みほ「1日カップル権付き鬼ごっこ、ですか?」
- 2016年11月02日 23:10
- SS、ガールズ&パンツァー
- 4 コメント
- Tweet
杏「思いっきり盛り上げて最高の一日にしたいんだよね」
杏「だからその目玉企画として、1日カップル権付き鬼ごっこをしたいと思うんだけど」
杏「西住ちゃん、いいかな?」
みほ「会長らしくていい企画だと思いますけど」
みほ「それ、どうしてわたしに聞くんですか?」
杏「うーん。それは撒き餌というか目玉商品というか」
みほ「?」
杏「いや、こっちの話。とにかくおっけーね。じゃ、企画進めとくから」
みほ「はぁ」
ダージリン「日曜は父と出かけることになってるわね」
ダージリン「私はあまり気が乗らないのだけど。近頃そういう機会もなかったし」
ダージリン「父はすごく楽しみにしてるみたいだから、付き合ってあげることにしたの」
ダージリン「いわゆる家族サービスってやつね」
ペコ「そうですか……」
ダージリン「でも、珍しいわね。ペコの方から誘ってくれるなんて」
ダージリン「一体どこに行きたかったの?」
ペコ「実は大洗で学園祭があるみたいなんです」
ダージリン「あら、そうなの。たしかにそういう時期ね」
ダージリン「私も先約がなければ行きたかったけど」
ダージリン「でも、今回はやめておくわ」
ペコ「そうですか。残念です」
ペコ「西住さん争奪鬼ごっこ大会もあるみたいで」
ペコ「ダージリン様もよろこんでくださると思ったんですけど」
ダージリン「……ちょっと待ってペコ。今なんて?」
ペコ「つかまった人はつかまえた人と1日カップルとして過ごさないといけないみたいで」
ペコ「その目玉として西住さんがほら、大きく真ん中に」
ダージリン「真ん中に、というかほとんどみほさんしか写ってないわね、これ」
ペコ「これならわたしでも、ダージリン様を退屈させずに済むと思ったんですけど」
ペコ「予定があるならしょうがないですよね」
ダージリン「……ペコ。至急動かせる人員をありったけかき集めなさい」
ペコ「え?」
ダージリン「大洗に乗り込んでなんとしてでもみほさんをつかまえるのよ!」
ペコ「ええー!?」
エリカ「なによこれ。あの子ったら浮かれちゃって」
エリカ「優勝したからって調子に乗りすぎじゃないかしら」
エリカ「隊長はもちろん、こんなの行きませんよね?」
まほ「…………」
まほ(みほと一日デート。ふたりで出かけること自体は何度も経験しているが)
まほ(カップルとして過ごすというのは経験が無い)
まほ(みほ「カップルだって。なんか変な感じだね」)
まほ(みほ「え? ひざまくら? しょうがないなぁ」)
まほ(みほ「恥ずかしいけど。は、はい。あーん」)
まほ「……行こう」
エリカ「え?」
まほ「なにをしている。すぐに出発の準備だ」
エリカ「は、はい! 隊長!」
アリサ「学園祭みたいですよ」
ケイ「ワオ! すっごく楽しそうじゃない!」
各地から、
カルパッチョ「ドゥーチェ、大洗の学園祭に行きたいんですけど」
ペパロニ「へー。なんか楽しそうっすよ! ねえさん!」
アンチョビ「よし! じゃあみんなで行くか!」
数々の精鋭たちが、
カチューシャ「ノンナ! ミホーシャをつかまえるのは?」
ノンナ「カチューシャ様です。プラウダの名にかけて」
大洗に集結した。
ダージリン「こちらダージリン。A班。そちらの首尾はどう?」
ルクリリ『ターゲット未だ発見できてません』
ダージリン「B班、北校舎の方はどうだったかしら?」
ローズヒップ『全力で捜索中ですわ!』
ダージリン「……妙ね。ここまで見つからないものかしら」
アッサム「何者かが匿っているのでは?」
ダージリン「おそらくね。大洗側も、開始早々にみほさんがつかまるのは避けたいはずだから」
アッサム「それに、どこかから妨害を受けてる気配もあります」
ダージリン「この手口は多分、プラウダね」
ダージリン「あら。噂をすれば」
カチューシャ「あれ、ダージリンじゃない。あなたたちも来てたの」
ダージリン「いつも言ってるでしょう。恋と戦争には手段を選ばないって」
ダージリン「まあ、それはあなたたちも同じみたいだけど」
カチューシャ「カチューシャにはなに言ってるかわからないけど」
カチューシャ「手段を選ばないのはプラウダも同じってことだけは言っておくわ」
