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なぜ僕はファミコンを集めるのか(3) 夢の存在、憧れの存在!
 

なぜ僕はファミコンを集めるのか(3) 夢の存在、憧れの存在!


<どこにでもあるプレミアソフト現象>

 さて、秋葉原ショックは僕にある決心をさせました。それは「秋葉原では絶対にファミコンソフトを買わない」というものです。なぜなら秋葉原に行けば、必ず何かしら欲しかったものがあったからです。
 僕はファミコン探しの旅を通じて「発見する喜び」を知ってしまっていたものですから、逆に、つまらなかったんですよね。秋葉原のような何でもある街が。

 しかしながら僕は田舎の人間ですので、秋葉原自体、そんなにしょっちゅう行けるわけではありませんでした。

 ただその時期はちょうどバンド活動をしており、しばしば上京していたので、東京でライブがある際は、必ず秋葉原へ寄って、プレミアソフトを1本、自分へのご褒美として買っていたのでした(結局、買ってたんかい!)

 よくバンドのメンバーに白い目で見られたものです。お金の節約のために、ベースを肩に担ぎながらバイク2人乗りで13時間かけて東京に行くようなやつが、毎回、ファミコンソフトにウン万円もつぎ込んでいるわけですからね。アホすぎでしょ(笑)

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 ※オロチ所有の『バトルフォーミュラ』と『烈火』 たぶん今のところ特殊ROM系を除く2大プレミアファミコンソフト。『烈火』はちょうどこのころ、大金叩いて買いました(笑)

 そもそもの話、ほとんどのプレミアソフトは滅多に見かけないから高いのであって、例えるなら何十年に1度しか御開帳されない秘仏みたいなものですよね。有ることが難しいからこそ“有り難い(ありがたい)”わけで、その有り難さが値段に反映された結果がプレミア価格なんだと僕は思っていたのです。

 でもプレミアソフトに関しては違いました。僕は、このような状況を「どこにでもあるプレミアソフト現象」と呼んでいます。





<未知の領域を切り拓く先人たち>

 だって、オークションを開けばいつでもグルグル回ってるし、ネットショップを開けばいつでもクソ高い値段つけて飾られてる。専門店に足を運べば、どの店にも大抵「よくあるプレミアソフトのラインナップ」が、これみよがしにガラスケースに祀られているじゃないですか!

 正直言うと、それは誤解なのかもしれません。レトロゲームコレクターである以上、たまたま見る機会が多いだけなのかもしれません。でも錯覚だろうが、思い込みだろうが、そんな経験を何度か重ねてくと、そのうち「プレミアソフトって高いのにどこにでもあるよなあ」という印象が心に刷り込まれてしまい、いつしか「有り難い」って気持ちが薄れていってしまうのが、人間の悲しい性というもの。
 
 しかしときには、そのような状況が感慨深いものになることがあります。

 そもそもレトロゲームというジャンル自体、ここ数十年で起こった新しいジャンルですよね。さらにファミコンなど家庭用ゲーム機に限るなら、ならさらのこと。レトロゲームコレクターたちがまず行ったのは「世の中にはいったいどんなレトロゲーム(及び関連物)があるのか」という作業でした。(まあ、この作業が終わることはないのですが)

 たとえばその過程で発掘したゲームソフトが、他のコレクターや愛好家の間で広く知られるようになり、やがて市場でも認知されるようになったなら、最初にその分野を切り拓いたレトロゲームコレクターたちは、それで本望なんですよ。

 レトロゲームというジャンルは、このような先人たちが道を切り拓いていきました。

 彼らは決して「新たなプレミアソフトをつくってやろう」とか「収集対象を増やしてやろう」とか思ってるわけじゃなく、ただ、知りたいだけなんです。世の中にはいったいどんなレトロゲームがあるのか……


 僕はインターネットを通じて、このような猛者たちの存在をまざまざと知ることになりました。そして自分自身もまた、そんな彼らのようになりたかったのです。





<それでも買っちゃうのがコレクター魂>

 でもね、それでもなお、いや、だからこそ……
 プレミアソフトをレジへ持って行くのがコレクターなんですよ!

