57: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/14(月) 02:13:30.18 ID:JDB/HogW0
黒い霧
家族で旅行に行った時に、旅館の周りをブラブラ観光していたら荒れ果てたお地蔵様があった。
別に俺達が掃除する義理もないので、そのままスルーしようとしたら、
四歳の息子が急にゴミ拾いを始めたので、偉いぞ!と誉めて少しして旅館に戻った。

夜息子が寝た後に奥さんと二人でビールを飲んでいたら、息子が寝言で
『僕イラナイからパパにあげる』
と言っていた。

昔だれかに
子供の寝言には話かけたらいけない
と言われたのを思い出して、声はかけずに無視してそのまま寝た。
朝起きて飯を食べているときに息子が、
昨日夜にお地蔵様がきて目をくれると言ったけど僕はいらないからパパにあげるって言っといた!
と言っていた、あの寝言はそれかとなっとくした

チェックアウトをして帰りの駅に向かうバスを待っていた。そのうち遠くの方にバスが見えたが
そのバスに黒い霧みたいなのが絡み付いていた。
次のバスまで時間はあったけどなんかきみ悪かったので次に乗ることにした。

そして駅までのバスの中からみたのが、最初にに乗るはずだったバスが事故にあい
パトカーとかがいっぱい来ている所だった。
そんなもん見たからかなり気分が悪くなり家についた後も早めに寝たんだけど
途中目が覚めテレビをみていたら、息子が寝言で
『その目は大切にしなさい』
と言っていた。
今でもたまに車に黒い霧を見ることがあるのがかなりこわい
霧


11:毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/14(月) 00:40:50.03 ID:JDB/HogW0
叔母さん
ウチの従兄弟の叔母さん(母の姉)はちょっと頭おかしい人でね。
まぁ一言で言うと
『時々昔死んだ彼氏が私を呼ぶのよ』
って台詞を親族で飯食ってる時とかに平気で言う人でね。

んで2年くらい前から「離婚したい」が口癖だったんだ。
そいで3月にその叔母さんの娘が大学に合格して、
じいちゃん(母方)の家で親族で集まって合格祝いしたんだよ。


んで最初は和やかな雰囲気だったんだけど、
暫らくすると叔母さんがまた「離婚話」を始めてね。旦那子供の前でね。

んで旦那さんはホントすげぇ良い人で
どんだけ良い人かってーと長くなるから割愛すっけど、とにかく出来た人でね。

その「離婚話」ってのがいかに叔母さんの勝手な話かってのは、
もう叔母さんの母親である家のばぁちゃんとじいちゃんが旦那さんに泣いて謝る位なんだ。

そいでまぁ祝いの席で始まった離婚話。
最初はみんな「またかよ…」ってスルー方向だったんだけど、
ふと叔母さんの娘の方見るとなんかすげぇ泣きそうだったのね。
もう恥ずかしくてしょうがないみたいな感じね。

娘はすごい頑張り屋でホント今時珍しい位イイ子でね、普段の彼女知ってるから
なんかそれ見たらスゲェ腹が立ってきてさ、
んでじいちゃんも真っ赤になってて今にもブチ切れそうだったから

「チィキショイ!!俺がやってやるぅ!」
って思って

「叔母さんいい加減にしろよ?(中略)みっとも無いぞ?」
的な言葉を言ったわけです。
えぇぶちまけましたよ親族代表としてね。


12: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/14(月) 00:42:28.89 ID:JDB/HogW0
あん時の叔母さんの顔は今でも忘れないね。
最初真っ赤になった顔が一気に真っ青になっててってね。

んで俺が喋り終わるや否や
「あんたみたいなガキに何が分かるってのよっ!!」
って超シャウト。

ホント内心すげぇ怖かったけど、でも「よく言った!」って顔してる親族一同の顔見たら
ここで退いたらダメだと思って尚も喋り続けるとホント顔面蒼白になってね。ふらつき出したんだ。

んで流石にこれ以上はヤバイかな?って思ったウチのママンが
「それ位で…うん、先に帰ってなさい」
って俺ら子供集を家に戻るように促したのね。
因みにウチとじぃちゃん家は同じ敷地にあってね、徒歩10秒ぐらいなの。

そいで俺と姉貴と弟と従妹とで家に帰って、4人でゲームやってたんだ。
従妹にはホント何度も謝ったんだけど逆に
「ありがとう」
とか言われて姉貴と弟には
「よく言ったw」
とか言われて、正直まんざらでもなかったんだ。
暫らくするとウチのママンが戻ってきてね、開口一番にこう言ったんだよ

マジで一言一句忘れもしない。

「いますぐ荷物まとめておじいさん(親父方)のとこに逃げなさい」

ってね。


13: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/14(月) 00:43:19.72 ID:JDB/HogW0
「は?何?何かあったの??」
ワクワクが隠せない姉貴と弟の声のトーンとは超対照的にママン声のトーンは低くてね
とりあえず従妹に遠慮して廊下で2人で話してたんだ。
「あの後はもうアンタに対する罵詈雑言の嵐よ、罵詈雑言なんてモンじゃないわよ、『殺す』って言ってたわ。
もう誰が何言っても聞きやしないし、今晩おばぁちゃんの家に泊まるみたいだし」

遠くから聞こえる桃鉄のBGM。
あんなに暗く聞こえたのは初めてだった。

とりあえず色々突っ込みたい事もあったけど
「まさかw?」
って笑って部屋に戻ったんだ。

その後おじさんが来たり色々あったんだけど結局11時頃にはおじさんと従妹は叔母さん残して帰ってね。
んで3時ぐらいにはママンもパピーも弟も寝てて俺と姉貴2人で映画観てたんだ。電気消してね。

そしたら庭の方から砂利の上を歩く音がしてね
もうそん時は前おき無しで俺も姉貴も直感したんだ。

「叔母さんだ…」

映画の音量下げて耳凝らして外の音聞いてると確実に俺の部屋の窓んとこグルグル回ってんだよ。
最初は面白半分で笑ってた姉貴も急にマジになってさ

「アタシが上手く足止めするから裏口から逃げろ!んですぐ車庫に行け!こりゃホント冗談じゃないよ」

とか言い出す始末でね。俺も軽くパニくって何かバッグに下着とか詰め始めてね。
とりあえず車のキーと財布と携帯と煙草持って裏口でスタンバイしたんだ。
そんで同時タイミングで外に出る俺と姉。


14: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/14(月) 00:45:50.20 ID:JDB/HogW0
俺の部屋の窓と車庫は7mぐらいあって、
今のままじゃ下手すりゃ車に乗ろうとすると叔母さんと鉢合わせになっちゃうんだ。
だから物陰に隠れて耳を凝らしていると姉貴の声が

