日産が世界戦略車 NV200バネット をベースとした走るオフィス「e-NV200 WORKSPACe」を発表しました。ニューヨークやロンドンのタクシーとしても採用された車の広い室内を魔改造し、PC、デスク、ワイヤレス充電器、オーディオ、冷蔵庫にコーヒーメーカーまでを備えます。
e-NV200 WORKSPACeをデザインしたのは英国のデザイン会社Studio Hardie。日産によれば未来のクルマならぬ未来のデスクワークを考え、世界中のどこででも仕事ができる環境を描いたとのこと。
この走る仕事場のために搭載した道具としては、まずは何よりもデスクワークの主力装備となるPC。この車ではHP製のタッチパネルPCをビルトインしており、狭い机上のマウスを動かす場所の不足をタッチ操作で補います。室内灯はスマートフォンからの操作に対応するLED照明。そのスマートフォンは揺れる車内でも床に落ちてしまわないよう、ワイヤレス充電器を仕込んだ型枠に置いて定位置化しています。
ただ仕事をするだけでは気分がのらないこともあるかもしれないため、オーディオシステムとしてBose SoundLink miniを採用。これもスマートフォン同様に転落しないよう定位置化しています。また作業に集中しているといつの間にか喉がカラカラということもよくあります。そういうときは、引出しの下に収納した冷蔵庫にある冷えたソフトドリンク、またはポップアップ式のコーヒーマシンが威力を発揮します。
ここまで快適性を追求したとしても、やはり自動車の中というのは窮屈に感じてしまうかもしれません。もし天気が良ければ、リアドアを開放し外の空気を入れましょう。そして、引き出し式の拡張デッキに腰掛けて休憩するのも作業効率をアップするには良いかもしれません。もし仕事が終われば、ドアに掛けた折りたたみ自転車を取り出して、辺りをサイクリングすることもできます。
ベース車両のe-NV200は、フル充電での航続距離約170km。テスラなどと比べてしまうと多少心もとないものの、日常の
ちなみにe-NV200 WORKSPACe はワンオフのコンセプトカーなので、未来のデスクワークを実現するための快適装備がどれくらい電力を喰うのかは考慮していません。普通に仕事をした場合、車のバッテリーが何時間持つのか、また充電ステーションで充電するのと、デスクワークで電力を消費するのはどちらが早いのかといったことは、デザインしたSrudio Hardieも把握していないとのこと。