9394187オランダのライデン国立民族学博物館所蔵で、長く作者不明とされてきた6枚の絵。



オランダのライデン国立民族学博物館所蔵で、長く作者不明とされてきた6枚の絵が、江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎の肉筆画であることが、同博物館の調査で分かった。

欧の水彩画の技法をまねた、北斎としては異色の絵。親交があったドイツ人医師シーボルトらから影響を受けた作品群とみられる。


1枚目が今回北斎筆と判明した絵


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江戸期の絵師たちの間には、外国人から絵を受注できるのは、長崎の出島出入り絵師として認められた川原慶賀(1786~1860)だけと認識され、ひそかに受注した場合は、落款を押さず「作者不明」として描いていたという。

6枚に落款はなく、これまで慶賀や助手らの作と考えられてきたが、調査した同博物館シニア研究員のマティ・フォラー氏は、シーボルト直筆の目録にある「北斎がわれわれ(欧州)のスタイルで描いたもの」などの記述から、6枚は北斎が描き、シーボルトの手に渡った絵であることを突き止めた。

(source: 西日本新聞 - 北斎の肉筆画と判明 「作者不明」水彩画風の6枚 [長崎県]

葛飾北斎の新たな絵画か オランダの博物館が所蔵