kancolle

加賀
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1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/21(月) 00:50:48.82 ID:i4GzI27Go

2: 1 2015/09/21(月) 00:51:25.74 ID:i4GzI27Go

提督「血糊も使ってリアルにやってみよう」

加賀「さすがに気分が高揚します」

提督「まずは誰にしようか……」


 ガチャ


吹雪「失礼します。司令官、艦隊が遠征から帰投しました」

提督「おう、お疲れ。全員に補給の指示を出しといてくれ」

吹雪「わかりました! それでは失礼します」

3: 1 2015/09/21(月) 00:52:08.28 ID:i4GzI27Go

 バタン

提督「……」

加賀「……彼女にするのですか?」

提督「……あんなに一生懸命で真面目な子に仕掛けるのもどうかと思ってな」

加賀「……それならこういうのはどうでしょう──」

──────────

吹雪「司令官からいきなり呼び出された……何かあったのかな?」

4: 1 2015/09/21(月) 00:52:47.09 ID:i4GzI27Go

 コンコン

吹雪「司令官、失礼しま──」

提督「」

加賀「……」

吹雪「……か、がさん? その、包丁は……どうしたんですか?」

加賀「……あら、吹雪さん。奇遇ね、どうかしたの?」

吹雪「聞いているのはこっちです! 司令官に……何をしたんですか!」

加賀「この男がいけないのよ。秘書艦である私がいながら、他の艦娘に目を付けて……」

5: 1 2015/09/21(月) 00:53:22.27 ID:i4GzI27Go

吹雪「そんな……ことで、そんなことで司令官を殺したって言うんですか!?」

加賀「殺りました」

吹雪「う、あ……ああああああああああ!」ダッ

 ガシッ

吹雪「ぐっ!」

加賀「そんな力で私に勝てると思っているの?」

吹雪「だって瑞鶴さんには簡単に……!」

加賀「五航戦の子なんかと一緒にしないで」グググ

吹雪「ぐ……あ……」

加賀「鎧袖一触ね」スッ

吹雪「(ダメ……司令官……)」

6: 1 2015/09/21(月) 00:53:54.12 ID:i4GzI27Go

 ガシッ

提督「そこまでだ、加賀」

吹雪「え……?」

加賀「……なかなかだったと思うのだけれど」

提督「ああ、名演技だったよ」

吹雪「司令官……? これは一体……」

提督「すまん吹雪。一言で言うとドッキリだ」

吹雪「ドッキリ……」

提督「ビックリさせて悪かったな。ほらこれ、間宮アイスの引換券だ」スッ

7: 1 2015/09/21(月) 00:54:22.50 ID:i4GzI27Go

吹雪「は……はは……はぁ」フラフラ

吹雪「び、ビックリさせないでくださいよ……もう!」

加賀「でも提督が死んでしまったと分かったときのあの反応、私に向かってくるあの姿勢……吹雪さん、あなたは提督の事が本当に好きなのね」

吹雪「ッ!?///」

加賀「その気持ちはとても大切よ。大事にするべきね」

吹雪「わ、わかりました……///」

吹雪「それでは……これで」

提督「おう、悪かったな」

吹雪「い、いえ! 失礼します!」

8: 1 2015/09/21(月) 00:55:15.18 ID:i4GzI27Go

────────
回想

提督「加賀が俺を殺したという状態にする?」

加賀「ええ。そうすればネタばらしをしたときに、提督への怒りの感情は少なくなるでしょう。主に私に向けられるはずです。そのように仕向けますので」

提督「だがなぁ、それじゃお前が──」

加賀「ここは譲れません」ズイッ

提督「お、おう。じゃあ後で間宮さんのとこにでも行くか」

加賀「やりました」

────────

9: 1 2015/09/21(月) 00:55:46.68 ID:i4GzI27Go

吹雪「もう! 間宮アイスだけで手を打たれるなんて!」

吹雪「今度司令官に会ったらまた何か要求するんだから!」

 グウゥゥゥ

吹雪「あっ///」



──────
食事処 間宮


提督「結構混んでるなぁ」

加賀「お昼時ですからね」

「司令官!」

提督「おお吹雪。早速間宮アイスの券を使うのか?」

吹雪「い、いえ……その……」

10: 1 2015/09/21(月) 00:56:17.52 ID:i4GzI27Go

加賀「(……なるほど)」

加賀「提督、今日私は赤城さんの所で食べますのでご自由になさってください。それでは」

提督「あ、おい!」

吹雪「あの、司令官」

提督「ん?」

吹雪「今日私は、司令官に騙されてとっても怒っています」

提督「うっ……」

吹雪「ですが……昼食を司令官とご一緒してもいいならそれで手を打ちます///」

提督「……お安いご用だ。行くぞ、吹雪」

吹雪「はい! 司令官!」

11: 1 2015/09/21(月) 00:56:55.59 ID:i4GzI27Go

加賀「(……やりました)」

加賀「……ん!?」

加賀「(私のハンバーグ岬定食が一瞬で!? 一体どこに……!?)」

赤城「上々ね」キラキラ

加賀「……頭にきました」

赤城「アラ、カガサン。モウスグナツネ」

加賀「もうお彼岸ですよ。赤城さん」ゴゴゴ

赤城「(今までにない殺気!?)」

12: 1 2015/09/21(月) 00:57:48.46 ID:i4GzI27Go


吹雪「司令官、もうあんなことはしちゃダメですよ?」

提督「お、おう。しないよ」

提督「……多分」ボソッ

吹雪「何か言いましたか?」

提督「い、いや何でも」


────────


北上「あぁ~疲れたーこれを提出したらやっとお昼だよ~」


 コンコン ガチャ


北上「提督~資料の提出に──」


 ※床一面血糊だらけ


北上「な──」


 なんじゃこりゃぁああああああああああ!?