「叔母さんどうしたのこんな時間に?」

そっから先は姉貴の声しか聞き取れなかったけど、なんか段々声が離れていった感じがしたのね。
そんで時折笑い声とかすんの。
さすが姉貴は叔母さんに超好かれてるだけあんな!とか思いながら
ダッシュで車庫に行って車のエンジンをかけたのね、

「よし!行けるっ!」

そう思い、ギアをバックに入れてライトを着けると、
ライトの先には物凄い顔をした叔母さんの姿が映ってたんだ。

あの瞬間は本当に背筋が凍った。だってさ…

作業用スコップ持ってたんだもん。

そっから先は鬼バック。急発進。
チャーリーなエンジェルも真っ青なフルスロットル。


15: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/14(月) 00:46:17.23 ID:JDB/HogW0
近くのコンビニに着いて速攻姉貴に電話をすると

「いやスコップですよw!でもやっぱ完全に殺意の対象はお前のみ。アタシとか全然笑顔でトークしてたよ。
あの酒席で誰もお前の事をフォローしなかったのは大正解だったねw」

と大爆笑な姉。

「殺意の対象が俺のみじゃなかったらあんな無茶な事しねぇよ」

とか言いつつも内心家族が心配でその日は姉貴と弟に寝ず番を。
もち武装した状態で。そして明け方着いた祖父の家で自分の車を見てビックリ。

傷だらけ。引っかき傷だらけ。

つか叔母さんさ…
車庫にいたのかよ…

叔母さんはその数日後神奈川だかの病院に入院して今は退院して元気だそうです。多分。
それまでいろんな心霊スポット行ったりしたけど生きてる人間が一番怖いです。



61 :本当にあった怖い名無し:2007/08/18(土) 19:50:42 ID:BqsYRBsQ0
黒い人形
あるアパートに1人の女性が引っ越してきた。
その女性は、父親が誰かわからない赤ちゃんを連れていた。
家事と育児に追われる日々を送るうちに、
女性は
徐々に子供を疎ましく思いつつあった。

女性が引っ越してから半年がたち、
家賃の支払いが遅れていたことに文句を言おうと、
大家さんが女性の部屋を訪ねた。
合鍵を使って部屋に入ると、すでに室内はもぬけの殻だった。

埃まみれの部屋の隅に、黒い大き目の人形がポツンと置かれていた。
大家さんがそれを手に取ろうとしたその瞬間、
人形の色が黒から白にすごい速さで変わってしまった。

しばし呆然とした大家さんだったが、人形をもう一度よくみると謎が解けた。
人形に見えたのは、赤ちゃんの死体であり、
黒く見えたのはおびただしい数のゴキブリが、
死体に群がっていたからであった。



797: 本当にあった怖い名無し :2006/07/23(日) 21:25:23 ID:L4uq+H/Z0
真夜中の踏切
これは俺の体験した話です。


数年前、友人Aに「胆試しに行かないか?」と誘われ
半端無理やりに近い形であるローカル線の踏み切りに行く事になった。
この踏み切りは曰く付きらしく、
列車があまり通らないローカル線にも関わらず、
飛び込み自殺が後を絶たない事で有名だったらしい。


その友人Aは「夜の零時丁度に踏み切り前でクラクションを鳴らすと自殺者の霊がでる」と言う、
何処にでもありそうな(?)噂話を聞いて早速試したくなったそうだ。
(それに付き合わされる俺にとっては傍迷惑な話である)

友人Aの運転する車は内心渋々嫌々な俺を乗せ、高速道路で3時間、
高速道路を降りて、其処から更に2時間掛けて俺と友人は件の踏み切り前に到着した。
時間は既に午後11時を回り、踏み切りの周囲は完全に真っ暗、周辺に家屋どころか街灯すら無く
明かりはというと弱々しい蛍光灯が薄らボンヤリと踏切を照らすのみと、
見た目だけでも不気味な雰囲気が漂っていた


当の友人はニヤニヤと笑みを浮かべつつ「ここがあの話の踏み切りか・・・」と嬉しそうに呟いていた
んで、俺はと言うと(さっさと終わらせてくれ)と心の中で思いつつ、MDウォークマンの音楽を聞いていた

そんなこんなしている内に時間も流れ時刻は零時前、友人は「そろそろだな」と呟きスタンバイをする
無論、零時になると同時に車のクラクションを鳴らす為である
友人と俺(嫌々)は携帯電話で時報を聞き、零時までのカウントダウン開始をする・・・

時報『・・・・午前零時丁度をお知らせします・・・ピッ・・ピッ・・ピッ・・ポーン』
友人A「良し、今だ!!」

パパァ―――――――――――ッ・・・・

夜闇を切り裂く様に友人の車のクラクションが周囲にこだました・・・・・・・・・・だけだった
幾ら待てども、夜闇にボンヤリと浮かびあがった踏み切りには幽霊どころかそれらしい物すら現れなかった
そして当の友人は機嫌悪そうに「なんや・・・結局何も起きなかったやん」とぼやく始末
俺は(ほらな・・・何も起きなかっただろ?)と言った感じの冷ややかな視線で機嫌悪げな友人を眺めていた・・・・と


798: 797 :2006/07/23(日) 21:26:25 ID:L4uq+H/Z0


カ ン カ ン カ ン カ ン カ ン カ ン カ ン カ ン ・・・・・


項垂れる友人と呆れる俺の不意をつくように踏み切りの警報機が鳴り始め、列車の接近を知らし始めた
俺と友人はその不意打ちに少々驚きつつも「こんな時間にも電車が走るんだな?」とか
「走るとしても回送列車だろ?」などと話している内に

ガァ――――――ガタンゴトン・・・ガトンゴトン・・・・

妙に古びた単行電車がモーター音を響かせつつ踏み切りをゆっくりと通過して行った
結局、それ以降は何事も起きる事も無く、少し不満げな友人と少し疲れ気味の俺は帰路についた・・・

だが、俺は少し妙な事に気が付いた・・・あの時走っていった電車である
電車がゆっくりと走っていった為、目で確認で来た事だが
その電車は深夜にも関わらず、車内は妙に混んでいたのである・・・
おまけにその乗っている人は老若男女様々で一様に生気の無い表情を浮かべている様に見えた。
俺はその見た事を妙に思いつつも、
その時は「近くに祭りでもあって、その帰りの人で込んでいたのかな?」と勝手に自己解釈したのであった。


