伊織「亜美と真美の髪型を逆にしたら入れ替わった」
伊織「まあ聞いて」
伊織「これは数時間前の話よ...」
~~~数時間前~~~
亜美「zzz...」
真美「zzz...」
伊織「珍しく二人が寝てるわ...」
伊織「...」
伊織(すっごい悪戯したい)
伊織(でも...この私が2つも歳の離れた双子と同じようなことをするのは...)
伊織(いやでも、すっごい気持ちよさそうに寝てるから余計...)
伊織(ダメよ水瀬伊織!私はそんなお子ちゃまじゃないでしょう!)
伊織(そうよ!私は!)
伊織「こ、これは仕返しよ!」
伊織「悪戯じゃないわ!」
伊織(まずはいつも二人がやっているように)
伊織「あった」ポン
伊織(顔に落書きとかよね)
伊織(あ、でもこのあと仕事があったら...)
伊織(......ないみたいね)
伊織「よいしょっと」
伊織(描くのはてきとーに○と×とかでいいわよね)
伊織「できた」ホッ
伊織(物足りないわね...)
伊織(そうだ!)
伊織(髪型逆にしときましょ)
伊織「...」ワサワサ
伊織「ふぅ~」
伊織「あとは起きるのを待つだけね!にひひ♪」
伊織「この際そこはどうでもいいのよ」
やよい「亜美と真美が入れ替わったんだよね?」
伊織「ええ、信じられないけど、多分入れ替わってるわ」
真「まさか」
伊織「これは悪戯をしてから数十分後の出来事よ」
~~~~~
亜美「おはよー亜美ー」
真美「ん~...おはよー」
亜美「いつの間にか寝ちゃってたねぇ~」
亜美「そうだねぇ...ってああ!!」
真美「ん?」
真美「うわああ!」
亜美「あっははは!亜美なにそれぇ!顔にばってん描いてある~!」
真美「真美だって丸描いてあるよ~!」
亜美「うええ?!」
真美「もしかして...」
亜美「真美たちがイタズラされた...?」
真美「そ、そんな...」
やよい「だ、大事件ですーっ!」
真「...伊織の悪戯に気づいてたんじゃないの?」
伊織「その可能性は捨てきれないけど...」
真「だいたい人が入れ替わるわけないだろー?」
やよい「でもでも、もしかしたら本当に...」
伊織「ええ、本当に入れ替わってる可能性もあるわ」
真「そんなこと...」
伊織「だからそれを証明するためにも」
やよい「ためにも?」
伊織「尾行よ」
真「えぇ?!」
やよい「び、尾行...」
伊織「確かに尾行は良いとは言い切れない行為だわ」
伊織「でも、もし本当に入れ替わってるとしたらそれは私の責任」
伊織「だからなんとしても真相を突き止めて解決する必要があるわ」
やよい「わ、私も賛成です!」
伊織「真も話を聞いた以上、手伝ってくれるわね?」
真「ぼ、ボクはいいかn」
伊織「じゃあ早速二人を監視するわよ!」
真「話を聞けえ!」
真美「これは犯人を突き止めて徹底的に絞り上げるしかないっしょ!」
亜美「おー!」
真美「...真美ー、これ落ちないよー...」
亜美「うぅ...真美の丸も落ちないよ...」
真美「くっそぉ~、絶対に許さないんだかんね!」
やよい「なんかすっごい怒ってるよ?」
真「そりゃあねえ」
伊織「今はそんなことは重要じゃないわ」
真「でも本当にお互いを自分の名前で呼び合ってるの?あれ」
やよい「二人共いつも通りにしか見えないよー?」
伊織「あの二人のでこを見なさい」
真「亜美が×で真美が○」
伊織「ええ、二人にはそう見えるかもしれないわ」
伊織「でも実際は違うの」
伊織「私が髪型を入れ替える前に落書きした時は確かに亜美が○で真美が×だったわ」
やよい「じゃあやっぱり...」
真「ねぇ、伊織」
伊織「何かしら」
真「一応聞いとくけど、二人と協力してボクたちを騙してるわけじゃないよね?」
伊織「私がそんな悪戯すると思う?」
真「この話が本当なら亜美たちにしてるじゃないか...」
やよい「あ!二人がこっちに来るよ!」
伊織「行くわよ!」
真「うわぁ!」
真美「そーだそーだ!」
伊織「行ったみたいね」
真「今のセリフ、あの二人が言うんだ...」
やよい「ねぇ伊織ちゃん」
伊織「どうしたの?」
やよい「もし二人が髪型を入れ替えると中身まで入れ替わる体質だったら」
真「どんな体質だよ...」
やよい「これまでにすでにもう入れ替わってて、私たちが亜美だと思っていたものが実は...」
伊織「やよい!」
やよい「!」
伊織「考えても仕方ないわ」
伊織「それにもしそうだとしたら」
伊織「見つけた私たちがなんとかするのよ」
やよい「!」
伊織「あいつらは765プロの仲間だもの」
伊織「ほっとけないわ!」
真「...」
やよい「伊織ちゃん...」
伊織「だから今はとりあえず様子を見ましょう」
やよい「うん!」
真美「うむ、そうですな」
亜美「まず真美たちの顔に書いてあったダイイングメッセージ...」
