【艦これ】提督「言い訳の達人」【安価】
提督「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」タッタッタ
提督「(この廊下、こんなに長かったか……!?)」
提督「(ダメだ、後ろから奴が追ってきている……!)」
提督「ど、どこか適当な部屋に!」ガチャガチャ
提督「あ、開かない!? 誰かー!!」ドンドンドン
タッタッタ……
提督「(ッ! ち、近付いてくる……!)」
提督「ここじゃ駄目だ……ど、どこか違うところに!」ダッ
・・・・・・
~工廠~
明石「よしアクセス成功! これが明石得意の早業よ。見てろぉベイビースカートの横からチョロッと手を入れて一気に濡れたアソコへターッチ!!」
ガンガンガン!!
明石「ん?」ガチャッ
明石「提督じゃないですか。もう夜の2時ですよ? こんな時間になんですか今月分の金なら払ったでしょう」
提督「明石、聞いてくれ、助けてくれ!」
明石「すみません今装備強化の途中なんですけど」
提督「そんなこと言わずにかくまってくれ!!」
明石「ええ……なにかやらかしたんですか?」
提督「ああ。非常にまずいことになった」
明石「ええっ!? 命を狙われていて犯人は東南アジアかアフリカかそれともテログループかですか?」
提督「いや、命を狙われてるってほどじゃ……とにかく、追ってきているのはウチの艦娘だ」
明石「なんだまたですか」
提督「またってなんだ!! いいから入れろ!!」
提督「いいか? 艦娘に鎮守府内の行動の自由が与えられているのは知っているな?」
明石「はい。外での行動の制約がキツい分鎮守府内では自由にさせてメンタルケアとする……ってやつですよね」
提督「そのせいで艦娘は上官である俺にも多少の無礼が許されている。ビンタや爆撃、命を奪わないことなら黙認される」
明石「いいじゃないですか。こんな可愛い娘達とひとつ屋根の下ですよ?」
提督「正確にはひとつじゃないぞ」
明石「揚げ足をとらなでください」
コンコンコン
提督「ひぇっ!」
明石「はーい?」
提督「馬鹿野郎なに返事してやがる!」
明石「え? だって工廠のドアを叩くってことは私に用があるってことじゃ……」
提督「そ、そうか……とにかく! ここに俺はいない! その辺に隠れてるからちゃんとかくまえよ!」
明石「はいはい……今空けますよ~」
ガチャ
明石「あれ、>>7」
・持ってない艦(キャラ安価で選べない艦)
大鯨・矢矧・酒匂・秋月・TERU月・野分・舞風・朝霜・清霜・U-511・雲龍・天城・葛城・瑞穂
ポーラ・アイオワ・神風・春風・海風・親潮・高波・風雲・沖波
明石「朝潮ちゃんじゃない。どうしたの? 強化?」
朝潮「あの、ここに司令官が来ませんでしたか?」
明石「提督? ああ提督なら」
提督「(明石ーーーーーー!!)」ギロッ
明石「…………提督なら、どこかに行っちゃったみたいだけど……」アセアセ
提督「(ふぅ……)」
朝潮「そうですか……」
明石「(というか、こんな時間になんで朝潮ちゃんが起きてるんだろう……)」
朝潮「司令官を見かけたらすぐ出頭するよう言ってください」
明石「随分なことね。提督ったら何かやらかしたの?」
朝潮「そうなんです! 司令官は酷い人です……」
明石「な、なにをやらかしたの……」
朝潮「司令官、>>12」
朝潮「司令官に…………司令官にイタズラされたんです……!」ウルッ
明石「イタズラ? 改二も実装されてこれからメディアに出ずっぱりになりそうな予感がする艦娘NO.1の朝潮ちゃんに?」
朝潮「はい! 改二も実装されてこれからメディアに出ずっぱりになりそうな予感がする艦娘NO.1の私の頭を毎日撫でたり」
朝潮「改二も実装されてこれからメディアに出ずっぱりになりそうな予感がする艦娘NO.1の私の郵便物に爆弾を仕掛けたり」
朝潮「改二も実装されてこれからメディアに出ずっぱりになりそうな予感がする艦娘NO.1の私に毎日セクハラの言葉を投げかけてきたりと酷いんです!!」
明石「な、なんてこと……」
提督「そんなことはしてないだろうが!!」バッ
朝潮「あ」
明石「あ」
提督「あ」
朝潮「司令官!! 見つけましたよ!!」
提督「し、しまったあぁ!!」
朝潮「どうもこの部屋はくさかったんですよ」
明石「ごめん……」
朝潮「あ、いやそういうのじゃなくて、司令官がいるかなーって」
提督「そんなに俺くさいのか……」
朝潮「そうじゃないです!! 推理的な意味です!!」
提督「クッ、朝潮め……ここに俺がいると踏んであることないこと言いやがったな……!」
