転載元:魔王(♀)「勇者!!我は男だ、魔王だ!!気安く触るな‼」女体化
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聖域
人間女神「何故魔王が死なない!!」
愛の女神「あっ姉ちゃんお久」
人間女神「な!?お前は愛の女神!!邪教は滅んだはず!」
愛の女神「愛は不滅なり‼それよりまだ人間[だけ]なの?」
人間女神「そうだ!!我々神は人間を監視するために。異種なぞ外道」
愛の女神「異種で女体化し!!難しい恋愛こそ志向!!」
人間女神「もしや魔王はお前のせいか!!」
愛の女神「私は後から勇者が原因」
人間女神「勇者なぞたくさん………」
結局勇者が元凶だったのか…一途って怖い
>>527
勇者がやった一覧
魔王のために武器庫作る
魔王のため勇者になる
魔王のために剣技鍛える
魔王のために禁術レベルの風の魔法を使う
魔王のために元仲間を窒息。殺す
魔王のために故郷を捨てる。
魔王のために昇進薔薇色の人生捨てる。
魔王のためにダンジョンで鍛え。魂を喰らう禁術を修得しレベル上げ
魔王のために人間性を捧げる
魔王のためにデーモンになり人間をやめつつある
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愛の女神「私も姉ちゃんから寝取った。私の………勇者ではないけど………勇者」
人間女神「裏切り者!!もう一度殺してくれよ!!」
愛の女神「やれるものなら‼」ぴかぁあああああ
人間女神「ま、まぶしい」
愛の女神「さようなら〜〜〜姉ちゃん!!」
人間女神「………逃げられたああああああ!!」
マイホーム
魔王「はい、アップルパイ。この時期は果物が高いんだぞ」
切り分けた
勇者「いただきまーす」
愛の女神「いただきまーす」
魔王「!?」勇者「なんでいる!?」
愛の女神「愛のあるところ。時間、概念、空間を越えてあらわれますよおおおおおお!!おいちいいい」
魔王「あっうまい?」
愛の女神「………勇者に食べさせたい一心で修行した味はうまい」
勇者「マジで………ああうめぇ!!愛がうめぇ!!」
魔王「お前ら!!黙ってくえ!!////」
幸せである
愛の女神「………そういえばですね。人間の女神が目障りで目障りで………殺してくださいよ」
魔王「ん?面倒」
愛の女神「魔王を殺せうるさい」
勇者「あああ………神殺し武器あったかな?」
魔王「ま、まて………大丈夫でしょ?」
愛の女神「まぁ……うん。でもいつか戦争があるしな〜〜〜魔族と人間で」
魔王「ふーん」
勇者「ああ……魔王もう一つアップルパイ」
魔王「はい、どうぞ」
愛の女神「興味ないですね‼私もです‼」
勇者「だってなぁ………側近がいるし」
魔王「そそ」
勇者「拮抗するでしょ」
愛の女神「ですねぇ」
コンコンコンコン
がちゃ
魔王「いらっしゃいませ………あら?」
勇者「魔王との愛の巣にようこそ………?」
ショタ「あっ!!こんちは」
愛の女神「おいちいいいいいいい!!なにこの子!!!おいちいいいいいいい!!」
ショタ「!?」びくっ
魔王「愛の女神………」
勇者「なんのよう?久しいけど」
ショタ「メダルください‼」
愛の女神「どうぞ………受け取ってくれるといいわね」
ショタ「あっ!!ありがとうございます!!」
魔王「ああ………こんな小さいのに」よしよし
ショタ「僕はもう大きい‼」
勇者「でっ……相手は…………」
???「こらっ!!人様の家に!!!」
ショタ「知り合いだよ‼」
ショタ「竜姉……僕だって………常識はあるよ」
竜姉「そ、そうか。ごめんな……あっショタがお世話になってます竜姉です」
愛の女神「おいちいいいいっっっ」
勇者「うっさいぞ!!愛の女神!!」
魔王「ええっとこれも何かの縁………お茶でもどうぞ」
竜姉「しかし……」
ショタ「お邪魔しまーす」
竜姉「こ、こら………すまない」
魔王「いいえ〜」
勇者(物腰柔らかくなったなー)
自己紹介
魔王「魔王だ!!この国の魔王だな………仕事放棄中」
勇者「議会の長。勇者だ………俺ら結婚してる」
竜姉「………ショタ」
ショタ「ねっ?すごい知り合いでしょ‼」
竜姉「ふぅ………しょうがない。私は火竜のエルダードラゴン。こいつはワイバーンで初めてのエルダードラゴンだ」
魔王「エルダードラゴン!?魔物の頂点に位置する!?」
勇者「おおお…………いや知らんな」
ショタ「!!」椅子から転げる
竜姉「まぁ……人間?人間には……………人間!?」
魔王「ああ……帝国の出身。人間だがデーモンでもある」
竜姉「納得した」
勇者「まぁ自己紹介終わったみたいだし………なんかあるんだろ」
竜姉「………人間鋭いな」
魔王「私の夫は優秀なんだぞ〜〜」
竜姉「おばあちゃんにはのろけがきついな………」
勇者「で?」
竜姉「あ、ああ………実は魔物の頂点で覇龍が覇権を取ろうと暗躍している」
ショタ「それを止めようってこと」
内容
自然実力主義の龍姉
と
覇権主義覇龍の喧嘩だ
だが
覇龍集団で隠れ
一騎討ちを拒否するらしい
竜姉「一騎討ちでどちらが正しいか………決めればスッキリするんだが」
ショタ「にげるんだ」
魔王「でっ?」
竜姉「取り巻きをどうにかしたい」
勇者「一騎討ちの場面を作れと」
竜姉「ああ………勇者たのむ!!」
ショタ「頼みます‼」
勇者「………うーむ」
ショタ「竜姉に着せたかった服全部あげる」
竜姉「あんなものおばあちゃんにはきつい///」
勇者「わかった」
魔王「いいのか?」
勇者「着せまくって………げへへへへ」
魔王「…………」ぞくっ
次回
新しい冒険
乙乙
竜姉
種族
レッドドラゴン(火竜)
年不明
原初に近いドラゴンであり
子沢山。レッドドラゴンの血に彼女が混じってる場合多い
正確
おばあちゃんぽい
隠居していた。赤い髪が特徴
ショタ
ワイバーン(ドラゴンの子孫であるが生きるために強さを犠牲にした種)
隠居中の竜姉に拾われ育てられた。
竜姉を越えて自分の物にしたい(越えた)
性格
子供っぽいが芯が通っており
風の魔法が天性でありそれを使う
突き抜けた思想の変人
小さい子だがワイバーンでは成人
面倒なのでショタ=飛竜王でお願いします
竜姉「では………覇竜ヘルカイトの根城は火山地帯だ。そこまでは背にのせて行けるが………」
飛竜王「逃げられるんだよね」
竜姉「どこいったかわからない………困るんだ」
魔王「ふむ……なら勇者が適任だな」
勇者「まぁ探すのは簡単だな」
竜姉「そのあとは任せろ」
飛竜王「…………」
旅支度
勇者「防寒具?」
竜姉「上空は寒い」
飛竜王「そそ。体を冷やすよ」
魔王「そうか。わかった………暑く着ないとな」お腹をさする
勇者(生理かな?)
旅をする支度は面白かった
竜に乗るのだが
竜のお腹の鞄に持ち物を入れる
初めて魔物の旅の支度を見た
戦闘になれば落とすらしい
故に割れ物は入れないそうだ
食料は現地調達でも簡単なため少な目
勇者「にしても………ワイバーンかぁ………」
人間の唯一狩猟する竜だ
美味である
家畜もある
竜騎兵はワイバーンが主である
勇者「ふーん」
竜姉「バカにするなよワイバーンでは最強だ」
勇者「ワイバーン弱いし………」
竜姉「それが術中だよ。窮鼠噛む」
飛竜王「まぁそれが強み。一撃だけで仕留めたいからね」
竜姉「よっこらしょっと………ああ重い」
飛竜王「持とうか?腰辛くない?大丈夫?」
竜姉「大丈夫だ」
飛竜王「無理しちゃダメだよ」
竜姉「おばあちゃん扱いをするな‼ピチピチでは………ないけど」
飛竜王「いや…………僕の何倍かな………」
竜姉「考えるな………悲しくなる。おまえのせいで歳を考えるようになってしまった…………」
飛竜王「ふーんふーん。じゃ行こうか」
一人づつ背に乗る
旅の空
飛竜王と勇者
勇者「あのメダルは竜姉に?」
飛竜王「そうだね」
勇者「ワイバーンとドラゴン。捕食者と餌」
飛竜王「そうだね。僕ははぐれワイバーンで竜姉の気紛れで育ててくれたんだ。母親ぽくね」
勇者「…………ふーん」
飛竜王「でも母親ではなかった………僕は竜姉大好きになったからね?母親じゃなくてよかった」
勇者「しかし釣り合わないな」
飛竜王「うん。だから強くなりたいんだいっぱいいっぱい」
勇者「応援してる」
飛竜王「うん!!絶対孕ませてやるんだ‼」
旅の空
竜姉と魔王
竜姉「問いたい………腹に居るのは彼の子か?」
魔王「!?」
竜姉「そうなのだな…………何故ついてきた」
魔王「まだ………大丈夫」
竜姉「医者は?」
魔王「…………」
竜姉「悪いことは言わない。終わったら医者にみてもらいなさい」
魔王「…………はい」
竜姉「彼は喜ぶだろうな」
魔王「メダルは貰いましたか?」
竜姉「?」
魔王「ああ何でもないです」
竜姉「なんだ………?」
魔王「…………飛竜王可愛いですね」
竜姉「そうだろ!!可愛い!!」
魔王「で……好きなんです?」
竜姉「勘のいい………だが私はおばあちゃんだ…………」
魔王「関係ないでしょう」
竜姉「子が成せない確率が高い。若いやつは子を残すべきだ………私では不十分だ」
魔王「…………頑張れば………私みたいに………いいえ………うん………」
竜姉「そいだな。飛竜王にいいやつがいればいいんだがな…………」
魔王「違うそうじゃなくって」
竜姉「……………いいよもう。若くない」
魔王「…………」
竜姉「若いときにはやりまくった………だが恋こごろなんて魔物にはいらないよ…………」
魔王「……………」
到着
火山の麓
人が安易に近寄れない居場所
故に難攻不落の小さい城である
衛兵も何も居ない
飛竜王「…………ボクたち魔物の寝城」
勇者「中は10匹」
飛竜王「だよね。あんまり居ないヘルカイトが怖くてね」
竜姉「ヘルカイトは?」
勇者「だれかわかんねぇ」
竜姉「我と同じ赤い髪だ。あと少し黒い………」
勇者「いたな」
忍び込む
正面から
竜姉「ばれないのか?」
勇者「わかる訳がない。全てシャットアウトしてるからな」
飛竜王「便利ー」
魔王「王の間か?」
勇者「いいや………一般の寝室だ」
ガチャ
勇者「ここ」
ヘルカイト「だれだ!?……………姿も何も見えん………気のせいか?………いや!!扉が空いている‼何処だ‼」
勇者「あっお邪魔してます」
飛竜王「兄貴おひさ」
魔王「はじめまして」
竜姉「やっと逃げずに対面したな!!」
ヘルカイト「な、なに!?竜姉!?音が聞こえんかったぞ‼くそ!!」
竜姉「逃がすか‼戦え‼」
ヘルカイト「嫌だ‼」
出入り口を押さえる
ヘルカイト「くっ…………」
竜姉「観念しろ‼」
ヘルカイト「はぁどうしてもやるのか?」
竜姉「そうだ!!どっちが正しいか‼」
ヘルカイト「…………死んだら悲しむやつが居るダメだ………」
竜姉「悲しむ?弱肉強食にそんなのはない!!」
ヘルカイト「俺はある‼飛竜王が悲しむ」
飛竜王「…………悲しむね諦めきれるけど」
竜姉「……………」
ヘルカイト「お前もそうだろ?」
竜姉「……違う違う違う!!」
ヘルカイト「弱いものを助ける手の届く程度に見込みがあるやつだけ何がいけない‼」
竜姉「弱いものを助けるんじゃない!!弱肉強食に横槍は許さん!!」
ヘルカイト「お前!!飛竜王はなんなんだ‼」
竜姉「くっ………」
ヘルカイト「助られるのも運と言う実力だ‼それも弱肉強食になる」
竜姉「いいや!!ならん!!横槍でしかない!!各々種族で生きるしかない!!」
ヘルカイト「あああ!!このわからず屋」(こいつお前の事を一途で…………)
竜姉「それはお前も一緒だろう‼勢力拡大しているじゃないか‼」
ヘルカイト「部下が拾って育ててるだけだ‼」
飛竜王「まぁうん。こうなるよね」
勇者「へぇー俺ら要らなくね?」
魔王「お前があっさり仕事をやりとげるから‼」
魔王「流石我の夫!!いい仕事ぶりだ!!」
勇者「そ、そうか///」
魔王「…………かっこいいぞ」
勇者「隠密しただけだけどな…………」
魔王「いいや!!お前しかできない素晴らしい成果!!血を流さずに成果が出た………誇れ」
勇者「ありがたき幸せです姫君」
魔王「うむっ!!」
魔王「………うむ」お腹に手を持ってくる
魔王(言えない………言いたいけど………悩む)
魔王(……………この子………どうしよう)
勇者(最近ちょっと陰りを見るな)
竜姉「飛竜王!!」
ヘルカイト「埒があかん!!飛竜王!!」
飛竜王「あー?」
竜姉「お前はどう思う‼」
ヘルカイト「そうだ!!」
飛竜王「こんな僕でいいの?若造だよ?」
竜姉「立場は見張る立場のエルダードラゴンだ」
ヘルカイト「問題ない」
飛竜王「…………じゃぁ情とか抜きで」
飛竜王「論点がおかしい。デメリットの言いあいだけでは進まない。デメリットのカバーを話べきだ。全否定では進まない妥協点を見つけるのもだし」
飛竜王「先ず!思想が生まれてる時点で纏まるわけがない」
ヘルカイト「?」
竜姉「?」
飛竜王「竜姉に賛同する者もいれば兄貴に賛同する者もまったく違う考えを持つ者もいる。しかもどっちが正しいかなんてわかるわけなんかない」
ヘルカイト「そんなもん」
竜姉「今わかる」
飛竜王「わからない。それを判断するのは僕の後の世代だ。後生が成否を判断するだからボクたちは今をより良くするため努力すればいい。失敗は失敗しないために成功は成功させるために」
飛竜王「結局はやってみなくちゃわかんない」
ヘルカイト「…………」
竜姉「…………」
ヘルカイト「うううう大きくなって………」うるうる
竜姉「頑張ったな…………少し寂しい」しくしく
飛竜王「…………あのなかないでください」
勇者「勇者なんぞこれ」
魔王「纏まったかしら?」
ヘルカイト「我は少しやってみよう」
竜姉「そうだな………少し待ってやろう」
飛竜王「纏まったね」
ヘルカイト「竜姉………ひとつ言っておく………お前はすでに弱肉強食の世界から逸脱してるぞ………」
竜姉「知っている。見守るだけだ………凍れる谷からな」
飛竜王「ん?」
竜姉「隠居もいいが………魔王!!」
魔王「は、はい」
竜姉「お代だったな………」
数日後
議会
飛竜王「はぁ………」
竜姉「よろしく頼む」
一同(ドラゴンが流れ着いてしまった)
勇者「ああ………弱肉強食から流れ着いたのか………一応」
竜姉「ここから隠居するよ。あと勇者!!あとで来い」
凍れる谷に隠居ドラゴンと新星のワイバーンが仲間になった
戦力があがった
ヘルカイトの勢力と知り合った
同盟等組むことができます。
エロ注意
竜姉の新居
飛竜王「てっきり刃交えるかと」
竜姉「まぁお前が悲しむのはやめた」
飛竜王「うん!!ありがとう。で何故隠居?」
竜姉「すまん………もう歳で………落ち着ける場所でじっとしていたい」
飛竜王「…………」しっぽぷらぷら
竜姉「どうする?お前は若い私はここにいる。好きに飛んでいくがいい」(寂しい)
飛竜王「空は待ってくれる………だから」
ガバァ
竜姉「抱きついてどうし………!?」
飛竜王「おらよっと」
竜姉「こ、こら触るでない」
びりびり
竜姉「!?」
飛竜王「あーあ破けちゃった」
竜姉「おまえ!!ひんむく気か!?」
飛竜王「うん」
竜姉「や、やめ!?」
びりびり
竜姉「くっ!!やめろ!!」
飛竜王「おりゃあああああ!!」
竜姉「くっ!!」どてっ
がばっ
竜姉「やぁ!!やめ!!」(力が強い‼)
飛竜王「じゃぁ」
竜姉「んぐっ!!」(口にこいつの舌が!?)
飛竜王「じゃぁ濡れてるし入れるね」ぎんぎん
竜姉「まぁ!!まて!!」
押し倒され……………
朝まで犯される
飛竜王「やっと……やっと。落ち着ける土地に…………孕んでいいね」
勇者宅
勇者「魔王寝室来い」
魔王「………ごめん………ちょっと今日もしんどいかな?」
勇者「…………行為じゃない」
魔王「?」
寝室へつれていく
ガチャ
魔王「な、なんで鍵を」
勇者「脱げ」
魔王「行為やらないって」
勇者「やらない。脱げ」
魔王「…………い、いや」
勇者「ふん」
じゃらじゃら
カチンっ!!
魔王「なっ!?鎖!?手かせ!?」
勇者が後ろに
手かせをはめられた
じゃらじゃら
魔王「う………」
ベットに引っ張られくくりつけられる
魔王「や、やめて勇者!!」
勇者「…………」
ハサミで服を切る
魔王「勇者………お願い………」顔をそらす
切り終わると
勇者「…………」腹をさする
少し膨らんだお腹が
魔王「うう……ひっく………見ないで………勇者ぁ」
勇者「なんで黙っていた………」
魔王「うぐっ………ひっく………捨てられたくない」
勇者「!?」
魔王「勇者はきっと………また誰かの勇者になる…………でもこんな体じゃ……ついていけない………もう…………一緒にいたいのに………」
魔王「勇者は………才がある………無駄にしてほしく………ない」
勇者「魔王………捧げたって………」
魔王「ひっく………辛いの………縛るのがもっともっと羽を広げれるのに………私なんかに縛られるのが…………もっと活躍できるのに………」
勇者「これと………この子は関係ないだろ‼」
魔王「」びくん!!
勇者「魔王………ん」キス
魔王「ん」
勇者「この子……産むんだろ?」
魔王「……………産みたい………勇者の子………」
勇者「なら……俺にも一言欲しかった。出来たよって………その…………こう落ち着いてるけど」
勇者「めっちゃ、うれしい!!」
魔王「勇者?」
勇者「ははははおれ………パパか………」
魔王「?」
勇者「おまえが不安がる事はない………」枷を外す
勇者「二人とも幸せにしてやる。魔王捨てない………俺の才でもなんでも子供に継がせりゃいい…………したら俺の変わりになるだろ?」
魔王「……いいのか………本当に本当に……」
勇者「愛してる」
魔王「うっ……うわあああああん!!」
勇者「あーよしよし」
魔王「怖い!!………出産!!………私なんかに元男だから………出産とか!!………子育てとか………」
勇者「大丈夫。俺がついてる」
魔王「うっうっ………」
勇者「ママになるんだ。ああ楽しみだ……」
魔王「……ひっく」
勇者「魔王……お願いだ………元気な子を頼む」
魔王「う、うん………」だきっ
愛の女神(うんうんひっくひっく………いいあいだぁ……)
安価
妊婦と生活
どんなのがいい?
甘々なので頼む
お腹の子に良い事をしようとはりきりすぎて怒られる魔王とか見たい
次の日から
妊婦として生活する
服もゆったりしたもの
魔王「まだそこまで大きくないけど」さすさす
勇者「いや……やっぱ少し膨らんでる」さすさす
魔王「パパに撫でてもらってうれしいね。私もうれしい…………ありがとう魔王のお腹の元に来てくれて」
勇者「ふっ」
女神(ふははははははははははははははははは)
勇者「そうそう。お腹にいる子でも声は聞こえてるらしい」
魔王「そうなのか?」
勇者「ああ」
勇者「俺がパパだぞ」さすさす
魔王「うん」
勇者「ははは」
魔王「ふふふ」
ご飯後
苺
勇者「金稼いで奮発した」
魔王「……危ないことしてない?」
勇者「魔物を狩っただけだよ」
魔王「あんまり無茶しないで」
勇者「いいや………子がいるから稼がないと」
魔王「今のままでも十分」
勇者「そ、そうか………いたなんかいっぱいしたいし………嬉しくて嬉しくて」
魔王「じゃぁほどほどに。いただきます」
勇者「寒いところでもできるんだなぁ………」
苺を摘まむ
魔王「ぱくっ………甘い。甘いね、美味しいね。えっと名無しちゃん」さすさす
勇者「名無し………」
魔王「名前………決めなくちゃ」
魔王「決めていいよ?」
勇者「うむぅ」
勇者「勇魔で」
魔王「うん!!いい名前だと思う。よかった勇魔ちゃんお名前ついたよ」さすさす
魔王「いっぱい食べて元気になってね」
勇者「元気な子ならいいな」
魔王「勇者のような逞しく強い子になってくれればいいな〜〜」
勇者「なんか………めちゃ!!照れる」
魔王「ふふ………女性とはこんなにも満たされるものなんだな…………ああ………生きてる………お腹で………」
勇者「…………」(ちょっとムラっと来てしまった)
夜
勇者「………魔王…………その………」
お腹がふっくらした魔王が寝巻きを着てる姿に…………下半身が反応する
魔王「……どうしたの?」
勇者「魔王………すまん外で寝る」ぎんぎん
魔王「あっ………だめ。お願い一緒にいて………」
勇者「しかし下半身が」
魔王「………」近寄って服を脱がす
魔王「」
魔王「……おっおおきい………」
絶句
勇者「まぁ………ごめん」ボロン
魔王「いいよ………はぁはぁ」
勇者「魔王!?」
魔王「ああ………」ぺろ
魔王が先を舐める
魔王「匂い……きゃいだら………」ペロペロ
少し眺めて
魔王「勇者………私が………抜いてやろう………」
勇者「しかし………」
魔王「性処理も妻である私の役目だ………頑張る」
魔王「んぐっおおきい……じゅぼ………」くわえた
勇者「んっ……」
魔王「勇者……きもちひい?」
勇者「あ、ああ」びくっ
魔王「んぐ………んっ………」
魔王「………ぷはっ………」
魔王「昔は自分にもついてたし舐めるなんて気持ち悪かったのに」つんつん
魔王「勇者のってだけでこんなにも………いとおしい………これが我を孕ましたチンポ………」
勇者「やめ……お前が言うと………犯したくなる」
魔王「んぐ……んんんん……じゅぼ」よだれで濡らし飲み込むを繰り返す
魔王「んん……勇者のチンチンおいしい……」はぁはぁ
勇者「魔王角が」
魔王「我は………おまえのせいで女の婬魔なってしまった………でもよかった………出してここに」
魔王が口を開け舌を出す
そのあとくわえた
勇者「あっ……根本まで」
下半身に電撃が走る
勇者「あっ……」
魔王「んごっ!?………んじゅるじゅる」
魔王の口に性欲をぶちまけた
愛の女神(………すごい……えずいて苦しんでも離さない)
魔王「んぐぉ……おえ………じゅる」
愛の女神(すごい量……人間の比じゃない)
魔王「……んんん………ゴクン」
勇者「魔王……大丈夫か?」
魔王「はぁーい………飲んじゃった………夫の勇者の…………苦いのに………臭いのに………おいしい………勇者ぁ………ほしいもっと」
勇者「我慢できねぇ!!!!!!」
魔王「きゃっ!?」
妊婦を押し倒す
魔王「あっ…………」とろん
勇者「はぁはぁはぁ」にゅ
濡れているしっかり入りそうだ
魔王「…………はっ!?………だめ!!勇者!!お腹に勇魔ちゃんが!!」
勇者「我慢できない………ごめん!!」ぬぷぷ
魔王「ひゃぅ!!………だめなのに………気持ちいい………」
勇者「ああああ!!」ぱんぱん
魔王「だめ!!あなたの子がお腹にいるの!!勇者!!激しく………あああ」
愛の女神(……妊婦なのに獣のように激しい愛………じゅる………濃いうま)
魔王「やめて!!………勇魔ちゃんがつぶれちゃう‼」涙声
勇者「大丈夫………子宮に守られてる」
魔王「あっ……んんんんくうううう!!」
愛の女神(あっ逝った)
魔王「はぁはぁ………はげし………」
勇者「はぁはぁまだやるぞ………二人目」ぱんぱん
魔王の艶やかな声が響く
魔王「勇者ぁ………あん………」
勇者「気持ちいい?」
魔王「きもてぃ……いきすぎて。何も……」
勇者「もっと愛して孕ましてやるからな‼」
魔王「ほ、ほん……とう!!あん!!………うれしい………もっともっと………ごめん……勇魔ちゃん子宮のドア………うるさいね。でもねママ………婬乱なの………ごめんこんなママで………」
勇者「はっ!!は!!」
激しくうちつける
魔王「ああ……んん!!」
勇者「出る!!」
魔王「…………!?だめ!!中は!!」
勇者「」びゅびゅ
魔王「んんんんんんんん!!勇魔ちゃんに……かかっちゃう……溺れちゃう…………」ぴくぴく
勇者「…………」ぬぽん
魔王「ごめん勇魔ちゃん………ママ………パパの事大好き………兄弟すぐにつくってあげる………許して………」とろー
勇者「はぁはぁ」
愛の女神(………はぁはぁ……せつない………私もやりたい………)
乙、羨ましい愛だ
でも覗きで欲情してるって愛の女神としてはどうなんだろう…
女神にはこれをやろう
つオーク
次の日
ちゅんちゅん
魔王「………」
勇者「すぅーすぅー」
魔王「う、ううう////」
乱れすぎた
それから
魔王「………ふふふん」編み物
勇者「器用だなぁ」
魔王「ふふふん〜〜〜………!!?!!!」
勇者「ん?」
魔王「ん!?」ちらちら
勇者「どうした?」
魔王「蹴った………今お腹蹴った!!蹴った!!」
魔王「すごい!!わかる!!生きてる‼」
勇者「そうかそうか!!」
魔王「ああ……勇魔ちゃん早く会いたいな」
勇者「ああ」
イベント
安価
あと
オーク「俺にも選ぶ権利はある」
愛の女神「そんなぁ………」
触手「いかにも」
お肉
魔王「もぐもぐ」お腹をさする
魔王「ちょっと塩っからい?かな勇魔ちゃん」
魔王「こっちはちょうどいい味だね」
魔王「おいしい?」さすさす
魔王「………ぱぱ……お仕事だよさみしいね」
こつん
魔王「………勇魔ちゃんもさみしいね〜」
魔王「ママね〜パパって最初変だなぁーって思ってたんだよ〜怖いなぁーって」
魔王「女になっておかされて………でも一途で努力家で」
魔王「いっぱい見てきて好きになちゃった」
魔王「だからパパさみしいけど頑張って仕事してくれるから………我慢出来るね」
魔王「ふふふん………編み物しなくっちゃ」
あるところ
「勇者さま。魔物は討ち果たされました」
勇者「うむ。では……首をもって下がれ」
「はっ………」(いつも武功を部下にくれる………)
ロケットペンダントを見る
勇者(………早く帰らないとな)
冬が過ぎ
春が来る
出産は夏の予定
魔王「春が来た」
勇者「寒し………」
魔王「北国だからな仕方がない」
勇者「体を冷やすなよ」
魔王「わかっている……我だけの体じゃないからな」
勇者「ああ………」
魔王「それはおまえもだぞ‼」
勇者「へ!?」
魔王「お前は張り切りすぎだ‼あれからずっと!!…………その腕は我と子を抱くための腕だ………怪我だけはしないでくれ」
勇者「ああ!!」だきっ
魔王「お前はやり過ぎる…………」
勇者「わかった……いやわかってるけど落ち着かね………」
魔王「うむ………我もだ………この体が………男ときより好きだ………」
次の日
勇者「魔王行ってくる」
魔王「いってらっしゃいパパ」
勇者「ああ………」キス
魔王「んんん」
魔王「…………早く帰ってきてね」
勇者「もちろん!!」
めっちゃ幸せそう…………
ああ
愛の女神(うらやましいなぁ………)
甘いねぇ
初期の頃の魔王にこの姿見せたらどんな反応するんだろ?