真美「これはかなり重要な手がかりですな」
亜美「そしてテーブルにはそれを描いたと思しきペン」
真美「これで描いたことはほぼ確定ですな」
亜美「ここから導き出される答えは...」
やよい「なんかいつも通りだね」
伊織「やはり入れ替わってる説が濃厚か...」
真「いやいや」
やよい「見てるだけだと本当に何もわからないねー」
伊織「ええ、違和感の無さからも入れ替わってるとしか思えないわ」
真「ボクはもう頭が痛いよ...」
伊織「そしてもう一つ問題が発生したわ」
やよい「え?」
伊織「あの二人が悪戯の犯人に気づいた場合」
やよい「あ!」
伊織「私は間違いなく警戒され、尾行も難しくなるわ」
やよい「じゃあ、二人が正解に辿り着く前に原因を解明しないといけないんだね!」
真「...」
伊織「ええ、そうなるわ」
真美「犯人は相当頭がキレるとみた」
亜美「これは過去最大の難事件かもしれんな...」
真美「むっ!真美隊員!」
亜美「なにかね?亜美一等兵」
真美「これを発見いたしました!」
亜美「うむ、これは」
真美「おそらく、犯人の毛髪ではないかと」
亜美「ふむ...カンシキにまわしておけ、これは重要な手がかりだ」
真美「はい!真美隊員!」
真「一体どこに回す気なんだあの二人」
伊織「まずいわね」
やよい「か、髪の毛が見つかっちゃった...」
伊織「これは一刻も早く解決させなければいけないわ...」
真「いや髪の毛一本見つかっただけでそんな...」
伊織「真!」
真「は、はい!」
伊織「いい?これは遊びじゃないのよ」
真「...」
伊織「これは765プロの存続に関わる大事な事件なの」
やよい「私たちの失敗は組織にとって大きな影響をもたらします!」
伊織「わかったら以後、そのような軽率な発言は控えなさい、いいわね?」
真(絶対遊んでるよねこの二人...)
伊織「返事!」
真「はい...」
真美「何かな?」
亜美「監視カメラの映像はどうなっているのです?」
やよい「!!」
伊織「監視カメラ?!」
真美「む、そうだな、きっと犯人の素顔が写っているに違いない...」
亜美「ふふふ、年貢の納め時というやつですな」
伊織「やられたっ!!」ダン!!
やよい「まさに...用意周到!狡猾っ!」
伊織「ここまでしていたなんて...」
真(亜美と真美はノリで言っているんだろうけど...)
伊織「このままでは...」
真(目がマジだよ...)
やよい「あ!」
伊織「なにか案が?!」
やよい「うん!真さんに頼んで二人の妨害をしてもらうんだよ!」
真「うぇええ?!ボク?!」
伊織「...こちらから接触するの?」
やよい「はい、落書きした時に使用したペン、現場に落ちていた髪の毛、そして監視カメラの映像...」
やよい「これだけの証拠をたったこれだけの時間で集めた二人なら伊織ちゃんに気づくにはそう時間はかからない...」
伊織「くっ...」
真(監視カメラはともかく他の証拠は証明ができないよ...)
伊織「もう...真に頼るしかないというの?...」
真美「って真美ィ、これ亜美たちの髪の毛じゃんかー」
亜美「えぇ?あ、ほんとだー、こりゃ真美のだね、あはは」
真美「しっかりしてくださいよぉ真美隊員~!」
亜美「いやいやすまんねえ!」
伊織「...」
真(まぁ、髪をいじられた二人のほうの髪の毛が落ちてる可能性のほうが高いよね)
真(でもどっちの髪の毛かってわかるもんなのか...?」
伊織「ひとまず、答えからは一歩遠のいたようね」
やよい「よかったですー」
真美「だねー、やっぱりここは一人ずつ聞き込みっしょ!」
伊織「まずいわ...今この事務所私たちしかいないわよ!」
やよい「聴き込まれる!」
真(すっかり監視カメラの設定忘れちゃってるよ)
伊織「仕方ないわ...」
やよい「何か策があるの?!」
伊織「ええ、といっても、多分時間稼ぎにしかならないわ」
真「仕事がないなら帰ればいいんじゃ」
伊織「ロッカーに隠れるわ」
やよい「!!」
真「話聞けってんだよぉ!」
やよい「ロッカーの中に一人ずつ入れば...」
伊織「ええ、少しの間時間稼ぎができるわ」
真「時間稼ぎする必要ないでしょ...」
伊織「私は一番奥のロッカーに行くわ、きっと奴らは前から調べていくはず、少しでも時間を稼ぐためにも、やった本人は最後がいいわ」
真(もう突っ込まないぞ)
伊織「真は一番先頭をお願い」
やよい「私は二番目だね!」
伊織「よし!くれぐれも
コメント一覧
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- 2016年11月08日 23:54
- これ自我の崩壊まであるやつや
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