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http://japanese.engadget.com/2016/10/13/sim-axon-7-daydream/


音にこだわった最上位SIMフリースマホ「AXON 7」国内投入──DayDreamにも年度内に対応 - Engadget Japanese

「数十万円の高級オーディオ機器と同じサウンドチップを搭載した」──そんな音にこだわりを持つSIMフリースマートフォン「ZTE AXON 7」とその小型モデル「AXON 7 mini」が登場しました。

ZTE AXON 7は、Snapdragon 820に4GB RAM、5.5インチWQHD解像度の有機ELを搭載するハイエンドな仕様。オーディオを強化したほか、グーグルの最新VRプラットフォーム「DayDream」にも2016年度内に対応する見通しです。価格は税別5万9800円と、SIMフリー端末としては決して安くありませんが、モバイルの最先端を体感できる端末です。発売は10月21日で、予約受付は本日から始まります。

ZTE AXON 7 / mini

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8 枚


(TOP写真はZTE AXON 7 mini)


ZTE AXON 7は、6月に中国で正式発表されたスマートフォンです。その後北米や欧州にも投入され、今回ようやく日本でのお披露目となりました。

本体はつや消しマットなフルアルミボディ。アルミニウムは6000番台となっており、これはiPhone 6s / 7と同じで傷が付きにくい高強度のアルミです。

いざ手に持ってみると、アルミの継ぎ接ぎが一切なく、角が取れたラウンド形状のため、手のひらによく馴染みます。画面サイズは5.5インチ。これはiPhone 7 Plusと同じで、一般的なスマートフォンの中では大画面の部類に入ります。とはいえディスプレイのベゼルが狭く、またフロントガラスの縁を側面に沿うように丸め込む「2.5D加工」により、画面の大きさを感じない、快適な持ち心地です。



背面カメラは2000万画素で、手ぶれ補正は光学式と電子式の両方を採用しています。絞り値はF1.8。フロントカメラは800万画素で絞り値はF2.2。いずれも固定値です。

プロセッサはソニーの最新スマートフォン「Xperia XZ」と同じSnapdrgaon 820を搭載。これは2016年春の新機種から搭載が始まったハイエンドSoC。クロック周波数を高めたSnapdragon 821が登場した今となっては最新ではありませんが、それでもハイエンドスマートフォンとして十分の処理性能を誇ります。

ネットワーク面では、受信300Mbps / 上り50MbpsのLTEカテゴリー6に対応。NTTドコモとソフトバンク網に対応します。なおauのネットワークには非対応のため、au網を利用したMVNO(いわゆる格安SIM)には非対応です。さらに3G+4GのデュアルSIMスタンバイに対応し、データ通信はMVNO、通話はキャリアの通話定額といった使い分けが、これ一台で済むのも大きな魅力です。Wi-Fiは802.11 b/g/n/ac(2.4GHz / 5GHz 2x2 MU-MIMO)、Bluetoothバージョンは4.1となっています。


▲カメラは光学式手ぶれ補正+電子式手ぶれ補正のハイブリッド

▲USB-C端子。逆側にはイヤホンジャックもしっかり搭載する。


背面には指紋センサーを搭載。周囲が窪んでいるため、位置をぱっと探り当てられるので便利です。本体サイズは151.7 x 75 x 7.9mm、質量は175gです。カラーバリエーションはイオンゴールド/クオーツグレーの2色展開です。

最大の訴求点はオーディオ

ZTE AXON 7の最大の訴求点がオーディオです。フロントにはステレオスピーカーを搭載し、迫力あるステレオ音源を再生することができます。

さらに「通常は数十万円〜100万円クラスの高級オーディオ機器に使われている」という旭化成エレクトロニクス社製のオーディオチップ「AK4961」「AK4490」を標準搭載。これにより「微弱な信号もノイズに埋もれさせることなく再生でき、弦を引いた時の細かいこすれや弾き感のニュアンスを表現できる」と、発表会場にいた旭化成エレクトロニクスの担当者は説明します。

▲フロントの上下にステレオスピーカーを搭載



また、日本市場で発売されるスマートフォンとして初めて「ドルビーアトモス」に対応する点もポイント。ドルビーアトモスは、映画館やホームシアターに採用されている、音の立体感を高める技術です。映画であれば「ヘリコプターが近づいてきて、頭上を通り過ぎ、遠ざかっていく」といったありがちなシーンの音を、立体感を高めたサウンドで楽しめます。

なおドルビーアトモスの機能をフルに活かすには、コンテンツがドルビーアトモスに対応している必要があります。日本ではドルビーアトモスに対応したコンテンツ配信サービスが開始されていないのがネックですが、非対応コンテンツでも「映画やテレビ番組の台詞が明瞭に聞こえる」「より豊かなディテールとニュアンスの再現」といった点でオーディオ品質を向上できるとしています。

2016年度内にDayDream対応


またGoogleのVRプラットフォーム「DayDream」への対応も見逃せません。ZTEによると、2016年度内に提供するAndroid 7.0 Nougatアップデートにより、DayDreamに対応する準備を進めているとのこと。

DayDreamは、Googleが鳴り物入りで発表したVRプラットフォームですが、現時点で対応スマートフォンが純正スマホ「Pixel」のみ。Pixelの日本発売は現時点では未定となっており、もしかするとAXON 7が日本初のDayDream対応スマートフォンとして登場するかもしれません。なおVRを楽しむにはヘッドセットが必要。ZTEの担当者は、AXON 7に対応したVRヘッドセットの日本発売を「検討中」と話します。

ハイエンドな仕様、高品位なサウンドにDayDreamへの対応など、かなりハイスペックなSIMフリースマートフォンである本機種。価格は税別5万9800円と決して安くありませんが、グレードの高いSIMフリースマートフォンを求める方におすすめしたい機種と言えそうです。


▲左からフラグシップモデルのZTE AXON 7。画面が5.2インチと小さくなり、プロセッサやカメラ、オーディオの性能が抑えられたZTE AXON mini

またZTE AXON 7の小型モデル「ZTE AXON 7 mini」も10月21日に発売します。

AXON 7からの変更点としては、画面サイズが5.5インチから5.2インチフルHDへわずかに小さくなりました。さらにプロセッサはミドルレンジのSnapdragon 617に。RAMは3GB。カメラは1600万画素、オーディオチップもグレードダウンしています。一方で本体デザインや質感は無印のAXON 7とほぼ同じです。一方で価格は税別3万9800円に抑えられています。


▲AXON 7 とAXON 7 miniの価格はそれぞれ税別5万9800円、3万9800円。


▲量販店やオンラインショップで10月21日に発売予定
音にこだわった最上位SIMフリースマホ「AXON 7」国内投入──DayDreamにも年度内に対応
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