過去
魔王の部屋
豪奢なベット
そのなかで大きな3面鏡がある
魔王「…………」
短髪美少年がそこに写る
豪奢な3面鏡だが少年はこれをあまり必要としない。戦闘で身なりを大事にする理由がわからない
男で化粧などもっての他である
魔王(♂)「………」
魔王(♂)「ん!?」
鏡に写る自分が髪を解かしている
綺麗な長い髪の美少女はどこか………大人びている
魔王(♂)「な、なに!?誰だお前は」
魔王(♀)「……!?」
魔王(♀)「私!?」
魔王(♂)「何が私だ!!!………鏡か!?何でこんな事が!?」
魔王(♀)「ああ………そんなことあったなぁ…………鏡はあのあと産廃処分したからねぇー」にっこり
魔王(♂)「この3面鏡呪いの品か?……お前はだから誰なんだ?」
魔王(♀)「魔王ネファリウス。女性のあなた」
魔王(♂)「女の我?」
沈黙
魔王(♀)「男だった私ってこんなのなんだ………ねぇ………もしあなたが妊娠するって言ったら信じる?」
魔王(♂)「ばかな………絶対ない。我は男である」
魔王(♀)「本当……で勇者で勇者って言う人に会う」(時系列確認………就任最初か………)
魔王(♂)「勇者だと!?………我を狙うやつが………」(暗殺か)
魔王(♀)「そう………狙ってる」(あなたを愛するために)
魔王(♂)「………ふん、気持ち悪い。女の我なぞ………」
魔王(♀)「ふふふ」
魔王(♂)「なに笑っている!!」
魔王(♀)「そうそう………そうだったそうだった…………お腹の子、勇者の子」
魔王(♂)「なっ!?………敵の子だと‼………虫酸が走るおろせ」
魔王(♀)「気持ち悪がっても………勇者には敵わない」
側近「魔王さま軍会議です」
魔王(♂)「ああ……そうだった。すまない」
魔王(♂)「………」ちら
側近「鏡に何か?」
魔王(♂)「いいや気のせいだ………」(夢だったか気味の悪い………気持ち悪い)
魔王(♂)「側近これを廃棄処分せよ」
側近「はい」
現在
がちゃ
勇者「誰かいるのか?」
魔王「勇者」
勇者「ん?」
魔王「昔の自分ってくそ生意気だよね」
勇者「あ……ああ………そうだったが………」
魔王「…………ごめん」
勇者「何があった?今さら………もう不安がるなって愛してる」
魔王「………うん」
魔王「昔の自分だったら気味わるがってたんだろうなぁー」
勇者「そうかもな」
魔王「でも………勇者の子。孕めてよかった」
勇者「よかったな」
魔王「うん!!」
甘い日々
魔王「………」
勇者「どうした魔王」
魔王「この子大きくなったらどうするんだろ?」
勇者「なにがだよ」
魔王「元魔王と元勇者だぞ…………苦労するぞー」
勇者「ささえてやればいい」
魔王「そうだなぁ………」
夜
勇者「じゃ今日もいただきます」
魔王「…………どうぞ……めしあがれ」
勇者「母乳うめぇー」
魔王「いつもいつも吸われてたら赤ちゃんの分なくなっちゃう………」
勇者「大丈夫。いっぱいでるみたいだし」
魔王「………おまえも赤ちゃんみたいだぞそんなに吸って………」
勇者「うまぁい」
魔王「………ふふ………ずっと孕んでるのもいいかもな」
勇者「二人目頑張らせるから大丈夫」
魔王「うん!!パパ」
小高い丘
勇者「妊婦がこんなとこまで………無理すんなよ」
魔王「大丈夫。運動も必要だ………ちょっと休憩」
勇者「あと少しだな………おらよっと!!」デーモン化
魔王を姫様だっこする
魔王「お、重くないか!?」
勇者「お前が言った。俺の腕はお前を抱き締める腕だ。この重さを背負ってくんだ。軽い軽い」
魔王「…………ばーか////重いって言ってるじゃん」
死にそう
糖尿で死にそう
糖尿病不可避(もっとお願いします)
高い丘の頂上
春風が舞い
都市が眺められる
…………北の大地にも春の訪れが
幾重の色の花びら大地を彩る
魔王「………ここはすごいな。どんな寒く辛い場所でもこれだけの花が咲く」
勇者「そうだな。冬は終わった………」
魔王「ふふ……勇魔……綺麗だろ………お前の故郷となる場所だ」
勇者「…………あまり長いはできない」
魔王「そうだな。ありがとうワガママに付き合ってくれて」
勇者「いいさ………なんだろ懐かしいぞここ」
魔王「?」
魔王「絵でも見たのでは?」
勇者「かもな」
魔王が丘に立つ
勇者「危ない」
魔王「お前が助けてくれる」
勇者「………万能じゃないぞ」
魔王「ふふ………色々………うん………」
魔王が振り向く………口を開く………閉じる
なにかを言いたいみたいだが言葉が多いらしい
わかる………俺も語る言葉は多い
クライマックス
魔王「………なんだろ………言葉が見つからない」
勇者「…………」
魔王が俺をずっと見つめる
綺麗な髪が丘の花の匂いが交じる風になびく
勇者「あっ………」
俺はこの場所を知っている
深い所に
そうここは………
あなた
魔王が微笑み
言葉は風に乗せて届いた
奥深く
たった3文字
だが
自分だけに対してその言葉は多くの意味を成していた
魔王は微笑む
優しく
包み込むように
花ビラに彩られながら
勇者「…………至った…………そうだったのか………」
色んな
自分の辿ってきた記憶が巡る
水晶球に写る者に心を奪われた
それだけを追いかけてがむしゃらに強くなった
強くなった自分で
追い求めたものを護った
一筋頬に冷たいが熱くもある感触が落ちる
ずっと求めていた
ずっと忘れられなかった
ずっと知りたかった
笑みの意味を
場所を
心が奪われた瞬間を
勇者「はは………知った………意味をこの瞬間」
膝をつく
神々しくてしかたがない
至った
自分は追い求めた者に今………出逢えた
勇者「うぐっ………ううううう!」
溢れるばかりの激情
長く永く追い求めた答え
犠牲を払いそれでも届くかわからなかった場所
勇者の自分が生まれた場所に今至る
魔王「勇者!?ど、どうしたんだ!?」(いきなり泣き出したぞ‼)
勇者「うっひっく………俺はやっとやっと辿り着いた………ありがとう……ありがとう………」
魔王「勇者………」膝をつく勇者に抱きつく
勇者「うわあああああああ!!」
魔王「……………」(何かしらん………でも暖かいこの涙は)
勇者「俺は………やったぞ‼…………至ったぞ!!………やっとやっと………深く届いた!!!」
魔王「うん……そうだな」
勇者「うわああああああああああああ!!!」
勇者「魔王の…………笑顔の意味を…………ああ………」
勇者「なんて大きい………神々しい………俺の………俺だけの………」
魔王「…………お疲れさま」
勇者「くぅ……ひっく………魔王………おまえ………俺は絶対………絶対お前を………幸せに………するから」
魔王「うん………して」
勇者「魔王…………ありがとう」
そのまま永く勇者は泣いていた
砂糖ご飯が急にしょっぱくなった
このまとめ方はズルいだろ……
教会
第司祭勇者
勇者「えー…………何で俺?」
愛の女神(祈ってください)
「勇者さま!!お願いします!!」
勇者「俺は聖職者では」
愛の女神(聖職者ですよぉー)
勇者「わかった」
教会の真ん中で膝をつき祈る
教会に椅子机はない
何故なら方膝をつく行為
これが教会の祈る姿。剣を目の前に置き祈る
愛の女神「……………」ふわっ
「!?!?」
愛の女神「祈りの先を大切に」消える
兵、騎士が絶句する
勇者「あーあ……出てくんなよ………」
兵「見た?」
騎士「見た…………」
騎士団長「おられるのか!?」
勇者「………見たものは今の言葉を信じ!!守れる強さ護れる強さを手にいれよ‼」
「「「はっ!!!」」」
「大司祭さまの祈りが通じた!?」
「帰って嫁に!!」
大騒ぎ
勇者「………やりやがった……」
後日
神の神託があった日として記念日に制定
騎士と姫の宗教者が莫大に増える結果となった
家
多忙
勇者「はぁはぁ」
魔王「おつかれ。あなた」
勇者「くそ女神謀ったな………大司祭になってしまったから忙しいぞ‼」
魔王「部下に任せれば………」
勇者「部下に無理言って仕事投げた」
魔王「あら………」
勇者「宗教発足。資金は国の納税………メダル販売………原典は何でか俺の軌跡だぞ…………皆それ読んで勇者さまーだぞ………くっそ恥ずかしい」
魔王「うんうん!!やっと皆が認めてくれてる!!」
勇者「はぁ………」
勇者「…………まぁ魔王」
魔王「ん?」
勇者「この宗教………変でさ神を愛せ以上にさ……伴侶を愛せらしい」
魔王「うん!?」
勇者「そう………神は2番目一番はお前」
魔王「うれしい………い!?」
勇者「気付いたか」
魔王「あわわ!?」
勇者「大司祭の嫁だぞ」
魔王「あわわわわ!?」
勇者「…………象徴だぞ」
勇者「冗談」
魔王「?」
勇者「この宗教は姫に愛と言う忠義だから大司祭とかより嫁を大事にするやつがいい宗教者なんだよなぁー」
魔王「ほっ………もてはやされるのかと」
勇者「まぁ………俺だけもてはやされるのかと」
魔王「うん!!私ももてはやしたい!!あなたの良さは一番知ってる」
勇者「////」
勇者「お、おう」
魔王「勇魔ちゃんパパ頑張ってるんだって」さすさす
魔王「パパすごいね」
勇者「////」
幸せすぎる。綺麗な嫁がいて………すべてが上手く
行きすぎている
そう
行きすぎている
勇者「………」(なんか不安になるな………意味を知り。重さを知ったし)
勇者「うーむ。魔王は俺に変わってほしい?」
魔王「変わってもありのままのあなたであればついていくわ。あなたの色に染まっていくのは私の方だしね」
勇者「…………ぐすん」(ええ嫁もろたわぁ……)
変わった料理
魔王「ふふふ〜〜〜ん♪」
重たそうなお腹と2つの山を持ちながら何かをしている
魔王「ブリザード」
何かを凍らせる
魔王「ぬくぬくファイア」
暖める
勇者「????」
パン生地?
クッキー?
魔王「オーブンの温度はいいね。上を高めに魔法で調整して」
勇者(マジで料理うまくなったよなぁー………ええ嫁もろたわぁ………)
クッキーとパンをくっつける
数十分焼く
魔王「………よし!!………初めてだけど大丈夫」
勇者「なになに………なに!?メロン??」
魔王「メロンパンと言う物らしい。古文書に載ってあった」
勇者「…………ほう」
魔王「食べてみてくれ」
勇者「うむ」
あつあつ
さくさく
ふわっ
勇者「んぐっ!?!?」
勇者「んぐ!?!?」
魔王「うまいのか!?そんなに!!………どれ」
さくさく
ふわっ
魔王「!?!?」
魔王「手間がかかったが……なるほど………」
勇者「甘い……でもふわっさく………なんだこの………料理」
魔王「茶を用意しておやつにしよう」
勇者「おやつだよなぁ………昼に食えそう」
おやつ
魔王「あーん」
勇者「はい、あーん」
魔王「うん……美味しいな。美味しいね勇魔ちゃん………あっ蹴った………」
勇者「美味しいなぁこれ」
魔王「うんうんうん」
勇者「料理うまくなったよなぁー」
魔王「お前の好きなものは作れるようになったなぁ〜昔はそんな事するなんて思いもしなかった」
勇者「男だったしな」
魔王「そう………でも女性の方が幸せになりやすいのではないか?…………我は思うぞ………お腹に子がいる………これを知れるのは女だけ」
魔王「ふふ………愛が育っている」
勇者「そうだな」
魔王「女になって良かった」さすさす
魔王「幸せである」
勇者「俺も俺も」
竜姉「ふむ………順調だな」
魔王「ええ」
竜姉「で、体の方もいい」
魔王「はい」
竜姉「そのまま維持するように」
魔王「わかりました」
竜姉「これが滋養強壮の薬だ。食欲がない日はこれを飲むといい」
魔王「わかりました先生」
竜姉「………知識は無駄にあるからな」
竜姉「………人間魔族は変わった方法で孕む」
竜姉「我らは卵………故に個々はそこまでデメリットがない」
竜姉「護る相手がいないと無理であろう」
魔王「でも………暖かみはあります」
竜姉「ふむ………母性というやつかな」
魔王「はい」
竜姉「………うむ祝福あれ」
夜
裸の魔王
魔王「………勇者見て」
勇者「どうした!!からだが冷えるぞ‼」
魔王「暖めて」
そう一言
ベットに横になる
お腹の子をさする
魔王「………このからだどう思う?」
勇者「綺麗だ……肌も」
魔王「綺麗?」
勇者「ああ………美しい」
魔王「もっと抱き締めて」
ぎゅっ
勇者「どう」
魔王「ありがとう」
魔王「ずっとこうしていようね」
勇者「お前が求めるまで」
魔王「じゃぁ生涯求めます」
抱き合って寝た
数週間
春の終わりごろ
丘に呼び出される
愛の女神に
勇者「なにようだ?」
愛の女神「…………気を強くもって」
勇者「ん?」
愛の女神「そして………立ち止まらず勇気を……一歩動き出す勇気を………」
勇者「いったい何を」
ぶわぁああああ!!
ワイバーンが丘下から飛んでくる
飛竜王「勇者!!」
勇者「なんだ!?」
愛の女神「………」目を瞑る
飛竜王「魔王が倒れた!!」
勇者「!?」愛の女神に振り向く
愛の女神「…………」
勇者「くっ!!」
飛竜王「背に乗って!!竜姉が診てる!!」
丘を後にした
竜姉の診療所
勇者「魔王!?」
竜姉「勇者………」
魔王「…………あああ……勇者……」
魔王が静かに眠っている
顔が歪んでいる
竜姉「………勇者出産が近い………飛竜王容態を」
飛竜王「わかった」
竜姉「勇者………話がある」
部屋の外
竜姉「出産が早すぎる。夏後半だ」
勇者「出産するのか!?」
竜姉「ああ………しかし何故か胸騒ぎがするんだ」
勇者「?」
竜姉「魔王は吐血した」
勇者「!?」
竜姉「妊娠してる筈でもそんな事はない」
勇者「…………いったい」
魔王「ああああああああ」
部屋の中から声が
飛竜王の呼ぶ声も
竜姉「勇者!!ついてやれ!!」
勇者「!?」びくっ
体が硬直する
が
魔王「勇者ぁあああああ!!」
嫁の声に我に戻った
部屋に入る
魔王の手を掴む
勇者「頑張れ魔王!!」
魔王「はぁはぁ勇者そこにいるの?」
勇者「ああ!!頑張れ‼」
魔王「………うん……んんんんん!!」
掴んだ手が握り潰さんとするぐらい強く握られる
痛みに叫ぶ魔王
竜姉が門に立つ
竜姉「踏ん張れ!!」
じゅりゅ
魔王「あああああああああ!!!」
竜姉「これは!?」
愛の女神(………………)
竜姉が手で何かを掴み引っ張る
何故そうするか
俺は
驚愕する
生まれてきた子は
すでに
絶命していた
魔王「はぁはぁ……」
勇者「!?」
飛竜王「!?」
竜姉「くっ………!!」
勇者「………」膝をつく
死んでいる
赤子の声もない
魔王「………はぁはぁ勇者………」疲れて目が開かない
萎びた赤子
幾重にも黒い穴が空いている
普通ではない
異様な赤子
一同がショックで言葉を失う
魔王「勇者あぁ……」
勇者「魔王………お疲れ。よく頑張ったね」左手を握る皮を突き破り血が滲む
魔王「頑張ったよ………赤ちゃん」
勇者「ああ……ああ………」
気丈に振る舞う
勇者「これからは俺達の仕事だ………ゆっくり寝て休め」
魔王「わか…………った…………愛してる勇者…………勇魔…………」
勇者「……く」下唇を噛み締める。痛いほどに
心が抉れそうになる
求め得た答えを俺は失った
ハートフルボッコ
勇魔ぁ…………
愛の女神「勇者………その子を貰います」
勇者「……あ、ああ………」
魔王を寝かしつけ
赤子を布でくるみ抱いていた
勇者「……………」
愛の女神「………勇者………明日丘で待っています」
勇者「………………」
愛の女神「…」赤子を強く抱き締める
愛の女神(勇気がある子だった)
何これ…何が起こったんだ…
どこか
聖域
愛の女神「お姉さま」
女神「あら?どうしたの?」
愛の女神「返してください」
女神「何をかしら?」
愛の女神「殺した幼子の魂を」
女神「ふーん知らない」
愛の女神「あの………呪いは人間の業……人間の淀み………姉……あなたは………」
女神「勘のいい妹は嫌いだよ」
愛の女神「………返せ」
女神「ふふ………いいわよ受け取りなさい」
女神の手に黒く淀み膨らんだ魂の塊。小さな魂を包み潰している
愛の女神「うぐっ!?」
女神「さぁ触りなさい?ふふふ………業があつまちゃって」
愛の女神「…………」ガシッ。ジュウウウウウ
愛の女神「ありがとうお姉さま………さようなら」
女神「ええ……ふふふ勇者に伝えて罰よ」
家
魔王「んんんん……………ふぁ」
勇者「………」
魔王「おはよう勇者」
勇者「………おはよう」
魔王「……勇者?」
勇者「なんだどうした?」
魔王「泣いたのか?」
勇者「ははは………………はは………」下唇を噛む
俺は言わないといけない………流産したことを
それがどれだけ………残酷か………
今まで
どれだけ
待ち望んだ魔王に
現実を言うのが
残酷過ぎる
勇者「…………」
俺の口から………言うことが出来ない
魔王「勇魔は?………どこ?」
勇者「んぐっ………」
魔王「勇者………勇魔は?勇魔ちゃんは!?」
勇者「……………気を強くもってくれ」
魔王「はぁはぁ………そんな事って………そんな………」
勇者「……………予定が早かったんだ………流産したよ」
魔王「!?」
魔王がベットに顔を沈める
嗚咽が魔王の嘆きが
俺の体をズタズタにする
魔王を抱く事さえ出来ず
俺は部屋を出た
壁を叩く
勇者「………………」
その場にいたたまれなくなって逃げた
勇者「魔王、すまねぇ………なにも出来ず」
こんな終わりは
残酷だ
ハートフルボッコ
ちょい休憩
…………
丘
勇者「……………」
次の日逃げるように丘へ
愛の女神「来ましたね」
勇者「ああ」
愛の女神「これを」
ぼうぅ
勇者「人の恐ろしい澱みが纏まっている……いやこれは!?」
愛の女神(気付くんですね)
勇者「…………それを何処で」
愛の女神「あなたの元加護主」
勇者「なるほど裏切り者に罰を…………すまん………それを………渡してはくれないだろうか?」
愛の女神「ダメです。穢れが………あなたを殺します」
勇者「…………」
愛の女神「…………どうぞ」
汚れた手で魂を手渡す
勇者「………勇魔………お前」
愛の女神「この子は勇気がありました………母を殺さないために女神の呪いを全て身封じ込めました」
愛の女神「女神から愛する母を護る勇気………勇者の子らしい勇敢な子です」
勇者「ありがとうな………俺は一度に2つの失うとこだった」
ぐっ
胸に押し当て魂を体にいれる
勇者「うぐっ!?げほっ!?」吐血
腕が爛れ
血が服に滲む
勇者「こんなに痛いのによく頑張った………」
愛の女神「ダメです吐き出して!?死にます!!」
勇者「子供の痛みを受け入れられず何が父だ!!俺はここにいる!!…………勇魔お前を一人にしない!!」
愛の女神「!?」
勇者「はぁ………はぁ………馴染んだ」
愛の女神(愛が勝った………)
胸から
白い小さな魂が産まれる
勇者「………」
愛の女神「穢れを吸いとったのですね」
爛れも全て
治りだす
勇者「俺は人間性を全て捧げなかった。故にハーフとしてこいつが産まれた」
愛の女神「そうです。人間の女神だから………こんな惨いことを」
勇者「ああ………許せない」
勇者「勇魔………お父さんに力を」
ぶうううううん!!
魂が震え
勇者の吸収した歪みと混じり黒い穴が生まれた
勇者「…………」木箱からツヴァイハンダーを取りだし突き入れ引き抜いた
剣が禍々しいオーラを纏う
勇者「勇魔…………お前も許せないんだな」
愛の女神「…………歩き出すのですね」
勇者「ああ」
神殺しを行うために
家
勇者「………ただいま」
魔王「おかえりだ!!何か食べるか?」
勇者「!?」
魔王「………そう驚くな」
勇者「いや……だって………」
魔王「ふふ………悲しくないことはないずっと泣いていた………だが私よりきっと勇者………お前の方が辛いと思ったからな…………ありがとう勇者………ありがとう。あなた」
勇者「うぐっ………すまん………すまん………」
魔王「お前のせいじゃない。我がまだしっかりした母じゃなかったからな」
ぎゅっ!!
魔王「い、いたいぞ勇者………ああいたいぞ………ああお腹にもう………居ないのだな………」
勇者「…………魔王、これを」魂を出す
魔王「!?」
魔王にはわかったのだろう
両手に取る
魔王「ああ………小さいけど暖かい………勇魔ちゃん………」
勇者「…………」
魔王「ごめんね。お母さんが未熟で………産んであげられなくて」
勇者「………ずるっ……くそ………」
愛の女神(………ひっく………なんて………)
魔王と勇者
枯れた涙がまだこぼれ出す
魔王「いっぱい……お話ししたかったよ………いっぱいお洋服つくってあげてたんだよ」
魂が揺れる
魔王「いっぱいいっぱいいろんな事したっかたね…………でも勇魔ちゃん…………」
魔王「ありがとう」
魔王「私の元に来てくれて」
魔王「幸せだったよ」
魔王「だから…………いつかまた………会おうね」
愛の女神(………うううううううう)
勇者「うううひっく………」
魂が………俺の中に入る
感じたの悲しみ……しかしそれ以上に怒り
母親を泣かしたことを許せないらしい
魔王「成仏させないの?」
勇者「くそったれの女神の元にいかせない」
愛の女神「ええ………その通りです」
魔王「そうなんだ………うん!!」
魔王「勇魔ちゃんをこんなことしたやつを仕留めよう‼」
勇者「わかるのか‼」
魔王「………勇魔ちゃんが教えてくれた。いい子だね…………勇者と同じ護る事のできる子」
勇者「………ああ、ああ」
魔王「大丈夫。私は元魔王。この程度で挫けはしない。みてて母さんは強いんだから」
勇者「ああ……俺よりもずっと」
勇者「強い!!」
魔王「まぁお腹すいた何か食べよう」
勇者「ああ!!食おう食おう」
愛の女神(強い………これが母になったものの強さ………深い慈愛………)
魔王
愛の女神(彼女はきっと………化ける)
次回
人間界へ
復讐の旅へ
勇魔ぁぁぁ・・・・ええ子やないか!