799: 797 :2006/07/23(日) 21:27:00 ID:L4uq+H/Z0
そしてその胆試しから数日後、俺は別の友人Bと酒を飲みつつバカ話をしていた
当然の事ながらその胆試しの話も話題に出し、Aが意気込んでいたのに結局何も起きなかった事
そしてその直後に電車が走ってきて少し不気味だった事を友人(悪友では無い方)に話した

と・・・・その途端に友人の顔色が変わり、
「おい、お前・・・・その胆試しをしたのは何時の話だ?」と聞いてきたのだ
俺は急に顔色を替えた友人Bに首を傾げつつ「え?数日前の話だぜ?」と答えた

「嘘だろ?・・・・それは有り得ない話だぞ!?
あそこはとっくの昔に廃線になって、線路すら残っていないのだぞ!?」

少し鉄の入った友人Bの話だと、その踏み切りのあるローカル線は数年前に廃止となり
その踏み切りも線路も全て撤去されてされており、何も残っていないと言うのだ。
俺は友人Bの話を黙って聞くしか出来なかった・・・・

あの日、俺と友人Aが見たあの踏み切りと電車は一体何だったのだろうか?
そしてその電車にのっている乗客は一体何処へと向かっていたのだろうか?
・・・それは誰にも分からない、知るのはその車内の乗客だけなのだろう・・・・

その時以来、俺は真夜中の踏み切りで電車が通るのを待つのが嫌になった。
夜の闇の中から、あの時見た電車が来ると思うと背筋が寒くなるのだ。

何故かと言うと・・・・あの時の電車の乗客は皆、生気の無い目でこちらを見ていたのだから



64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/16(土) 07:39:34.89 ID:Y+NxxHHv0

簡単な霊能力を計りたい方
まず昨日の晩御飯を思い出して下さい。
そして食べてる時を頭の中で再生して下さい。

できましたか?


もし、自分の目線が再生されたなら問題はありません。
後ろから食べてる姿が再生されたならそれはあなたに憑いている霊からの目線です。
気をつけて。



21: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/14(月) 01:05:31.83 ID:JDB/HogW0
霊柩車
友達から聞いた話。

ある女性が海外旅行をしていた。
初日から買い物や食べ歩きを楽しんだので夜になると疲れてしまい、
その日はホテルへ戻り、寝ることにした。


ところが、暫くして車のクラクションの音がして目を覚ました。
「うるさいな。」
と思い、窓から顔を出すと、霊柩車が止まっていた。

クラクションが止み、運転席から青白い顔の男が顔を出した。
「もう一人、お乗りになれますよ。」
女性は気味悪く思い、慌てて窓とカーテンを閉め暫くしてから再び外を見ると霊柩車も男もいなかった。
不信に思いながらも再び眠りに付いた。

翌日になり、ホテルのフロントで
「昨日深夜に霊柩車に乗った男がクラクションを鳴らしてよく眠れなかった。」
と苦情を言うと、
「昨夜は誰も泊まりに来てませんし、霊柩車も通ってませんでしたよ。」
と言われた。

女性は不思議に思いながらもその日も観光名所へ行ったり、買い物などを楽しんだ。
隣の街へ足を運んでみようと思い女性がバスを待っていると古めかしいバスが止まってドアが開いた。
すると中から霊柩車の男が顔を出した。

「もう一人、お乗りになれますよ。」
女性が
「結構です。」
と断ると、バスは行ってしまった。
周りに居た人を見渡すと誰もさっきバスが来た事に気がついてないみたいだ。
女性は少しだけ怖くなった。


22: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/14(月) 01:05:58.08 ID:JDB/HogW0
隣街へ着いて、女性はデパートへ向かった。
二階にある婦人服売場へ行こうとしてタイミングよく来たエレベーターへ乗ろうとした。
ドアが開くと、中からまたあの男が出てきた。

「もう一人、お乗りになれますよ。」

女性は驚きと恐怖で叫びそうだったが、何とか
「け、結構です…。」
と蚊の鳴くような声で断った。
男は無言でエレベーターへ乗り込んだ。

ドアが閉まったとたん、中から何かが千切れるような音と、凄まじい悲鳴、
大きな物が落ちたような音がその場に響き渡った。
ワイヤーが切れ、エレベーターが落ちたのだ。

中に乗っていた十名の乗客は全員死亡。
不思議なことに、女性が見た霊柩車の男と証言の合う人物は誰一人居なかった。
あの男は一体何だったのだろう。



74
毒男 ◆B.DOLL/gBI 2008/01/23(水) 04:53:36.18 ID:aHZDPcF00
学校のトイレ
私が中学2年の時の話です。

休み時間、いつも使ってる方のトイレとは違うトイレに行った。
(確か、いつも使ってる方が清掃中かなんかで入れなかったからだったと思う)

で、そのトイレに行き、何故か一番奥しか紙が無かったので仕方なく一番奥に入った。
そのときから、なんか嫌な感じはしていた・・・・
そして、私がその一番奥のところから出ようとした瞬間・・・・・・

「そこに誰かいるの?」

小さい女の子の声だった・・・しかもそのトイレには私以外いないはずだった。
入るときに誰もいなかったし、それは間違いない
後から誰かが入ってきた可能性も絶対ありえない・・・・

そして、もっとも恐ろしいのは・・・その声は私の頭上当たりから聞こえてきたということだった・・・・
そんなところに人がいるはず無い・・・ましてや小さい女の子の声が聞こえるなんてありえない

私はそのまま一目散に逃げた。
もちろん、頭上を見る勇気なんてあるはずもなく・・・
でも、気配を感じた・・・明らかに何かが「いた」のだ・・・私の頭上に・・・

あの時上を見なくて本当に良かったと思う
このことを友達に話しても信じてはもらえなかった
でも、私は確かに聞いた、あの声を・・・・・・・・



26:
毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/13(日) 02:01:58.71 ID:oT+VOOVr0
呪われた家
私の家の近所、数軒先に先日まで空き家だった家があります。

もう築30年程たつ古い家です。
昨年、前の持ち主が他界されたので売りに出されておりました。
その家にまつわる話です。

前の前の持ち主、Kさんはごくごく一般的な家庭。
両親と中学生の娘の3人暮らしでした。
娘さんは少々神経過敏なところがあり、中学にあがってから親と衝突が絶えなかったようです。
そして15歳になった夏、いつものように親子ゲンカした娘は
風呂場で手首を切って狂言自殺を図ろうとしました。


風呂に入り手首を切り…そして貧血のため意識を失ったようです。
30年前ですから、今のようなお湯を入れて終わり、という風呂ではありません。ガス風呂です。
娘は真っ赤に染まった風呂の中で湯だった状態で発見され、体中ふやけていたそうです。
Kさんはその事件の後、すぐに引っ越されました。