 本当は誰もリアクションなどしてなかったかもしれない。そもそも誰も見てないかもしれない。でも、ドッキドキしながらプレミアソフトをレジへ持って行く瞬間、周りのギャラリーが「おお」ってどよめいている声が聴こえてくるような気がしたあの瞬間だけは、何度味わってもやめられませんでした。

 大須ドルフィンで当時まだクッソ高かった『メタルスローダーグローリー』をレジへ持って行ったときのことは今でも強烈に憶えているし、そのとき、大幅に埋まったスタンプカードは、今でも大切に持っています。

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 ※名古屋のゲーマー御用達、かつて大須にあったドルフィン山本というゲームショップのスタンプカード。平成13年っていうと15年前かあ。なんか恥ずかしいなあ(笑)

 下手なホームビデオよりも、鮮明にそのときの光景を思い出すことができるんです。今の相場よりもずっと高かったけど、僕は1mmも後悔してないんですよ。なぜならそれは僕の夢の存在だったから……

 どういうことかというと、つまり、僕はプレミアソフトという名の歴史を買ったと言ったほうがわかりやすいかな。

 歴史とは、いつ、どこで、誰がつくったか。販売本数、ルート、当時のエピソード、評価というような、そのソフト自体が歩んで来た道です。レトロゲームコレクターはレトロゲームの何が魅力なんでしょうか。もちろん外見や内容も好きでしょう。でも、それだけではプレミアがつく理由にならないと僕は考えます。
 やっぱりレトロゲーム自身がもっている歴史、すなわち作り手の情熱が、売り手の熱意が、プレイヤーの熱狂が、どうしようもなく魅力的だからこそ、価値があるんだと思います。

 したがってコレクターたちは、プレミアソフトという名の歴史にお金を払っているのでしょう。その物語を自分自身で紡いでいくために!

 そう考えると、僕は今までいろんなプレミアソフトをバカみたいな値段で買ってきましたが、1度たりとも後悔したことなんてありません。買わずに後悔したことは何度もありますけどね!(笑)




<プレミアソフトには夢があった!?>

 このように、かつてプレミアソフトは純粋に僕たちコレクターの夢の存在でした。たとえるなら、それはポルシェに乗りたいって言う野球選手みたいな、まっすぐな夢……

 現在、プレミアソフトに夢がないとは決して思いません。昔も今もプレミアソフトはコレクターの憧れの存在であってほしい気持ちは変わりません。しかし『キン肉マンゴールドカートリッジ』は一時期100万円を越えるファミコンソフトとしてメディアでも紹介されるくらい有名でしたが、現在はどうでしょうか。
 あまりにも偽物が出回りまくった結果、オークションに出ても本物かどうか検証されるよりも先に、腫れ物に触るような扱いをされてませんでしょうか。もはや誰もが憧れるソフトとは言いがたい状況になってしまいました。


 ※究極のレアソフト『マイティ文珍ジャック』をオロチが実際にプレイしてる画面

 我がサイトが再発掘をさせてもらった『マイティ文珍ジャック』だってそうですよ。このソフトは、とあるテレビ番組で配られた、元々50本もないと推測される幻のソフトだったのですが、やむを得ない事情でオークションに出品されるや否や、偽物が出回ってしまい、現状「憧れのプレミアソフトの仲間入りを果たしたか」と問われたら「微妙」と言わざるを得ません。本当に力不足でした。

 しかし立ち止まってばかりもいられません。僕は精力的にホームページを更新し続け、いつしかYahoo!で「ファミコン」を検索したら1番上に出てくるサイトにまで成長させました。(今はぜんぜん下のほう(笑)


 はたして、そのころの僕を突き動かしていたものは一体何だったんでしょうか?

 改めて思うと、もはや「知的好奇心」が最大要因ではなかった気がするのです。なぜなら僕の初期衝動である「ファミコンソフトって全部で何本あるのだろう」という疑問は、このころにはある程度解決していましたからね。だとしたら僕の背中をレジへまで押していた力は、やはりプレミアソフトへの夢、そして先人たちへの憧れだったんだと思うんです。

 なんとかして彼らに追いつきたい。肩を並べたい。そんなまっすぐな気持ちが僕を突き動かしていたのでした。


 (つづく)

<なぜ僕はファミコンを集めるのかシリーズ>
(1) レトロゲームは安い趣味だった!
(2) 車と情熱とヒマだけはあった!
(3) 夢の存在、憧れの存在! 
(4) (執筆中)
(5) (執筆中)
(6) (執筆中)

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