女神に惨たらしい死のご加護を!
帝国
「くそ!!てめぇ!!賞金稼ぎか!!」
勇者「まぁね」
「………くそ」
道の先から魔王が現れる
「炎雹の踊り子!?」
勇者「………」
魔王「捕まってほしいけどいいかしら?死ぬより安いわ」
「…………わかった」
勇者「さすが魔王」
魔王「あなたも手加減しない」
勇者「はーい」
魔王冒険者level最大値
勇者冒険者level最大値
あれから俺らは帝国に入った
黒騎士団長と和解
他の騎士団に攻められたが
全て殺した魔王は有名になる
冒険者としての登録してあったのが試験をあっさり受かり最大級の冒険者となる
冒険者ギルドの長を勤められる権限を持つようになった
帝国の勇者宅
愛の女神「おつかれ〜宗教どんな感じ?」
勇者「まぁ……まだまだ」
魔王「ええ………あんまり人間の神様崇拝しないのねみんな」
愛の女神「姉が怠惰だから………ひとりひとり気にしないし………奇跡は起きない」
勇者「では………ギルドを発足しよう」
女神を倒すのは簡単ではない
先ずは信仰を潰さないといけない
少なからず帝国では信仰されている
だが
愛の女神「愛に勝る信仰はない」
勇者「うまくいくかな?」
魔王「うまくやる。それだけ」
魔王「大きな影響を与えなくていい………女神に疑問が持てれそれでいい………よね?」
愛の女神「ええ!!そうです。私は…………過去に………自分で終わらせてしまった。だけど今度こそ…………しっかり信念をもちます」
勇者「ギルド長は俺。運営は任せた愛の女神さん…………高い金だしたんだ。錬金術師にな」
愛の女神は受肉している
愛の女神「勇者!!私のからだ使ってもいいんですよ?」胸をたくしあげる
勇者「あっそ」魔王「だーめ」
愛の女神「ガード固い…………」
愛の女神「まぁ不倫は双方納得してないと認めませんし………しょうがないですね」
愛の女神「では………姫と騎士のギルドを発足しましょう」
後日
教会に構える事となった
愛の女神相談所
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城の完成だ
仕事の張り付ける盤
それと
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勇者の物語(子供は死んだことも記載)
いろんな愛に纏わる本を取り扱っている
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勇者「ふむ………恥ずかしいこの上ない////」
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魔王「では……始めよう」
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教会に
俺たち以外の冒険者………それも
凍れる谷の仲間たち
が現れる
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流れ者がつく凍れる谷
冒険者でなければ辿れない
勇者「では………愛の女神の元に」
一同が頷いた
酒場
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「あん?なにそれ」
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「ほう?」
「でもギルド長レベルが二人。受け付けかわいいし」
「ちょっと行ってみよう」
「ああ」(これでいいな)
「楽しみだ」(うまくいけばいいな)
メダル販売
愛しいひとに姫のメダルを
忠義を示すための
教会は賑わう
何故か?
皆、凍れる谷の仲間だから
故に活気がある
そこの空間は愛しさが満ちている
異質なギルドは頭角を表す
教会の周りの土地は更地に新しく宿舎を建てた。
人が集まりだす
教会ギルド
愛の女神「私にメダルを?」
「はい!!」
「お願いします‼」
愛の女神「…………受け取れないわ。私は個人を愛するのはやめたの。それに私を愛せとは言わないけど貴方の護りたい相手を見つけて」
「それができるまで預かってください」
「はい!!」
「我々は………女神様に忠誠を誓います。愛しい人が出来るまで」
愛の女神「では………預かりましょう」
それから
愛の女神は婚姻も司る神になる
教会に誓いを立てる者が増える
兵士が………下級騎士が
思い人を連れて
いつかのギルド
愛の女神「なんでしょうか?」
下級兵士「私は下級兵士です………そんな私がこんな騎士のメダルを………もって………告白しても」
愛の女神「…………魔王」
魔王「………ええ」
魔王「顔を上げよ兵士よ!!」
下級兵士「は、はい」
魔王「下級兵士がなんだ?お前の想いの剣は階級に縛られるほど柔らかき物か?…………誓いを立てるのはな………護りたいからだ。騎士のメダルは騎士以外の者なぞそんなもの関係ない………護りたい者の為に騎士のように………護れせて欲しいと忠誠を誓うものだ」
下級兵士「…………」
魔王「護りたい相手がいるなら………メダルを取れ。それは騎士のように覚悟を示すものだ」
下級兵士「…………はい」
地下
黒騎士団長「勇者お前は何をしようとしている?変な宗教に染めて」
勇者「染めてか………おれは狂人だ。最初っから染まっている」
黒騎士団長「…………いいお手並みだ。お前の部下か?」
勇者「ああ………快くついてきてくれた………今までの恩と忠誠があるんだとさ。ああ、そうさ…………おれは絶対………見捨てない答えを得たからな」
黒騎士団長「お前は始めギルドの活気をわざと部下で作った。それに集まり、宿屋、酒場、商店が出来る。なぜか?」
勇者「人の流れがあれば………動く」
黒騎士団長「噂があるな。魔王を寝取った男の婚姻方法だったな」
勇者「そうさ………魔王を嫁にした想いは偽りがない………その火にひかれる」
黒騎士団長「部下に宣伝させて………メダルの簡単な婚姻方法を編み出した」
黒騎士団長「いい方法だ。酔狂だがな」
勇者「………メダルの売れ行きはいいんだろ?偽物の」
黒騎士団長「ああ、だが手を引こう。バレてはな殺されたらかなわん」
勇者「………そのままで」
黒騎士団長「!?」
勇者「手伝ってやる」
ギルド
勇者「偽物………メダルが偽物はない」
一般人「!?」
愛の女神「ああ、想いは本物でしょう?………偽物ではない」
一般人「………あ、ありがとうございます」
メダル偽物は安価
教会のメダルは高級嗜好にする
装飾を多目に
住み分けをする
愛の女神(…………勇者恐ろしい………そうやって信仰を増やす)
うまくいく
今のところ
だが
女神も黙っていない
姫騎士「ふん!!ギルドの長名乗れるようになったとは言え………元魔王!!しょせん部下に乗っ取られた俗物よ!!」
魔王「始めましょう決闘」
闘技場で二人は相対する
1ヵ月前
手袋を投げつけられた
それを魔王は手に取る
魔王「一月後」
姫騎士「ふふふ!!いいわ!!」
これにより誰も手がだせなくなった
姫騎士の権力で魔王を暗殺は自分の首も飛ぶ
闘技場の観客が盛り上がる
姫騎士「貴方が憎くて憎くて」
魔王「…………」ちらっ
勇者「………」こくっ
姫騎士「ふふふ!!」レイピア
魔王「………」炎の剣。凍れる剣
姫騎士が鋭い突きを放つ
勇者「…………女神に力を貰ったか」
突きが鋭くなり
武器に……邪神の加護が
白いく汚れた加護
姫騎士「防戦一方でどうやって勝つにかしら?」
きんきんきん
最小の動作流れるように避ける
風のように
舞うように
魔王は女性となり頭角を示したには流動的な剣劇
炎と雹の踊り子
剣先の炎と雹が彼女の白いドレスのような鎧を彩る
魔王「ふふふ〜ん♪」
昔よりも妖艶になった
美少女だった魔王は
美人となった
体が男を誘うほど魅力的に
白いバラ
姫騎士「く!?」(当たらない!!避けるの専念されたら無理か………なら)
姫騎士「この母親の出来損ない。お前なんか流産して当然」
勇者「…………」
黒騎士団長「…………」(俺からは何も言うまい)
魔王「………」くる
きん
きんきん
姫騎士「!?」
剣劇
体を回し、後ろに目があるのかわかるほど
ブレがない
魔王「風の目」
姫騎士が防戦一方になる
何度も何度も
剣が交互に迫る
レイピアがへし折れ
きっん!!!
吹き飛び………魔王の回転が止まる
魔王「…………私を貶すのはいいよ。でも子だけは…貶さないでね。母親の出来損ないでも愛してくれる勇者も奪わせはしない」
どしゃ!!
勇者「出来損ないねぇ………出来損ないは俺だよ………」
魔王を抱き寄せる
勇者「姫騎士………去れ………俺の目の前から」
魔王「だめ……可哀想だ」
勇者「そうだな………お前の[目の前]じゃぁ可哀想だ」
魔王「勇者………やさしい」
姫騎士「くっ!!覚えてなさい!!………きっと!!」
黒騎士団長「………」(俺からは何も言うまい)
周りが騒ぐ
闘技場が盛り上がった
これで
信仰を増やせそうだ
勇者「魔王。おなかすいたな」
魔王「ふふ」
その日の深夜
勇者「…………」
ベランダに俺は立つ
姫騎士「くっそ………悔しい悔しい」
勇者「………」
姫騎士に近付く
勇者「やあ」
姫騎士「!?!?!?」
勇者「今晩は。今日は綺麗な月が見えるな」
姫騎士「勇者!?なんでここに!!月なんて出てない………それより夜這いなんて」
勇者「…………」
勇者「………姫騎士。お前のワガママで何人不幸になっただろうな」
姫騎士「?」
ベランダに人影が複数
勇者「俺は魔王の目の前ではしないし。俺は手を下さない」
姫騎士「衛兵!!!くそ!!武器を!!」
勇者「頑張れ。お前のレイピアだ」にぃい
勇者「生きてたら遭おう」
姫騎士「勇者!!!近寄るな我は姫であるぞ!!!」
家
魔王「あら?どうしたの」
勇者「散歩。白ワインもらってきた」
魔王「飲むか?」
勇者「そのつもりだ」
ワイングラスを用意し窓際に座り
魔王が俺の隣で肩を預ける
勇者「月が綺麗だ」
魔王「月なぞ出ていないぞ?」
勇者「目の前にいる。いい暗闇だ」
ほのかに蝋燭の火が部屋を照らす
綺麗な横顔の魔王
魔王「勇者はすごい…………ここまで信仰を増やすとはな」
勇者「これは信仰じゃない。人間のうちに秘める物を使っただけ」
魔王「そうか………」
勇者「ああ………まだ始まったばかりだ」
魔王「そうだな………勇魔が安心して生まれるように」
勇者「俺たちの幸せのために」
乾杯
酒場
「聞いたか?」
「聞いた聞いた………姫騎士が暗殺されたってな」
「それも複数人返り討ちにしたって」
「あんな大人数なんで衛兵気付かないんだろうな」
「………えぐいよな生皮裂いて拷問されて」
「それ姫騎士もしてたらしいぞ………噂だが」
勇者「ふん………死んだか」
黒騎士団長「儲かったな」
勇者「俺はなにもしていない………復讐の執念さ………人の淀み」
黒騎士団長「お前は………何に復讐しようとしている?」
勇者「復讐はしない。罰は受けた。受け取った。だがな…………関係ない子供の人生を奪った野郎に………報いを」
黒騎士団長「相手は?」
勇者「女神」
黒騎士団長「お前!?気が狂ったか‼………居ないぞそんなもの」
勇者「ふふふ………気が狂ってるさずっと………もう一度取り戻す。魔王の笑顔を」
勇者「零れた………俺の手から………だからスクウ………」
黒騎士団長「ふむ。次の狙いを教えろ。変なところで敵にはなりたくないからな」
勇者「………女神の教会を奪う」
黒騎士団長「どうやって?」
勇者「ふふふ………簡単さ………聖職者ほど汚いのはいないからな」
黒騎士団長「………ふん」
宗教戦争準備
教会ギルドに騎士団が詰める
南騎士団「不届きの神崇拝する邪教よ!!このギルドは解散せよ」
南騎士団「あれ?誰もいない」
勇者「いない?上見ろよ」
教会を彩るシャンデリア
勇者「別の教会に行った。ここは解散したぞ」
南騎士団「屁理屈か‼皆の者!!剣を!!邪教は消えろ」
勇者「………ああ、邪教だな〜お前たちが!!聖堂騎士が!!」
きぃいいいいいいい
ばん
教会の扉が閉まる
南騎士団「はは……なにを」
勇者「お前が先に仕掛けたからな………剣を抜いてな」
がしゃんんん
シャンデリアが粉々になる
どじゃん
大柄な物と共に
南騎士団「なっ!?デーモン!!」
勇者「グワアアアアアアアアアアア!!!!」
教会に入る
教会のステンドグラスの下………真ん中。
剣を肩に立て掛け座る
勇者「遅かったじゃないか?」
愛の女神「ええ………聖堂騎士団長は魔王が仕留めました。富は貧民に」
魔王「うっ………派手にやったな」
勇者「………弱いからな」
教会は赤く彩られる柱
二つに別れた鉄と肉塊
黒いブヨブヨしたヒモが散らばっている
魔王「…………阿鼻叫喚だったろうに………ご冥福を」祈る
勇者「女神崇拝するものには」
勇者「悪意の代償を願え望むがままに。さあ与えよう正義を」
立ち上がる
勇者「………」
魔王「……………あなたがどんなに変わっても共にいこう」
勇者「ああ」
魔王「怪物になろうと魔物になろうと………」
勇者「………………………」
愛の女神(いつからだろう………この二人に笑顔が少なくなったのは………)
愛の女神(………聖域に………呼べる力はまだだけど)
愛の女神(早く………この二人の精神が壊れる前に)
愛の女神(…………………)
私は無力だ
姉に比べ
しかし
愛の女神(共に………私も)
魔王城
側近「おまえは!?」
女神「久しぶりね」
側近「お前のせいで………恐ろしい目に」
女神「あっそ」
側近「うぐっ!?な、なにを………」
女神「人間と交わるから………私の言いなりに」
側近「がは!?」
女神「絶命しろ側近。私が用意する魔王を…………勇者を倒すものを」
側近「…………」
女神「ふふふ…………ははははははははは!」
神は暇をもて余していた
ある時、神は人間に力を与えてみた気紛れで
ある者は王に
ある者は魔王を倒すものに
神は暇を潰すものが見つかった
魔王を倒す理由を持つ者の観察
負ける
野垂れる
別の道に進む
色々な違いがあって楽しい
故に
神は勇者を作る
ある日
勇者「魔王!!ちょっとお願いがある」
魔王「あら?今日は会議では?」
勇者「ささっと終わらせたよ。だから………今からお家でどうかな?」指を出し入れ
魔王「ふふふ………スケベさん」ふわっ
勇者「ははは、綺麗な奥さんだしな」
魔王「ではここで………」
勇者「?」
魔王「消えろ‼」剣を切り上げる
勇者「!?」
勇者の顔が真ん中が少し斬れる
血を手で押さえる
勇者「くっ………何故わかった………」ギロ
魔王「勇者は………私を抱くのは女神を消してからって約束しました。また禁術で勇魔を孕ませると約束しました」
勇者「ちっ……変態聴いていたが………」
魔王「ええ……変態です。だって」
勇者「!?」
魔王「すぐそばにいますから」
元勇者「待たせたな‼」すたっ
現勇者「ふふふははははははははは!!面白い‼姫のピンチに駆け付ける騎士気取りを絶望させようと思ったが‼これはいい…………優秀な元勇者だ」
魔王「元…………もしや!!」
現勇者「我は女神の勇者!!魔国を統べる魔王でもあり勇者でもある者なり!!………今回は顔見合わせだ………古い魔王と勇者に挨拶だけ」
現勇者「さらばだ‼」
消える
元勇者「怪我は?」
魔王「ないぞ。安心しろ体は大事にする…………お前の子を絶対産むためにな」
魔王「ただ………ひとつだけ………傷付いた物があるな……」
元勇者「?」
魔王「勇者の笑顔………お前は笑わなくなった…………」
元勇者「…………」
魔王「忘れてた………元勇者」
手を頬に
魔王「笑え……私のために………」
元勇者「…………はぁ………いいのか?」
魔王「責任を感じるな…………大丈夫だ勇魔は」
夜
魔王「今度は大丈夫……….」
元勇者「何が?」
魔王「頼んだのにわらってくれなかった」
魔王「だから」剣を首に
元勇者「何を!!!」
魔王「笑って………ねぇ?」
元勇者「!?」
魔王「早く」
元勇者「わ、わらえ……」
ちっ………つううう
元勇者「やめないか‼」
魔王「あ………」
元勇者「剣で傷を何を考えている‼」
魔王「血が………飲め……そして笑え。美味しいと」
元勇者「くっ………わかったよ」
啜る
元勇者「………!?うまい!?」
魔王「そうだろ?うまいだろ………」
元勇者「ああ………うまい」ニッコリ
魔王「これでもうお前は人間じゃない」
元勇者「?」
魔王「孕ませろ」
元勇者「ま、またあの子のような犠牲が」
魔王「大丈夫」
魔王「魔物だなやはり」
元勇者「………」
魔物の捕食は………魔族と人間だ
魔王「うまかった………そう言うことだ」
元勇者「そうか……魔物か」
魔王「ああ………魔物。だけど」
元勇者「だけど?」
魔王「私の夫なのは変わらない」にこにこ
元勇者「………強いな精神」
元勇者「後悔するなよ」
魔王「しない………」
別の場所
愛の女神(ん!!!二人が愛し合ってるのが感じ取れます‼)
「女神さま夜食です」
愛の女神「ありがとう」
愛の女神(肉体とは不便なものよ………ああ美味しい)
ある女神がいた
その女神は愛を謳った
女神幼かった
女神の姉が問う
愛とは?無償の愛では?魔物には愛を謳わないのか?
女神は悩む
そして決めた
魔物に愛を謳う
殺さず、戦わず受け入れる。いつか通ずる
いままでやって来た罪を悔い
償い
愛を謳う
しかし
魔物は人間を喰うのをやめない
人間も被害者面して益を獲る
信者から吸いとっていく
それが愛だと洗脳し
未来永劫、償えと
結果、宗教は乗っ取られ自分だけいいように改変され
欲のまみれた金だけ集め、不幸な人を増やしただけだった
女神は己の過ちに気付いたのは
自分が邪魔と消され、小さな教会に押し込められる時だった。姉の高笑いが………聞きながら
寝室
愛の女神「!?」がばっ
汗が流れる
愛の女神「はぁはぁはぁ」
夢だ
過去の黒歴史が
滅んだ国の夢だ
愛の女神「はぁ……はぁ………」
愛の女神「………今度は間違えない………」
震える体に、覚悟を秘めて
ギルド集会
元勇者「はじめまして。元勇者です………お誘いいただきありがとうございます」
規模の大きいギルドの長、4騎士団。黒騎士団の長のみ参加する
故に自分のギルドはここにいるのはおかしい事である
黒騎士団長「では議会を行う」
黒騎士団長「自己紹介だ。我は……知っているからいいだろう」
元勇者「元上司ですからね」
一通り自己紹介が終わる。
東西南北騎士団長
魔法総括ギルド
冒険者総括ギルド
戦士傭兵ギルド
各々が自分を値踏みする
南騎士団長「お主………魔王とやらを匿ってるそうだな?」
元勇者「元魔王。現は側近でしたがまた変わったようで」
南騎士団長「ふん………北国の人型魔族がお前のギルドにいっぱい居るようだな」
元勇者「ええ。優秀な部下たちです」
南騎士団長「……………」
東騎士団長「蜂起………するつもりかな?」
しーーん
元勇者「蜂起ですか?…………ご冗談を」
西騎士団長「しらばっくれるな!!変な宗教を流行らせ転覆を謀っているのであろう!!」
元勇者「メダル販売してるだけです。それでどう動けと?偽物もある」
黒騎士団長「………….」
「少しいいかの?」
黒騎士団長「ええどうぞ」
魔術総括ギルド「いったい何処のギルド傘下かの?」
ざわ
元勇者「フリーランス。無所属ですよ」
魔法総括ギルド「そうか?………ではわしの傘下はどうじゃ?」
一同「!?!?」
元勇者「無所属の方が動きやすいです。私兵が多いので」
魔法総括ギルド「ふむ、で協力関係ではどうじゃ?」
ギルドの長たちも協力を仰ぐ
元勇者「………わかりました。しかしいいのでしょうか?傘下ではなく協力では格が同格」
魔法総括ギルド「ああ大丈夫じゃ………同格じゃろ?」
元勇者「…………」
魔法総括ギルド「騎士団を弱体化まで追い込んだ精鋭。宗教戦争を終わらせた手腕………恐ろしく思うぞ」
戦士傭兵ギルド「うざったい教会ギルドが消えて清々するぜ」
冒険者総括ギルド「では決定ですね」
黒騎士団長(しまったな………元勇者が騎士団嫌いのギルド連合に)
元勇者「ええ………でも気を付けてください獅子心中の虫であるかもしれません」
魔法総括「よいよい」
冒険者総括「ああ………」
戦士傭兵「まったく食えそうにない奴だ」
黒騎士団長(騎士団長どもが手を出せなくなったな………まぁいい益のためになるならば見逃そう)
元勇者「よろしくお願いします」
魔王「元勇者〜〜」
一同「!?」
元勇者「お前!?」
魔王「なんだ?」
元勇者「会議中だぞ!?」
魔王「はよ帰ってこい。宴会だぞ」
元勇者「仕事!!!」
魔王「問答無用」
引っ張られていく
元勇者「あ、ああ」ずるずる
黒騎士団長「ま、まて。会議はまだ終わって‼」
魔王「関係ないです。私が決めます」
傍若無人である
会議をあとにする
魔王「うまくいったな」
元勇者「口裏あわせの乱入あり」
もとより
ギルドと同格なのは決まっていた
追及を逃れるために強引に連れ出してもらう
衛兵を黙らせて
魔王「部下が待っている…………飛竜王によると………」
耳元で囁く
元勇者「わかった。情報を流せ………」
元勇者「現魔王が都市国家を攻めてきたとな」
魔王「ああ!!」
準備中休憩
占い師「やぁ久しいね魔王」
魔王「もう魔王ではないぞ」
占い師「ひひひ………」
休憩中に老婆にあう
占い師「魔王……ああ何と小さい木々が少し大きくなったね………大木に守られながら。でも大木に火の粉が降って守るから………燃え上がるねぇ」
魔王「?」
占い師「気をしっかりもって………まだ何にでもなれる」
魔王「いったい………何を………!!!」
どごっ
魔王「うぐっ!!」
占い師「……さぁ……王の目覚めだ」
魔王「い、たい……い」
現勇者「占い師。お前が引き付けると言ったが………知り合いをそんなことするのはけしからんな」
占い師「ひひひ………お代は貰ったからね」
現勇者「ふん……連れてけ。丁重にな人質は」
「はっ!!」
教会
元勇者「………!?」
愛の女神「どうなさいました?」
元勇者「魔王の匂いがしない!!声がしない!!」
愛の女神「!?」
占い師「ひひひ」
元勇者「占い師!?」
愛の女神「………」(なに?この人?怖い)
占い師「久しいね勇者」
元勇者「魔王がわからなくなった‼」
占い師「ひひひ……これを」
元勇者「魔王を連れ去っただと‼………しまった、くそ!!魔王の強さを過信した!!」
愛の女神「何処へ!!」
占い師「魔王城……馬車で全速で」
勇者「くっ……」(今から間に合うか‼)
愛の女神「まって!!」
元勇者「なぜ止める‼」
愛の女神「今あなたが抜けたら………ここまでやって来たことが水の泡に」
元勇者「………それが?」
愛の女神「敵の狙いは……それです」
元勇者「罠だと?」
愛の女神「そうです‼」
愛の女神「ギルドを仕切ってるのはあなた…………です。離れるわけには………」
元勇者「………いく。俺は………俺は……どうしたって行く」
愛の女神「とうしません!!死ぬだけです‼」
元勇者「それでも!!幸せにすると約束した!!そこをどけぇ!!」
愛の女神「………」
元勇者「押しとおる」
「まって下さい勇者さま」
元勇者「なんだ!!邪魔を!!」
「邪魔をしません‼ですが罠です。万全で行くべきでしょう‼………明日までお時間を」
元勇者「なぜ!!」
「凍れる谷の者たちを集めるためです」
元勇者「………」
「勇者さま………何卒。一日猶予を」
元勇者「………くそ………魔王………」
ぶわん
バタバタバタ
現勇者「やはり………空間転移は犠牲が出るか」
魔王「う、う……ん………ん!!んごんご!?」
現勇者「起きたか。布をとってやれ」
魔王「ん!!………貴様!!よくも!!」
現勇者「魔王の寝室へ」
魔王「………んん!!」
がばっ!! 魔王の口に布を押し込む
現勇者「くっ……舌を噛みきろうとしたな‼」
魔王「んんんんん」
現勇者「連れてけ」
現勇者「口を割らないためか………」
胸がざわつく
現勇者「…………待っているぞ元勇者」
剣の束を固く握った
魔王の寝室
懐かしい部屋だ
どしゃ
魔王「………」
はらはら
かちゃ(女神の枷。魔力が練れなくなる)
「では魔王。好きに過ごされてどうぞ」
部屋の鍵を閉める
腕に腕輪の枷
窓も開けても鉄格子
魔王「改造したか………牢獄に」
懐かしい城下町
だが
魔王「うっ………うう………」
惨めである。油断した………せっかく昔の笑みを見せてくれたのに
魔王「元勇者…………ひっく………ごめん」
人質になってしまった
きっと元勇者は来る
助けに
すべてを顧みず
すべてを捨て
助けに来る
罠でも
