してくれたってこと、だよね///」

千歌「そもそも初めてなんだし、仕方ないと思うっ」


千歌「大丈夫だよ、ね?」

曜「ぅぅ……千歌ちゃん……」//

309: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 03:09:05.16 ID:tKhuYPAO.net
千歌「曜ちゃんのでお腹いっぱい」エヘヘ…

曜「///」

曜「痛くなかった?」

千歌「それより、曜ちゃんと一つになれたことが嬉しい……それ、あってよかったね♡」

曜「そ、そうかも///」

ギュッ…

千歌「えへへ、ともかくこれで『どーてー』卒業? だね!」

曜「わ、わたしは女だよぉ……」

千歌「それがあるんだから、状況は一緒!」


曜「うぅ……と、とにかく……千歌ちゃんが初めてで嬉しい…///」

千歌「千歌も……♡」ギュッ


千歌「とーぜん、今日は一緒のベットで眠る、よね?」

310: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 03:10:25.45 ID:tKhuYPAO.net
曜「うんっ」


千歌「っと……その前に……お風呂とごはん!」

千歌「身体べたべた……お風呂……一緒に、はいる……?」///

曜「い、一緒に!?!?」


曜「そ、それはまだ色々とまずいっていうかっ! ほ、ほら1人の方が集中できそうだしっ!」

千歌「……」

千歌「やっぱ……ヘタレ」

曜「ぅ」


千歌「ま……そんな曜ちゃんも、好きだけど///」

曜「千歌ちゃん///」

312: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 03:16:19.63 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇

千歌「そう、だったんだ……梨子ちゃんも、曜ちゃんのこと」

梨子「ごめんなさいっ……」


梨子(ああ……千歌ちゃんに、嫌われて……これで私は……)


千歌「……梨子ちゃんが女の子のことを好きだっていうのとか、口でしてあげたこととか、色々……びっくりした」

梨子「……」

千歌「許さない……」

曜「千歌ちゃん……あの、梨子ちゃんは」

梨子「っ……」

千歌「……っ」スッッ

曜「千歌ちゃんだめっ」

梨子(叩かれるっ……)

314: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 03:17:30.19 ID:tKhuYPAO.net
千歌「――って言おうとしたけど……」

梨子「?」

千歌「梨子ちゃん!!」


千歌「――千歌達と一緒にスクールアイドルをしましょう!!!」


梨子「え……」


千歌「――色んなこと、全部忘れて……身体を動かすの! 踊って歌って、そしたらきっと、もっと仲良くなれて、きっと、きっと楽しいよ!!」


梨子「千歌ちゃん……」

曜「……」コクッ…


梨子「ありがとう……」


千歌「ね、梨子ちゃんっ」

梨子「私で、いいなら……」


千歌「本当に!?」

梨子「う、うん……」

千歌「やったー!!! やったやった!!」


千歌「これからよろしくっ!!」

315: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 03:19:33.58 ID:tKhuYPAO.net
梨子「うん……」ウル…

梨子(ありがとう……)

曜「よろしく」

曜「三人でがんばろーね!」

千歌「ふっふっふっ」

曜「?」

千歌「実は三人じゃないのだ!!」


果南「――千歌ー?」

果南「うん? 三人揃っちゃって」

千歌「果南ちゃん!」

千歌「そう、4人目は果南ちゃんだよ!」

果南「え?」

曜「ああ、なるほど!」

果南「あ、えっと……すくーるあいどるだっけ……」

千歌「そ! 果南ちゃんもしよーね!!」


果南(どうなるか不安だったけど……ひとまずは解決、ひたみたいだね……良かった)



千歌「ということで、今日から、がんばっていきましょう!!」

318: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 03:21:51.30 ID:tKhuYPAO.net
◇――――◇


千歌「あはは……相変わらず、はやいね……」

曜「ようそろ……」

曜「千歌ちゃ、も、むり……4回目……死んじゃうっ……」

千歌「だって……一回だと曜ちゃんばっかり気持ちよくなって、ずるいもん……」

曜「ぅぅ」


千歌「千歌だって、曜ちゃんと一緒に、き……気持ちよく、なりたい、んだもん///」


曜「////」


千歌(今日は、してくれる日かな……)

千歌「……」スゥ…


曜(き、きすだ///)


曜(こ、この前は緊張して出来なかったし、今日こそっ!!)

320: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 03:24:35.56 ID:tKhuYPAO.net
曜(初めてキスした時以来、私からは出来ない日があったり出来る日があったりっ……今日こそは、私から!)

曜「……」///

千歌(がんばれ、曜ちゃん……っ)

ピタッ

曜「ぅ……あ、あの」ヘタレ…

千歌「む……」

千歌「――んっ……ちゅっ」

曜「ちゅ……んっ!?」

曜「ち、ちち千歌ちゃん////」

千歌「もう……」ギュッ


千歌「ばか、曜ちゃんのヘタレ!」


曜「ご、ごめんねっっ///」

千歌「でも……大好き……」

曜「……///」


曜「私も……世界で一番、好きだよ」

千歌「////」

千歌「そ、そんなこというならキスそっちからもしてよ///」

曜「うぇぇ……そ、それはなんていうかっ調子がいいときは出来るんだけど……っ!!」

曜「――す、大好きだよ千歌ちゃんっ」

千歌「ぅぅ、そんなこと言ったって、騙されないんだから///」

 

千歌「曜ちゃんのヘタレーー!!」

 



 

 おわり。