Kさんが引越した後、今度はIさん一家が引越ししてきました。
Iさん一家は両親、大学在学中の兄、中学生の娘の4人一家。
兄は市外の大学だったため、夏休み以外はほとんど家に帰ることはなかったようです。
中学生の娘は大人しく、親に従順な子だったそうです。

その娘が15歳の夏、体育の授業で跳び箱に失敗し頭から落ち、脳内出血で亡くなりました。
原因は友人が壊れていた跳び箱をよくおさえていなかったからだと、
母親は娘の友人を恨んでいたようです。

このころ私の母親も、I家を訪れる娘の友人の姿をよく見たそうです。

そして半年後、今度は母親が骨肉種を患い、最後は眼球、鼻、唇など
全て侵されたため手術で切り取りまるでのっぺらぼうのようになって亡くなったそうです。


27: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/13(日) 02:02:28.32 ID:oT+VOOVr0
そしてその母親の死後から一年もたたないうちに
I家のご主人は友人の紹介で後家さんをもらうことになりました。


後家さんをもらったI家ですが、後家さんは中々明るい方で近所づきあいも上手。
息子ともうまくやっているようで、この家の住人も今度こそ落ち着くだろうと近所の人々は安心しておりました。

しかし、結婚して一年後。
後家さんは風呂場でガス中毒(鳥が巣を作っていたため)で倒れ、
K家の娘のように湯船の中で湯だった状態で発見されたのです。
当時私は幼かったのですが、救急車とその家との雰囲気をはっきりと覚えています。
禍々しい…異様な。

近所では噂が立ちました。
あの家に住む女性はみんな死ぬ。
亡くなった後家さんに至っては、K家の娘と同じ状態で発見されたため、
娘の呪いかもしれないと囁かれました。

いつしか噂は町内の外にもオレ、近隣住民では誰も知らぬ者は無いほどの有名な家となりました。

I家のご主人はそれからもこの不名誉な噂がたった家にずっと住み続けました。
20余年の歳月が流れ、住民の様子も変わり古くから住んでいるものも、
噂を口にすることがなくなっていました。


そして昨年、I氏は亡くなりました。
息子さんが家を売りに出したのは今年になってからでした。
古いということと、家の雰囲気がどことなく暗いことから買い手がなかなかつかない様子でしたが、
今年の夏町内の貸家に入っていた一家の引越しが決まりました。
一家は4人。家中の明かりを点して、今まで暗かった空き家にすっかり活気が戻ったように見えます。

しかし…。
古くから住んでいる町内の者は皆息を潜めて事の成り行きを見守っているのです。
なぜなら、一家の娘は現在14歳。来年は15歳。
あの家に住んだ娘は16歳になれないからです。



187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/16(土) 09:27:04.28 ID:SRhFHEgV0

おかあさ~ん
子どもの頃の話。

子どもの頃、僕は2階建ての借家にすんでいた。
母親も仕事をしていたので、学校から帰っても自分一人のことが多かった。
ある日、夕方遅く学校から帰ってくると、家の中が暗い。

「おかあさ~ん」と呼ぶと、2階からか小さな声で「はあ~い」と
応える声がする。もういっかい呼ぶとまた「はあ~い」。
自分を呼んでいるような気がして、2階へあがる。
階段をあがったところでまた母を呼ぶと、奥の部屋から「はあ~い」と声がする。

奇妙な胸騒ぎと、いっこくも母に会いたいのとで、奥の部屋へゆっくりと
近づいていく。

そのとき、下で玄関を開ける音がする。母親があわただしく買い物袋をさげて
帰ってきた。「しゅんすけ、帰ってる~?」明るい声で僕を呼んでいる。
僕はすっかり元気を取り戻して、階段を駆け下りていく。

そのとき、ふと奥の部屋に目をやる。
奥の部屋のドアがキキキとわずかに動いた。
僕は一瞬、ドアのすきまに奇妙なものを見た。


こっちを見ている白い人間の顔だった。



30: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/13(日) 02:09:25.09 ID:oT+VOOVr0
電気つけて!
これは僕が三年前に体験っちゅ~か、幽霊を見ちゃった話です。
某RB社は地方社員の為に全国どこでも寮を用意していてくれていました。
僕は大阪の寝屋川市に勤務が決定しました。
寮に案内されたのですが結構古いマンションで、
雰囲気もなんとなく悪そうでした

部屋の番号は305号室。

305号室には、僕と会社の先輩が二人、一緒にすんでいて(3DK)、
やっぱ寮とゆうものは怪談がつきものでして、
このマンションで自殺したひとがいたとか、マンションの前の道路ではよく交通事故が起こるとかで、
私もよく事故を見ました。

それから三年後、後輩もできたある日、先輩(Iさん)が体験した話を聞かせてくれました。
風をひいいて異常な高熱でうなされてたらしんです、、
もう一人の先輩(Kさん)が会社から戻り様子を見に部屋にいくと
Iさんがベランダから飛び降りようとしてるではありませんか、、、

必死でベッドに引き戻すとそのまま寝ちゃったそうです。
その時の事をIさんは覚えていました
「気味悪い女がオレの手を引っ張って連れて行こうとしてたんだ」って、、、。

僕はそれを聞いてよせばいいのに
「おっし!今晩怖い話大会しよー!」って事でKさんの部屋に友達集めました。

結構怖い話なんだけどなんか物足りないと思い、女の子達の反対を押し切って部屋の電気を消しました。
ものの五分もたたないうちに僕の隣に座っていた女の子が
「ねぇ!たのむから電気つけて!」って僕のTシャツをひっぱるんです。

僕「え~!消したばっかじゃん!」
女の子「いいからつけてっ!」涙声です


31: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/13(日) 02:10:20.11 ID:oT+VOOVr0
しぶしぶ電気をつけるとその女の子は血の気が失せた顔をしてました。
僕「どうした?」
女の子「あ、あそこ、、、」ベットを指差し
   「座ってたの、、女の人が、、」
   「下から緑のライト照らしたみたいに!」
それで僕とIさん以外みんなが怯えまくって中止になりました、、。

ここまではよくある話ですが、その夜から奇怪な事が起こる様になりました。
まずその夜、僕の後輩が夜中に飛び起き、トイレで嘔吐していたので聞いてみると
「金縛りになって誰かに首を絞められた」、、泣いてました。

次の日、休日のKさんが昼頃TVを見てると玄関を開ける音が、、
誰かがあがってきました、、、
ぎぃっと部屋のドアがかすかに開き振り向いてみると
5cmほど開いたドアの向こうに女の人が立ってこちらを見ていたそうです、、。
他にも僕の部屋にだれもいないのに「あの部屋、、絶対いまだれかいてる、、」気配がすごい。