魔王「うっ……うううううう………」
だからこそ
私のミスひとつで夫を危険に追いやり………積み重ねを捨てさせてしまう。せっかく………彼の才が………また………私のせいで…………
鉄格子に背中を預け丸くなった
男だったら
鉄格子
壊せたのに
非力だ
非力だ…………
次の日
「集まりました」
元勇者「………で」
「これを」
メダルの御守り
「我らの指導者よ………帰ってきてください。絶対」
「我々は応援し、あなたの積み重ねを強化維持します」
「なので安心して………勤めを果たしてください」
愛の女神「…………」
元勇者「ああ………俺はあいつの騎士だ。姫が拐われたら………助けなきゃな」
愛の女神(人はすごい。魔族もすごい………こうやって信じることができるなんて)
愛の女神(私も信じる力を………持たないと行けませんね)
愛の女神「元勇者」
元勇者「ん……通さないのか?」
愛の女神「いいえ……元勇者帰ってきてください………絶対約束です」
元勇者「わかった………善処する」
元勇者「善処する………帰ってこれないかもな」
「…………」
一同が理解している
彼がどういった人か
だが
「憧れるなぁ………そんな生き方」
元勇者「めんどくさいぞ………いいや………………幸せか」
剣を担ぎ
元勇者が歩き出す
教会にでると
凍れる谷の兵士が皆ひれ伏していた
真ん中を歩く。その姿はもう
「では………ご武運を」
愛の女神(…………)
勇者とは違った何かだった
魔王城
長テーブルに向かい合う
肉を口に運ぶ
現勇者「食え」
魔王「…………」
現勇者「黙りか」
白いドレスを着た魔王を見る
現勇者「食わないと………母体に響くぞ」
魔王「…………はぁ………何故冷遇しない」
現勇者「しらん」
女神(………何故冷遇せず。痛め付けないのか)
現勇者(しらん。人質だ)
女神(生きていれば問題ないだろ)
現勇者(ふん)
そうだ
そうすればいい
だが
そんな気は起きない
何故か
自分自身が一番わからない
わかるのは
元勇者が憎いだけだ
俺は
それだけで生きている
魔王の寝室
魔王「はぁ………結局食ってしまった」
お腹を撫でる
居るかもしれない
だから
死ねない
魔王「舌だけでも………消すか?」
不利になる情報は………しゃべるべきではない
がちゃ
魔王「だれ……んぐっ!?」
オーク「げへへへ。女神の言うとおり。元魔王は犯しがいがありそうだ‼」
魔王「んぐっ!?……くっ!!」
オーク「おおっと弱体化の枷で何も出来ないの知ってるぞ」ボロン
魔王(デーモンの時の勇者より小さい………)
現勇者「お前は何をしている」
オーク「へっ?」
現勇者「ああ………醜いもの見せるな」切り落とす
オーク「ぎゃあああああ!!」ぼとっ
現勇者「はぁ……床が汚れた」
オーク「き、きさまぁ!!魔王だからって奪った席で威張り散らしやがって‼」
現勇者「現勇者だ?覚えてかえてくれ。消えろデストラクション」ざくっ
オークが闇に飲まれ
消える
現勇者「存在を消してやった。矮小な魂は消せる。側近もそうやった」
魔王「何故……助けた」
現勇者「さぁ……気まぐれだ」
部屋から出ていく
現勇者「メイドよ部屋掃除頼む」
魔王「…………元勇者………早く………会いたい」
扉越し
現勇者「……………はぁ………」
女神(何故………助けた)
現勇者「人質は手を出すな」
女神(…………ふん。つまんない)
女神(元勇者に助けを乞いながらオークに犯されるのが見てみたかった)
現勇者「やめとけ」
女神「情?」
現勇者「しらんな」
女神「もしかして好きになった?」
現勇者「しらん」
そうしらない……しらん
現勇者の寝室
♪
現勇者「ん?」
窓から歌が聞こえる
現勇者「いったい………」
半円のベランダに足が勝手に動く
魔王「〜♪」
現勇者「!?」
魔王が歌っている
演奏を交え
風にのせる
楽しそうに………悲しそうに
魔王「…………はぁはぁ………魔法やっぱりこれだけしかできないのか届けられないの…………」
そして
今度はすすり泣く声が寝室を満たした
何故か
胸が締め付ける痛みを感じる
現勇者「……」
なにか
非常に
現勇者「……………」
変な感じがする
魔王が気になってしょうがない
金髪の綺麗な髪。凛々しい瞳。魔族で驚くほど白い白い白いきめ細かい肌。
そして
向けられない笑顔
あったとき
元勇者が現れたときの
あの
笑顔
現勇者「…………」
忘れることができなかった
魔王=ヒロイン
とてもスレタイのような事を言っていたとは思えないほど囚われのお姫様してるな
そして現勇者わりと良い奴?完全に女神に操られてるわけじゃないのね
魔王の寝室
現勇者「………昨日歌を唄ったのはお前だな」
魔王「…………ええ、でも届かなかった」
現勇者「…………元勇者を待っているか………」
魔王「来てほしくはない………」
現勇者「何故?助けを乞わないのか?」
魔王「私のために罠に嵌まるのは………私が嫌です。でも彼は来る………どんなことがあっても………悲しいですけれど………覚悟はします」
現勇者「………死ぬ気か?」
魔王「…………わかりませんわ。悩んでる」
現勇者「おれは元勇者を殺す」
魔王「…………ええどうぞ」
落ち着いて受け入れる
現勇者「俺は奴が憎い」
魔王「…………」
現勇者「俺は贋作じゃない事を示してやる。あいつの」
現勇者「もし………打ち倒したら………お前は何をする」
聞いてみる
気になる
魔王「後を追います…………もう夫は彼だけですから」
…………むなしい
現勇者「ふん………精々祈りでも捧げとけ簡単にはお前を殺さん」
現勇者「…………そうだなぁ………」
とって変われればいいなぁ
現勇者「!?」
自分は
今
元勇者を
羨ましがった
現勇者「くっ………」
頭が傷む
姫騎士の姿が
ああ
そうか
現勇者「では……また来る」
魔王「……………」
俺は………
帝国の王だったな
ああ
姫騎士と結ばれた
だが
現勇者「…………」
魔王の………元勇者に向ける笑顔が
欲しい欲しい欲しい
魔王が欲しい………故に
元勇者を殺す
そうすれば
変わりに奪える
…………独り占めできる
ああ
そうか
…………おれは一目惚れしたか
現勇者「………………」
魔王の寝室へ
女神(いいこと思い付いた)
女神「こんにちは………」
魔王「………だれだお主」
女神「…………女神」
魔王「!?」
女神「残念だったわぁ〜かわいい男の子だったのに」
魔王「うわああああああ!!」飛び付くが避けられる
魔王「お前が!!お前が!!勇者の心を踏みにじった!!勇魔を!!!」
女神「それが?裏切ったのが悪い」
魔王「ぐぎぎぎ!!非力だ!!何で我はこんなに非力なんだぁああああああ!!勇魔の仇が目の前にいるのに‼!!」
魔王「………くそ………くそ」
女神「ひふふふ………はははははははははは!!!」
魔王「………許さん………絶対許さんぞ!!」
女神「そう?ならもっと絶望を与えてあげる。現勇者って元勇者に似てるわよね」
魔王「………」
女神「教えてあげる………あれね………元勇者だよ」
魔王「!?」
女神「男の貴方を殺し、姫騎士と結ばれ帝王になった…………勇者。要は貴方が女になったために切り捨てられた未来像の彼」
魔王「あ、あいつが!?」
女神「そうよ!!ふふふ作ったの………切り捨てられた可能性を創造し作ったの」
魔王「………あれが………勇者?」
女神「ふふふふ………はははは愛しいもの同士殺し合いはたのしみねぇええええ!!」
女神が高笑いが終わった夜
魔王「…………ふぅ……現勇者聞こえるか」
窓際にたち
聞こえているかわからないが
声を響かせる
歌が聞こえるなら………
現勇者「…………聞こえるぞ」
魔王「……………」
現勇者「なんだ?」
魔王「姫騎士は………死んだよ暗殺されて」
現勇者「知っている。因果なもんだ」
魔王「……………お前は勇者か………」
現勇者「…………そうだ。わかったか」
魔王「………ええ」(教えてもらってやっと知った)
現勇者「………女神が作ったらしいな俺を」
魔王「…………お前は記憶はあるのか?」
現勇者「思い出したか………知らないが………ある」
魔王「そうか………その………何を言おうとしてるかわからない………すまんまとまらない」
現勇者「………魔王……………お前は勇者が好きか?」
魔王「……………」
現勇者「………………」
沈黙後
魔王「勇者は好きだ」
現勇者「なら……俺も………」
魔王「でも、元勇者は愛している」
現勇者「…………」ぐっ
魔王「お前が勇者だと知らなかった………感ずかなかったのは………元勇者違うからだろう」
現勇者「違わないあいつは俺だ。俺はあいつだ」
魔王「………違う。纏まった。やっぱり貴方は違うわ」
現勇者「違わない!!」
魔王「いいえ………」
魔王「…………話せば話すほど違う………話せば話すほど」
あなたに会いたくなる
現勇者「……」(なんだ?この重い言葉は!?)
魔王「だから違う」
現勇者「ふん!!待っていろそこで‼」
魔王の寝室に乗り込む
現勇者「魔王!!」
魔王「…………」
目が伏し目に
疲れた顔をしている
魔王「…………」
現勇者「魔王!!今さっきの暴言許さん‼」
力をいっぱいベットに引っ張る
押し倒す
現勇者「これでも違うと言うのか?」
魔王「きっと犯されるでしょう。非力で抵抗できません」
魔王「でも………心までは犯されないでしょう…………だって………」
涙が零れる
魔王「あなたはあなたじゃないもの………」
現勇者「!?」
魔王「姿は似ている。でも違う。性格も全く違う………話しかけたのは………少しでも勇者と関われば………寂しさを……紛れるか………思ったのに………ひっく」
泣き出す
魔王「話せば話すほど………元勇者に会いたくなる………非力を味わうほど………元勇者に助けて欲しくなる」
現勇者「………………」
魔王「会いたい………会いたいよぉ………」
現勇者「……………何が違うんだ…………あいつと俺で」
魔王「ひっく………元勇者あぁ………………私………あなたがいないとダメなの………」
現勇者「…………」
俺は立ち上がり部屋を出る
扉にへたりこむ
魔王のすすり泣く声を聞きながら胸が締め付けられる
何が違うんだと自答自問しながら
それから魔王は一切喋らなくなった
朝は泣き腫らした顔を
夜はすすり泣く声を
心の拠り所だったのか
凛々しい姿を
彼女は魅せなくなった
そのたびに………元勇者を憎む。憎まないと……崩れそうだ。
そして
その日は来た
「城下町に!!元勇者と従者らしきものが!!」
現勇者「英雄たちを」
女神「わかった」
現勇者「魔王………来い」
魔王「…………」生気がない
広い王の間へ
現勇者「この中へ」
鳥籠
魔王「…………」入る
現勇者「……………………………」
全く反応を示さない………へたりこみ
何も感じなくなっている
ここまで………異存が強い
城下町
飛竜王「………元勇者。罠だね。人払いしてるよ」
元勇者「そのようだ」
チャキ
英雄「…………」片手剣を構える
元勇者「で………」
英雄2「………」ハンマー
飛竜王「囲まれたね」
英雄3「………」ナイフ
名のある者たちが現れる
ゆっくり
数を増やして
飛竜王「………面白そうだね」
元勇者「ああ………突破するぞ‼」
城下町で戦闘が始まった
音が鳴り響く
現勇者「…………長いな」
女神「名のある英雄を集めても………太刀打ちできないにねぇ〜」
現勇者「……………ふふふ………ここまで来い俺」
ザシュ
大剣を抜く
飛竜王「所詮人間の名のある者」
元勇者「魔物には勝ちにくい」真っ二つにする
ワイバーンの尻尾に剣を絡め切り伏せ
デーモンの力で叩き潰す
元勇者「しかし………きりがないな」
飛竜王「先行って………ここはお金貰った僕が受けよう」
元勇者「しかし」
飛竜王「大丈夫。倒し枯らして追い付くよ」
元勇者「………頼んだ!!」
地面を踏みしめ……前に進んだ
王の間
大音をあげ扉が開く
現勇者「…………来たか」
扉が開く
両手剣を片手で構えた魔物が現れる
禍々しいオーラ。角
醜くいひび割れた体
現勇者「デーモン?」
魔王「………あっ………」
魔王が吊るされた鳥籠で声を発する
魔王「…………元勇者………あなた……」
生気がみるみる戻っていく
魔王「元勇者!!」
現勇者「この醜いデーモンが!?…………人では魔物は部が悪いか」
元勇者「………魔王が世話になったな」
現勇者「ははは………ほざけ」
元勇者「魔王………助けに来たぞ」
魔王「うん……元勇者……助けて………」鉄の格子に手を添える
現勇者「…………」
魔王が生気を取り戻したのはこいつが現れて
魔王の愛しい眼差しが向けられているのはこいつ
何故だ
こんなにも醜い魔物に堕ち
人間ではないこいつを
何故愛せる!!
現勇者「かかってこい」装飾された女神の聖なる剣を構える
元勇者「ああ……」
ゆっくりデーモンが歩み始める
現勇者「………」手を上げ………降り下ろす
元勇者「!?」
四方八方から
剣が放たれる
元勇者「俺の武器だ………全部を使うため編み出した術」
ザシュザシュザシュ
デーモンの足に刺さり歩みを止め
膝を折らせ
腕に刺し阻害し
身体中に剣を突き立てる
魔物「あっ…………あ!!!元勇者あぁああああああ!!」
悲痛な叫び。あっけない。
現勇者「罠がないわけないだろ。浅はかな………自分だが浅はかな…………魔物殺しの武器もある。効果はあるようだ」
元勇者「げほっ…………」
魔物「いやあああああああああ‼」
元勇者「叫ぶな……魔王………待ってろ」
どん!!
地面に両手剣を突き立て立ち上がる
力強く歩み出す
一歩
一歩
魔王を助けんとするためだけに
現勇者「まだ立つか‼」
ザシュザシュ
魔王「やめて‼………やめて‼……元勇者逃げて。私はいいから………」
元勇者「無理な相談だ………げふっ……」
魔王「お願い……逃げて。助けなくていいから‼」
元勇者「惚れた姫を護るため………例え………ドラゴンだろうが………歩みを止めないのが………騎士だ……」
現勇者「………ふん!!死んでは元の子もないだろう」
現勇者が目の前にたつ
現勇者「死ね。魔王は貰う」ツヴァイハンダーを胸に突き入れる
元勇者「ぐふっ………お前も惚れたか………」
魔王「あなたあああああ‼」
魔王「腕輪外れない!!このままじゃ!!」
現勇者「胸刺されて生きているとはな……だが」
勢いよく引き抜く
鮮血が現勇者に少しかかる
元勇者「………げほげほ………」
どしゃん
膝が折れ、屈伏する
元勇者「………はぁはぁ………」
魔王「お願い!!外れて‼」
現勇者「介錯してやろう」
剣を突き下ろせる位置に移動する
デーモンだった姿が元に戻る
現勇者「終わりだ!!」
魔王「ダメ!!」
現勇者「!?」
目の前に魔王が追い被さる
白いドレスが赤く染まる。
血濡れ汚れる
鳥籠は………溶けていた
現勇者「火の魔法!?腕輪も……壊れている‼」
鳥籠の真下に砕けた腕輪
勇者をひっくり返す
魔王「目を開けて!!私はここだよ‼………死なないで‼約束したでしょ!!幸せにするって‼」
女神(ふふふふ!!)
現勇者「………」
女神(さぁ串刺しに)
現勇者「黙れ」
女神(あら?好きだからやらないの?)
現勇者「黙れ………」
女神(まぁ時間の問題だけどね。英雄たちに殺させるから)消える
現勇者が手を伸ばす
魔王を引き剥がそうと
だが
すすり泣く声
求める声に手が止まる
現勇者「………俺も勇者だ」
元勇者「そうだな」
現勇者「!?」
気付いた時には周りは真っ暗になった
元勇者「やぁ魔王を選ばなかった。占い師に会わなかった俺」
現勇者「…………ここはどこだ!!」
元勇者「死ぬ前の俺の心の中」
現勇者「精神支配だと!?」
元勇者「ソウルの支配だ」
元勇者「魂の記憶さ」
ぶわっ
風が舞う
冷たいが
春の花の匂い
現勇者「くっ」目を閉じ開けた瞬間
魔王「………」
どこかの丘
お腹が大きい孕んでいる魔王
笑み
現勇者「くっ………」
魔王が笑う
美しく
愛する者へと向ける笑み
現勇者「………」
しかし自分に対してではない
隣の元勇者に向けた物だ
時が止まる
魔王の微笑みのなか
元勇者「………お前……俺とお前は一緒だと思うか?」
現勇者「…………同じように生きている筈だ」
元勇者「お前の辿った道は違うぞ」
場面が変わり元勇者の辿った道がわかる
最初
黒騎士に憧れた
元勇者と現勇者
ここまでは同じ
だが
元勇者は占い師から未来花嫁を占う現勇者も
しかし………
元勇者は一瞬を見逃さない。女魔王の笑みを欲しがる
現勇者は姫騎士を見る。女魔王の笑みを欲しがらない
分岐する
現勇者は勇者として魔王の前に立ち殺す。
そして帝国すべてを手にいれた
元勇者は全てを捨て去り。魔王の笑みだけを手にいれた
現勇者は愛以外を。元勇者は愛だけを
だが………
魔王「ひっく………元勇者………」
現勇者「!?」
現実に引き戻される
勇者の責を放棄した元勇者の亡骸が横たわっている。俺よりも遥かに強い男の亡骸が眠っている。
俺は努力をしなかった。だがこいつは苦行を進むために努力した。
現勇者「………」
消そう………こんな………
自分より素晴らしい奴は目障りだ
魔王を引き剥がす。ああ、羨ましい
全てを捨て去ったくせに………少しずつ戻ってきてるこいつが
狂気の道を選んだ癖に
それが一番の幸せに至ったこいつが
羨ましい
そして
現勇者「………だから消えてくれ………惨めになる」
元勇者「惨めになれ……もっとな」
がしっ
魔王を避けて突き刺そうとする剣が掴まれた
現勇者「な、なに!!」
蹴り飛ばされる
現勇者「ぐふっ………お前!!いったい」
元勇者「………俺は元勇者。だからさぁ………色々盗んだり、探したりしたもんだ魔王のために」
元勇者が腕を突き出す
腕に嵌められている腕輪が朽ちる
燃えカスのように
魔王「勇者………それは!!」
元勇者「ダンジョンから………奪った犠牲の腕輪だ。一度だけ死を回避できる神具。死ぬ直前までのダメージはあるがな」
現勇者「なら!!何故たて………!!」
魔王「…………お前!!死んだふりしてたな‼我が回復魔法をかけている間!!」
元勇者「ああ………愛の女神が腕輪壊すのを待ってな。愛で壊れるだってさ」
魔王「ああ……よかった………よかった………」
元勇者「返して貰ったぞ」
ここまで想われるっていいなぁ羨ましい
現勇者「………」剣を構える
元勇者「俺の宝もんだからな。奪ったのは許さんが守っていたみたいだしイーブンだ………それに」
元勇者が笑う
黒く
元勇者「見ただろ?………今までこいつと過ごした日々………綺麗だったろ……笑顔が。でも全部俺のだ」
魔王「…………そうだな。お前のもんだ」
現勇者「………関係ない奪うだけ」
元勇者「そうか奪うだけか………魔王退いてろ………で………わかるな」
魔王「ええ………」
二人が走り剣を交える
倒れるのは勿論現勇者だ
深く
傷を作る
胸が裂ける
現勇者「げほっ」
魔王を護るために鍛えられた剣術と覚悟の差
魔王を護るため集められた宝の数
決定的な実力が生まれる
元勇者「………魔法を扱うほどでもない。介錯しよう」
現勇者「………はぁ……はぁ……」
倒れた現勇者に剣を突き入れる
心臓に向け
元勇者「塵は塵に………灰は灰に……」
魔王「…………現勇者ありがとう。さようなら。あなたは王だった」
現勇者(……………俺は………結局………間違った道だったんだろう………消えて当然か)
間違った道が本当は尊かったのだ
女神(ちっ。勇者なのに何故こんなにも差が………勇者をモデルに作ったはず………正しい裏切らない勇者を………)
元勇者「……そこにいるな女神!!」
女神(ふん!!)消える
元勇者「ちっ」
元勇者「………逃げたか」
魔王「元勇者!!」だきっ
元勇者「こら!?血が」
魔王「関係ない……もう会えないかと………思ったんだぞ」
元勇者「………地獄にいっても会いに行くから」
がしゃん!!窓ガラスが割れる
飛竜王「さぁ乗って‼英雄達が来る‼」
元勇者が背中に乗った後
手を伸ばす
元勇者「姫どうぞ」
魔王「………ばか……我は元魔王ぞ……姫扱いするでない………でも………嬉しいぞばか」
掴み引き上げ前に座らせた
聖域
女神「なぜ!!帝国に入れない!!」
愛の女神「お姉さま」
女神「愛の女神!!」
愛の女神「なんでしょうか?」
女神「何をしたの!!」
愛の女神「帝国ではあなたは邪教です。さぁ力も少しずつ戻ってきて………腕輪を壊せるほどになりました」
女神「あなたが?まさか〜笑わせるわ〜」
愛の女神「さようなら。頭は低く生きていけよ………姉さま……現勇者を元勇者をモデルに作ったこと許しませんから」
帝国の教会
飛竜王「よっと」
ばさぁ
「王……お待ちしておりました」
魔王「王?」
元勇者「ふむ。王とな」
「ええ………凍れる谷はあなた様を魔王の夫とし王と認める所存です。勇者王」
勇者王「ふん………勝手に言わせといてやる。魔王がいればそれでいい」
魔王「ふふ………王になちゃったね」
勇者王「面倒だが……護れる力は必要だ」
魔王「ええ……護ってね………ずっと」
飛竜王「あついなぁ……背中」
次の日
朝
魔王「勇者〜」
昼
魔王「勇者〜」
夜
魔王「勇者……今日も頼む……溢さずに」
勇者王(なんだ?前よりべったりになったぞ?)
教会
愛の女神「女神は帝国以外の人間を取り替えたみたいです」
勇者王「そうか………」
魔王「酷い」
愛の女神「そうでもないです。それが人間の神です」
勇者王「そうか……人間は醜いところがあるからな」
愛の女神「一歩一歩………近付きましょう」
手を伸ばす
その上に
魔王が重ねる
魔王「私も……仇を………二人の」
そして二人は俺を見る
勇者王「ああ………一歩一歩」
女神に
剣を通せるように
俺も手を乗せた
勇者王「俺は魔王が一番だ………それでいいならついてこい」
魔王「ふふ……私は果報者だ。夫の背中を押すのは妻の役目だ」
愛の女神「勇者王あなたに」
従います
俺は、重ねた手を押さえた
どこか
占い師「王を倒し……王になる」
占い師「始まり、大木は燃えず………成長をとどめることはない」
占い師「さぁロードランだ」
占い師「帝国の王なぞ小さい物ではない………」
凍れる谷
飛竜王「ただいま。なかなか孕まないね」
火竜姉「近縁でも遠いからな」
飛竜王「うん………でも孕まないほうがいいな」
火竜姉「なに?孕ませようとしていたじゃないか?」
飛竜王「………暇がなくなった。すべてが終わるまで空を飛び回ろうと思う。僕以外に空を愛してる者が居る」
火竜姉「ほう………」
飛竜王「自由ではない空だけど………それは勢いづいて靡く………風が舞う」
ED
プライド革命
[理想だけを口にしてた過去]
勇者は魔王を殺すことで帝国を守れると思っていた
[壁は何処にだって立ち塞いで]
[手探りで生きてく]
勇者は占い師に頼る。己の使命と……ひとつの答えを求める
[紅い空が影を伸ばす]
[まだそれは頼りなくて自分勝手]
魔王は、勇者に会う。
勇者の勝手に振り回される
[ため息をこぼす]
魔王は勇者を………嫌がる
[違う歩幅会わない呼吸でも]
勇者と魔王
種族も、立場も……生き方も違っていた
[君はまっすぐにぶつかって]
でも勇者は魔王の笑みだけを手にいれるため
[側に居てくれる]
魔王を護る。
[すれ違い見渡せばそう取り残されていた]
世界が魔王を過去に捨て去ろうとする
[明日は見えていますか]
魔王には死。明日はない
[暗闇かき消す君の声が聞こえた]
魔王が死ぬ運命を知った勇者は心を決める
[弱くたって立ち向かうんだ]
弱いからこそ努力を行うんだ
[理由なら君にもらった]
魔王の笑みを護るために
[分かっている、だから行くんだよ]
世界が敵だからこそ。護りに
[今も苦しくって胸が痛いよ]
全てを捨て去った。親しい人も
[力なら君にもらった]
魔王の笑みを見るために
[守り抜く為に行くんだよ]
護り抜く為に行くんだよ
[負けてばかり守るものもない]
[そんな自信なくて試合放棄]
[言い訳をこぼす]
勇者は幸せを謳歌する。罰を忘れ
[どこからとなく耳を刺した声]
[君は「まっすぐぶつかれ」って悔しそうに嘆く]
流産。魔王を慰める勇者、悔しく己の手を握り潰す
[触れ合えば胸の奥に土足で踏み込んで]
[明日は君が決めろ]
[暗闇かき消す君の声は"泣いていた"]
魔王が泣きはらす。そして勇者を励ます。
勇者は………決意する。
[涙なんて振り払うんだ‼]
魔王の涙を
[理由なんて僕が作った]
魔王の為だけに
[分かってる、だから行くんだよ]
魔王の笑顔を取り戻すために
[今も怖くなって足がすくむ]
狂い変わってしまう事を
[本当は震えてるんだ]
それでも
[取り戻すために闘うよ]
勇者[立ち向かう]
魔王[怖くない?]
