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首長族は、タイやミャンマーなど、東南アジア山間部に住む民族で、とりわけ女性が首を長く見せる風習を持つことで世界に知られている。
民族の起源はチベットと言われ、その後に中国雲南地域を経て現在のミャンマーに移住したと推測されるが、文字を持たない文化であったため、確証を得る証拠は残っていないという。
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実際には首は伸びておらず、真鍮リングの上圧が顎を引き上げ、下圧が鎖骨の位置を押し下げていることにより首を長く見せているそうだが、それでも文明社会を生きるものには仰天の異文化である。
そんな首長族の女性たちの1950年前後に撮影したという写真が公開されていた。
首長族の総人口は3万人とも4万人とも言われるが、民族範疇がはっきりしないことに加え、ミャンマー側の統計が怪しいことから実数は判明していない。
彼らの大多数が信奉するのは自然精霊(チュー・カーン・ブェ・チャ)を崇めたアニミズム(精霊信仰)である。様々な祭祀の時、シャーマンが鶏がらを使用して吉兆を占うのが特徴である。
一年に一度、四月の上旬に精霊の最高神を祀る「カ・クワーン祭(柱祭)」が執り行われる。アニミズムを信仰するが、ミャンマー側では反ビルマ反仏教の立場から一部キリスト教徒化しており、タイ側ではタイ族との同化を求めた上座仏教徒化が顕著である。
「首を長く見せる行為」とは、言うなれば一種の「身体改造」であるが、現代の彼ら自身は伝統と認識し、とりわけタイ側のカヤンは観光収入のための文化と理解し、その理由に言及してもあまり意味がない。一方、ミャンマー側では、キリスト教の洗礼を受けた首長族の女性の多くは真鍮の首輪を外してしまったと言われているが、詳細は不明である。
via:Kayan People – Amazing Vintage Portraits of Padaung Women in the 1950s
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コメント
1.
2. 匿名処理班
ジェットジャガーかと思った
3.
4. 匿名処理班
前々からリングを取ったところを見てみたいと思ってた
5. 匿名処理班
これ見ると、下唇に皿を入れる民族の事を思い出す。
リングの縞々が、なぜかツタンカーメンを連想させる。
実際のところ、首にリングは無いんだけどね。(笑)
6. 匿名処理班
彼女達に会ったことあるよ。
今はあの首のおかげで観光客が集まるから助かってるみたいね