9385835事件のあらましはこうだった。9月8日、パートの女性従業員がチャーシューの仕込みのためスライサーで切っていた時、右手の親指に怪我を負った。血が出て大騒ぎになりスライスした直近のチャーシューを処分し病院に行った。しかし・・



10日に子供を2人連れた母親が来店し「お子様セット」を頼んだところ、そのラーメンに異物が混入していた。チャーシューの保存用パックに怪我をした際に出た異物があり、それを知らずに提供してしまった。母親は激怒したため、店はその家族の自宅を訪れ謝罪する。

これで円満解決したと思っていたが、13日に保健所が「苦情があった」とし調査に来る。店側は事実を認め始末書を出した。10月12日に朝日、読売、毎日などで、「人の指先混入 静岡・幸楽苑が始末書」などと報じた。

J-CASTニュースが静岡市保健所に確認したところ、異物は女性の右手の親指で、長さが約7~8ミリ、爪の幅が約1センチある「立方体」だったという。

「指先の指紋がくっきり分かるような切れ方で、切断された方は相当な出血と痛みがあったと思われます」
と担当者は話していた。店舗が保管していたものを被害に遭った母親が譲り受け、保健所に持ってきたのだという。


指の混入があったとされる 幸楽苑 静岡清水インター店
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幸楽苑のラーメン



ところが幸楽苑はこうしたことを全否定、新聞報道にも激怒している。

「異物混入は事実であり真摯にお詫びを申し上げますが、混入したのは『爪』であり、従業員は指すら切っておりません。報道内容は当社が出したものではなく、どうしてあのようになっているのか摩訶不思議です」というのだ。

従業員の怪我についてだが、チャーシューをスライス中に従業員の爪が引っかかり剥がれてしまった。血が出たためスライスを終えた直近のチャーシューを全て捨て、剥がれた爪を探したが見つからなかった。

混入したと報道されている指だが、スライサーは2、3ミリに設定しているため、仮に指を切ったとしても報道されているような7~8ミリもの厚さに切れないし、それだけ大きければ簡単に見つかるはずだ。

女性は店から指を持ち出したと言っているようだが、通常は従業員の切った指をお客に渡すわけはない、というのだ。保健所では「指紋が分かる」と言っていることから、照合したい、などとも同社広報は話していた。

(source: インフォシーク - 「指入りラーメン」報道のミステリー 店側は「混入は爪だけ」と主張

幸楽苑でラーメンに指が入っていたとされる騒動 多くのメデイアが報じる