提督「(あ、血糊の掃除するの忘れてた)」

提督「まっ、いっか」


終わり

20: 1 2015/09/22(火) 01:00:54.26 ID:OWLujp58o
すいませんまた書いちゃいましたので投稿します
今回は曙ちゃんで

21: 1 2015/09/22(火) 01:01:47.88 ID:OWLujp58o

──────

提督「あの後吹雪が駆逐艦達を呼んで俺の財布を弾着観測射撃していった」

加賀「自業自得ね」

提督「だが俺は懲りずに次の子を騙す」
 
加賀「次はどの子にするのかしら」

提督「──曙だ」


22: 1 2015/09/22(火) 01:02:26.19 ID:OWLujp58o

────────

──翌日

曙「……」カリカリ

提督「……」

曙「……」カリカリ

提督「……なあ」

曙「何? 今忙しいんだけど」カリカリ

提督「……結構真面目なんだな」

曙「当たり前でしょ。秘書艦に命じられたんだからやることはやるわよ」

提督「良いことだ」

23: 1 2015/09/22(火) 01:03:07.24 ID:OWLujp58o

────────


曙「……ヒトフタマルマル。お昼よクソ提督」

提督「ああ、もうそんな時間か。もう少しで片づくから先に行っといてくれないか?」

曙「何よだらしないわね。……さっさと終わらせなさいよ? 先に行ってるから」

提督「わかってる」

 ガチャ……バタン

提督「……ふう」

 コンコン

加賀「提督、失礼します。昼食をお持ちしました」ガチャ

提督「おお、悪いな」

加賀「では、昼食が済みましたら──」

提督「準備するか」

24: 1 2015/09/22(火) 01:03:49.38 ID:OWLujp58o

────────


曙「さて、午後からも頑張りますか」

 ガチャ

曙「戻ったわよクソ提──」

提督「お、う……曙……」

曙「なっ、なっ!?」

曙「ちょ、え? なんなのよこれ!?」

提督「すまん……どうやら俺は……もう用済みらしい……」

曙「な、何が用済みなの!? 何なの!? 何なのよもう!」

曙「しっかりしなさいよ! アンタが死んだら、誰がこの鎮守府を背負っていくのよ!!」

提督「そう……だな……」

提督「俺の書斎の……二段目の棚……見てくれるか……」

曙「に、二段目?そこに何が──」スッ

25: 1 2015/09/22(火) 01:04:16.89 ID:OWLujp58o




 『ケッコンカッコカリ書類一式』





26: 1 2015/09/22(火) 01:04:49.13 ID:OWLujp58o

曙「え──?」

提督「まだ……練度は達してないけど……今回は特別だ……」

提督「お前が──俺の代わりだ」

曙「……」

曙「……うぅ」グスッ

提督「!?」

曙「……何で、何で今なのよぉ……もっとタイミングってもんがあるでしょぉ……」

提督「い、いや……すまん……俺もこんな事になるとは……思わなくて、な……」

曙「で、でも! 私が、この鎮守府を守っていけるかわからないわよ!」

提督「大丈夫だ……いざとなったら加賀を頼れ……アイツは頼りになる……ぐぁっ……!」

27: 1 2015/09/22(火) 01:05:42.93 ID:OWLujp58o

曙「ッ!? し、しっかりしなさいよクソ提督! まだ死んだら駄目よ! 今医者を呼んで来るから!」

提督「いや……呼ばなくていい。自分の体の事は、自分が一番わかっているつもりだ……」

曙「何で……何でよ! 何で諦めるの!? やってみなきゃわからないじゃない!」

提督「いいんだ……こうやってお前の膝の上で最期を迎えれるなら、それで……」

28: 1 2015/09/22(火) 01:06:08.44 ID:OWLujp58o

提督「曙……お前ならやれる……俺は信じてる……」

曙「やめて……やめてよ……」

提督「この鎮守府を……守ってくれ……」

曙「そんな責任転嫁……」 

提督「頼む……俺からの……最期のお願いだ」

曙「嫌……嫌よ! 最後だなんて言わないで! 私は──!」

提督「頼むよ──曙」

29: 1 2015/09/22(火) 01:06:35.21 ID:OWLujp58o

曙「ッ……」グスッ

曙「……わかったわ」

曙「──提督の気持ち、確と受け取ったわ。後は私に任せなさい!」

提督「……ああ……これで……安心だ……」

提督「最後に……ちゃんと『提督』って呼んでくれて……俺は嬉しかったよ……あけ……ぼ……の……」スッ

30: 1 2015/09/22(火) 01:07:24.03 ID:OWLujp58o

曙「……」

曙「……ホント……素直じゃないなぁ、私……」

曙「こんな事になるなら……もっと早く……」

曙「……うぁ」グスッ

曙「ああああああああああああああ!!」

曙「何で!? 何で提督が死ななきゃいけないの!? どうして!?」

曙「ねぇ! 答えて! 答えてよ提督! うぁああああああああ……」

31: 1 2015/09/22(火) 01:07:57.38 ID:OWLujp58o

「私がお答えしましょう」

曙「ッッ!?」

曙「……加賀さん」

加賀「よく見ておくのですよ、曙さん」スッ



『ドッキリ大成功!!』



32: 1 2015/09/22(火) 01:08:48.40 ID:OWLujp58o

加賀「ぱ……ぱんぱかぱーん///」

提督「何故照れるし」

曙「ほぁっ!?」

加賀「……やれと言ったのはあなたでしょう。何か問題でも?」

提督「いや、可愛かったから許す」

加賀「ッ///」

曙「ちょっ、どういう……」

提督「うん、なんだ……その、まぁ簡単に言うとさっきのは俺の演技だ」

33: 1 2015/09/22(火) 01:09:23.73 ID:OWLujp58o

曙「え、演技?」

提督「ああ、騙して悪かった。ほれ、間宮アイスの引換券」

曙「……」

提督「いやぁお前もなかなか可愛いところあるじゃないか。いっつもクソクソ言ってたからてっきり俺嫌われてたのかと──」

曙「──ふんっ!」

 ドカッ!!