勇者[君がいる]
魔王[ここにいる]
勇者[待っていて]
魔王[大丈夫]
勇者[負けないよ]
魔王[認めてる]
[さあ踏み込んで進むんだ]
女神を倒して………子をなして
[届くまで笑え]
魔王よ笑っていてくれ
次スレ
ロードラン
サイコパス=勇者
サイコパス
wiki参照
良心が異常に欠如している
他者に冷淡で共感しない
慢性的に平然と嘘をつく
行動に対する責任が全く取れない
罪悪感が皆無
自尊心が過大で自己中心的
口が達者で表面は魅力的
一部該当
勇者王「魔王」
魔王「はい。あなた」
勇者王「暑い」
魔王「暑いですね」
勇者王「離れる選択肢は?」
魔王「ありません」
勇者王「そうか……」
魔王「風の魔法で調整して」
勇者王「風の魔法でねぇ……くっついてるとこは無理だ」
魔王「他で」
気温が下がる
魔王「涼しい」
勇者王「………お前。どうした最近?」
魔王「…………」
勇者王「連れ去られてるとき何かあったか?」
魔王「何もなかった」
勇者王「いいんじゃ……」
魔王「何もなかった!!」
勇者王「???」
魔王「歌を唄っても届かない」
魔王「足があっても、会いに行けない」
魔王「手があっても触れられない」
魔王「喋っても………悩んでも……あなたは居なかった」
勇者王「………」ぎゅ
魔王「何も………なかった………」
勇者王「そうか………」
魔王「私って重たい女になっちゃったね………依存してるの………」
勇者王「ふん」
キスをする
勇者王「もう、寂しい思いはしなくていいぞ」
魔王「重たい女で……いいの?」
勇者王「重たい女でもお前は魔王だ。変わった俺を認めてるのに俺が認めないのはおかしいだろ」
魔王「そうだね………安心した」
魔王「ずっと一緒に居ようね」
勇者王「元からそのつもりだ」
魔王「愛してる誰よりも。女になってよかった。男なんて糞だね」
勇者王「いやいや……まぁでも」
勇者王「性欲の捌け口では優秀か?」
魔王「………そんな言い方やだ」
勇者王「じゃぁ……どう言えば?」
魔王「えーと………言わなければいい」
勇者王「肉便器」
魔王「こらぁ〜」つねる
魔王「デリカシーを大事に」
勇者王「マジもんの女性やな……お前」
魔王「そうです女の子なんです‼」
魔王「あまーいの好きだし〜」
魔王「勇者王大好きだし」
魔王「こう……ときめく」
魔王「雰囲気でもコロッて惚れ直す」
勇者王「お、おう」
魔王「だから……浮気は許さんぞ」
勇者王「すると思うか?」
魔王「しない……でも言うことはいいじゃない?」
勇者王「まぁなぁ」
魔王「幸せ?」
勇者王「あ、ああちょっと幸せだが。勇魔生まれてこればもっと幸せかもな」
魔王「そうだね……約束してね」
勇者王「ん?」
魔王「絶対!!勇魔を孕ませること!!指切り」
勇者王「はいはい……ゆびきった」
魔王「嘘ついたら指切るよ?」
勇者王「こわwww」
愛の女神(私たち一同教会入れないんですが………いつまでイチャイチャするんですかねぇ………)
酒場
勇者王「白ワインの甘口。瓶で」
魔王「グラス2つ」お金を払う
マスター「はい」
勇者王「乾杯」
魔王「乾杯」
〜〜♪
勇者王「おっなんだなんだ?」
魔王「ん?」
マスター「ああ売り子ですね」
魔王「歌うまいな」
マスター「ええ………店の看板娘です」
勇者王「ふーん確かにうまい。かわいいし、声も綺麗だ」
魔王「…………」むっ[ほろ酔い]
勇者王「いやーモテるでしょ」[ほろ酔い]
マスター「ええ……困ります」
魔王「………」ガタッ!!
勇者王「お、おいいきなり立ってどうした??」
マスター「お客様????」
魔王「………ちょっと」とことこ
売り子「ん?何よ?」
外野「なんだなんだ?」
魔王「私の勇者王を魅了しないで」
勇者王「ぶっ!マスター水!!酔ってるあいつ!!」
売り子「ふーん嫉妬?」
魔王「ええ……嫉妬。歌うまいね………でも私のほうがうまいんだから」魔力を高める
風の音魔法
ピアノの伴奏が流れる
一同「!?!?」
売り子「な、なに!?誰もひいてない」
音楽は反響する
魔王「♪」
魔王が歌い出す
いつものかわいい声ではない。大人の深い味のある声。想いも乗せる歌
歌いながら体をゆっくり動かす
酒場が魔王の歌声で喧騒が無くなる
酒が進まない………
魔王「」
誰かが気付く
「お、炎雹の踊り子じゃないか?」
「黙れ」
魔王歌う。恋の歌
歌い終わった後
彼女は静かに頭を下げ、売り子に誤り
俺の席に戻ってくる
俺の膝の上に
魔王「どうだ!!私のほうがいいだろ?」
勇者王「あ、ああ………」
パチパチパチパチ
マスター「素晴らしい‼すごい技能だ‼」
魔王「勇者王直伝の魔法だ!!すごくて当然!!」
勇者王「えっと皆さん嫁が失礼しました」
「いいよいいよ」
「いいもん見れたし」
「あ………嫁さんなのね」
売り子「………………」
マスター「いやー今日は驚いた」
魔王「ふふふ!!もっと褒めてもいいのよ?」
勇者王「……」静かにたって売り子に近付く
チップ(すごく多め)
売り子「!?」
勇者王「………いい歌声だった。明るくて。すまない君の仕事の邪魔をして。また来たとき聞かせてほしい」
売り子「は、はい///」
勇者王「帰るぞ魔王」
魔王「……ぶぅ」
勇者王「でしゃばったのはいかねぇなぁ………まぁでも………売り子に会えたからいいか」
売り子「///」
魔王「納得いかない」
勇者王「いいじゃないか……嫁ならな」
勇者王「ほら手がお留守だ」
魔王「あっ………」
勇者王「帰るぞ」
魔王「うん///」
右手の小さい手
いとおしく
そして
勇者王「………」
がばっ……甘い薫り
魔王「ん……」
俺の宝物だ
次スレ行きます
魔王「勇者。我はお前の女だ。だから……もっと触って欲しい」へつづく
※後ほど記事公開
・SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介でした
魔王(♀)「勇者!!我は男だ、魔王だ!!気安く触るな‼」女体化
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魔王のために故郷を捨てる。
魔王のために昇進薔薇色の人生捨てる。
魔王のためにダンジョンで鍛え。魂を喰らう禁術を修得しレベル上げ
魔王のために人間性を捧げる
魔王のためにデーモンになり人間をやめつつある
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528: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/06(金) 22:16:48 ID:05iKx0AM
愛の女神「一人の変人狂人の勇者が魔王にNTR」
愛の女神「私も姉ちゃんから寝取った。私の………勇者ではないけど………勇者」
人間女神「裏切り者!!もう一度殺してくれよ!!」
愛の女神「やれるものなら‼」ぴかぁあああああ
人間女神「ま、まぶしい」
愛の女神「さようなら〜〜〜姉ちゃん!!」
人間女神「………逃げられたああああああ!!」
529: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/06(金) 22:21:41 ID:05iKx0AM
マイホーム
魔王「はい、アップルパイ。この時期は果物が高いんだぞ」
切り分けた
勇者「いただきまーす」
愛の女神「いただきまーす」
魔王「!?」勇者「なんでいる!?」
愛の女神「愛のあるところ。時間、概念、空間を越えてあらわれますよおおおおおお!!おいちいいい」
魔王「あっうまい?」
愛の女神「………勇者に食べさせたい一心で修行した味はうまい」
勇者「マジで………ああうめぇ!!愛がうめぇ!!」
魔王「お前ら!!黙ってくえ!!////」
幸せである
531: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/06(金) 22:36:30 ID:05iKx0AM
愛の女神「………そういえばですね。人間の女神が目障りで目障りで………殺してくださいよ」
魔王「ん?面倒」
愛の女神「魔王を殺せうるさい」
勇者「あああ………神殺し武器あったかな?」
魔王「ま、まて………大丈夫でしょ?」
愛の女神「まぁ……うん。でもいつか戦争があるしな〜〜〜魔族と人間で」
魔王「ふーん」
532: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/06(金) 22:38:56 ID:05iKx0AM
勇者「ああ……魔王もう一つアップルパイ」
魔王「はい、どうぞ」
愛の女神「興味ないですね‼私もです‼」
勇者「だってなぁ………側近がいるし」
魔王「そそ」
勇者「拮抗するでしょ」
愛の女神「ですねぇ」
コンコンコンコン
533: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/06(金) 22:41:24 ID:05iKx0AM
がちゃ
魔王「いらっしゃいませ………あら?」
勇者「魔王との愛の巣にようこそ………?」
ショタ「あっ!!こんちは」
愛の女神「おいちいいいいいいい!!なにこの子!!!おいちいいいいいいい!!」
ショタ「!?」びくっ
魔王「愛の女神………」
勇者「なんのよう?久しいけど」
534: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/06(金) 22:43:46 ID:05iKx0AM
ショタ「メダルください‼」
愛の女神「どうぞ………受け取ってくれるといいわね」
ショタ「あっ!!ありがとうございます!!」
魔王「ああ………こんな小さいのに」よしよし
ショタ「僕はもう大きい‼」
勇者「でっ……相手は…………」
???「こらっ!!人様の家に!!!」
ショタ「知り合いだよ‼」
535: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/06(金) 22:48:37 ID:05iKx0AM
ショタ「竜姉……僕だって………常識はあるよ」
竜姉「そ、そうか。ごめんな……あっショタがお世話になってます竜姉です」
愛の女神「おいちいいいいっっっ」
勇者「うっさいぞ!!愛の女神!!」
魔王「ええっとこれも何かの縁………お茶でもどうぞ」
竜姉「しかし……」
ショタ「お邪魔しまーす」
竜姉「こ、こら………すまない」
魔王「いいえ〜」
勇者(物腰柔らかくなったなー)
536: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/06(金) 22:55:44 ID:05iKx0AM
自己紹介
魔王「魔王だ!!この国の魔王だな………仕事放棄中」
勇者「議会の長。勇者だ………俺ら結婚してる」
竜姉「………ショタ」
ショタ「ねっ?すごい知り合いでしょ‼」
竜姉「ふぅ………しょうがない。私は火竜のエルダードラゴン。こいつはワイバーンで初めてのエルダードラゴンだ」
魔王「エルダードラゴン!?魔物の頂点に位置する!?」
勇者「おおお…………いや知らんな」
ショタ「!!」椅子から転げる
竜姉「まぁ……人間?人間には……………人間!?」
魔王「ああ……帝国の出身。人間だがデーモンでもある」
竜姉「納得した」
537: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/06(金) 22:59:00 ID:05iKx0AM
勇者「まぁ自己紹介終わったみたいだし………なんかあるんだろ」
竜姉「………人間鋭いな」
魔王「私の夫は優秀なんだぞ〜〜」
竜姉「おばあちゃんにはのろけがきついな………」
勇者「で?」
竜姉「あ、ああ………実は魔物の頂点で覇龍が覇権を取ろうと暗躍している」
ショタ「それを止めようってこと」
539: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/06(金) 23:02:28 ID:05iKx0AM
内容
自然実力主義の龍姉
と
覇権主義覇龍の喧嘩だ
だが
覇龍集団で隠れ
一騎討ちを拒否するらしい
竜姉「一騎討ちでどちらが正しいか………決めればスッキリするんだが」
ショタ「にげるんだ」
魔王「でっ?」
竜姉「取り巻きをどうにかしたい」
勇者「一騎討ちの場面を作れと」
540: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/06(金) 23:05:06 ID:05iKx0AM
竜姉「ああ………勇者たのむ!!」
ショタ「頼みます‼」
勇者「………うーむ」
ショタ「竜姉に着せたかった服全部あげる」
竜姉「あんなものおばあちゃんにはきつい///」
勇者「わかった」
魔王「いいのか?」
勇者「着せまくって………げへへへへ」
魔王「…………」ぞくっ
541: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/06(金) 23:05:38 ID:05iKx0AM
次回
新しい冒険
543: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/08(日) 10:19:54 ID:2CPkb9yA
乙乙
546: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/10(火) 07:52:24 ID:7Q/Mbixk
547: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/10(火) 08:00:27 ID:7Q/Mbixk
竜姉
種族
レッドドラゴン(火竜)
年不明
原初に近いドラゴンであり
子沢山。レッドドラゴンの血に彼女が混じってる場合多い
正確
おばあちゃんぽい
隠居していた。赤い髪が特徴
ショタ
ワイバーン(ドラゴンの子孫であるが生きるために強さを犠牲にした種)
隠居中の竜姉に拾われ育てられた。
竜姉を越えて自分の物にしたい(越えた)
性格
子供っぽいが芯が通っており
風の魔法が天性でありそれを使う
突き抜けた思想の変人
小さい子だがワイバーンでは成人
548: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/11(水) 21:28:54 ID:qz71Upsk
面倒なのでショタ=飛竜王でお願いします
竜姉「では………覇竜ヘルカイトの根城は火山地帯だ。そこまでは背にのせて行けるが………」
飛竜王「逃げられるんだよね」
竜姉「どこいったかわからない………困るんだ」
魔王「ふむ……なら勇者が適任だな」
勇者「まぁ探すのは簡単だな」
竜姉「そのあとは任せろ」
飛竜王「…………」
549: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/11(水) 21:36:01 ID:qz71Upsk
旅支度
勇者「防寒具?」
竜姉「上空は寒い」
飛竜王「そそ。体を冷やすよ」
魔王「そうか。わかった………暑く着ないとな」お腹をさする
勇者(生理かな?)
550: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/11(水) 21:51:34 ID:qz71Upsk
旅をする支度は面白かった
竜に乗るのだが
竜のお腹の鞄に持ち物を入れる
初めて魔物の旅の支度を見た
戦闘になれば落とすらしい
故に割れ物は入れないそうだ
食料は現地調達でも簡単なため少な目
勇者「にしても………ワイバーンかぁ………」
人間の唯一狩猟する竜だ
美味である
家畜もある
竜騎兵はワイバーンが主である
勇者「ふーん」
竜姉「バカにするなよワイバーンでは最強だ」
勇者「ワイバーン弱いし………」
竜姉「それが術中だよ。窮鼠噛む」
飛竜王「まぁそれが強み。一撃だけで仕留めたいからね」
551: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/11(水) 22:03:19 ID:qz71Upsk
竜姉「よっこらしょっと………ああ重い」
飛竜王「持とうか?腰辛くない?大丈夫?」
竜姉「大丈夫だ」
飛竜王「無理しちゃダメだよ」
竜姉「おばあちゃん扱いをするな‼ピチピチでは………ないけど」
飛竜王「いや…………僕の何倍かな………」
竜姉「考えるな………悲しくなる。おまえのせいで歳を考えるようになってしまった…………」
飛竜王「ふーんふーん。じゃ行こうか」
一人づつ背に乗る
553: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/11(水) 22:11:17 ID:qz71Upsk
旅の空
飛竜王と勇者
勇者「あのメダルは竜姉に?」
飛竜王「そうだね」
勇者「ワイバーンとドラゴン。捕食者と餌」
飛竜王「そうだね。僕ははぐれワイバーンで竜姉の気紛れで育ててくれたんだ。母親ぽくね」
勇者「…………ふーん」
飛竜王「でも母親ではなかった………僕は竜姉大好きになったからね?母親じゃなくてよかった」
勇者「しかし釣り合わないな」
飛竜王「うん。だから強くなりたいんだいっぱいいっぱい」
勇者「応援してる」
飛竜王「うん!!絶対孕ませてやるんだ‼」
554: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/11(水) 22:17:27 ID:qz71Upsk
旅の空
竜姉と魔王
竜姉「問いたい………腹に居るのは彼の子か?」
魔王「!?」
竜姉「そうなのだな…………何故ついてきた」
魔王「まだ………大丈夫」
竜姉「医者は?」
魔王「…………」
竜姉「悪いことは言わない。終わったら医者にみてもらいなさい」
魔王「…………はい」
竜姉「彼は喜ぶだろうな」
555: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/11(水) 22:23:39 ID:qz71Upsk
魔王「メダルは貰いましたか?」
竜姉「?」
魔王「ああ何でもないです」
竜姉「なんだ………?」
魔王「…………飛竜王可愛いですね」
竜姉「そうだろ!!可愛い!!」
魔王「で……好きなんです?」
竜姉「勘のいい………だが私はおばあちゃんだ…………」
魔王「関係ないでしょう」
竜姉「子が成せない確率が高い。若いやつは子を残すべきだ………私では不十分だ」
魔王「…………頑張れば………私みたいに………いいえ………うん………」
竜姉「そいだな。飛竜王にいいやつがいればいいんだがな…………」
556: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/11(水) 23:00:03 ID:qz71Upsk
魔王「違うそうじゃなくって」
竜姉「……………いいよもう。若くない」
魔王「…………」
竜姉「若いときにはやりまくった………だが恋こごろなんて魔物にはいらないよ…………」
魔王「……………」
557: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/11(水) 23:05:17 ID:qz71Upsk
到着
火山の麓
人が安易に近寄れない居場所
故に難攻不落の小さい城である
衛兵も何も居ない
飛竜王「…………ボクたち魔物の寝城」
勇者「中は10匹」
飛竜王「だよね。あんまり居ないヘルカイトが怖くてね」
竜姉「ヘルカイトは?」
勇者「だれかわかんねぇ」
竜姉「我と同じ赤い髪だ。あと少し黒い………」
勇者「いたな」
558: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/11(水) 23:07:30 ID:qz71Upsk
忍び込む
正面から
竜姉「ばれないのか?」
勇者「わかる訳がない。全てシャットアウトしてるからな」
飛竜王「便利ー」
魔王「王の間か?」
勇者「いいや………一般の寝室だ」
ガチャ
勇者「ここ」
559: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/11(水) 23:09:41 ID:qz71Upsk
ヘルカイト「だれだ!?……………姿も何も見えん………気のせいか?………いや!!扉が空いている‼何処だ‼」
勇者「あっお邪魔してます」
飛竜王「兄貴おひさ」
魔王「はじめまして」
竜姉「やっと逃げずに対面したな!!」
ヘルカイト「な、なに!?竜姉!?音が聞こえんかったぞ‼くそ!!」
560: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/11(水) 23:12:03 ID:qz71Upsk
竜姉「逃がすか‼戦え‼」
ヘルカイト「嫌だ‼」
出入り口を押さえる
ヘルカイト「くっ…………」
竜姉「観念しろ‼」
ヘルカイト「はぁどうしてもやるのか?」
竜姉「そうだ!!どっちが正しいか‼」
ヘルカイト「…………死んだら悲しむやつが居るダメだ………」
562: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/11(水) 23:20:21 ID:qz71Upsk
竜姉「悲しむ?弱肉強食にそんなのはない!!」
ヘルカイト「俺はある‼飛竜王が悲しむ」
飛竜王「…………悲しむね諦めきれるけど」
竜姉「……………」
ヘルカイト「お前もそうだろ?」
竜姉「……違う違う違う!!」
ヘルカイト「弱いものを助ける手の届く程度に見込みがあるやつだけ何がいけない‼」
竜姉「弱いものを助けるんじゃない!!弱肉強食に横槍は許さん!!」
ヘルカイト「お前!!飛竜王はなんなんだ‼」
竜姉「くっ………」
ヘルカイト「助られるのも運と言う実力だ‼それも弱肉強食になる」
竜姉「いいや!!ならん!!横槍でしかない!!各々種族で生きるしかない!!」
563: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 06:30:57 ID:2TH9a9sg
ヘルカイト「あああ!!このわからず屋」(こいつお前の事を一途で…………)
竜姉「それはお前も一緒だろう‼勢力拡大しているじゃないか‼」
ヘルカイト「部下が拾って育ててるだけだ‼」
飛竜王「まぁうん。こうなるよね」
勇者「へぇー俺ら要らなくね?」
魔王「お前があっさり仕事をやりとげるから‼」
564: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 07:52:20 ID:g0B/TNkY
魔王「流石我の夫!!いい仕事ぶりだ!!」
勇者「そ、そうか///」
魔王「…………かっこいいぞ」
勇者「隠密しただけだけどな…………」
魔王「いいや!!お前しかできない素晴らしい成果!!血を流さずに成果が出た………誇れ」
勇者「ありがたき幸せです姫君」
魔王「うむっ!!」
565: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 07:57:29 ID:g0B/TNkY
魔王「………うむ」お腹に手を持ってくる
魔王(言えない………言いたいけど………悩む)
魔王(……………この子………どうしよう)
勇者(最近ちょっと陰りを見るな)
竜姉「飛竜王!!」
ヘルカイト「埒があかん!!飛竜王!!」
飛竜王「あー?」
566: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 07:59:16 ID:g0B/TNkY
竜姉「お前はどう思う‼」
ヘルカイト「そうだ!!」
飛竜王「こんな僕でいいの?若造だよ?」
竜姉「立場は見張る立場のエルダードラゴンだ」
ヘルカイト「問題ない」
飛竜王「…………じゃぁ情とか抜きで」
567: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 20:18:01 ID:2/dQjPK2
飛竜王「論点がおかしい。デメリットの言いあいだけでは進まない。デメリットのカバーを話べきだ。全否定では進まない妥協点を見つけるのもだし」
飛竜王「先ず!思想が生まれてる時点で纏まるわけがない」
ヘルカイト「?」
竜姉「?」
飛竜王「竜姉に賛同する者もいれば兄貴に賛同する者もまったく違う考えを持つ者もいる。しかもどっちが正しいかなんてわかるわけなんかない」
ヘルカイト「そんなもん」
竜姉「今わかる」
飛竜王「わからない。それを判断するのは僕の後の世代だ。後生が成否を判断するだからボクたちは今をより良くするため努力すればいい。失敗は失敗しないために成功は成功させるために」
568: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 21:44:01 ID:2/dQjPK2
飛竜王「結局はやってみなくちゃわかんない」
ヘルカイト「…………」
竜姉「…………」
ヘルカイト「うううう大きくなって………」うるうる
竜姉「頑張ったな…………少し寂しい」しくしく
飛竜王「…………あのなかないでください」
勇者「勇者なんぞこれ」
魔王「纏まったかしら?」
569: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 22:01:16 ID:2/dQjPK2
ヘルカイト「我は少しやってみよう」
竜姉「そうだな………少し待ってやろう」
飛竜王「纏まったね」
ヘルカイト「竜姉………ひとつ言っておく………お前はすでに弱肉強食の世界から逸脱してるぞ………」
竜姉「知っている。見守るだけだ………凍れる谷からな」
飛竜王「ん?」
竜姉「隠居もいいが………魔王!!」
魔王「は、はい」
竜姉「お代だったな………」
570: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 22:03:21 ID:2/dQjPK2
数日後
議会
飛竜王「はぁ………」
竜姉「よろしく頼む」
一同(ドラゴンが流れ着いてしまった)
勇者「ああ………弱肉強食から流れ着いたのか………一応」
竜姉「ここから隠居するよ。あと勇者!!あとで来い」
571: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 22:04:52 ID:2/dQjPK2
凍れる谷に隠居ドラゴンと新星のワイバーンが仲間になった
戦力があがった
ヘルカイトの勢力と知り合った
同盟等組むことができます。
572: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 22:09:18 ID:2/dQjPK2
エロ注意
竜姉の新居
飛竜王「てっきり刃交えるかと」
竜姉「まぁお前が悲しむのはやめた」
飛竜王「うん!!ありがとう。で何故隠居?」
竜姉「すまん………もう歳で………落ち着ける場所でじっとしていたい」
飛竜王「…………」しっぽぷらぷら
竜姉「どうする?お前は若い私はここにいる。好きに飛んでいくがいい」(寂しい)
飛竜王「空は待ってくれる………だから」
ガバァ
573: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 22:12:07 ID:2/dQjPK2
竜姉「抱きついてどうし………!?」
飛竜王「おらよっと」
竜姉「こ、こら触るでない」
びりびり
竜姉「!?」
飛竜王「あーあ破けちゃった」
竜姉「おまえ!!ひんむく気か!?」
飛竜王「うん」
竜姉「や、やめ!?」
574: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 22:16:24 ID:2/dQjPK2
びりびり
竜姉「くっ!!やめろ!!」
飛竜王「おりゃあああああ!!」
竜姉「くっ!!」どてっ
がばっ
竜姉「やぁ!!やめ!!」(力が強い‼)
飛竜王「じゃぁ」
竜姉「んぐっ!!」(口にこいつの舌が!?)
飛竜王「じゃぁ濡れてるし入れるね」ぎんぎん
竜姉「まぁ!!まて!!」
押し倒され……………
朝まで犯される
飛竜王「やっと……やっと。落ち着ける土地に…………孕んでいいね」
575: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 22:36:14 ID:2/dQjPK2
勇者宅
勇者「魔王寝室来い」
魔王「………ごめん………ちょっと今日もしんどいかな?」
勇者「…………行為じゃない」
魔王「?」
寝室へつれていく
ガチャ
576: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 22:39:24 ID:2/dQjPK2
魔王「な、なんで鍵を」
勇者「脱げ」
魔王「行為やらないって」
勇者「やらない。脱げ」
魔王「…………い、いや」
勇者「ふん」
じゃらじゃら
カチンっ!!
魔王「なっ!?鎖!?手かせ!?」
勇者が後ろに
手かせをはめられた
じゃらじゃら
魔王「う………」
ベットに引っ張られくくりつけられる
魔王「や、やめて勇者!!」
577: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 22:49:41 ID:2/dQjPK2
勇者「…………」
ハサミで服を切る
魔王「勇者………お願い………」顔をそらす
切り終わると
勇者「…………」腹をさする
少し膨らんだお腹が
魔王「うう……ひっく………見ないで………勇者ぁ」
勇者「なんで黙っていた………」
魔王「うぐっ………ひっく………捨てられたくない」
勇者「!?」
578: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 22:58:10 ID:2/dQjPK2
魔王「勇者はきっと………また誰かの勇者になる…………でもこんな体じゃ……ついていけない………もう…………一緒にいたいのに………」
魔王「勇者は………才がある………無駄にしてほしく………ない」
勇者「魔王………捧げたって………」
魔王「ひっく………辛いの………縛るのがもっともっと羽を広げれるのに………私なんかに縛られるのが…………もっと活躍できるのに………」
勇者「これと………この子は関係ないだろ‼」
魔王「」びくん!!
