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話題のVRアダルトゲーム「VRカノジョ」体験版は魂を揺さぶられる完成度。謎の「扇風機になりたい」モードの内容とは - Engadget Japanese

イリュージョンが1月末に発売する、VR専用アダルトゲーム「VRカノジョ」の体験版が公式サイトからダウンロード可能となったので、さっそく遊んでみた。

プレイにはWindows PCに加え、Oculus Rift CV1(製品版)、またはHTC ViveといったPC用のVR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)が必要になるため敷居は低くはないものの、完成度はTwitterなどでも評判になっているのが納得のいくもの。製品版のリリースが非常に楽しみだ。

このVRカノジョは、開発元のイリュージョンいわく「世界で初めてフル3D CGで作られたVRアダルトゲーム」だ。その体験版であるこの作品は、別の言葉で表現すれば「18禁ゲームの体験版」となってしまう。しかし、VRの示す一つ可能性を表現した作品でもある。VRに興味を持つ方は、ぜひこのゲームを体験して欲しいと筆者は感じている。

さて、この体験版のトップメニュー(モード)構成は下記の通り。
  •   ゲーム要素のごくごく一部の抜粋
  •   ベンチマーク(性能測定)
  •   「扇風機になりたい」モード
からなっている。初めて聞いた方は否が応でも最後のモードが気になると思うが、この解説は後ほど。製品版では上述したように、Oculus Rift CV1、あるいはHTC ViveというPC用HMDを付けてプレイすることになるわけだが、体験版もHMDは必須。仮想空間での「カノジョ」との邂逅を体験できる点では、製品版と同じというわけだ。

ただし、体験版でプレイできる部分は、製品版のゲーム要素のごくごく一部。くだけて言えば、実はすでにYouTubeで公開されている360°デモ動画とまったく同じだ。

なおこのデモ動画も、ジャイロセンサーを搭載しているスマートフォンなどで見ると、デバイスの向いている方角によって視点を変えられるようになっており、またハコスコやGoogle Cardboardといった簡易ゴーグルにも対応している。とくにゴーグルを通しての鑑賞では、この動画自体が結構楽しめるものとなっているため、ぜひゴーグルを用意して鑑賞してみて欲しい。

とはいえ、動画と違い、体験版では自分の位置がトラッキングされており、仮想空間内で視点を移動できる。またHTC Viveであれば、ゲーム内の部屋中の移動も可能だ。動画では不可能な角度をつけて、カノジョとなるキャラクター「夕陽さくら」ちゃんを鑑賞したり、距離もギリギリまで近づけるなど、一段上の没入体験が楽しめる。これぞVRという感覚だ。




▲体験版はHMDならではのトラッキングができるため、背伸びすれば頭の上から見下ろすように、かがみ込めばローアングルでキャラクターを眺めることができる。動画では味わえない臨場感だ

グッと体を乗り出せばさくらちゃんの唇のつややさかさや、ウエストの細さをマジマジと鑑賞することも可能だ。


▲前に乗り出して、キャラクター「さくらちゃん」のボンキュボンな体型をマジマジと鑑賞できる。


▲状況によっては、このような選択肢も表示される。「スカートの中を覗きますか?」と聞かれるが、ここでとるべき行動は選択肢を選ぶことではなく「おもむろに頭をスカートの中に突っ込む」ように前につんのめる、だ。


なお、内容的には、先ほども紹介したように製品版のごくごく一部。エッチ目的の人はとりあえず落ち着いて、1月の本編発売までそのパッションは取っておいてほしい。
さらに言えば、この体験版はOculus TouchやViveコントローラといった、いわゆるハンドコントローラのトラッキングにはまだ対応していない(操作方法には表示されるが、手の位置は感知されない)。なので近づくことはできるが、ゲームプレイ上必要であろうと思われる「カノジョへのタッチ」などはできないお触り禁止状態だからだ。(......ええと、どこへのタッチだろう?)

また、今回の体験版の基本操作では、視点を中央に戻す場合は「R」キーを押すなど、キーボードやマウスを使う場面がある......のだが、操作をしたくてもHMDを付けているとキーが見えないのがちょっと辛かったりする(なので実は、記事内での画面撮影もちょっと苦労している)。このあたりは実用的ではないため、製品版ではコントローラのジェスチャー操作などができるようになっているのでは? と考える。

画質設定の目安にもなるベンチマークモード


さて、2つ目のモードであるベンチマーク機能は、使っているPCがどれだけVRカノジョを快適にプレイできるかの指標だ。合わせて本作はPCゲームらしく、表示解像度やレンダリングのクオリティ(画質)設定をユーザーが選べるようになっているのだが、自分のPCがどれほどの設定であれば快適に動かせるかの指標も示してくれる。

総合的な結果は終了時に、総合スコアとfps(描画フレーム/秒)の数値、そして最大3つとなる☆の数で表示してくれる。どの程度快適にプレイできるかの判断は星の数を見ればいいので、わかりやすい。


▲ベンチマーク計測中も、さくらちゃんの寝姿を鑑賞できるので、いろいろな画面モードに切り替えて試してみて欲しい。最高画質にしておくと、窓からの逆光でできるフレアが綺麗だ。


▲HMDを付けている関係上なかなかアングルが決まらなくて申し訳ないのだが、ベンチ結果の表示画面。クオリティ設定を高くすると☆の数が少なく悲しい。PCを強化したくなってくる。


このベンチマークによって、事前に自分のPCのパワーにあった解像度や画質のレベルを選んだり、逆に楽しみたいリアリティ度に合わせて、発売版に備えて自分のPCを事前に強化しておくこともできるわけだ。


▲レンダリングレベルには、エフェクト効果無からハイクオリティまで5段階が選べるが、この設定によってキャラの質感や、背景のクオリティは大きく異なってくる。これは没入感にかなり影響する。