提督「」

曙「散々人を虚仮にしてっ! 許さないんだから!」スタスタ

 ガチャ!!バタン!!

34: 1 2015/09/22(火) 01:10:05.08 ID:OWLujp58o

加賀「……まあ、そうなるな」

加賀「(でも……あの子も結局、提督の事を慕っている。上手く表現出来ていないだけね。)」

加賀「(その事に提督は気づいているのかしら?)」

加賀「(まあ、何にしても)」



加賀「──ここ(秘書艦の座)は譲れません」



 ──その後、提督が本当に医者のお世話になるのはまた別のお話。


終わり

35: 1 2015/09/22(火) 01:11:37.05 ID:OWLujp58o
以上です
また気が向いたら書きます


加賀「そういえば、死んでたらどんな反応をするかじゃないのですか?」

提督「ああ、それな。書き終わってから気づいた」

加賀「メタい」

46: 1 2015/09/27(日) 22:57:03.81 ID:ndHLtwaTo
書き終わったので投下しますー
瑞鶴編です

47: 1 2015/09/27(日) 22:58:06.00 ID:ndHLtwaTo

────────

提督「……あれからというもの、曙に会う度に目を逸らされてしまう。相当嫌われたみたいだな」

加賀「(照れているだけだと思うのだけれど)」

提督「まあ駆逐艦はこのあたりで終了しよう。良い反応も見れたことだし」

加賀「次はどの子でしょうか」

提督「そうだなぁ……瑞鶴とか……」

加賀「!!」ガタッ!!
 
