勇者「わしが世界を平和にするぞい」 王様「え?」
王様「何をいってるんです?」
勇者「わしが勇者やるから!」
王様「そんな誰でも勇者やってもらったら困るから」
勇者「何じゃと!老人を差別する気か!」
勇者「行ってきたわ!断られたんじゃ!」
王様「それなら仕方ないですよ」
勇者「そこのボスがあんたじゃろう!さあ、みとめい!」
王様「だれ!?このおじいさん連れてきたの!?」
王様「だからね?そういうわけにはいかないんですよ」
勇者「ひどい!老人虐待じゃ!」ガラッ
王様「あ、おじいさん!窓から体乗り出したらあぶないですよ!」
勇者「みんなー!聞いてくれー!王様に虐待されておるのじゃー!」
王様「ちょっ!」
王様「や、やめてください!」グイッ
勇者「やめて欲しければ勇者とみとめい」
王様「だからそういうわけには・・・」
勇者「老人虐待!拉致!監禁!」ガラッ
勇者「もっと叫ぶぞい!」
王様「あー、もう、じゃあこれ差し上げますから帰ってください」サラサラッ
勇者「『あんたが勇者』とな」
王様「それ上げますので、ねっ、いい子ですから」
勇者「あっ!空飛ぶ幼女!」
王様「え?」クルッ
勇者(今じゃ!)スッ・・・バンッ
王様「何もないじゃないですか。もうお帰りください!私は忙しいんです!」
王様「はぁ・・・?まだ何か?」
勇者「勇者には冒険の前に軍資金と武器が貰えるはずじゃ!」
王様「はぁ、どこからそんな知識を・・・」
勇者「金と武器くれ!」
王様「武器ってお年寄りにそんな危ないもの持たせられませんよ」
王様「あーもう!じゃあ、ほらっ、この杖と50G上げますから。衛兵!この方をお送りして!」
勇者「あ、待つんじゃ。まだ話は・・・むぐぐ」
・
・
・
大臣「よかったんですか?あんな紙渡しちゃって」
王様「仕方ないでしょう。まぁ、あんなものを信用するのは子供か酒場の主人くらいのものですよ」
勇者「ええい!ドけち王め!」
勇者「50Gじゃと!?こんな物!」チャリーン
コロコロコロ・・・ポチャン
勇者「あ!ああ!」
勇者「わしの50Gが堀に・・・」ガックリ
門番「じいさん、災難だったな・・・」
勇者「わしの・・・わしの50Gが・・・」
勇者「誰かかわりに拾ってくれる者はおらんかのぅ・・・」
門番「・・・」
門番「おい」
勇者「おねがい!拾って!」ガバッ
門番「ちょっ、じいさんが落としたんだろ」
勇者「何じゃと!困ってる老人を見捨てる気か!」
勇者「みなのものー!この門番はわしのようないたいけな老人を・・・!」
門番「わ、わかったよ!ったく、とんでもねぇじいさんだな」
勇者「悪いのぅ、最近の若者にしてはよくできた門番じゃ」
門番「・・・」
門番「冷めてぇー!!ひゃーっ!」
チャプチャプ
門番「ほらよっ、あったぞ50G」
勇者「いや、わしの落としたのは100Gじゃった」
勇者「よく考えたら100G玉じゃった」
門番「いや、実際落ちてたの50Gだから!」
勇者「門番!ネコババしおったなっ!?」
門番「なんでそうなる」
門番「ほらっ!100G!これでいいだろ!」
勇者「ふむ、ありがとさん。なかなか見所のある若者じゃ」
門番「もう、いいから」シッシッ
勇者「ほっほっほ。じゃあ、冒険の始まりじゃ」
勇者「ここが冒険者を集める酒場じゃな」
勇者「むふふ、若い女の子だけのぱーちーでハッスルしてやるぞい」
ガランッ
女主人「いらっしゃい」
勇者「仲間を募集しておるのじゃが」
勇者「いや、勇者じゃ。魔王討伐に向かうんじゃ」
女主人「はっ?」
勇者「ほれっ、証明書もあるぞい!」ピラッ
女主人「『あんたが勇者』・・・これが?」
女主人「うっわ、本当ね。こんなじいさんが勇者なんて世も末ね」
勇者「うるさいわい。それより仲間じゃ」
女主人「ええ、はいはい。今は商人、武闘家、盗賊ってところでどうかしらね。みんな腕利きよ」
勇者「あそこにおる連中か?」
勇者「やじゃ」
女主人「え?」
勇者「女の子じゃなきゃやじゃ」
女主人「そんなこと言われてもいないし・・・」
女主人「そりゃそうだけど。いないものはしょうがないわ。出直してくることね」
勇者「むぐぐ・・・」
女主人「またお越しくださーい」
勇者「じゃ、じゃああんたでええわい」
勇者「ちっと年増じゃが我慢するわい」
女主人「年増って!これでもあたしは20代よ!」
勇者「10代のピチピチギャルがよかったんじゃ!」
女主人「でもあたしお店があるし・・・」
女主人「うくっ・・・」
勇者「王様に逆らう気かい」
女主人「はぁ・・・仕方ないか・・・王様には逆らえないし」
勇者「よし!出発じゃ!」
女主人「休業手当申請しなくちゃ・・・はぁ・・・」
勇者「おっ、さっそくモンスターが出おったわい!」
スライム「ピキー」
スライムベス「ピー」
勇者「これは・・・」
ムンズッ
女主人「スライム捕まえてどうするのさ」
勇者「こうして・・・」
女主人「胸に当ててどうすんの?」
勇者「ほれっ!お○ぱいお○ぱい!」モミモミ
スライムベス「キュー・・・」
女主人「駄目だこいつ・・・早く何とかしないと・・・」
勇者「お前さんが揉ませてくれんからじゃろうが」
女主人「誰が揉ませるか!」
勇者「それは残念じゃのぅ・・・」
勇者(ふふふっ、宿屋に泊まれば一つ屋根の下じゃ・・・そうなれば・・・むふふ)
女主人「ところであんた何でまた勇者なんかになったのさ」
勇者「そりゃ魔王を倒して平和にするために決まっておるわい」
女主人「ほー。意外とりっぱな心がけじゃない」
勇者「そうすればモテ
コメント一覧
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- 2016年11月07日 22:14
- これが高齢化勇者か…
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- 2016年11月07日 22:58
- これだから年寄りはと言いたいが...
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- 2016年11月07日 23:04
- 単純にクズであった
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- 2016年11月07日 23:25
- 50Gって硬貨1枚だったんだ…
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- 2016年11月07日 23:32
- 老人なのに体力だけは若者並みにあるな
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