勇者「魔王………ん」キス
魔王「ん」
勇者「この子……産むんだろ?」
579: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 23:08:06 ID:2/dQjPK2
魔王「……………産みたい………勇者の子………」
勇者「なら……俺にも一言欲しかった。出来たよって………その…………こう落ち着いてるけど」
勇者「めっちゃ、うれしい!!」
魔王「勇者?」
勇者「ははははおれ………パパか………」
魔王「?」
勇者「おまえが不安がる事はない………」枷を外す
勇者「二人とも幸せにしてやる。魔王捨てない………俺の才でもなんでも子供に継がせりゃいい…………したら俺の変わりになるだろ?」
魔王「……いいのか………本当に本当に……」
勇者「愛してる」
580: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 23:11:27 ID:2/dQjPK2
魔王「うっ……うわあああああん!!」
勇者「あーよしよし」
魔王「怖い!!………出産!!………私なんかに元男だから………出産とか!!………子育てとか………」
勇者「大丈夫。俺がついてる」
魔王「うっうっ………」
勇者「ママになるんだ。ああ楽しみだ……」
魔王「……ひっく」
勇者「魔王……お願いだ………元気な子を頼む」
魔王「う、うん………」だきっ
愛の女神(うんうんひっくひっく………いいあいだぁ……)
581: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/12(木) 23:12:23 ID:2/dQjPK2
安価
妊婦と生活
どんなのがいい?
582: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 04:40:13 ID:NnZw9bkY
甘々なので頼む
お腹の子に良い事をしようとはりきりすぎて怒られる魔王とか見たい
583: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 07:46:30 ID:yDqlwAvI
次の日から
妊婦として生活する
服もゆったりしたもの
魔王「まだそこまで大きくないけど」さすさす
勇者「いや……やっぱ少し膨らんでる」さすさす
魔王「パパに撫でてもらってうれしいね。私もうれしい…………ありがとう魔王のお腹の元に来てくれて」
勇者「ふっ」
584: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 07:47:05 ID:yDqlwAvI
女神(ふははははははははははははははははは)
585: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 07:48:30 ID:yDqlwAvI
勇者「そうそう。お腹にいる子でも声は聞こえてるらしい」
魔王「そうなのか?」
勇者「ああ」
勇者「俺がパパだぞ」さすさす
魔王「うん」
勇者「ははは」
魔王「ふふふ」
586: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 07:51:07 ID:yDqlwAvI
ご飯後
苺
勇者「金稼いで奮発した」
魔王「……危ないことしてない?」
勇者「魔物を狩っただけだよ」
魔王「あんまり無茶しないで」
勇者「いいや………子がいるから稼がないと」
魔王「今のままでも十分」
勇者「そ、そうか………いたなんかいっぱいしたいし………嬉しくて嬉しくて」
587: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 07:54:51 ID:yDqlwAvI
魔王「じゃぁほどほどに。いただきます」
勇者「寒いところでもできるんだなぁ………」
苺を摘まむ
魔王「ぱくっ………甘い。甘いね、美味しいね。えっと名無しちゃん」さすさす
勇者「名無し………」
魔王「名前………決めなくちゃ」
588: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 07:57:06 ID:yDqlwAvI
魔王「決めていいよ?」
勇者「うむぅ」
勇者「勇魔で」
魔王「うん!!いい名前だと思う。よかった勇魔ちゃんお名前ついたよ」さすさす
魔王「いっぱい食べて元気になってね」
勇者「元気な子ならいいな」
589: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 12:07:30 ID:QPbVx3iE
魔王「勇者のような逞しく強い子になってくれればいいな〜〜」
勇者「なんか………めちゃ!!照れる」
魔王「ふふ………女性とはこんなにも満たされるものなんだな…………ああ………生きてる………お腹で………」
勇者「…………」(ちょっとムラっと来てしまった)
591: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 12:17:29 ID:QPbVx3iE
夜
勇者「………魔王…………その………」
お腹がふっくらした魔王が寝巻きを着てる姿に…………下半身が反応する
魔王「……どうしたの?」
勇者「魔王………すまん外で寝る」ぎんぎん
魔王「あっ………だめ。お願い一緒にいて………」
勇者「しかし下半身が」
魔王「………」近寄って服を脱がす
魔王「」
592: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 12:20:36 ID:QPbVx3iE
魔王「……おっおおきい………」
絶句
勇者「まぁ………ごめん」ボロン
魔王「いいよ………はぁはぁ」
勇者「魔王!?」
魔王「ああ………」ぺろ
魔王が先を舐める
魔王「匂い……きゃいだら………」ペロペロ
少し眺めて
魔王「勇者………私が………抜いてやろう………」
593: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 12:23:55 ID:QPbVx3iE
勇者「しかし………」
魔王「性処理も妻である私の役目だ………頑張る」
魔王「んぐっおおきい……じゅぼ………」くわえた
勇者「んっ……」
魔王「勇者……きもちひい?」
勇者「あ、ああ」びくっ
魔王「んぐ………んっ………」
魔王「………ぷはっ………」
594: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 12:31:23 ID:QPbVx3iE
魔王「昔は自分にもついてたし舐めるなんて気持ち悪かったのに」つんつん
魔王「勇者のってだけでこんなにも………いとおしい………これが我を孕ましたチンポ………」
勇者「やめ……お前が言うと………犯したくなる」
魔王「んぐ……んんんん……じゅぼ」よだれで濡らし飲み込むを繰り返す
魔王「んん……勇者のチンチンおいしい……」はぁはぁ
勇者「魔王角が」
魔王「我は………おまえのせいで女の婬魔なってしまった………でもよかった………出してここに」
魔王が口を開け舌を出す
そのあとくわえた
勇者「あっ……根本まで」
595: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 12:34:10 ID:QPbVx3iE
下半身に電撃が走る
勇者「あっ……」
魔王「んごっ!?………んじゅるじゅる」
魔王の口に性欲をぶちまけた
愛の女神(………すごい……えずいて苦しんでも離さない)
魔王「んぐぉ……おえ………じゅる」
愛の女神(すごい量……人間の比じゃない)
魔王「……んんん………ゴクン」
596: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 12:40:36 ID:QPbVx3iE
勇者「魔王……大丈夫か?」
魔王「はぁーい………飲んじゃった………夫の勇者の…………苦いのに………臭いのに………おいしい………勇者ぁ………ほしいもっと」
勇者「我慢できねぇ!!!!!!」
魔王「きゃっ!?」
妊婦を押し倒す
魔王「あっ…………」とろん
勇者「はぁはぁはぁ」にゅ
濡れているしっかり入りそうだ
魔王「…………はっ!?………だめ!!勇者!!お腹に勇魔ちゃんが!!」
勇者「我慢できない………ごめん!!」ぬぷぷ
魔王「ひゃぅ!!………だめなのに………気持ちいい………」
勇者「ああああ!!」ぱんぱん
魔王「だめ!!あなたの子がお腹にいるの!!勇者!!激しく………あああ」
597: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 12:45:49 ID:QPbVx3iE
愛の女神(……妊婦なのに獣のように激しい愛………じゅる………濃いうま)
魔王「やめて!!………勇魔ちゃんがつぶれちゃう‼」涙声
勇者「大丈夫………子宮に守られてる」
魔王「あっ……んんんんくうううう!!」
愛の女神(あっ逝った)
魔王「はぁはぁ………はげし………」
勇者「はぁはぁまだやるぞ………二人目」ぱんぱん
魔王の艶やかな声が響く
魔王「勇者ぁ………あん………」
勇者「気持ちいい?」
魔王「きもてぃ……いきすぎて。何も……」
勇者「もっと愛して孕ましてやるからな‼」
598: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 12:52:32 ID:QPbVx3iE
魔王「ほ、ほん……とう!!あん!!………うれしい………もっともっと………ごめん……勇魔ちゃん子宮のドア………うるさいね。でもねママ………婬乱なの………ごめんこんなママで………」
勇者「はっ!!は!!」
激しくうちつける
魔王「ああ……んん!!」
勇者「出る!!」
魔王「…………!?だめ!!中は!!」
勇者「」びゅびゅ
魔王「んんんんんんんん!!勇魔ちゃんに……かかっちゃう……溺れちゃう…………」ぴくぴく
勇者「…………」ぬぽん
魔王「ごめん勇魔ちゃん………ママ………パパの事大好き………兄弟すぐにつくってあげる………許して………」とろー
勇者「はぁはぁ」
愛の女神(………はぁはぁ……せつない………私もやりたい………)
599: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 13:36:46 ID:NnZw9bkY
乙、羨ましい愛だ
でも覗きで欲情してるって愛の女神としてはどうなんだろう…
600: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 21:14:49 ID:r3h4Qctc
女神にはこれをやろう
つオーク
601: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 22:23:44 ID:eXWjrkOY
次の日
ちゅんちゅん
魔王「………」
勇者「すぅーすぅー」
魔王「う、ううう////」
乱れすぎた
602: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 22:26:39 ID:eXWjrkOY
それから
魔王「………ふふふん」編み物
勇者「器用だなぁ」
魔王「ふふふん〜〜〜………!!?!!!」
勇者「ん?」
魔王「ん!?」ちらちら
勇者「どうした?」
魔王「蹴った………今お腹蹴った!!蹴った!!」
魔王「すごい!!わかる!!生きてる‼」
勇者「そうかそうか!!」
魔王「ああ……勇魔ちゃん早く会いたいな」
勇者「ああ」
603: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 22:27:46 ID:eXWjrkOY
イベント
安価
604: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 22:29:31 ID:eXWjrkOY
あと
オーク「俺にも選ぶ権利はある」
愛の女神「そんなぁ………」
触手「いかにも」
605: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 22:32:36 ID:eXWjrkOY
お肉
魔王「もぐもぐ」お腹をさする
魔王「ちょっと塩っからい?かな勇魔ちゃん」
魔王「こっちはちょうどいい味だね」
魔王「おいしい?」さすさす
魔王「………ぱぱ……お仕事だよさみしいね」
こつん
魔王「………勇魔ちゃんもさみしいね〜」
606: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 22:35:40 ID:eXWjrkOY
魔王「ママね〜パパって最初変だなぁーって思ってたんだよ〜怖いなぁーって」
魔王「女になっておかされて………でも一途で努力家で」
魔王「いっぱい見てきて好きになちゃった」
魔王「だからパパさみしいけど頑張って仕事してくれるから………我慢出来るね」
魔王「ふふふん………編み物しなくっちゃ」
607: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 22:38:16 ID:eXWjrkOY
あるところ
「勇者さま。魔物は討ち果たされました」
勇者「うむ。では……首をもって下がれ」
「はっ………」(いつも武功を部下にくれる………)
ロケットペンダントを見る
勇者(………早く帰らないとな)
608: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 22:40:19 ID:eXWjrkOY
冬が過ぎ
春が来る
出産は夏の予定
魔王「春が来た」
勇者「寒し………」
魔王「北国だからな仕方がない」
勇者「体を冷やすなよ」
魔王「わかっている……我だけの体じゃないからな」
勇者「ああ………」
609: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 22:43:46 ID:eXWjrkOY
魔王「それはおまえもだぞ‼」
勇者「へ!?」
魔王「お前は張り切りすぎだ‼あれからずっと!!…………その腕は我と子を抱くための腕だ………怪我だけはしないでくれ」
勇者「ああ!!」だきっ
魔王「お前はやり過ぎる…………」
勇者「わかった……いやわかってるけど落ち着かね………」
魔王「うむ………我もだ………この体が………男ときより好きだ………」
610: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 22:47:56 ID:eXWjrkOY
次の日
勇者「魔王行ってくる」
魔王「いってらっしゃいパパ」
勇者「ああ………」キス
魔王「んんん」
魔王「…………早く帰ってきてね」
勇者「もちろん!!」
611: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 22:48:33 ID:eXWjrkOY
めっちゃ幸せそう…………
ああ
愛の女神(うらやましいなぁ………)
613: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/13(金) 22:59:14 ID:NnZw9bkY
甘いねぇ
初期の頃の魔王にこの姿見せたらどんな反応するんだろ?
614: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 07:55:33 ID:jgZE6ofE
過去
魔王の部屋
豪奢なベット
そのなかで大きな3面鏡がある
魔王「…………」
615: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 12:10:38 ID:kueTVs0w
短髪美少年がそこに写る
豪奢な3面鏡だが少年はこれをあまり必要としない。戦闘で身なりを大事にする理由がわからない
男で化粧などもっての他である
魔王(♂)「………」
魔王(♂)「ん!?」
鏡に写る自分が髪を解かしている
綺麗な長い髪の美少女はどこか………大人びている
魔王(♂)「な、なに!?誰だお前は」
魔王(♀)「……!?」
616: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 12:15:43 ID:kueTVs0w
魔王(♀)「私!?」
魔王(♂)「何が私だ!!!………鏡か!?何でこんな事が!?」
魔王(♀)「ああ………そんなことあったなぁ…………鏡はあのあと産廃処分したからねぇー」にっこり
魔王(♂)「この3面鏡呪いの品か?……お前はだから誰なんだ?」
魔王(♀)「魔王ネファリウス。女性のあなた」
魔王(♂)「女の我?」
沈黙
617: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 12:24:24 ID:kueTVs0w
魔王(♀)「男だった私ってこんなのなんだ………ねぇ………もしあなたが妊娠するって言ったら信じる?」
魔王(♂)「ばかな………絶対ない。我は男である」
魔王(♀)「本当……で勇者で勇者って言う人に会う」(時系列確認………就任最初か………)
魔王(♂)「勇者だと!?………我を狙うやつが………」(暗殺か)
魔王(♀)「そう………狙ってる」(あなたを愛するために)
魔王(♂)「………ふん、気持ち悪い。女の我なぞ………」
618: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 12:27:39 ID:kueTVs0w
魔王(♀)「ふふふ」
魔王(♂)「なに笑っている!!」
魔王(♀)「そうそう………そうだったそうだった…………お腹の子、勇者の子」
魔王(♂)「なっ!?………敵の子だと‼………虫酸が走るおろせ」
魔王(♀)「気持ち悪がっても………勇者には敵わない」
側近「魔王さま軍会議です」
魔王(♂)「ああ……そうだった。すまない」
619: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 12:30:26 ID:kueTVs0w
魔王(♂)「………」ちら
側近「鏡に何か?」
魔王(♂)「いいや気のせいだ………」(夢だったか気味の悪い………気持ち悪い)
魔王(♂)「側近これを廃棄処分せよ」
側近「はい」
620: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 12:33:11 ID:kueTVs0w
現在
がちゃ
勇者「誰かいるのか?」
魔王「勇者」
勇者「ん?」
魔王「昔の自分ってくそ生意気だよね」
勇者「あ……ああ………そうだったが………」
魔王「…………ごめん」
勇者「何があった?今さら………もう不安がるなって愛してる」
魔王「………うん」
621: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 12:34:56 ID:kueTVs0w
魔王「昔の自分だったら気味わるがってたんだろうなぁー」
勇者「そうかもな」
魔王「でも………勇者の子。孕めてよかった」
勇者「よかったな」
魔王「うん!!」
622: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 12:42:24 ID:kueTVs0w
甘い日々
魔王「………」
勇者「どうした魔王」
魔王「この子大きくなったらどうするんだろ?」
勇者「なにがだよ」
魔王「元魔王と元勇者だぞ…………苦労するぞー」
勇者「ささえてやればいい」
魔王「そうだなぁ………」
623: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 12:45:47 ID:kueTVs0w
夜
勇者「じゃ今日もいただきます」
魔王「…………どうぞ……めしあがれ」
勇者「母乳うめぇー」
魔王「いつもいつも吸われてたら赤ちゃんの分なくなっちゃう………」
勇者「大丈夫。いっぱいでるみたいだし」
魔王「………おまえも赤ちゃんみたいだぞそんなに吸って………」
勇者「うまぁい」
魔王「………ふふ………ずっと孕んでるのもいいかもな」
勇者「二人目頑張らせるから大丈夫」
魔王「うん!!パパ」
624: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 12:54:22 ID:kueTVs0w
小高い丘
勇者「妊婦がこんなとこまで………無理すんなよ」
魔王「大丈夫。運動も必要だ………ちょっと休憩」
勇者「あと少しだな………おらよっと!!」デーモン化
魔王を姫様だっこする
魔王「お、重くないか!?」
勇者「お前が言った。俺の腕はお前を抱き締める腕だ。この重さを背負ってくんだ。軽い軽い」
魔王「…………ばーか////重いって言ってるじゃん」
625: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 12:56:29 ID:kueTVs0w
死にそう
糖尿で死にそう
628: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 19:00:43 ID:K2nWoGWE
糖尿病不可避(もっとお願いします)
629: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 21:11:27 ID:7T/N8VWs
高い丘の頂上
春風が舞い
都市が眺められる
…………北の大地にも春の訪れが
幾重の色の花びら大地を彩る
魔王「………ここはすごいな。どんな寒く辛い場所でもこれだけの花が咲く」
勇者「そうだな。冬は終わった………」
魔王「ふふ……勇魔……綺麗だろ………お前の故郷となる場所だ」
勇者「…………あまり長いはできない」
魔王「そうだな。ありがとうワガママに付き合ってくれて」
勇者「いいさ………なんだろ懐かしいぞここ」
魔王「?」
630: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 21:14:46 ID:7T/N8VWs
魔王「絵でも見たのでは?」
勇者「かもな」
魔王が丘に立つ
勇者「危ない」
魔王「お前が助けてくれる」
勇者「………万能じゃないぞ」
魔王「ふふ………色々………うん………」
魔王が振り向く………口を開く………閉じる
なにかを言いたいみたいだが言葉が多いらしい
わかる………俺も語る言葉は多い
631: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 21:15:21 ID:7T/N8VWs
クライマックス
632: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 21:18:04 ID:7T/N8VWs
魔王「………なんだろ………言葉が見つからない」
勇者「…………」
魔王が俺をずっと見つめる
綺麗な髪が丘の花の匂いが交じる風になびく
勇者「あっ………」
俺はこの場所を知っている
深い所に
そうここは………
633: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 21:18:38 ID:7T/N8VWs
あなた
634: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 21:20:20 ID:7T/N8VWs
魔王が微笑み
言葉は風に乗せて届いた
奥深く
たった3文字
だが
自分だけに対してその言葉は多くの意味を成していた
635: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 21:21:23 ID:7T/N8VWs
魔王は微笑む
優しく
包み込むように
花ビラに彩られながら
勇者「…………至った…………そうだったのか………」
636: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 21:25:27 ID:7T/N8VWs
色んな
自分の辿ってきた記憶が巡る
水晶球に写る者に心を奪われた
それだけを追いかけてがむしゃらに強くなった
強くなった自分で
追い求めたものを護った
一筋頬に冷たいが熱くもある感触が落ちる
637: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 21:26:40 ID:7T/N8VWs
ずっと求めていた
ずっと忘れられなかった
ずっと知りたかった
笑みの意味を
場所を
心が奪われた瞬間を
638: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 21:30:02 ID:7T/N8VWs
勇者「はは………知った………意味をこの瞬間」
膝をつく
神々しくてしかたがない
至った
自分は追い求めた者に今………出逢えた
勇者「うぐっ………ううううう!」
溢れるばかりの激情
長く永く追い求めた答え
犠牲を払いそれでも届くかわからなかった場所
639: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 21:31:01 ID:7T/N8VWs
勇者の自分が生まれた場所に今至る
640: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 21:36:22 ID:7T/N8VWs
魔王「勇者!?ど、どうしたんだ!?」(いきなり泣き出したぞ‼)
勇者「うっひっく………俺はやっとやっと辿り着いた………ありがとう……ありがとう………」
魔王「勇者………」膝をつく勇者に抱きつく
勇者「うわあああああああ!!」
魔王「……………」(何かしらん………でも暖かいこの涙は)
勇者「俺は………やったぞ‼…………至ったぞ!!………やっとやっと………深く届いた!!!」
魔王「うん……そうだな」
勇者「うわああああああああああああ!!!」
641: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 21:40:00 ID:7T/N8VWs
勇者「魔王の…………笑顔の意味を…………ああ………」
勇者「なんて大きい………神々しい………俺の………俺だけの………」
魔王「…………お疲れさま」
勇者「くぅ……ひっく………魔王………おまえ………俺は絶対………絶対お前を………幸せに………するから」
魔王「うん………して」
勇者「魔王…………ありがとう」
そのまま永く勇者は泣いていた
643: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/14(土) 21:49:19 ID:n0/Y0ZnI
砂糖ご飯が急にしょっぱくなった
このまとめ方はズルいだろ……
649: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 11:45:22 ID:dIRWhLKw
教会
第司祭勇者
勇者「えー…………何で俺?」
愛の女神(祈ってください)
「勇者さま!!お願いします!!」
勇者「俺は聖職者では」
愛の女神(聖職者ですよぉー)
勇者「わかった」
教会の真ん中で膝をつき祈る
教会に椅子机はない
何故なら方膝をつく行為
これが教会の祈る姿。剣を目の前に置き祈る
愛の女神「……………」ふわっ
「!?!?」
愛の女神「祈りの先を大切に」消える
650: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 11:48:57 ID:dIRWhLKw
兵、騎士が絶句する
勇者「あーあ……出てくんなよ………」
兵「見た?」
騎士「見た…………」
騎士団長「おられるのか!?」
勇者「………見たものは今の言葉を信じ!!守れる強さ護れる強さを手にいれよ‼」
「「「はっ!!!」」」
651: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 11:52:44 ID:dIRWhLKw
「大司祭さまの祈りが通じた!?」
「帰って嫁に!!」
大騒ぎ
勇者「………やりやがった……」
後日
神の神託があった日として記念日に制定
騎士と姫の宗教者が莫大に増える結果となった
652: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 12:11:44 ID:dIRWhLKw
家
多忙
勇者「はぁはぁ」
魔王「おつかれ。あなた」
勇者「くそ女神謀ったな………大司祭になってしまったから忙しいぞ‼」
魔王「部下に任せれば………」
勇者「部下に無理言って仕事投げた」
魔王「あら………」
勇者「宗教発足。資金は国の納税………メダル販売………原典は何でか俺の軌跡だぞ…………皆それ読んで勇者さまーだぞ………くっそ恥ずかしい」
魔王「うんうん!!やっと皆が認めてくれてる!!」
勇者「はぁ………」
653: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 12:13:41 ID:dIRWhLKw
勇者「…………まぁ魔王」
魔王「ん?」
勇者「この宗教………変でさ神を愛せ以上にさ……伴侶を愛せらしい」
魔王「うん!?」
勇者「そう………神は2番目一番はお前」
魔王「うれしい………い!?」
勇者「気付いたか」
654: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 12:14:25 ID:dIRWhLKw
魔王「あわわ!?」
勇者「大司祭の嫁だぞ」
魔王「あわわわわ!?」
勇者「…………象徴だぞ」
655: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 12:52:25 ID:dIRWhLKw
勇者「冗談」
魔王「?」
勇者「この宗教は姫に愛と言う忠義だから大司祭とかより嫁を大事にするやつがいい宗教者なんだよなぁー」
魔王「ほっ………もてはやされるのかと」
656: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 12:53:41 ID:dIRWhLKw
勇者「まぁ………俺だけもてはやされるのかと」
魔王「うん!!私ももてはやしたい!!あなたの良さは一番知ってる」
勇者「////」
657: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 13:57:15 ID:GvwJk5GE
勇者「お、おう」
魔王「勇魔ちゃんパパ頑張ってるんだって」さすさす
魔王「パパすごいね」
勇者「////」
幸せすぎる。綺麗な嫁がいて………すべてが上手く
行きすぎている
そう
行きすぎている
658: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 14:03:31 ID:GvwJk5GE
勇者「………」(なんか不安になるな………意味を知り。重さを知ったし)
勇者「うーむ。魔王は俺に変わってほしい?」
魔王「変わってもありのままのあなたであればついていくわ。あなたの色に染まっていくのは私の方だしね」
勇者「…………ぐすん」(ええ嫁もろたわぁ……)
659: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 14:11:22 ID:GvwJk5GE
変わった料理
魔王「ふふふ〜〜〜ん♪」
重たそうなお腹と2つの山を持ちながら何かをしている
魔王「ブリザード」
何かを凍らせる
魔王「ぬくぬくファイア」
暖める
勇者「????」
パン生地?
クッキー?