提督「うおっ!? どうしたいきなり……?」

48: 1 2015/09/27(日) 22:58:31.40 ID:ndHLtwaTo

加賀「どのような作戦で行くのかしらいつやるのかしら今でしょう?」

提督「ま、まぁ落ち着けって。まだ決めたわけじゃないから」

加賀「……そうですね。取り乱してしまい申し訳ありません」

提督「……瑞鶴にするか」

加賀「はい(やりました)」

49: 1 2015/09/27(日) 22:59:29.36 ID:ndHLtwaTo

────────

瑞鶴「今日から秘書艦だなんて……上手く出来るかしら?」

 ガチャ

瑞鶴「提督さん? 入るわよ──」

提督「」

瑞鶴「ちょっと!? 何で床に倒れてるの!?」

瑞鶴「提督さん!! 生きてるの!? しっかりしてよ!」

提督「はっはっは。安心しろ、生きてるぞ」

50: 1 2015/09/27(日) 23:00:05.07 ID:ndHLtwaTo

瑞鶴「よ、良かったぁ」ホッ

瑞鶴「じゃなくて! 何で死んだフリなんかするのよ!? 寿命が縮まるからやめてよね!」

提督「いやぁ、コレばっかりはどうしようもないな」

瑞鶴「とにかく! 今後私の前では死んだフリなんてしないでね?」

提督「わかったわかった」

瑞鶴「ならいいのよ。それと今日はよろしくね」

提督「こちらこそ、だ」

51: 1 2015/09/27(日) 23:00:43.61 ID:ndHLtwaTo

────────

お昼時

吹雪「あっ、司令官! この間はご馳走様でした!」

駆逐艦’s「ご馳走様でした!」

提督「いやいや、気にすることはないよ。午後からも頑張ってくれよ」

吹雪「はい! 司令官!」



瑞鶴「何々? 駆逐艦達に奢ってあげたの?」

提督「ああ、まあ色々とあってな……」

52: 1 2015/09/27(日) 23:01:39.68 ID:ndHLtwaTo

瑞鶴「ふーん……ん? 提督さんって煙草吸ってたっけ?」

提督「……気づかれたか。臭いは消してたつもりだったが」

瑞鶴「嫌いな臭いは鼻につくものよ。覚えときなさい」フフンッ

提督「そうだな。気をつけるよ」クスッ

曙「あっ……」

提督「ん?」

53: 1 2015/09/27(日) 23:02:21.32 ID:ndHLtwaTo

曙「……」クルッ

提督「まあ待てよ曙」ガシッ

曙「ひゃい!?///」

提督「この前のお詫びだ。一緒にお昼にしないか?」

曙「ばば、バッカじゃないの!? だ、誰がクソ提督なんかと……」

提督「そうか……。じゃあ仕方ないな。行くぞ瑞鶴」クルッ

瑞鶴「あ、うん」

曙「あっ……」

曙「……ッ~!!」ガシガシ

54: 1 2015/09/27(日) 23:03:23.65 ID:ndHLtwaTo

────────




瑞鶴「……ふぁ~あ……」カリカリ

提督「……もう眠くなったか?」カリカリ

瑞鶴「もうって何よ。12時よ? そりゃ眠くなるわよ」

提督「……そんなに経ってたか。よし、キリが良いしここで終わるか。ホットミルクでも飲むか?」

瑞鶴「いいわね。頂くわ」

提督「じゃあいれてくるから待っててくれ」

瑞鶴「はーい」