僕が体験したのが、会社から一番初めに戻り、風呂にはいってると、
誰かがマンションに入ってきて、擦りガラスの向の炊事場で手を洗う音がしてたり、、、。

そして極めつけ、、、、
Kさんの部屋で一緒にTVを見てました。
Kさんは違う番組をIさんの部屋でみる為部屋を出ていきました。
当然Kさんの部屋には僕一人、、隣の部屋ではKさんとIさんの楽しそうな笑い声が、、。

僕も一緒に見ようと思い振り向いたその時、、開け放たれてる部屋のドアの右上から
長い髪をした顔が(生首とゆうには少し違和感があり、あの高さから、、)こっちを覗いていました、、、。
僕が恐怖で固まってるとその顔はIさんの部屋に入って行きました。

それ以来、怪奇現象は不思議とピタリと止みました。
Iさんにこのマンションで自殺した人って女の人?っと聞いてみましたが、中年の男性だったそうです、、。
では、あの女の人はだれなんでしょう?^^;



143 :
本当にあった怖い名無し:2006/08/03(木) 00:08:14 ID:C5KNLqsy0
ばあちゃんの人形
実話というか、母から聞いた話。
肉親の話だから嘘じゃないとは思う。
母の昔の記憶だから、多少あいまいなとこはあるかもしれないけど。

母がまだ子供の頃なんだけど、遊んで家に帰ってきたら、居間の雰囲気がいつもと違う。
そんときは家に誰もいなくて、母一人。
で、何が違うのかよくよく考えたら、飾ってあった人形の位置が変わってたんだと。

普段はサイドボード?(食器棚みたいなやつ)の中に入れて飾ってるはずが、
何故か床にうつぶせの状態で落ちてたらしい。
母の母(俺のばあちゃんな)は几帳面な人だったから、人形を放り出してどっか出かけるなんてあり得ない。

母はそう考えて、最初は泥棒が入ったんじゃないかと疑ったんだそうだ。
だけど、部屋の中の他のものは全く動かした形跡もないし、
何か気持ち悪いなと思いながら、母は元の場所に人形を戻しておいた。

そうしてるうちにばあちゃんが家に帰ってきたんで、母が聞いたらしい。
「人形床に落ちてたけど、動かした?」みたいな感じで。
そしたらばあちゃんは血相変えて「本当か!?」と慌て出したらしい。

慌て方が尋常じゃないんで、母も怖くなって、
ばあちゃんに何が起きてどうなったのか聞いたらしいんだが、「教えられない」の一点張り。
とりあえず、母の父(俺のじいちゃんだ)が仕事から帰るのを待ってたんだと。


144 :143:2006/08/03(木) 00:09:19 ID:C5KNLqsy0
じいちゃんが仕事から帰ってきて、ばあちゃんが早速そのことを報告すると、
じいちゃんがいきなりばあちゃんを張り倒して、「だから捨てろと言ったんだ!」ともうブチ切れ。
その日のうちに、車で1時間以上かかる距離の寺まで行く、といってじじばばは出て行ったんだと。

母は一人残されて心細く思いながらも、寝たんだそうだ。
そしたら夢の中にその人形が出てきて、居間の中を飛び回ってる夢を見たらしい。
「普段見慣れてる人形の姿じゃなく、もっと人間ぽい質感になってた」と母は言ってたが、
昔の話だし、夢の中のことだから俺にはわからん。

朝になって母が起きてくると、じじばばが疲れきった顔して朝飯食ってた。
昨日はいったい何があってどうしたんだと母が聞いても、
「あなたは心配しなくても大丈夫」と取り合ってくれなかったそうで、母はもやもやしながら学校へ行った。

で、学校から帰ってくると、ばあちゃんがその人形を丁寧に拭いている。
特に足の裏を念入りに拭いていて、何をしてるのか聞いてみたが、ばあちゃんは教えてくれない。
ちらっと見えた人形の足の裏は、泥がついたみたいに真っ黒くなってて、
ばあちゃんがそれを拭いてるように見えたらしく、さすがに母も気持ち悪くなり、ばあちゃんを問い詰めた。


145 :143:2006/08/03(木) 00:10:04 ID:C5KNLqsy0
で、ばあちゃんが白状した内容が、
・人形は昔からばあちゃんが大事にしていた。(ばあちゃんが子供の頃から)
・大事にしすぎて、じいちゃんと結婚するときも、捨てるに捨てられず持ってきた。
・以前も人形の位置が変わったり汚れたりしたことがあり、寺に相談に行った。
・寺の住職の話によると、ばあちゃんが人形を大事にするあまり、人形自体に念のようなものが移り、
 霊的なものも入り込む受け皿になった、との事。
・そのときは、住職にお経を唱えてもらって静まった。
 住職からは、「このまま家に置いておくとまた良くないものが入るから、寺に預けたほうがいい」と言われたが、
 大事なものなので断った。
・昨日もその寺に人形を持って向かったはずが、寺に着いてみると人形がどこにも見当たらず、
 仕方なく帰ってきたら、玄関先に人形が落ちていて、足の裏が真っ黒だった。
・箱に入れて持っていったので、出るときに玄関先に落とすということはありえない。

その話をしてる間中、ばあちゃんは人形の足の裏を拭き続けていて、
母は子供心に、ばあちゃんがよっぽどその人形を大事にしてるんだな、ってことと、
その人形にはまだ何かの霊がとりついているんだ、ってことを思って、
どうしようどうしようと考えてたらしい。


148 :143:2006/08/03(木) 00:12:07 ID:C5KNLqsy0
じいちゃんが仕事から帰ってきて、母はじいちゃんに相談した。
じいちゃんも、前回人形がおかしくなったときにひどい目にあったらしく、(詳しくは教えてくれなかったそうだが)
今回はどうしても人形を処分したかったらしい。

で、ばあちゃんに言うと渋られるだろうから、ってことで、
ばあちゃんが寝てから、コッソリ人形を寺に持っていくことにした。
母も人形に対する怖さが先に立ってしまって、それに賛成したらしい。

で、その夜、じいちゃんは人形を持って出かけて、そのまま帰ってこなかったらしい。
人形はというと、次の日の朝、玄関先に落ちているのをばあちゃんが発見した。
ばあちゃんはそれっきり、人形を誰にも見せなくなったらしい。

ばあちゃんはそれ以来、どこかおかしくなってしまったみたいで、
(じいちゃんがいなくなったのもあったみたいだが)
結局母は、叔父の家で暮らすことが多くなったんだと。

そんな暮らしをしてる間に母も大きくなって結婚して、
俺が生まれるちょっと前に、ばあちゃんは病気で入院した。
母がばあちゃんの部屋を整理していると、押入れから箱に大事に入れられたあの人形が出てきたらしい。