なお、ハイクオリティに設定した状態で夕陽さくらちゃんに限界まで近づくと、肌が真っ平らではなく、ちゃんと肌のキメまでがマッピングされていることに気づく。こうしたこだわりを見てしまうと、遊ぶ際にはできるだけ高いクオリティに設定ししたい......が、やはり高くすると露骨に星の数が減り、描画(フレームレート)が遅くなる。ここは悩みどころだ。

筆者の使っているPCもいわゆるVRレディなので、パフォーマンスはあまり低くはないはずなのだが、最高画質にしてしまうと上画面のように、☆が一つしか表示されない結果に。なので、製品版販売前にはさらなるパワーアップをしたいと思っている。「アダルトゲームを快適にプレイするためにPCをパワーアップする」とか、PCのパワーが今ほどなかった時代を思い出してしまう話だ(笑)。

珍妙な「扇風機になりたいモード」とは

さて、最後のモードは珍妙な名前の「扇風機になりたい」だ。これは寝ころがっているさくらちゃんのスカートに、制限時間内に、扇風機を使ってうまく風を当てるというモードだ。なぜこんな名称なのかといえば、HMDを付けている自分が首を振ると、それに合わせて扇風機の首が動く。つまり自分が扇風機になって、寝ているさくらちゃんに風を当てるというモードなわけだ。


▲扇風機になりたい......というかなって、寝ているキャラクターのスカートに風を送る。パタパタと実に軽くスカートが風に舞う。

当たる風でスカートがめくれあがり、寝ているさくらちゃんのパンツが見える。まともに風を当てると「おいおい、これって全然裏地ないの!? っていうかティッシュか何かでできてるの?」というくらい、かるーく、風に舞って、さくらちゃんのパンツが丸見えになるのである。

ここで全力で当てるのもいいが、少しだけ見えるチラリズムを追求したいという人は、自分好みのパンツの見え方を目指してうまく首を振るもよし、という、この体験版唯一のゲーム性がある機能だ。

さて、ここまでは体験版のモードを解説してきたが、実は製品版でのモードや、ゲームの進行、具体的に何ができるのかといった点は、いまだに公式サイトにも説明がない。ある意味で謎の多いゲームでもあるわけだ。体験版でもこんな珍妙なモードも出てきたわけなので、ここは今からちょっと楽しみである。

男の子の魂を持つなら、一度は体験してみるべきVR

VRカノジョは今のところあくまで体験版。ゲームとしてはほとんどボリュームがないため、ゲーム性についてはまだ未知数だ。
しかし3D CGにおける魅力的なキャラクタデザイン、モデリングの出来、女の子の部屋という舞台の作り方、そしてオブジェクトの動きなどは、他のVR作品と比べてもかなりいい線行っている出来だ。こうした点においては、これからのVRアプリを語るうえで、1つの基準になるのではないかとも筆者には思えた。



▲特に筆者が気に入っているのが、このスカートの挙動。本当にふんわりヒラヒラと軽く風に舞う。本当の意味での現実感はリビドーのかなたにすっとばされているが「プレイヤーが望む現実」を再現するという意味で、VRの使い方のひとつの正解なのではないかと思う。


特筆したいのは、やはりキャラクターの出来栄え。さすがは2000年代はじめから、3D CGを使ったアダルトゲーム「人工少女」シリーズなどを発売するイリュージョンブランドだけある。

具体的には、ゲーム中のキャラクター「さくらちゃん」が非常に細かいところまでモデリングされている点。とくに男の子が見たいと思うところなどは本当によく作り込まれている。例えばパンツは紫のリボンや、ステッチの縫い目までが綺麗に再現されている。邪でも、プレイヤーが「ここが見たい!」と思うところが緻密に作られているというのは大事なことだろう。

実をいえばプレイ中、キャラクターの顔を見て少しだけ、いわゆる「不気味の谷」を感じることもないわけではなかったのだが、顔ではなくて男の子が自然に注目してしまう部分に自然に視線を向けておけばそれほど問題はない。Eはあるだろうたわわな部分だけでなく、くびれや、恐ろしく軽い布地が載っているだけにしか見えない丸いヒップなんかもよく見て欲しい部分ではある。


▲男の子の視点的には、まぁ、この辺を見てますよね、普通。......綺麗な肌、ライトオークルかな(すっとぼけ)。

この体験版、これまでも紹介したように、製品版とは異なりエッチシーンなどははない......とはいいつつ、スカートをめくりあげてパンツが見えるなど、小学生男子の夢を実現するレベルな、ちょっとエッチな要素はある。さらに来年1月発売のゲーム本編は、公式サイトの紹介でもヒロインが裸のうなじから臀部上方まで映っているシーンがあったりと、本格的なアダルト作品になるであろうため、苦手なユーザーには勧められるものではない。


▲実際、ゲーム中のキャラクターがスカートをめくりあげてパンツ丸見えになったりもするわけで(本当に見えているので、画像は一部加工を加えています)。


だが、この体験版は(何度も言うが)HTC ViVeやOculus Riftを持っている程度にVR好きで、なおかつ精神的に男子であれば、ぜひぜひダウンロードして一度試してほしい。男の子の魂を持つ人たち(リアルでは女性の方も含む)なら、きっと魂を揺さぶられるであろう体験と、そして未来への夢が詰まっている。

なお本体験版は、ジャイアン鈴木氏も以下の記事でアツく紹介してくれている。「扇風機になりたい」モードをプレイしている氏の様子が見られる動画もあるので、そちらもぜひ確認してみてほしい。

やっと同じ次元に存在できたね!サマーレッスン対抗馬のアダルトVR『VRカノジョ』レビュー:週刊VR情報局
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