55: 1 2015/09/27(日) 23:04:09.74 ID:ndHLtwaTo

──────

瑞鶴「……ムニャ」Zzz

提督「……」フッ

提督「計画通り」

加賀「危ない発言は控えてください提督」ガチャ

提督「!? ノ、ノックをしましょうか加賀さん? ビックリするでしょう?」

加賀「計画通り」フッ

提督「真似するな! 恥ずかしいから!」

56: 1 2015/09/27(日) 23:04:49.07 ID:ndHLtwaTo

加賀「──それで? この子にはどんなお仕置きを?」

提督「いやお仕置きじゃないから。悪戯だから」

加賀「前戯?」

提督「いや絶対聞き間違えないよねそれ。発音だと一文字も合ってないから」

加賀「ヤりました」

提督「……加賀さん? ちょっとテンションおかしくないですか?」

加賀「……そうね。おそらく深夜のテンションでしょう」

提督「自分で言うのか……」

加賀「それはともかく。どのような作戦を考えているの?」

提督「ああ、それなんだが──」

57: 1 2015/09/27(日) 23:05:20.66 ID:ndHLtwaTo

────────

チュンチュン
※別にやましい事があったわけではないです

瑞鶴「……んん」

瑞鶴「あれ……朝……?」ゴシゴシ

瑞鶴「って私、提督の部屋で寝ちゃった!? 提督、もう起きて──」ビチャ

瑞鶴「──え」

58: 1 2015/09/27(日) 23:05:52.80 ID:ndHLtwaTo

提督「」チマミレ

瑞鶴「ちょ、ちょっと……やだなぁ提督さん、リアリティにしても死んだフリは駄目だって言ったでしょ?」

 キラン

瑞鶴「え、これって──」

瑞鶴「包丁──?」

 コンコン……ガチャ

加賀「失礼します。提督、今日の出撃の編成の件なのですが──」

加賀「──何を……しているの?」バタン

59: 1 2015/09/27(日) 23:06:26.13 ID:ndHLtwaTo

瑞鶴「いや、これはちが──」

加賀「誤魔化さないで!」

瑞鶴「ひっ!?」

加賀「……その手に持っている包丁は何?」

瑞鶴「いや、えっと──」オロオロ

加賀「……」

瑞鶴「わ、私じゃないの! 起きたらもう提督が──」

加賀「そんな嘘が通用するとでも?」

60: 1 2015/09/27(日) 23:07:25.51 ID:ndHLtwaTo

瑞鶴「そんな……」

瑞鶴「……嘘なんかじゃ……ないのにぃ」グスッ

加賀「……そう。ならいいわ」スッ


ガチャン


瑞鶴「ひっ──!?」

瑞鶴「(け、拳銃!? なんでそんなものを加賀さんが!?)」

加賀「あなたには提督の後を追ってもらいます」

61: 1 2015/09/27(日) 23:07:59.74 ID:ndHLtwaTo

瑞鶴「や、やめっ──」

加賀「……なら私が納得する説明をしなさい、瑞鶴。そうすれば助けてあげるわ」

瑞鶴「そ、そんなこと言ったって……」

瑞鶴「(考えろ……考えろ! 私は何で提督さんの部屋で寝てた……?)」



62: 1 2015/09/27(日) 23:08:31.31 ID:ndHLtwaTo

────────

回想

提督『ほい、ホットミルク』コトッ

瑞鶴『ありがとっ』スッ