それを見て母は愕然としたそうだ。
人形の顔一面に、何かを浴びたような黒いシミがあり、
人形の至るところにお札が貼ってあったり、経文が書かれていたりの、それはすごい状態だったらしい。

母は慌てて寺に行き、住職(その頃は前の住職も亡くなってて、次の代だったらしい)に家まで来てもらい、
お経をあげてから寺に引き取ってもらったんだと。
で、お経をあげ終わって、母が「ありがとうございます」って言って、住職をさて送ろうかってときに、
病院から連絡が入って、「ばあちゃんが大変だ」と。


149 :143:2006/08/03(木) 00:14:17 ID:C5KNLqsy0
母が急いで病院にかけつけると、ばあちゃんはもう虫の息だったらしく、
しばらくしてそのまま亡くなったそうだ。
ばあちゃんのお骨は、母の希望で、寺でしっかり祓ってもらったあとの人形と、一緒に埋められたらしい。

人形とばあちゃんの因果関係とか、
じいちゃんが結局どうなったのかとかはわからんのだが、ついさっき母に聞いた話だ。
母の解釈は、じいちゃんは寺に人形を預けにいく途中に何かあって、たぶんもう生きてないだろう。
(当時捜索願も出したが、胡散臭い目撃情報しかなかったらしい)

人形についてたシミは返り血じゃないか。
ばあちゃんはそれを理解しておかしくなったんじゃないか。
ってとこで落ち着いてた。

じいちゃんもばあちゃんも、「病気で死んだ」としか聞かされてなかったからショックだ・・・
しかも俺、来週ばあちゃんの墓参り行くんだよ・・・



150 :本当にあった怖い名無し:2006/08/03(木) 00:23:29 ID:w72PQDMi0
143がお墓参りに行った時、もしその埋めたはずの人形が
ちょこんと部屋の隅に置いてあったりしたら・・・・
どうするよ(´ω`;)




152 :143:2006/08/03(木) 00:28:50 ID:C5KNLqsy0
>>150
怖いこと言わないでくれ・・・
俺もさっき聞いたばっかだし、自分の親父行方不明になった話だってのに、
母はやけに普通に話すし・・・
人形の種類書き忘れたけど、市松人形だっていうし・・・




882:あなたのうしろに名無しさんが・・・:2003/05/03(土) 00:00
御巣鷹山
体験談じゃ無いけど・・・俺の部の先輩(かな?)の3年前の話


サークルの一環でオスタカヤマに登ったとの事
2人一組のチームで3チームに分かれて山小屋を目指す物だったらしい。

先輩は友人と一緒にゆっくり時間を掛けて登るルートを取った為後一時間ほどで
日没andゴールの所だった。
ふと顔を上げると場に相応しくないスーツ姿の30代の男性が立っていた。
おかしいなと友人と顔を見合わせその男と挨拶を交わそうとすると男の方から
さわやかに挨拶がきた。「こんにちは、暑いですね。」と。

確かにあたりは日が落ちたとはいえ夏場、
確かに暑いがスーツ姿は大変暑そうに見えたらしい。
だが先輩は東京出身で標準語なのでその男の姿はともかく
言葉遣いに好感を持ったそうだ。

先輩がその男に話し掛けようとしたら先輩の言葉を遮る様に
「申し訳無いけど、東京ってどっちの方向?」
となぜか照れくさそうに質問してきたと言う。
先輩の相方が磁石を見て東京の方角を教えると
「ああ、ありがとう」と丁寧に礼を述べ、その丁寧さと相反するように
すごい勢いで道も無い所を降りていったと言う。

先輩は後で気がついてゾッとしたそうです、

飛行機事故の事を思い出して。



37:
毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/13(日) 02:21:14.70 ID:oT+VOOVr0
風呂場に注意
入社3年目の6月、私は愛知県の営業所へ転勤となり、引っ越しすることになった。
会社が探してくれた2DKのアパートは独り身には広すぎるようにも思えたが、
入社以来、狭い寮で生活していた私の目には非常に魅力的に映った。
職場にも近いし家賃も安い。なにより風呂付きなのが最高だった。

引っ越して何日目かの夜、風呂でシャワーを使って髪を洗っている最中のこと。
水流でぼやけた視界の隅に、一瞬妙なモノが映った。
浴槽の縁に置かれた両の手。

慌てて目を見開いて向き直ったが、手などどこにもない。
『目の錯覚だろう…』
その時は、そうやって自分を納得させた。

しかし、そんな性根をあざ笑うかのように、「それ」はしばしば私の前に姿を見せた。
シャワーを浴びている時、石鹸を置いて振り返る時、洗面器に手を延ばした時。
視線が浴槽を掠めるその一瞬に、私の眼が「それ」を捉える。
浴槽の縁にしがみつく白い手。

半ば反射的に視線を戻しても、次の瞬間には跡形もない。
それでも、回を重ねるうちに「それ」が子供の手だということに確信するようになった。

1ヶ月ほどたったある休日、私は部屋の整理をしていた。
荷物を収納しようと、備え付けのキャビネットの一番下にある引き出しを開ける。
底に敷かれていた厚紙を引っ張り出すと、その下にあった何かがヒラリと床に落ちた。
拾い上げて見る。幼稚園児くらいに見える男の子の写真だった。
とっさに風呂場の手を連想し、気味が悪くなったので他のゴミと一緒に捨てた。


38: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/13(日) 02:21:40.44 ID:oT+VOOVr0
その日の夜、テレビを見ていると浴室から何やら物音が聞こえた。
行ってみると、普段は開けっ放しの浴槽の蓋が閉じられている。
開けてみると、冷水が縁ギリギリまで一杯にたまっていた。
夏場はシャワーのみで済ますため、浴槽に湯をためることなど無いはずだった。
考え込みながら水面を眺めるうちに、私の背後にスッと影が立つのが見えた。
肩越しに、髪の長い女の姿─

ドンッ

不意に背中を押され、私は頭から冷水に突っ込んだ。
慌てて持ち上げようとする頭を凄い力で押さえつけられる。
もがいて逃れようとするがビクともしない。肺から空気が逃げ出していく。

パニックに陥る寸前、私は床を蹴って浴槽に身を躍らせた。
体を回転させると、浴槽の底に手足を突き、全力で体を持ち上げる─

ザバァ───
水面を破って立ち上がると、呼吸を整え、周囲を見渡した。
誰もいない。


40: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/13(日) 02:22:13.21 ID:oT+VOOVr0
風呂場の扉は開いているが、外の様子はうかがい知れない。
風呂場から出る勇気が出ないまま、私は浴槽の中に立ち尽くしていた。