カチューシャ「ミホーシャは絶対わたしのものにするんだから」
カチューシャ「そうよね、ノンナ」
ノンナ「はい」
カチューシャ「じゃ、そういうことだから」
ダージリン「ええ。良い勝負をしましょう」
ペコ「…………」
ペコ(このままじゃダメだって)
ペコ(勇気を出して誘ってみたのですが)
ペコ(なんだか大変なことに)
ダージリン「ローズヒップ! 迷子にはならないようにとあれほど」
ダージリン「わかったわ。合流地点を指示するから待機するように」
ペコ(……ダージリン様とふたりで来たかったなぁ)
ダージリン「まったく」
ダージリン「あれ、ペコ? 私の顔になにかついてる?」
ペコ「い、いえ、なんでもないです。ダージリン様」
ダージリン「そう?」
優花里(えーと。つけられてはないようですね。よし)
優花里「秋山優花里、偵察より帰還しました」
??「合い言葉は?」
優花里「え? いや、どう見てもわたしじゃないですか」
??「至急返答されたし。無い場合は敵とみなします」
優花里「わかりました。言います、言いますから」
優花里「西住殿の生理周期は――」
優花里「ふー。驚かせないでくださいよ、澤殿」
梓「すいません。でも、万全を期す必要がありますから」
優花里「まあ、プラウダグ口リアーナあたりならそういう搦め手もあり得ますからね」
梓「サンダースもかなりの人員を動員してるみたいですね」
優花里「継続と知波単もいましたよ。ただ、そのあたりはお遊び感覚なところがありますから」
梓「警戒すべきはプラウダとグ口リアーナ」
優花里「そうなりますね」
梓「はい。わたしはここで見張りを続けますから」
優花里「お願いしますね。澤殿だけが頼りですよ」
梓「任せてください。それより、報酬の西住隊長経血付きパンツの方は」
優花里「ぬかりありません。期待以上のものと思っていいですよ」
梓「楽しみにしています」
優花里(澤殿がこちらについてくれたのは大きかったですね)
優花里(…………)
優花里(さて)
優花里「西住殿ー。帰ってきましたよ」
優花里「心配してくれたんですか。大丈夫ですよ。西住殿がいるだけでわたしは無敵です」
みほ「はは……でも、ほんとありがとう。優花里さんがいなかったらわたし……」
優花里「まあ、この包囲網をかいくぐるのは難しかったでしょうね」
みほ「まさかこんなことになるなんて」
みほ「いきなりカップルなんて言われても。女の子同士ってわたしわからないし」
みほ「それに、最近は下着が盗まれたり、出したゴミが荒らされてることがよくあるから」
優花里「怖いですよねー。一体どこの不届き者なんでしょうか」
みほ「ありがとう。ほんと、優花里さんには頭が上がらないよ」
みほ「いち早くわたしをかくまってくれて。こんな隠れ家まで作ってくれて」
優花里「いえいえ。これはうさぎさんチームががんばってくれましたから」
優花里(澤殿の指示による30時間の強制労働)
優花里(さすがのうさぎさんチームも最後の方は屍みたいでしたね)
みほ「あれ、優花里さん? それどうかしたの?」
優花里「ああ。この汚れですか。それはさっき人とぶつかったときに――」
みほ「どうしたの、梓ちゃん。そんなにあわてて」
優花里「そうですよ、澤殿。発見されたわけでもないのに」
優花里「って澤殿!? どうしたんですか、いきなりわたしの服をまさぐって」
梓「考えすぎだったらいいんですけど」
梓「……あった」
みほ「それは?」
優花里「……発信器、ですね」
梓「起きてしまったことは仕方ありません」
梓「これからのことを考えましょう」
梓「まずは今すぐここを離れて」
??「残念。それは無理ね」
優花里「この声は!」
??「こ
コメント一覧
-
- 2016年11月02日 23:11
- 詰め込みすぎてうまくいかなかった感じがして惜しい
-
- 2016年11月02日 23:26
- 優花里梓はカップルになったと思ったらみほの話題
すごく悲しいレズセックスしそう
-
- 2016年11月02日 23:32
- なんだろう
全体的に漂う悲壮感
-
- 2016年11月02日 23:37
-
咲SSの「ガチレズ鬼ごっこ」には爆笑したんだがな
スポンサードリンク
ウイークリーランキング
最新記事
アンテナサイト
新着コメント
LINE読者登録QRコード
スポンサードリンク