瑞鶴『……んっ……』ゴクゴク

瑞鶴『……はぁ、落ち着くわぁ』

提督『んー……俺も眠くなってきたな。そのまま寝るかぁ』

瑞鶴『え? ちょっと、私は──』

提督『……Zzz』

瑞鶴『寝るのはやっ!?』 

瑞鶴『──やば、私もなんか……ねむ……く……』


────────

63: 1 2015/09/27(日) 23:09:08.89 ID:ndHLtwaTo

瑞鶴「──そ、そうよ! ホットミルク! ホットミルクに睡眠薬が入ってたの! それを提督さんと私が飲んで──」

加賀「……そのホットミルクはどこに?」

瑞鶴「ほら、あそこに飲み残しが──」

加賀「……無いけれど?」

瑞鶴「そ、そんな……」

64: 1 2015/09/27(日) 23:09:44.07 ID:ndHLtwaTo

加賀「言い訳はそれだけかしら?」

瑞鶴「ま、待って! 犯人よ!提督さんを殺した犯人が片付けたんだわ!」

加賀「見苦しいわね。だからその犯人のあなたが片付けたんでしょう?」 

瑞鶴「……違うのよぉ……信じてよ加賀さん……私じゃないの……」グスッ

加賀「安心しなさい。あなたを殺した後はちゃんと痕跡を残さないようにするわ。誰にも気付かれず、あなたはひっそりと消えるのよ」ジャキ

65: 1 2015/09/27(日) 23:10:17.19 ID:ndHLtwaTo

瑞鶴「う……あ……」

瑞鶴「(こんな……こんな死に方って……ないよ……)」

瑞鶴「(翔鶴姉……私……わたし……)」

加賀「──さようなら、瑞鶴。提督によろしくね」


 パアンッ!!


66: 1 2015/09/27(日) 23:10:51.04 ID:ndHLtwaTo

瑞鶴「ッ──!!」

瑞鶴「……あ、あれ?」

提督「よっ、瑞鶴」

瑞鶴「……へっ?」

提督「これ見てみ」スッ


『ドッキリ大成功!!』


67: 1 2015/09/27(日) 23:11:23.01 ID:ndHLtwaTo

瑞鶴「……」

加賀「見事に引っかかったわね瑞鶴」

瑞鶴「ド、ドッキリ……?」

提督「まあ、そう言うことだ。ほれ」イツモノ

瑞鶴「……間宮のアイス引換券」

提督「今回のお詫び。それと秘書艦として頑張ってくれたお礼だ」

68: 1 2015/09/27(日) 23:12:45.10 ID:ndHLtwaTo

瑞鶴「……じゃあ、さっきの加賀さんの言葉も全部……?」

加賀「ええ、私も仕掛け人ですから」

加賀「それにしても、今回は……っ……良い……作戦……グフッ……でした……クッ……」

瑞鶴「な、何よ?」

加賀「さwすwがwにw気w分wがw高w揚wしwまwすw」

瑞鶴「草を生やすな!」

瑞鶴「……何なのよもう……死ぬかと思ったのに……って!!」

提督「wwwwwwww」

瑞鶴「アンタも笑うなぁああああああ!!」


 ドゴォッ!!



終わり

69: 1 2015/09/27(日) 23:15:02.23 ID:ndHLtwaTo
以上で瑞鶴編は終了です
また次の機会に

加賀「ところであの拳銃はどうしたのですか?」

提督「明石に頼んで作ってもらった」

加賀「有能すぎる」

提督「是非うちの鎮守府にもお越しください、翔鶴姉も(那珂の人)」

加賀「ん?」