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みほ「1日カップル権付き鬼ごっこ、ですか?」|エレファント速報:SSまとめブログ

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みほ「1日カップル権付き鬼ごっこ、ですか?」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 20:06:53.91 ID:ApFHUIyJ0

杏「そ。わたしにとっては最後の学園祭だからさ」

杏「思いっきり盛り上げて最高の一日にしたいんだよね」

杏「だからその目玉企画として、1日カップル権付き鬼ごっこをしたいと思うんだけど」

杏「西住ちゃん、いいかな?」

みほ「会長らしくていい企画だと思いますけど」

みほ「それ、どうしてわたしに聞くんですか?」

杏「うーん。それは撒き餌というか目玉商品というか」

みほ「?」

杏「いや、こっちの話。とにかくおっけーね。じゃ、企画進めとくから」

みほ「はぁ」



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 20:09:09.91 ID:ApFHUIyJ0

ペコ「ダージリン様、今度の日曜日って空いてますか?」

ダージリン「日曜は父と出かけることになってるわね」

ダージリン「私はあまり気が乗らないのだけど。近頃そういう機会もなかったし」

ダージリン「父はすごく楽しみにしてるみたいだから、付き合ってあげることにしたの」

ダージリン「いわゆる家族サービスってやつね」

ペコ「そうですか……」

ダージリン「でも、珍しいわね。ペコの方から誘ってくれるなんて」

ダージリン「一体どこに行きたかったの?」



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 20:10:39.12 ID:ApFHUIyJ0

ペコ「さっき便りが届いてたんですけど」

ペコ「実は大洗で学園祭があるみたいなんです」

ダージリン「あら、そうなの。たしかにそういう時期ね」

ダージリン「私も先約がなければ行きたかったけど」

ダージリン「でも、今回はやめておくわ」

ペコ「そうですか。残念です」

ペコ「西住さん争奪鬼ごっこ大会もあるみたいで」

ペコ「ダージリン様もよろこんでくださると思ったんですけど」

ダージリン「……ちょっと待ってペコ。今なんて?」



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 20:12:15.39 ID:ApFHUIyJ0

ペコ「西住さん争奪鬼ごっこ大会です」

ペコ「つかまった人はつかまえた人と1日カップルとして過ごさないといけないみたいで」

ペコ「その目玉として西住さんがほら、大きく真ん中に」

ダージリン「真ん中に、というかほとんどみほさんしか写ってないわね、これ」

ペコ「これならわたしでも、ダージリン様を退屈させずに済むと思ったんですけど」

ペコ「予定があるならしょうがないですよね」

ダージリン「……ペコ。至急動かせる人員をありったけかき集めなさい」

ペコ「え?」

ダージリン「大洗に乗り込んでなんとしてでもみほさんをつかまえるのよ!」

ペコ「ええー!?」



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 20:13:42.65 ID:ApFHUIyJ0

エリカ「大洗で、学園祭らしいですよ」

エリカ「なによこれ。あの子ったら浮かれちゃって」

エリカ「優勝したからって調子に乗りすぎじゃないかしら」

エリカ「隊長はもちろん、こんなの行きませんよね?」

まほ「…………」

まほ(みほと一日デート。ふたりで出かけること自体は何度も経験しているが)

まほ(カップルとして過ごすというのは経験が無い)

まほ(みほ「カップルだって。なんか変な感じだね」)

まほ(みほ「え? ひざまくら? しょうがないなぁ」)

まほ(みほ「恥ずかしいけど。は、はい。あーん」)

まほ「……行こう」

エリカ「え?」

まほ「なにをしている。すぐに出発の準備だ」

エリカ「は、はい! 隊長!」



6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 20:15:20.95 ID:ApFHUIyJ0

こうして、


アリサ「学園祭みたいですよ」

ケイ「ワオ! すっごく楽しそうじゃない!」


各地から、


カルパッチョ「ドゥーチェ、大洗の学園祭に行きたいんですけど」

ペパロニ「へー。なんか楽しそうっすよ! ねえさん!」

アンチョビ「よし! じゃあみんなで行くか!」


数々の精鋭たちが、


カチューシャ「ノンナ! ミホーシャをつかまえるのは?」

ノンナ「カチューシャ様です。プラウダの名にかけて」


大洗に集結した。



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 20:17:41.67 ID:ApFHUIyJ0

学園祭当日――


ダージリン「こちらダージリン。A班。そちらの首尾はどう?」

ルクリリ『ターゲット未だ発見できてません』

ダージリン「B班、北校舎の方はどうだったかしら?」

ローズヒップ『全力で捜索中ですわ!』

ダージリン「……妙ね。ここまで見つからないものかしら」

アッサム「何者かが匿っているのでは?」

ダージリン「おそらくね。大洗側も、開始早々にみほさんがつかまるのは避けたいはずだから」

アッサム「それに、どこかから妨害を受けてる気配もあります」

ダージリン「この手口は多分、プラウダね」

ダージリン「あら。噂をすれば」

カチューシャ「あれ、ダージリンじゃない。あなたたちも来てたの」



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 20:19:22.24 ID:ApFHUIyJ0

ダージリン「ええ。みほさんとデートするためだもの」

ダージリン「いつも言ってるでしょう。恋と戦争には手段を選ばないって」

ダージリン「まあ、それはあなたたちも同じみたいだけど」

カチューシャ「カチューシャにはなに言ってるかわからないけど」

カチューシャ「手段を選ばないのはプラウダも同じってことだけは言っておくわ」

カチューシャ「ミホーシャは絶対わたしのものにするんだから」

カチューシャ「そうよね、ノンナ」

ノンナ「はい」

カチューシャ「じゃ、そういうことだから」

ダージリン「ええ。良い勝負をしましょう」

ペコ「…………」



9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 20:21:14.31 ID:ApFHUIyJ0

ペコ(ダージリン様も半年後には卒業)