朝潮「イタズラは本当でしょうが!」
明石「具体的にどんなイタズラをされたの? あんまり理不尽だとこんな時間に提督を追ってる朝潮ちゃんを怒らなきゃだよ」
朝潮「ご心配なく。数秒後に私と明石さんで司令官をボコボコにする未来が見えます」
明石「じゃあ、どんな?」
朝潮「>>18」
朝潮「司令官が、『改二も実装されてこれからメディアに出ずっぱりになりそうなお前だからきっとアニメ2期の主人公はお前だろう』って……!」
明石「は? アニメ? なにそれ私が出ていないメディアの話は知らないよ?」
朝潮「その言葉を真に受けた私は、アニメの主人公としてみっともない姿は見せないように、と……頑張りました」
朝潮「3-2突破にも貢献しましたし、日々の遠征もこなし、密売人のアジトも片付けました」
朝潮「なのに! そろそろ製作会社からクランクインのお達しが来てもいいはずなのに全然来ないんですよ!!」
朝潮「吹雪とかいう奴は劇場版の主役確定で調子に乗るし!!」
提督「あ、ああ…………」
明石「よし、提督をボコボコにしよう」
提督「ちょっと待てや!」
提督「(落ち着け俺……確かに改二実装だし人気あるしでアニメ2期の主人公になるかもなとは言った)」
提督「(だけどそれをまさか朝潮があんなに真に受けるとは……)」
提督「(ここはいい感じに言い訳をして朝潮の怒りを鎮めるしかない)」
提督「(何を隠そう俺は言い訳の達人だ。舌先三寸で上司はうまく躱してきたし口先で深海棲艦の進行を止めたこともある)」
提督「(俺の手に……いや舌にかかれば朝潮などすぐに『なんだそうだったんですかー司令官大好きです!』と抱き着いてくるに違いない!!)」
提督「朝潮、よく聞け」
朝潮「なんですか……」
提督「>>24」
そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗
結婚してくれ
提督「朝潮、俺がかけた何気ない一言がお前の重荷になっているなんて……まったく知らなかった」
朝潮「そうですよ! おかげでこんな時間まであなたを追いかけ見つけ出して殺すことに夢中になってしまいました」
提督「だが!! それはお前を愛するが故の言葉!!」
朝潮「は?」
提督「ずっと言えずにいたが、俺はお前を愛しているんだ朝潮! 結婚しよう!!」
朝潮「………………」
明石「(キャー! プロポーズ!! キャー!!)」
提督「どうだ、この話……受けてくれるか?」
朝潮「…………」モジ
朝潮「考えましょう」
提督「!!(ヨッシャ、言い訳成功!)」
朝潮「でも、それとこれとは別ですよね」
提督「え?」
朝潮「今言われても言い訳ごまかしにしか聞こえませんよ!」
明石「そ、そうですよ提督! プロポーズならもっと夜景の素敵なレストランとか、月が見守る浜辺とか、クリスマスツリーの前とか! 色々シチュがあるはずです!!」
朝潮「というわけで司令官、覚悟はいいですね? 吹雪さんに自慢ようとしてされ返されたときの屈辱……ここで晴らします」
提督「いや、まて……な? 朝潮よ。アニメの主人公になれなくてもお前は俺の提督業というストーリーの主人公で――」
朝潮「問答無用!!」
提督「明石助けて!」
明石「テメェはもう終わりだぁ!」
提督「テメェ!!」
・・・・・・
~翌日~
大淀「だ、大丈夫ですか?」
提督「腕の骨が折れた……」
大淀「まぁ腕が折れようが首が折れようが執務は減りませんが」
提督「もうちょっと労え!」
大淀「人間には215本も骨があるんですよ。1本くらいなんですか」
提督「キツいジョークだ……」
大淀「今日の秘書艦は>>32さんですよ。もうすぐ来ます」
阿武隈「今日は阿武隈が秘書艦努めますよー!」
提督「一気に室内が明るくなった気がするな」
阿武隈「ん? なにその包帯」
コメント一覧
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- 2016年10月20日 23:23
- そう・・・
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- 2016年10月20日 23:25
- このノリ、嫌いじゃない。
それにしても最近阿武隈と神通が仲良いSSが多くてなにより。
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- 2016年10月20日 23:40
- 単純に1/2なのに外しまくる達人とは一体……