『ヤングガンガン』連載、「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです！」の1巻です。
現在4巻まで出ている同名のラノベのコミカライズ。原作者は「落第騎士の英雄譚」の海空りく氏なので将来はアニメ化も夢じゃない？　それにしても最近よくあるラノベの要素をあちこちから持って来た感じは否めません。先ずはタイトルがやたらと長い！　それだけで大体の内容がわかりそうです。そして主人公たちが異世界召喚してしまうのもベタですな。最後はタイトルにあるように「超人高校生」という設定。某作品の「超高校級の〇〇」と言い方が違うだけだったりします。

それでも今回取り上げたのは面白いんですよ。異世界にあり得なかった技術や考えを駆使して成り上がっていくところが。それに絵がキレイというか女の子がカワイイ(笑)。漫画を描いてる山田こたろ氏は今まで存じなかったけれど、キャラの可愛さはここ最近知った漫画家の中でトップクラスだと思います。

各地で活躍している七人の高校生が居た。ある者は政治に、ある者は経済に、またある者は医者となって人々の命を救う。そんな彼ら・彼女たちは人呼んでこう言われていた。「超人高校生」と──
そんな七人の名前を挙げてみよう。
御子神司──高校生にして総理大臣を務める天才。七人のリーダーで上の画像の人物です。
真田勝人──高校生にして財界の魔王。地球の財の3割に関係しているらしい。
一条葵　──高校生にして世界最強の剣豪。見た目はサクラ大戦の真宮寺 さくらのイメージ。

神崎桂音──高校生にして世界最高の医者。
大星林檎──高校生にして世界最高の発明家。その頭脳は現代科学の数世紀上をいくと言われる。
プリンス暁──高校生にして一夜に100億稼ぐイリュージョニスト。見た目は女の子だけど男！
猿飛忍──高校生にして世界最高のジャーナリスト。忍者の末裔で諜報力はピカイチ。

そんな七人は中学の同級生らしく(人材が揃いすぎてるだろうよ)久しぶりに集まって飛行機で移動していたところ墜落。目を覚ましてみれば そこはドラゴンが空を飛び、獣人が存在する世界だった！
皆が重傷を負うも表紙に描かれているリルルや、獣人(この世界ではビューマと呼ばれる種族)のウィノナらに助けられて事なきを得る。助けられて約一ヶ月した頃、七人は村の財政を使って自分たちが助けられたことを知ります。

ただでさえ苦しい生活をしているのに自分たちを助けてくれた…。今こそ恩を返すべきだと、七人は自分たちの知恵を生かして村を助けることに奮闘していく。葵は猟に、林檎は暮らしに役立つ発明品をと活躍するのですが、この1巻で最も目立ったのは"財界の魔王"たる勝人です。街の業者に物売りに行ったところ足元を見られて高く買ってくれません。店主はイヤミを言うやつで多額のマージンで私腹を肥やしているのは間違いない。

ならばと勝人が啖呵を切った！　あのクソッタレな商会を一週間でぶっ潰してやるよと！
どのような手段を取ったのかは実際に読んでいただくとして、それが痛快なんですわ。まさに勧善懲悪でありスカッとしますよ。
この世界にあり得ないオーバーテクノロジーな頭脳や技術を使って村を支えていこうとする七人の活躍を見守ってください。

超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! (1)
超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! 1巻　*Kindle版