魔王「オーブンの温度はいいね。上を高めに魔法で調整して」
勇者(マジで料理うまくなったよなぁー………ええ嫁もろたわぁ………)
660: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 14:13:19 ID:GvwJk5GE
クッキーとパンをくっつける
数十分焼く
魔王「………よし!!………初めてだけど大丈夫」
勇者「なになに………なに!?メロン??」
魔王「メロンパンと言う物らしい。古文書に載ってあった」
勇者「…………ほう」
661: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 14:15:07 ID:GvwJk5GE
魔王「食べてみてくれ」
勇者「うむ」
あつあつ
さくさく
ふわっ
勇者「んぐっ!?!?」
勇者「んぐ!?!?」
魔王「うまいのか!?そんなに!!………どれ」
さくさく
ふわっ
魔王「!?!?」
662: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 14:16:50 ID:GvwJk5GE
魔王「手間がかかったが……なるほど………」
勇者「甘い……でもふわっさく………なんだこの………料理」
魔王「茶を用意しておやつにしよう」
勇者「おやつだよなぁ………昼に食えそう」
663: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 14:18:24 ID:GvwJk5GE
おやつ
魔王「あーん」
勇者「はい、あーん」
魔王「うん……美味しいな。美味しいね勇魔ちゃん………あっ蹴った………」
勇者「美味しいなぁこれ」
魔王「うんうんうん」
664: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 14:23:16 ID:GvwJk5GE
勇者「料理うまくなったよなぁー」
魔王「お前の好きなものは作れるようになったなぁ〜昔はそんな事するなんて思いもしなかった」
勇者「男だったしな」
魔王「そう………でも女性の方が幸せになりやすいのではないか?…………我は思うぞ………お腹に子がいる………これを知れるのは女だけ」
魔王「ふふ………愛が育っている」
勇者「そうだな」
魔王「女になって良かった」さすさす
665: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 17:36:04 ID:GvwJk5GE
魔王「幸せである」
勇者「俺も俺も」
666: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 19:36:49 ID:GvwJk5GE
竜姉「ふむ………順調だな」
魔王「ええ」
竜姉「で、体の方もいい」
魔王「はい」
竜姉「そのまま維持するように」
魔王「わかりました」
竜姉「これが滋養強壮の薬だ。食欲がない日はこれを飲むといい」
魔王「わかりました先生」
竜姉「………知識は無駄にあるからな」
667: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 19:40:22 ID:GvwJk5GE
竜姉「………人間魔族は変わった方法で孕む」
竜姉「我らは卵………故に個々はそこまでデメリットがない」
竜姉「護る相手がいないと無理であろう」
魔王「でも………暖かみはあります」
竜姉「ふむ………母性というやつかな」
魔王「はい」
竜姉「………うむ祝福あれ」
668: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 19:47:38 ID:GvwJk5GE
夜
裸の魔王
魔王「………勇者見て」
勇者「どうした!!からだが冷えるぞ‼」
魔王「暖めて」
そう一言
ベットに横になる
お腹の子をさする
魔王「………このからだどう思う?」
勇者「綺麗だ……肌も」
魔王「綺麗?」
勇者「ああ………美しい」
魔王「もっと抱き締めて」
ぎゅっ
勇者「どう」
魔王「ありがとう」
669: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 19:49:38 ID:GvwJk5GE
魔王「ずっとこうしていようね」
勇者「お前が求めるまで」
魔王「じゃぁ生涯求めます」
抱き合って寝た
670: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 19:52:12 ID:GvwJk5GE
数週間
春の終わりごろ
丘に呼び出される
愛の女神に
勇者「なにようだ?」
愛の女神「…………気を強くもって」
勇者「ん?」
愛の女神「そして………立ち止まらず勇気を……一歩動き出す勇気を………」
勇者「いったい何を」
ぶわぁああああ!!
671: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/15(日) 19:55:21 ID:GvwJk5GE
ワイバーンが丘下から飛んでくる
飛竜王「勇者!!」
勇者「なんだ!?」
愛の女神「………」目を瞑る
飛竜王「魔王が倒れた!!」
勇者「!?」愛の女神に振り向く
愛の女神「…………」
勇者「くっ!!」
飛竜王「背に乗って!!竜姉が診てる!!」
丘を後にした
673: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 12:29:45 ID:uns0qQ2s
竜姉の診療所
勇者「魔王!?」
竜姉「勇者………」
魔王「…………あああ……勇者……」
魔王が静かに眠っている
顔が歪んでいる
竜姉「………勇者出産が近い………飛竜王容態を」
飛竜王「わかった」
竜姉「勇者………話がある」
674: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 12:31:50 ID:uns0qQ2s
部屋の外
竜姉「出産が早すぎる。夏後半だ」
勇者「出産するのか!?」
竜姉「ああ………しかし何故か胸騒ぎがするんだ」
勇者「?」
竜姉「魔王は吐血した」
勇者「!?」
竜姉「妊娠してる筈でもそんな事はない」
勇者「…………いったい」
675: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 12:33:41 ID:uns0qQ2s
魔王「ああああああああ」
部屋の中から声が
飛竜王の呼ぶ声も
竜姉「勇者!!ついてやれ!!」
勇者「!?」びくっ
体が硬直する
が
魔王「勇者ぁあああああ!!」
嫁の声に我に戻った
676: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 12:36:07 ID:uns0qQ2s
部屋に入る
魔王の手を掴む
勇者「頑張れ魔王!!」
魔王「はぁはぁ勇者そこにいるの?」
勇者「ああ!!頑張れ‼」
魔王「………うん……んんんんん!!」
掴んだ手が握り潰さんとするぐらい強く握られる
痛みに叫ぶ魔王
竜姉が門に立つ
竜姉「踏ん張れ!!」
677: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 12:37:25 ID:uns0qQ2s
じゅりゅ
魔王「あああああああああ!!!」
竜姉「これは!?」
愛の女神(………………)
竜姉が手で何かを掴み引っ張る
何故そうするか
俺は
驚愕する
678: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 12:38:14 ID:uns0qQ2s
生まれてきた子は
すでに
絶命していた
679: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 12:40:06 ID:uns0qQ2s
魔王「はぁはぁ……」
勇者「!?」
飛竜王「!?」
竜姉「くっ………!!」
勇者「………」膝をつく
死んでいる
赤子の声もない
魔王「………はぁはぁ勇者………」疲れて目が開かない
680: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 12:42:16 ID:uns0qQ2s
萎びた赤子
幾重にも黒い穴が空いている
普通ではない
異様な赤子
一同がショックで言葉を失う
魔王「勇者あぁ……」
勇者「魔王………お疲れ。よく頑張ったね」左手を握る皮を突き破り血が滲む
681: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 12:45:35 ID:uns0qQ2s
魔王「頑張ったよ………赤ちゃん」
勇者「ああ……ああ………」
気丈に振る舞う
勇者「これからは俺達の仕事だ………ゆっくり寝て休め」
魔王「わか…………った…………愛してる勇者…………勇魔…………」
勇者「……く」下唇を噛み締める。痛いほどに
心が抉れそうになる
求め得た答えを俺は失った
682: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 12:46:28 ID:uns0qQ2s
ハートフルボッコ
勇魔ぁ…………
684: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 12:55:07 ID:uns0qQ2s
愛の女神「勇者………その子を貰います」
勇者「……あ、ああ………」
魔王を寝かしつけ
赤子を布でくるみ抱いていた
勇者「……………」
愛の女神「………勇者………明日丘で待っています」
勇者「………………」
愛の女神「…」赤子を強く抱き締める
愛の女神(勇気がある子だった)
685: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 17:48:02 ID:FeaPb2eM
何これ…何が起こったんだ…
688: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 19:46:04 ID:pUOKYxxY
どこか
聖域
愛の女神「お姉さま」
女神「あら?どうしたの?」
愛の女神「返してください」
女神「何をかしら?」
愛の女神「殺した幼子の魂を」
女神「ふーん知らない」
愛の女神「あの………呪いは人間の業……人間の淀み………姉……あなたは………」
689: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 19:50:01 ID:pUOKYxxY
女神「勘のいい妹は嫌いだよ」
愛の女神「………返せ」
女神「ふふ………いいわよ受け取りなさい」
女神の手に黒く淀み膨らんだ魂の塊。小さな魂を包み潰している
愛の女神「うぐっ!?」
女神「さぁ触りなさい?ふふふ………業があつまちゃって」
愛の女神「…………」ガシッ。ジュウウウウウ
愛の女神「ありがとうお姉さま………さようなら」
女神「ええ……ふふふ勇者に伝えて罰よ」
690: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 20:12:33 ID:pUOKYxxY
家
魔王「んんんん……………ふぁ」
勇者「………」
魔王「おはよう勇者」
勇者「………おはよう」
魔王「……勇者?」
勇者「なんだどうした?」
魔王「泣いたのか?」
勇者「ははは………………はは………」下唇を噛む
俺は言わないといけない………流産したことを
それがどれだけ………残酷か………
691: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 20:14:23 ID:pUOKYxxY
今まで
どれだけ
待ち望んだ魔王に
現実を言うのが
残酷過ぎる
勇者「…………」
俺の口から………言うことが出来ない
魔王「勇魔は?………どこ?」
勇者「んぐっ………」
692: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 20:16:34 ID:pUOKYxxY
魔王「勇者………勇魔は?勇魔ちゃんは!?」
勇者「……………気を強くもってくれ」
魔王「はぁはぁ………そんな事って………そんな………」
勇者「……………予定が早かったんだ………流産したよ」
魔王「!?」
魔王がベットに顔を沈める
嗚咽が魔王の嘆きが
俺の体をズタズタにする
693: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 20:19:00 ID:pUOKYxxY
魔王を抱く事さえ出来ず
俺は部屋を出た
壁を叩く
勇者「………………」
その場にいたたまれなくなって逃げた
勇者「魔王、すまねぇ………なにも出来ず」
こんな終わりは
残酷だ
694: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 20:19:52 ID:pUOKYxxY
ハートフルボッコ
ちょい休憩
…………
695: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 23:06:52 ID:pUOKYxxY
丘
勇者「……………」
次の日逃げるように丘へ
愛の女神「来ましたね」
勇者「ああ」
愛の女神「これを」
ぼうぅ
勇者「人の恐ろしい澱みが纏まっている……いやこれは!?」
愛の女神(気付くんですね)
勇者「…………それを何処で」
愛の女神「あなたの元加護主」
勇者「なるほど裏切り者に罰を…………すまん………それを………渡してはくれないだろうか?」
696: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 23:11:32 ID:pUOKYxxY
愛の女神「ダメです。穢れが………あなたを殺します」
勇者「…………」
愛の女神「…………どうぞ」
汚れた手で魂を手渡す
勇者「………勇魔………お前」
愛の女神「この子は勇気がありました………母を殺さないために女神の呪いを全て身封じ込めました」
愛の女神「女神から愛する母を護る勇気………勇者の子らしい勇敢な子です」
勇者「ありがとうな………俺は一度に2つの失うとこだった」
ぐっ
胸に押し当て魂を体にいれる
697: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 23:14:26 ID:pUOKYxxY
勇者「うぐっ!?げほっ!?」吐血
腕が爛れ
血が服に滲む
勇者「こんなに痛いのによく頑張った………」
愛の女神「ダメです吐き出して!?死にます!!」
勇者「子供の痛みを受け入れられず何が父だ!!俺はここにいる!!…………勇魔お前を一人にしない!!」
愛の女神「!?」
勇者「はぁ………はぁ………馴染んだ」
愛の女神(愛が勝った………)
698: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 23:17:17 ID:pUOKYxxY
胸から
白い小さな魂が産まれる
勇者「………」
愛の女神「穢れを吸いとったのですね」
爛れも全て
治りだす
勇者「俺は人間性を全て捧げなかった。故にハーフとしてこいつが産まれた」
愛の女神「そうです。人間の女神だから………こんな惨いことを」
勇者「ああ………許せない」
699: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 23:21:46 ID:pUOKYxxY
勇者「勇魔………お父さんに力を」
ぶうううううん!!
魂が震え
勇者の吸収した歪みと混じり黒い穴が生まれた
勇者「…………」木箱からツヴァイハンダーを取りだし突き入れ引き抜いた
剣が禍々しいオーラを纏う
勇者「勇魔…………お前も許せないんだな」
愛の女神「…………歩き出すのですね」
勇者「ああ」
神殺しを行うために
700: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 23:27:24 ID:pUOKYxxY
家
勇者「………ただいま」
魔王「おかえりだ!!何か食べるか?」
勇者「!?」
魔王「………そう驚くな」
勇者「いや……だって………」
魔王「ふふ………悲しくないことはないずっと泣いていた………だが私よりきっと勇者………お前の方が辛いと思ったからな…………ありがとう勇者………ありがとう。あなた」
勇者「うぐっ………すまん………すまん………」
魔王「お前のせいじゃない。我がまだしっかりした母じゃなかったからな」
ぎゅっ!!
魔王「い、いたいぞ勇者………ああいたいぞ………ああお腹にもう………居ないのだな………」
勇者「…………魔王、これを」魂を出す
701: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 23:29:58 ID:pUOKYxxY
魔王「!?」
魔王にはわかったのだろう
両手に取る
魔王「ああ………小さいけど暖かい………勇魔ちゃん………」
勇者「…………」
魔王「ごめんね。お母さんが未熟で………産んであげられなくて」
勇者「………ずるっ……くそ………」
愛の女神(………ひっく………なんて………)
魔王と勇者
枯れた涙がまだこぼれ出す
702: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 23:34:10 ID:pUOKYxxY
魔王「いっぱい……お話ししたかったよ………いっぱいお洋服つくってあげてたんだよ」
魂が揺れる
魔王「いっぱいいっぱいいろんな事したっかたね…………でも勇魔ちゃん…………」
魔王「ありがとう」
魔王「私の元に来てくれて」
魔王「幸せだったよ」
魔王「だから…………いつかまた………会おうね」
愛の女神(………うううううううう)
勇者「うううひっく………」
魂が………俺の中に入る
感じたの悲しみ……しかしそれ以上に怒り
母親を泣かしたことを許せないらしい
703: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 23:38:34 ID:pUOKYxxY
魔王「成仏させないの?」
勇者「くそったれの女神の元にいかせない」
愛の女神「ええ………その通りです」
魔王「そうなんだ………うん!!」
魔王「勇魔ちゃんをこんなことしたやつを仕留めよう‼」
勇者「わかるのか‼」
魔王「………勇魔ちゃんが教えてくれた。いい子だね…………勇者と同じ護る事のできる子」
勇者「………ああ、ああ」
魔王「大丈夫。私は元魔王。この程度で挫けはしない。みてて母さんは強いんだから」
勇者「ああ……俺よりもずっと」
704: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 23:41:55 ID:pUOKYxxY
勇者「強い!!」
魔王「まぁお腹すいた何か食べよう」
勇者「ああ!!食おう食おう」
愛の女神(強い………これが母になったものの強さ………深い慈愛………)
魔王
愛の女神(彼女はきっと………化ける)
705: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/16(月) 23:43:22 ID:pUOKYxxY
次回
人間界へ
復讐の旅へ
706: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 00:04:35 ID:GheWesyQ
勇魔ぁぁぁ・・・・ええ子やないか!
女神に惨たらしい死のご加護を!
707: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 12:26:21 ID:8B5zucFk
帝国
「くそ!!てめぇ!!賞金稼ぎか!!」
勇者「まぁね」
「………くそ」
道の先から魔王が現れる
「炎雹の踊り子!?」
勇者「………」
魔王「捕まってほしいけどいいかしら?死ぬより安いわ」
「…………わかった」
勇者「さすが魔王」
魔王「あなたも手加減しない」
勇者「はーい」
708: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 12:30:52 ID:8B5zucFk
魔王冒険者level最大値
勇者冒険者level最大値
あれから俺らは帝国に入った
黒騎士団長と和解
他の騎士団に攻められたが
全て殺した魔王は有名になる
冒険者としての登録してあったのが試験をあっさり受かり最大級の冒険者となる
冒険者ギルドの長を勤められる権限を持つようになった
709: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 12:34:03 ID:8B5zucFk
帝国の勇者宅
愛の女神「おつかれ〜宗教どんな感じ?」
勇者「まぁ……まだまだ」
魔王「ええ………あんまり人間の神様崇拝しないのねみんな」
愛の女神「姉が怠惰だから………ひとりひとり気にしないし………奇跡は起きない」
勇者「では………ギルドを発足しよう」
710: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 12:36:36 ID:8B5zucFk
女神を倒すのは簡単ではない
先ずは信仰を潰さないといけない
少なからず帝国では信仰されている
だが
愛の女神「愛に勝る信仰はない」
勇者「うまくいくかな?」
魔王「うまくやる。それだけ」
711: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 12:47:58 ID:8B5zucFk
魔王「大きな影響を与えなくていい………女神に疑問が持てれそれでいい………よね?」
愛の女神「ええ!!そうです。私は…………過去に………自分で終わらせてしまった。だけど今度こそ…………しっかり信念をもちます」
勇者「ギルド長は俺。運営は任せた愛の女神さん…………高い金だしたんだ。錬金術師にな」
愛の女神は受肉している
愛の女神「勇者!!私のからだ使ってもいいんですよ?」胸をたくしあげる
勇者「あっそ」魔王「だーめ」
愛の女神「ガード固い…………」
712: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 12:51:08 ID:8B5zucFk
愛の女神「まぁ不倫は双方納得してないと認めませんし………しょうがないですね」
愛の女神「では………姫と騎士のギルドを発足しましょう」
後日
教会に構える事となった
愛の女神相談所
冒険者ギルドらしくないが必要なものを揃え始める
城の完成だ
713: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 12:56:54 ID:8B5zucFk
仕事の張り付ける盤
それと
本
恋愛の物語
勇者の物語(子供は死んだことも記載)
いろんな愛に纏わる本を取り扱っている
写本………凍れる谷では聖典として何冊も作られたのを販売する
魔王「こんなんで信仰を増やせるのだろうか?」
愛の女神「大丈夫ですよ………お試しを色んな所に置いてきましたし」
勇者「ふむ………恥ずかしいこの上ない////」
魔王「愛読書だから大丈夫」
勇者「/////」愛の女神(あああご飯が美味)
714: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 20:29:04 ID:Jjy2Fo6A
魔王「では……始めよう」
勇者「ああ………聞いたか………皆」
教会に
俺たち以外の冒険者………それも
凍れる谷の仲間たち
が現れる
冒険者である
流れ者がつく凍れる谷
冒険者でなければ辿れない
勇者「では………愛の女神の元に」
一同が頷いた
715: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 20:31:33 ID:Jjy2Fo6A
酒場
「最近さぁ変なギルドできだったんだって」
「あん?なにそれ」
「恋愛の神様が奉ってるんだって教会に設けてさ」
「ほう?」
「でもギルド長レベルが二人。受け付けかわいいし」
「ちょっと行ってみよう」
「ああ」(これでいいな)
「楽しみだ」(うまくいけばいいな)
716: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 20:38:43 ID:Jjy2Fo6A
メダル販売
愛しいひとに姫のメダルを
忠義を示すための
教会は賑わう
何故か?
皆、凍れる谷の仲間だから
故に活気がある
そこの空間は愛しさが満ちている
異質なギルドは頭角を表す
教会の周りの土地は更地に新しく宿舎を建てた。
人が集まりだす
717: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 20:43:15 ID:Jjy2Fo6A
教会ギルド
愛の女神「私にメダルを?」
「はい!!」
「お願いします‼」
愛の女神「…………受け取れないわ。私は個人を愛するのはやめたの。それに私を愛せとは言わないけど貴方の護りたい相手を見つけて」
「それができるまで預かってください」
「はい!!」
「我々は………女神様に忠誠を誓います。愛しい人が出来るまで」
愛の女神「では………預かりましょう」
718: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 20:44:33 ID:Jjy2Fo6A
それから
愛の女神は婚姻も司る神になる
教会に誓いを立てる者が増える
兵士が………下級騎士が
思い人を連れて
719: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 20:53:13 ID:Jjy2Fo6A
いつかのギルド
愛の女神「なんでしょうか?」
下級兵士「私は下級兵士です………そんな私がこんな騎士のメダルを………もって………告白しても」
愛の女神「…………魔王」
魔王「………ええ」
魔王「顔を上げよ兵士よ!!」
下級兵士「は、はい」
魔王「下級兵士がなんだ?お前の想いの剣は階級に縛られるほど柔らかき物か?…………誓いを立てるのはな………護りたいからだ。騎士のメダルは騎士以外の者なぞそんなもの関係ない………護りたい者の為に騎士のように………護れせて欲しいと忠誠を誓うものだ」
下級兵士「…………」
魔王「護りたい相手がいるなら………メダルを取れ。それは騎士のように覚悟を示すものだ」
下級兵士「…………はい」
720: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 21:01:22 ID:Jjy2Fo6A
地下
黒騎士団長「勇者お前は何をしようとしている?変な宗教に染めて」
勇者「染めてか………おれは狂人だ。最初っから染まっている」
黒騎士団長「…………いいお手並みだ。お前の部下か?」
勇者「ああ………快くついてきてくれた………今までの恩と忠誠があるんだとさ。ああ、そうさ…………おれは絶対………見捨てない答えを得たからな」
黒騎士団長「お前は始めギルドの活気をわざと部下で作った。それに集まり、宿屋、酒場、商店が出来る。なぜか?」
勇者「人の流れがあれば………動く」
721: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 21:13:48 ID:UmVaH84U
黒騎士団長「噂があるな。魔王を寝取った男の婚姻方法だったな」
勇者「そうさ………魔王を嫁にした想いは偽りがない………その火にひかれる」
黒騎士団長「部下に宣伝させて………メダルの簡単な婚姻方法を編み出した」
黒騎士団長「いい方法だ。酔狂だがな」
勇者「………メダルの売れ行きはいいんだろ?偽物の」
黒騎士団長「ああ、だが手を引こう。バレてはな殺されたらかなわん」
勇者「………そのままで」
黒騎士団長「!?」
勇者「手伝ってやる」
722: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 21:17:48 ID:UmVaH84U
ギルド
勇者「偽物………メダルが偽物はない」
一般人「!?」
愛の女神「ああ、想いは本物でしょう?………偽物ではない」
一般人「………あ、ありがとうございます」
メダル偽物は安価
教会のメダルは高級嗜好にする
装飾を多目に
住み分けをする
愛の女神(…………勇者恐ろしい………そうやって信仰を増やす)
723: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 21:20:29 ID:UmVaH84U
うまくいく
今のところ
だが
女神も黙っていない
姫騎士「ふん!!ギルドの長名乗れるようになったとは言え………元魔王!!しょせん部下に乗っ取られた俗物よ!!」
魔王「始めましょう決闘」
闘技場で二人は相対する
724: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 21:22:49 ID:UmVaH84U
1ヵ月前
手袋を投げつけられた
それを魔王は手に取る
魔王「一月後」
姫騎士「ふふふ!!いいわ!!」
これにより誰も手がだせなくなった
姫騎士の権力で魔王を暗殺は自分の首も飛ぶ
725: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 21:25:20 ID:UmVaH84U
闘技場の観客が盛り上がる
姫騎士「貴方が憎くて憎くて」
魔王「…………」ちらっ
勇者「………」こくっ
姫騎士「ふふふ!!」レイピア
魔王「………」炎の剣。凍れる剣
姫騎士が鋭い突きを放つ
726: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 21:33:09 ID:UmVaH84U
勇者「…………女神に力を貰ったか」
突きが鋭くなり
武器に……邪神の加護が
白いく汚れた加護
姫騎士「防戦一方でどうやって勝つにかしら?」
きんきんきん
最小の動作流れるように避ける
風のように
舞うように
魔王は女性となり頭角を示したには流動的な剣劇
炎と雹の踊り子
剣先の炎と雹が彼女の白いドレスのような鎧を彩る
魔王「ふふふ〜ん♪」
728: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 21:38:41 ID:UmVaH84U
昔よりも妖艶になった
美少女だった魔王は
美人となった
体が男を誘うほど魅力的に
白いバラ
姫騎士「く!?」(当たらない!!避けるの専念されたら無理か………なら)
姫騎士「この母親の出来損ない。お前なんか流産して当然」
勇者「…………」
黒騎士団長「…………」(俺からは何も言うまい)
729: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 21:43:04 ID:UmVaH84U
魔王「………」くる
きん
きんきん
姫騎士「!?」
剣劇
体を回し、後ろに目があるのかわかるほど
ブレがない
魔王「風の目」
姫騎士が防戦一方になる
何度も何度も
剣が交互に迫る
レイピアがへし折れ
きっん!!!
吹き飛び………魔王の回転が止まる
730: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 21:57:14 ID:UmVaH84U
魔王「…………私を貶すのはいいよ。でも子だけは…貶さないでね。母親の出来損ないでも愛してくれる勇者も奪わせはしない」
どしゃ!!