ペコ(このままじゃダメだって)

ペコ(勇気を出して誘ってみたのですが)

ペコ(なんだか大変なことに)

ダージリン「ローズヒップ! 迷子にはならないようにとあれほど」

ダージリン「わかったわ。合流地点を指示するから待機するように」

ペコ(……ダージリン様とふたりで来たかったなぁ)

ダージリン「まったく」

ダージリン「あれ、ペコ? 私の顔になにかついてる?」

ペコ「い、いえ、なんでもないです。ダージリン様」

ダージリン「そう?」



11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 20:23:42.35 ID:ApFHUIyJ0

同時刻、プール脇の物陰――

優花里(えーと。つけられてはないようですね。よし)

優花里「秋山優花里、偵察より帰還しました」

??「合い言葉は?」

優花里「え? いや、どう見てもわたしじゃないですか」

??「至急返答されたし。無い場合は敵とみなします」

優花里「わかりました。言います、言いますから」

優花里「西住殿の生理周期は――」



12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 20:24:48.50 ID:ApFHUIyJ0

??「入ってください」

優花里「ふー。驚かせないでくださいよ、澤殿」

梓「すいません。でも、万全を期す必要がありますから」

優花里「まあ、プラウダグ口リアーナあたりならそういう搦め手もあり得ますからね」

梓「サンダースもかなりの人員を動員してるみたいですね」

優花里「継続と知波単もいましたよ。ただ、そのあたりはお遊び感覚なところがありますから」

梓「警戒すべきはプラウダとグ口リアーナ」

優花里「そうなりますね」



13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 20:26:10.81 ID:ApFHUIyJ0

優花里「西住殿は奥ですか?」

梓「はい。わたしはここで見張りを続けますから」

優花里「お願いしますね。澤殿だけが頼りですよ」

梓「任せてください。それより、報酬の西住隊長経血付きパンツの方は」

優花里「ぬかりありません。期待以上のものと思っていいですよ」

梓「楽しみにしています」

優花里(澤殿がこちらについてくれたのは大きかったですね)

優花里(…………)

優花里(さて)

優花里「西住殿ー。帰ってきましたよ」



14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 20:27:57.27 ID:ApFHUIyJ0

みほ「優花里さん。遅かったから戻ってこないんじゃないかと」

優花里「心配してくれたんですか。大丈夫ですよ。西住殿がいるだけでわたしは無敵です」

みほ「はは……でも、ほんとありがとう。優花里さんがいなかったらわたし……」

優花里「まあ、この包囲網をかいくぐるのは難しかったでしょうね」

みほ「まさかこんなことになるなんて」

みほ「いきなりカップルなんて言われても。女の子同士ってわたしわからないし」

みほ「それに、最近は下着が盗まれたり、出したゴミが荒らされてることがよくあるから」

優花里「怖いですよねー。一体どこの不届き者なんでしょうか」



15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 20:30:42.78 ID:ApFHUIyJ0

優花里「でも、安心してください。そんな輩はわたしがやっつけてあげますから」

みほ「ありがとう。ほんと、優花里さんには頭が上がらないよ」

みほ「いち早くわたしをかくまってくれて。こんな隠れ家まで作ってくれて」

優花里「いえいえ。これはうさぎさんチームががんばってくれましたから」

優花里(澤殿の指示による30時間の強制労働)

優花里(さすがのうさぎさんチームも最後の方は屍みたいでしたね)

みほ「あれ、優花里さん? それどうかしたの?」

優花里「ああ。この汚れですか。それはさっき人とぶつかったときに――」



16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 20:31:53.28 ID:ApFHUIyJ0

梓「先輩! すぐここを離れましょう」

みほ「どうしたの、梓ちゃん。そんなにあわてて」

優花里「そうですよ、澤殿。発見されたわけでもないのに」

優花里「って澤殿!? どうしたんですか、いきなりわたしの服をまさぐって」

梓「考えすぎだったらいいんですけど」

梓「……あった」

みほ「それは?」

優花里「……発信器、ですね」



18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 20:35:25.39 ID:ApFHUIyJ0

優花里「迂闊でした。そうか。ローズヒップさんはおとりで、本命は別に」

梓「起きてしまったことは仕方ありません」

梓「これからのことを考えましょう」

梓「まずは今すぐここを離れて」

??「残念。それは無理ね」

優花里「この声は!」

??「こ
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年11月02日 23:11
      • 3 詰め込みすぎてうまくいかなかった感じがして惜しい
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年11月02日 23:26
      • 優花里梓はカップルになったと思ったらみほの話題
        すごく悲しいレズセックスしそう
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年11月02日 23:32
      • なんだろう
        全体的に漂う悲壮感
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年11月02日 23:37

      • 咲SSの「ガチレズ鬼ごっこ」には爆笑したんだがな

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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