Engadget 日本版 YouTubeチャンネルより。TOKYO DESIGN WEEK 2016にてあらゆる動作を音に変化させる「Motion Sonic Project」を発表したソニー。それは単にモーションセンサーを使ったお遊戯ではなく、音とカラダの関係を取り戻す新しい身体表現に挑戦するものだと言います。
20世紀、ソニーはウォークマンを筆頭に世界に音楽の新しい体験を送り出しました。Motion Sonic Projectを手がけるエンジニアの金 稀淳(キム・ヒスン)さんは、その一方で技術革新がかつての本能的な音楽体験が肉体から離れ、複雑なものになっていったとします。同氏はこのプロジェクトを通じて「21世紀、ソニーがどういう音体験を届けられるか」にチャレンジすると話しました。デモンストレーションの模様とインタビューの模様を動画でお届けします。
インタビュー内のコメントはざっくり以下の通り。
- 21世紀、ソニーがどういう音体験を届けられるか?
- 音を本能的に直感的に楽しんでいたが、技術進歩で録音や作成はできるものの複雑になり、身体性が失われていったのではないか
- 身体性を取り戻して、誰もが楽しめるものを
- 音と身体の関係性をリデザインする
- デバイスはあくまでも実験機
- 空気とカラダの接触で聞こえないぐらいの音が発生している
- リアルタイムに音を増幅して音の効果を加えてあげる
- 身体と感覚の完全マッチングを実現して、カラダを拡張する
- 腕をあげてただ音が出るのではなく、腕のあげ方で音は変わるべき
- モーションの波形をそのまま音にする
- 本来自分が感じている感覚そのものを音として拡張する
- Moff Bandとはクオリティが違う。
- やろうとしているのは、単に音で気持ちよくなる、人を楽しませるだけのものではない
- この品質なら感覚を研ぎ澄ませられるのではないか
- たとえばアスリート、サッカー選手がきれいなフォームでボールをインパクトする、これを音で拡張すれば今のフォームがいいのかリアルタイムにわかる
- ダンサーのポップダンスでも使える。装着する箇所を増やすことも
- 将来的な形はフィットする小さなもの
- PCとデバイス間はBluetooth、体感的な遅延がない低遅延なもの。ただそこははっきりとはいえない
- マイクを使うことで動かした時だけでなく、指を弾いたり叩いたりした音も拾える
- カラダを動かしながら接触し、接触して鳴った音、そこまでを全部拡張する
- 価格はコメントできず
- 音のエフェクトは無限大、いろいろな用途に使える