…サワ…

ふくらはぎに何かが触れた。
小さな手にゆっくりと足首を掴まれる感触…
私は悲鳴を上げ、ずぶ濡れのまま浴槽から、風呂場から、アパートから飛び出した。

私が引っ越す前、ここに誰が住んでいたのか?ここで何があったのか?
大家はそれを語ろうとしなかったし、私も聞こうとは思わなかった。
それから部屋を引き払うまでの約一週間、
浴室の扉の前には荷物を一杯に詰めた段ボールを積み上げておいた。




107:
毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/04(金) 04:17:24.24 ID:+wx4aEV90
案山子
俺が高校の時の話


田舎住まいなので通学するときにはいつも田んぼの脇道を通っていた。
その日も家に帰る為、いつものように田んぼの脇道をカエルの鳴声を聞きながら歩いていた、
すると田んぼの中にピンク色の割烹着のような服を着た人が立っているのに気が付く
「ああ、田植えか何かしているんだな」

そう思って良く見てみると、何か動きがおかしい、片足で腰をクネクネさせながら
白いビニールの紐のようなものを新体操をしているかのように体の回りでグルグルさせている。
何と言うか、フラフープをしているような、そんな動き。
変な汗が俺の体中からフツフツと湧き出てきた
しかもソレは片足でケンケンしながら少しずつコチラに近付いて来ている

ゲコゲコと蛙の鳴声が響く夕焼けの田んぼの中で俺は何故か動けずにソレを見ていた。
腰をクネクネさせてピョコピョコとコチラにやって来るソレに顔は無かった、と言うか見えなかった。
写真でブレた時みたいな、激しく顔を振っているそんな感じ、
体は普通に見えるのに、まるで顔の部分だけぼやけていると言うか…。

俺は目がかすれたのかな?と思い何度も目を擦ってみたがソレの顔は相変わらず見えない、
しかも、もう目の前まで来ている
「ああ、こらもう俺の人生終わったな」
そう思ったと同時に涙が物凄い勢いで流れた、目が痛くて開けていられない程に…、
俺はその痛みと恐怖で気絶してしまったらしく、次に目を開けた時には自宅の布団の中でした。


109: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/04(金) 04:18:01.01 ID:+wx4aEV90
そこには俺を囲むように親父と祖父、祖母と近所の坊さんが居て、
なにやら念仏のようなものを声を揃えて唱えている、なんだかその状況が可笑しくて
「ブフッ!」
と、吹き出すと祖母が
「ジッとしてろ!」
グッっと俺の体を押さえ付けて低い声でそう言った。

結局それは俺が目覚めてから1時間程続いたのかな、その後、祖母に聞いた話しでは
俺が出会ったアレは「案山子の神様」とかなんだけど、
その案山子は寂しかったのか何か知らないが、

俺を自分の仲間にしようとしたらしい
「連れてかれたら一生泥の中で暮さなきゃいけねえんだぞ」
と祖母は最後に言いました
おかげで今でも田んぼに案山子がポツンと立っていると恐くてしょうがないです。

後日談

親父に電話で色々聞いてみました

気絶した俺を見つけたのは近所の人だった
田んぼの脇道に人(俺)が倒れていたので
「まさか…」
と、近付くと涙を流したまま倒れている俺、その目の前に俺を見下ろすような形で立っている案山子
「やっぱり」
そう思い俺の祖父や坊さんに知らせたそうです

昔も似たような事件が何回かあったみたいです
殆どの人は助かっているそうですが発見された時には
目の前の案山子を見つめたままケラケラと笑い続け、

案山子の側を離れようとしない者も何人かいたそうです


110: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2011/11/04(金) 04:18:46.35 ID:+wx4aEV90
さらに嫌な話も聞いてしまいました
なんでも昔昔の食糧難の時に、その村にいる役立たずの人を、
食いぶちを減らす為に殺してしまうそうです

しかし、ただ殺すだけではと田んぼを荒らす獣除けにと
逃げられないように足を片方切断して白装束を着せ、

田んぼに立て掛けた十字型の木に縛り付けてしまう

片足、両手等を縛られて殆ど身動き出来ないその人は、そこから抜け出そうと体をくねくねさせる
それを遠くで見る村人は
「あれならあと2、3日は余裕で持つな」
と話すそうです

縛られた人は大体餓死か日射病?で死ぬが、
中には熊や野犬などに食われてしまう人もいるそうです(獣除けになっていない…)
まあ、そんな非道な事をやってれば、祟りや何だで、その村に色々起ったので
(ここら辺の事は親父も祖父に教えてもらえなかったみたいです)
生きたまま案山子にされた人を「神様」と祭り上げた


まあ、俺の親父も死んだ祖父も無類の酒好きなので何所まで本当か何所までが嘘かわからんです。



90
毒男 ◆B.DOLL/gBI :2008/01/23(水) 05:34:46.41 ID:aHZDPcF00
留守番電話
先輩から聞いた話です。
先輩の同僚の男性は、彼女と同棲されていたそうです。
とても仲の良いカップルでまさに結婚秒読みでした。

ある日の夜、男性が誰もいない真っ暗な家に帰ってくると
留守番電話のメッセージボタンが点滅していました。
いつもなら彼女が先に帰って晩ご飯の支度をしている時間だったのですが、
その日は部屋も真っ暗で、彼女はまだ家に帰っていなかったのです。
彼女も仕事をしていたため、残業か何かで遅くなっているのかと思い、
留守番電話のメッセージボタンを押したそうです。

「ピー。もしもし?わたし!急に仕事が入っちゃって。
今から帰るから・・・キキーッ!ドン!!ガシャン!!!」
ヨウケンハイジョウデス。

凍りつく男性をしり目に、
留守番電話が冷たくメッセージを伝え終えたと同時でした。
彼女が交通事故にあい、死んでしまったことを伝える電話が鳴ったのは。


91毒男 ◆B.DOLL/gBI :2008/01/23(水) 05:35:09.80 ID:aHZDPcF00
それから男性は別人のように、力をなくしてしまい、
仕事もやめてずっと彼女との思い出がいっぱいのその部屋から出なくなったのです。

それからしばらくして、
見る見る痩せていく男性を心配する友人達が集まり
半ば強制的に引っ越しを強行したのです。

大方の荷物を運び終えて、後は電話を取り外すのみとなった、
そのときでした。

「ピー。ドコニモイカナイデ・・・」

留守番電話からあるはずもないメッセージが、
部屋に響いたそうです。



16:名無し :2008/08/09 02:26:07
渓流釣り
大学時代に友人から聞いた話。
釣りが大好きだった友人はその日も朝から釣りに出かけていた。
場所は川の上流域で、かなりの山奥である。
ここから先は、友人の語り口調で書かせていただきます。

「車で行ったんだけど、途中からは獣道すらなくてな。
仕方なく歩いたんだよ。
かなりの悪路だったな。
崖も越えたし、途中クマが木をひっかいた痕もあったな。

で、やっと釣れそうなポイントにたどり着いてな。
早速、そこらへんの石をひっくり返して川虫を集めたのよ。」
俺「餌ぐらい買えばいいのに。」
「いや、現地でとった餌は食いつきが違うんだよ。何よりとるのも楽しいしな。」

俺も現地で餌を調達したことがあるが、あの作業は虫が嫌いな人間にとって地獄である。
それ以来、俺はもっぱらイクラ派だ。
そんなわけで不本意ながら同意し、話の続きを催促した。

「虫を確保して、早速釣り始めたんだ。そしたら面白いぐらい釣れてな。
ものの3時間で十五、六匹は釣れたんだ。
でも朝まずめが終われば流石に途絶えるだろうなって思ってたのよ。」

知ってる人も多いと思うが、釣りは朝と夕方の「まずめ時」が最も釣れる。

「けど爆釣モードは昼を過ぎても全く終わる気配がない。
生涯で最高の一時だったね。時がたつのも忘れて夢中になったよ。
気付いたら辺りは薄暗くてな。もう夕方になってたんだ。

身の危険を感じて、帰り支度を始めたんだよ。
ふと背後に気配を感じて振り返ったら、小さい女の子が背を向けて立ってる。
少し近づいて「こんなとこで何してんだい?」って聞いてみたんだよ。
振り向いた顔を見てギョッとしたね。
顔がお婆さんだったんだよ。しかも、顔がひきつるぐらい満面の笑顔だったんだ。」

俺もギョッとした。

「でも病気か何かだと思って、同じ質問を繰り返したんだ。今度は丁寧語でな。
そしたら笑顔を崩さないまま、「いつまで」ってつぶやいたんだよ。何回も。
キチ〇イだったんかなあと思って、軽く会釈して帰ろうとしたんだ。

「そしたら、急に婆さんの声が合成音声みたいになって、「いつまで生きる?」って言ったんだよ。
背筋がゾクッとして、こいつはこの世の人間じゃないと思ってな。
凄い勢いで下山したんだよ。

途中、婆さんのつぶやく声が何度も聞こえた。
薄暗い山奥でだせ?発狂寸前だったよ。
あ~あ、最高のポイントだったのにもう行けねえなぁ…。」

俺は自分の膝がガクガク震えているのを感じた。
話の途中から友人は気持ち悪いほど満面の笑顔だったのだ。
それからしばらくして友人は自殺した。



278 :悪意1/3:2009/08/21(金) 23:49:48 ID:edz+SqwT0
悪意
俺が税務署の職員だった頃の話。

90年代の頃だが、田園調布のある家へ査察に入った。
すると、玄関で奥さんが数珠をじゃらじゃらさせつつ、
「悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散」とひたすら呟いている。
この家が、ある神道系カルト新興宗教に帰依しているのは調査で知っていたが、
さすがに面食らったし不愉快だった。

税務署員には珍しく短気な同僚Aは、
A「ずいぶんと奥さんは不機嫌ですね」等と皮肉を言う。
家の主人もふんっと鼻で笑い、人を食った様な事を言う。
主人「家内が言うには、どうも本日来る客人が、災いを運ぶとの夢を見たらしくてね」

家には宗教関係か、禍々しいデザインの神棚があるだけで、他は普通のセレブの家である。
調査を開始するが、脱税の証拠が、どこを探しても見つからない。
家の主人は余裕しゃくしゃくで頭に来る。 
と思った矢先、Aがあっと声を上げた。
そして、調査してない所が一つだけあると言った。
A「神棚だ!」


280 :悪意2/3:2009/08/21(金) 23:50:31 ID:edz+SqwT0
Aが神棚に手をかけ様とした途端、ひたすら「悪霊退散」を叫んでいた奥さんの顔が青ざめ、
「地獄へ落ちる地獄へ落ちる」と騒ぎ始めた。
主人も打って変わって怒り出し、「やめろやめろ、呪われるぞ、死にたいのか」と叫び出す。
俺達は、この慌てようを見てビンゴだと興奮した。

Aが神棚を探ると、中から小さな箱が見つかった。
証拠があったと色めき立つ中、怒鳴る奥さんと主人を余所目に箱を開けた。
「うおっ」とAが叫んだ。
何と中には、女の髪の毛と爪、それから動物の干からびた目玉らしき物が大量に入っていたのだ。
調査員達も余りの事にしーんとする。

奥さんが、目をおそろしく釣り上げた憤怒の形相で呟いた。
奥さん「だから言ったのだ。お前達、もう命はないかもしれないぞ」
Aはぶるぶる震へながら箱を閉めて、上棚へ戻した。


281 :悪意3/3:2009/08/21(金) 23:52:35 ID:edz+SqwT0
上司に調査が失敗だった事を電話で連絡すると、上司から怒鳴り声が返ってきた。
上司『馬鹿野郎、だからお前は詰めが甘いんだよ。まってろ、今から俺が行く』

しばらくして上司が来きた。
上司は神棚にどすどすと直行して箱を平然と開け、箱に手を突っ込み探りだす。
うえっ、よく手が突っ込めるなあ、と驚いていたら、上司がにやりと笑った。
上司「見ろ、箱は二重底だ」
二重底の箱からは、脱税の証拠である裏帳簿が見つかった。
主人と奥さんの顔が見る見る真っ青になる。

上司は調査後に言った。
「真にに怖いのは霊や呪いじゃない。人間の欲望と悪意だよ。
人間は金のためなら嘘も付くし、演技だって平然とする。
今回の調査を見ろ。神棚に隠す狡さ、“呪い”に対する人間の恐怖を利用した巧妙な手口。
真に怖いのは、人間の欲望と悪意だ」

それから一年以内に、箱を触ったAが自殺し、上司が交通事故で死亡した。
二人が死んだのは偶然か?
本当に、真に怖いのは、人間の欲望と悪意だけなのだろうか……




俺が笑ったボケての画像貼っていくから少しでも笑ったら寝ろ

論理的に考えるようなクイズ教えてくれ

俺らって何でなんも創作しない無名人間なのにここまで創作者を上から目線で叩けるのかな?

原因がわからない現象

【閲覧注意】表に出ない、あなたの知ってる「ヤバイ」話

【閲覧注意】不思議やオカルト話を披露するスレ