勇者「出来損ないねぇ………出来損ないは俺だよ………」
魔王を抱き寄せる
勇者「姫騎士………去れ………俺の目の前から」
魔王「だめ……可哀想だ」
勇者「そうだな………お前の[目の前]じゃぁ可哀想だ」
魔王「勇者………やさしい」
姫騎士「くっ!!覚えてなさい!!………きっと!!」
731: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 21:59:15 ID:UmVaH84U
黒騎士団長「………」(俺からは何も言うまい)
周りが騒ぐ
闘技場が盛り上がった
これで
信仰を増やせそうだ
勇者「魔王。おなかすいたな」
魔王「ふふ」
732: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 22:08:01 ID:UmVaH84U
その日の深夜
勇者「…………」
ベランダに俺は立つ
姫騎士「くっそ………悔しい悔しい」
勇者「………」
姫騎士に近付く
勇者「やあ」
姫騎士「!?!?!?」
勇者「今晩は。今日は綺麗な月が見えるな」
姫騎士「勇者!?なんでここに!!月なんて出てない………それより夜這いなんて」
勇者「…………」
733: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 22:15:03 ID:UmVaH84U
勇者「………姫騎士。お前のワガママで何人不幸になっただろうな」
姫騎士「?」
ベランダに人影が複数
勇者「俺は魔王の目の前ではしないし。俺は手を下さない」
姫騎士「衛兵!!!くそ!!武器を!!」
勇者「頑張れ。お前のレイピアだ」にぃい
勇者「生きてたら遭おう」
姫騎士「勇者!!!近寄るな我は姫であるぞ!!!」
734: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 22:19:26 ID:UmVaH84U
家
魔王「あら?どうしたの」
勇者「散歩。白ワインもらってきた」
魔王「飲むか?」
勇者「そのつもりだ」
ワイングラスを用意し窓際に座り
魔王が俺の隣で肩を預ける
勇者「月が綺麗だ」
魔王「月なぞ出ていないぞ?」
735: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 22:22:55 ID:UmVaH84U
勇者「目の前にいる。いい暗闇だ」
ほのかに蝋燭の火が部屋を照らす
綺麗な横顔の魔王
魔王「勇者はすごい…………ここまで信仰を増やすとはな」
勇者「これは信仰じゃない。人間のうちに秘める物を使っただけ」
魔王「そうか………」
勇者「ああ………まだ始まったばかりだ」
魔王「そうだな………勇魔が安心して生まれるように」
勇者「俺たちの幸せのために」
乾杯
736: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 22:25:25 ID:UmVaH84U
酒場
「聞いたか?」
「聞いた聞いた………姫騎士が暗殺されたってな」
「それも複数人返り討ちにしたって」
「あんな大人数なんで衛兵気付かないんだろうな」
「………えぐいよな生皮裂いて拷問されて」
「それ姫騎士もしてたらしいぞ………噂だが」
737: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 22:32:18 ID:UmVaH84U
勇者「ふん………死んだか」
黒騎士団長「儲かったな」
勇者「俺はなにもしていない………復讐の執念さ………人の淀み」
黒騎士団長「お前は………何に復讐しようとしている?」
勇者「復讐はしない。罰は受けた。受け取った。だがな…………関係ない子供の人生を奪った野郎に………報いを」
黒騎士団長「相手は?」
勇者「女神」
黒騎士団長「お前!?気が狂ったか‼………居ないぞそんなもの」
勇者「ふふふ………気が狂ってるさずっと………もう一度取り戻す。魔王の笑顔を」
738: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 22:44:09 ID:UmVaH84U
勇者「零れた………俺の手から………だからスクウ………」
黒騎士団長「ふむ。次の狙いを教えろ。変なところで敵にはなりたくないからな」
勇者「………女神の教会を奪う」
黒騎士団長「どうやって?」
勇者「ふふふ………簡単さ………聖職者ほど汚いのはいないからな」
黒騎士団長「………ふん」
739: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 22:53:11 ID:UmVaH84U
宗教戦争準備
教会ギルドに騎士団が詰める
南騎士団「不届きの神崇拝する邪教よ!!このギルドは解散せよ」
南騎士団「あれ?誰もいない」
勇者「いない?上見ろよ」
教会を彩るシャンデリア
勇者「別の教会に行った。ここは解散したぞ」
南騎士団「屁理屈か‼皆の者!!剣を!!邪教は消えろ」
勇者「………ああ、邪教だな〜お前たちが!!聖堂騎士が!!」
きぃいいいいいいい
ばん
教会の扉が閉まる
南騎士団「はは……なにを」
740: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 22:55:16 ID:UmVaH84U
勇者「お前が先に仕掛けたからな………剣を抜いてな」
がしゃんんん
シャンデリアが粉々になる
どじゃん
大柄な物と共に
南騎士団「なっ!?デーモン!!」
勇者「グワアアアアアアアアアアア!!!!」
741: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 23:02:49 ID:UmVaH84U
教会に入る
教会のステンドグラスの下………真ん中。
剣を肩に立て掛け座る
勇者「遅かったじゃないか?」
愛の女神「ええ………聖堂騎士団長は魔王が仕留めました。富は貧民に」
魔王「うっ………派手にやったな」
勇者「………弱いからな」
教会は赤く彩られる柱
二つに別れた鉄と肉塊
黒いブヨブヨしたヒモが散らばっている
魔王「…………阿鼻叫喚だったろうに………ご冥福を」祈る
勇者「女神崇拝するものには」
742: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 23:09:56 ID:UmVaH84U
勇者「悪意の代償を願え望むがままに。さあ与えよう正義を」
立ち上がる
勇者「………」
魔王「……………あなたがどんなに変わっても共にいこう」
勇者「ああ」
魔王「怪物になろうと魔物になろうと………」
勇者「………………………」
愛の女神(いつからだろう………この二人に笑顔が少なくなったのは………)
743: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 23:13:21 ID:UmVaH84U
愛の女神(………聖域に………呼べる力はまだだけど)
愛の女神(早く………この二人の精神が壊れる前に)
愛の女神(…………………)
私は無力だ
姉に比べ
しかし
愛の女神(共に………私も)
744: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/17(火) 23:17:12 ID:UmVaH84U
魔王城
側近「おまえは!?」
女神「久しぶりね」
側近「お前のせいで………恐ろしい目に」
女神「あっそ」
側近「うぐっ!?な、なにを………」
女神「人間と交わるから………私の言いなりに」
側近「がは!?」
女神「絶命しろ側近。私が用意する魔王を…………勇者を倒すものを」
側近「…………」
女神「ふふふ…………ははははははははは!」
745: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/18(水) 22:57:24 ID:59Of.rU6
神は暇をもて余していた
ある時、神は人間に力を与えてみた気紛れで
ある者は王に
ある者は魔王を倒すものに
神は暇を潰すものが見つかった
魔王を倒す理由を持つ者の観察
負ける
野垂れる
別の道に進む
色々な違いがあって楽しい
故に
神は勇者を作る
747: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/21(土) 12:08:24 ID:MbHRHq2A
ある日
勇者「魔王!!ちょっとお願いがある」
魔王「あら?今日は会議では?」
勇者「ささっと終わらせたよ。だから………今からお家でどうかな?」指を出し入れ
魔王「ふふふ………スケベさん」ふわっ
勇者「ははは、綺麗な奥さんだしな」
魔王「ではここで………」
勇者「?」
魔王「消えろ‼」剣を切り上げる
勇者「!?」
748: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/21(土) 12:12:10 ID:MbHRHq2A
勇者の顔が真ん中が少し斬れる
血を手で押さえる
勇者「くっ………何故わかった………」ギロ
魔王「勇者は………私を抱くのは女神を消してからって約束しました。また禁術で勇魔を孕ませると約束しました」
勇者「ちっ……変態聴いていたが………」
魔王「ええ……変態です。だって」
勇者「!?」
749: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/21(土) 12:18:14 ID:MbHRHq2A
魔王「すぐそばにいますから」
元勇者「待たせたな‼」すたっ
現勇者「ふふふははははははははは!!面白い‼姫のピンチに駆け付ける騎士気取りを絶望させようと思ったが‼これはいい…………優秀な元勇者だ」
魔王「元…………もしや!!」
現勇者「我は女神の勇者!!魔国を統べる魔王でもあり勇者でもある者なり!!………今回は顔見合わせだ………古い魔王と勇者に挨拶だけ」
現勇者「さらばだ‼」
消える
元勇者「怪我は?」
魔王「ないぞ。安心しろ体は大事にする…………お前の子を絶対産むためにな」
750: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/22(日) 10:10:31 ID:XXpiJVaA
魔王「ただ………ひとつだけ………傷付いた物があるな……」
元勇者「?」
魔王「勇者の笑顔………お前は笑わなくなった…………」
元勇者「…………」
魔王「忘れてた………元勇者」
手を頬に
魔王「笑え……私のために………」
元勇者「…………はぁ………いいのか?」
魔王「責任を感じるな…………大丈夫だ勇魔は」
751: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/22(日) 10:56:35 ID:XXpiJVaA
夜
魔王「今度は大丈夫……….」
元勇者「何が?」
魔王「頼んだのにわらってくれなかった」
魔王「だから」剣を首に
元勇者「何を!!!」
魔王「笑って………ねぇ?」
元勇者「!?」
魔王「早く」
元勇者「わ、わらえ……」
ちっ………つううう
元勇者「やめないか‼」
魔王「あ………」
元勇者「剣で傷を何を考えている‼」
魔王「血が………飲め……そして笑え。美味しいと」
752: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/22(日) 10:59:42 ID:XXpiJVaA
元勇者「くっ………わかったよ」
啜る
元勇者「………!?うまい!?」
魔王「そうだろ?うまいだろ………」
元勇者「ああ………うまい」ニッコリ
魔王「これでもうお前は人間じゃない」
元勇者「?」
魔王「孕ませろ」
元勇者「ま、またあの子のような犠牲が」
魔王「大丈夫」
754: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/22(日) 22:46:16 ID:XXpiJVaA
魔王「魔物だなやはり」
元勇者「………」
魔物の捕食は………魔族と人間だ
魔王「うまかった………そう言うことだ」
元勇者「そうか……魔物か」
魔王「ああ………魔物。だけど」
元勇者「だけど?」
魔王「私の夫なのは変わらない」にこにこ
元勇者「………強いな精神」
755: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/22(日) 22:48:32 ID:XXpiJVaA
元勇者「後悔するなよ」
魔王「しない………」
別の場所
愛の女神(ん!!!二人が愛し合ってるのが感じ取れます‼)
「女神さま夜食です」
愛の女神「ありがとう」
愛の女神(肉体とは不便なものよ………ああ美味しい)
756: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 09:27:53 ID:5839zgUE
ある女神がいた
その女神は愛を謳った
女神幼かった
女神の姉が問う
愛とは?無償の愛では?魔物には愛を謳わないのか?
女神は悩む
そして決めた
魔物に愛を謳う
殺さず、戦わず受け入れる。いつか通ずる
757: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 09:34:54 ID:5839zgUE
いままでやって来た罪を悔い
償い
愛を謳う
しかし
魔物は人間を喰うのをやめない
人間も被害者面して益を獲る
信者から吸いとっていく
それが愛だと洗脳し
未来永劫、償えと
結果、宗教は乗っ取られ自分だけいいように改変され
欲のまみれた金だけ集め、不幸な人を増やしただけだった
女神は己の過ちに気付いたのは
自分が邪魔と消され、小さな教会に押し込められる時だった。姉の高笑いが………聞きながら
758: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 09:37:18 ID:5839zgUE
寝室
愛の女神「!?」がばっ
汗が流れる
愛の女神「はぁはぁはぁ」
夢だ
過去の黒歴史が
滅んだ国の夢だ
愛の女神「はぁ……はぁ………」
愛の女神「………今度は間違えない………」
震える体に、覚悟を秘めて
759: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 12:21:26 ID:Ys9LbveY
ギルド集会
元勇者「はじめまして。元勇者です………お誘いいただきありがとうございます」
規模の大きいギルドの長、4騎士団。黒騎士団の長のみ参加する
故に自分のギルドはここにいるのはおかしい事である
黒騎士団長「では議会を行う」
760: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 12:26:59 ID:Ys9LbveY
黒騎士団長「自己紹介だ。我は……知っているからいいだろう」
元勇者「元上司ですからね」
一通り自己紹介が終わる。
東西南北騎士団長
魔法総括ギルド
冒険者総括ギルド
戦士傭兵ギルド
各々が自分を値踏みする
南騎士団長「お主………魔王とやらを匿ってるそうだな?」
元勇者「元魔王。現は側近でしたがまた変わったようで」
南騎士団長「ふん………北国の人型魔族がお前のギルドにいっぱい居るようだな」
元勇者「ええ。優秀な部下たちです」
南騎士団長「……………」
東騎士団長「蜂起………するつもりかな?」
761: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 12:29:46 ID:Ys9LbveY
しーーん
元勇者「蜂起ですか?…………ご冗談を」
西騎士団長「しらばっくれるな!!変な宗教を流行らせ転覆を謀っているのであろう!!」
元勇者「メダル販売してるだけです。それでどう動けと?偽物もある」
黒騎士団長「………….」
「少しいいかの?」
黒騎士団長「ええどうぞ」
762: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 12:34:57 ID:Ys9LbveY
魔術総括ギルド「いったい何処のギルド傘下かの?」
ざわ
元勇者「フリーランス。無所属ですよ」
魔法総括ギルド「そうか?………ではわしの傘下はどうじゃ?」
一同「!?!?」
元勇者「無所属の方が動きやすいです。私兵が多いので」
魔法総括ギルド「ふむ、で協力関係ではどうじゃ?」
ギルドの長たちも協力を仰ぐ
元勇者「………わかりました。しかしいいのでしょうか?傘下ではなく協力では格が同格」
魔法総括ギルド「ああ大丈夫じゃ………同格じゃろ?」
元勇者「…………」
763: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 12:39:36 ID:Ys9LbveY
魔法総括ギルド「騎士団を弱体化まで追い込んだ精鋭。宗教戦争を終わらせた手腕………恐ろしく思うぞ」
戦士傭兵ギルド「うざったい教会ギルドが消えて清々するぜ」
冒険者総括ギルド「では決定ですね」
黒騎士団長(しまったな………元勇者が騎士団嫌いのギルド連合に)
元勇者「ええ………でも気を付けてください獅子心中の虫であるかもしれません」
764: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 12:42:43 ID:Ys9LbveY
魔法総括「よいよい」
冒険者総括「ああ………」
戦士傭兵「まったく食えそうにない奴だ」
黒騎士団長(騎士団長どもが手を出せなくなったな………まぁいい益のためになるならば見逃そう)
元勇者「よろしくお願いします」
魔王「元勇者〜〜」
一同「!?」
元勇者「お前!?」
765: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 12:45:13 ID:Ys9LbveY
魔王「なんだ?」
元勇者「会議中だぞ!?」
魔王「はよ帰ってこい。宴会だぞ」
元勇者「仕事!!!」
魔王「問答無用」
引っ張られていく
元勇者「あ、ああ」ずるずる
黒騎士団長「ま、まて。会議はまだ終わって‼」
魔王「関係ないです。私が決めます」
傍若無人である
766: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 12:49:14 ID:Ys9LbveY
会議をあとにする
魔王「うまくいったな」
元勇者「口裏あわせの乱入あり」
もとより
ギルドと同格なのは決まっていた
追及を逃れるために強引に連れ出してもらう
衛兵を黙らせて
魔王「部下が待っている…………飛竜王によると………」
耳元で囁く
元勇者「わかった。情報を流せ………」
元勇者「現魔王が都市国家を攻めてきたとな」
魔王「ああ!!」
767: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 22:29:21 ID:uO77KxBQ
準備中休憩
占い師「やぁ久しいね魔王」
魔王「もう魔王ではないぞ」
占い師「ひひひ………」
休憩中に老婆にあう
占い師「魔王……ああ何と小さい木々が少し大きくなったね………大木に守られながら。でも大木に火の粉が降って守るから………燃え上がるねぇ」
魔王「?」
占い師「気をしっかりもって………まだ何にでもなれる」
魔王「いったい………何を………!!!」
768: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 22:32:03 ID:uO77KxBQ
どごっ
魔王「うぐっ!!」
占い師「……さぁ……王の目覚めだ」
魔王「い、たい……い」
現勇者「占い師。お前が引き付けると言ったが………知り合いをそんなことするのはけしからんな」
占い師「ひひひ………お代は貰ったからね」
現勇者「ふん……連れてけ。丁重にな人質は」
「はっ!!」
769: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 22:34:11 ID:uO77KxBQ
教会
元勇者「………!?」
愛の女神「どうなさいました?」
元勇者「魔王の匂いがしない!!声がしない!!」
愛の女神「!?」
占い師「ひひひ」
元勇者「占い師!?」
愛の女神「………」(なに?この人?怖い)
占い師「久しいね勇者」
770: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 22:36:59 ID:uO77KxBQ
元勇者「魔王がわからなくなった‼」
占い師「ひひひ……これを」
元勇者「魔王を連れ去っただと‼………しまった、くそ!!魔王の強さを過信した!!」
愛の女神「何処へ!!」
占い師「魔王城……馬車で全速で」
勇者「くっ……」(今から間に合うか‼)
愛の女神「まって!!」
771: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 22:38:39 ID:uO77KxBQ
元勇者「なぜ止める‼」
愛の女神「今あなたが抜けたら………ここまでやって来たことが水の泡に」
元勇者「………それが?」
愛の女神「敵の狙いは……それです」
元勇者「罠だと?」
愛の女神「そうです‼」
772: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 22:43:15 ID:uO77KxBQ
愛の女神「ギルドを仕切ってるのはあなた…………です。離れるわけには………」
元勇者「………いく。俺は………俺は……どうしたって行く」
愛の女神「とうしません!!死ぬだけです‼」
元勇者「それでも!!幸せにすると約束した!!そこをどけぇ!!」
愛の女神「………」
元勇者「押しとおる」
「まって下さい勇者さま」
773: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 22:45:27 ID:uO77KxBQ
元勇者「なんだ!!邪魔を!!」
「邪魔をしません‼ですが罠です。万全で行くべきでしょう‼………明日までお時間を」
元勇者「なぜ!!」
「凍れる谷の者たちを集めるためです」
元勇者「………」
「勇者さま………何卒。一日猶予を」
元勇者「………くそ………魔王………」
774: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 22:49:12 ID:uO77KxBQ
ぶわん
バタバタバタ
現勇者「やはり………空間転移は犠牲が出るか」
魔王「う、う……ん………ん!!んごんご!?」
現勇者「起きたか。布をとってやれ」
魔王「ん!!………貴様!!よくも!!」
現勇者「魔王の寝室へ」
魔王「………んん!!」
がばっ!! 魔王の口に布を押し込む
現勇者「くっ……舌を噛みきろうとしたな‼」
魔王「んんんんん」
現勇者「連れてけ」
775: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 22:52:16 ID:uO77KxBQ
現勇者「口を割らないためか………」
胸がざわつく
現勇者「…………待っているぞ元勇者」
剣の束を固く握った
776: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 22:56:53 ID:uO77KxBQ
魔王の寝室
懐かしい部屋だ
どしゃ
魔王「………」
はらはら
かちゃ(女神の枷。魔力が練れなくなる)
「では魔王。好きに過ごされてどうぞ」
部屋の鍵を閉める
腕に腕輪の枷
窓も開けても鉄格子
魔王「改造したか………牢獄に」
懐かしい城下町
だが
魔王「うっ………うう………」
惨めである。油断した………せっかく昔の笑みを見せてくれたのに
魔王「元勇者…………ひっく………ごめん」
777: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 23:00:04 ID:uO77KxBQ
人質になってしまった
きっと元勇者は来る
助けに
すべてを顧みず
すべてを捨て
助けに来る
罠でも
魔王「うっ……うううううう………」
だからこそ
私のミスひとつで夫を危険に追いやり………積み重ねを捨てさせてしまう。せっかく………彼の才が………また………私のせいで…………
鉄格子に背中を預け丸くなった
778: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 23:01:29 ID:uO77KxBQ
男だったら
鉄格子
壊せたのに
非力だ
非力だ…………
779: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 23:04:39 ID:uO77KxBQ
次の日
「集まりました」
元勇者「………で」
「これを」
メダルの御守り
「我らの指導者よ………帰ってきてください。絶対」
「我々は応援し、あなたの積み重ねを強化維持します」
「なので安心して………勤めを果たしてください」
愛の女神「…………」
元勇者「ああ………俺はあいつの騎士だ。姫が拐われたら………助けなきゃな」
780: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 23:07:11 ID:uO77KxBQ
愛の女神(人はすごい。魔族もすごい………こうやって信じることができるなんて)
愛の女神(私も信じる力を………持たないと行けませんね)
愛の女神「元勇者」
元勇者「ん……通さないのか?」
愛の女神「いいえ……元勇者帰ってきてください………絶対約束です」
元勇者「わかった………善処する」
781: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 23:29:49 ID:uO77KxBQ
元勇者「善処する………帰ってこれないかもな」
「…………」
一同が理解している
彼がどういった人か
だが
「憧れるなぁ………そんな生き方」
元勇者「めんどくさいぞ………いいや………………幸せか」
剣を担ぎ
元勇者が歩き出す
教会にでると
782: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 23:32:32 ID:uO77KxBQ
凍れる谷の兵士が皆ひれ伏していた
真ん中を歩く。その姿はもう
「では………ご武運を」
愛の女神(…………)
勇者とは違った何かだった
783: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 23:36:14 ID:uO77KxBQ
魔王城
長テーブルに向かい合う
肉を口に運ぶ
現勇者「食え」
魔王「…………」
現勇者「黙りか」
白いドレスを着た魔王を見る
現勇者「食わないと………母体に響くぞ」
魔王「…………はぁ………何故冷遇しない」
現勇者「しらん」
女神(………何故冷遇せず。痛め付けないのか)
現勇者(しらん。人質だ)
女神(生きていれば問題ないだろ)
現勇者(ふん)
784: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 23:37:06 ID:uO77KxBQ
そうだ
そうすればいい
だが
そんな気は起きない
何故か
自分自身が一番わからない
785: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 23:39:31 ID:uO77KxBQ
わかるのは
元勇者が憎いだけだ
俺は
それだけで生きている
786: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 23:44:00 ID:uO77KxBQ
魔王の寝室
魔王「はぁ………結局食ってしまった」
お腹を撫でる
居るかもしれない
だから
死ねない
魔王「舌だけでも………消すか?」
不利になる情報は………しゃべるべきではない
がちゃ
魔王「だれ……んぐっ!?」
オーク「げへへへ。女神の言うとおり。元魔王は犯しがいがありそうだ‼」
魔王「んぐっ!?……くっ!!」
オーク「おおっと弱体化の枷で何も出来ないの知ってるぞ」ボロン
魔王(デーモンの時の勇者より小さい………)
787: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 23:49:52 ID:uO77KxBQ
現勇者「お前は何をしている」
オーク「へっ?」
現勇者「ああ………醜いもの見せるな」切り落とす
オーク「ぎゃあああああ!!」ぼとっ
現勇者「はぁ……床が汚れた」
オーク「き、きさまぁ!!魔王だからって奪った席で威張り散らしやがって‼」
現勇者「現勇者だ?覚えてかえてくれ。消えろデストラクション」ざくっ
オークが闇に飲まれ
消える
現勇者「存在を消してやった。矮小な魂は消せる。側近もそうやった」
魔王「何故……助けた」
788: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 23:51:45 ID:uO77KxBQ
現勇者「さぁ……気まぐれだ」
部屋から出ていく
現勇者「メイドよ部屋掃除頼む」
魔王「…………元勇者………早く………会いたい」
扉越し
現勇者「……………はぁ………」
789: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/23(月) 23:54:36 ID:uO77KxBQ
女神(何故………助けた)
現勇者「人質は手を出すな」
女神(…………ふん。つまんない)
女神(元勇者に助けを乞いながらオークに犯されるのが見てみたかった)
現勇者「やめとけ」
女神「情?」
現勇者「しらんな」
女神「もしかして好きになった?」
現勇者「しらん」
そうしらない……しらん
790: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 00:05:03 ID:dXEKPjBI
現勇者の寝室
♪
現勇者「ん?」
窓から歌が聞こえる
現勇者「いったい………」
半円のベランダに足が勝手に動く
魔王「〜♪」
現勇者「!?」
魔王が歌っている
演奏を交え
風にのせる
楽しそうに………悲しそうに
魔王「…………はぁはぁ………魔法やっぱりこれだけしかできないのか届けられないの…………」
そして
今度はすすり泣く声が寝室を満たした
791: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 00:07:57 ID:dXEKPjBI
何故か
胸が締め付ける痛みを感じる
現勇者「……」
なにか
非常に
現勇者「……………」
変な感じがする
魔王が気になってしょうがない
金髪の綺麗な髪。凛々しい瞳。魔族で驚くほど白い白い白いきめ細かい肌。
792: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 00:10:27 ID:dXEKPjBI
そして
向けられない笑顔
あったとき
元勇者が現れたときの
あの
笑顔
現勇者「…………」
忘れることができなかった
793: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 00:12:09 ID:dXEKPjBI
魔王=ヒロイン
794: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 04:10:45 ID:zHulSQzQ
とてもスレタイのような事を言っていたとは思えないほど囚われのお姫様してるな
そして現勇者わりと良い奴?完全に女神に操られてるわけじゃないのね
796: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 12:18:51 ID:19Llic3Y
魔王の寝室
現勇者「………昨日歌を唄ったのはお前だな」
魔王「…………ええ、でも届かなかった」
現勇者「…………元勇者を待っているか………」
魔王「来てほしくはない………」
現勇者「何故?助けを乞わないのか?」
魔王「私のために罠に嵌まるのは………私が嫌です。でも彼は来る………どんなことがあっても………悲しいですけれど………覚悟はします」
現勇者「………死ぬ気か?」
魔王「…………わかりませんわ。悩んでる」
797: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 12:20:45 ID:19Llic3Y
現勇者「おれは元勇者を殺す」
魔王「…………ええどうぞ」
落ち着いて受け入れる
現勇者「俺は奴が憎い」
魔王「…………」
現勇者「俺は贋作じゃない事を示してやる。あいつの」
798: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 12:23:11 ID:19Llic3Y
現勇者「もし………打ち倒したら………お前は何をする」
聞いてみる
気になる
魔王「後を追います…………もう夫は彼だけですから」
…………むなしい
現勇者「ふん………精々祈りでも捧げとけ簡単にはお前を殺さん」
現勇者「…………そうだなぁ………」
とって変われればいいなぁ
現勇者「!?」
799: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 12:24:30 ID:19Llic3Y
自分は
今
元勇者を
羨ましがった
現勇者「くっ………」
頭が傷む
姫騎士の姿が
ああ
そうか
現勇者「では……また来る」
魔王「……………」
800: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 12:27:07 ID:19Llic3Y
俺は………
帝国の王だったな
ああ
姫騎士と結ばれた
だが
現勇者「…………」
魔王の………元勇者に向ける笑顔が
欲しい欲しい欲しい
魔王が欲しい………故に
801: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 12:28:07 ID:19Llic3Y
元勇者を殺す
そうすれば
変わりに奪える
…………独り占めできる
ああ
そうか
…………おれは一目惚れしたか
現勇者「………………」
802: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 18:47:16 ID:9v/zUN6.
魔王の寝室へ
女神(いいこと思い付いた)
女神「こんにちは………」
魔王「………だれだお主」
女神「…………女神」
魔王「!?」
女神「残念だったわぁ〜かわいい男の子だったのに」
魔王「うわああああああ!!」飛び付くが避けられる
魔王「お前が!!お前が!!勇者の心を踏みにじった!!勇魔を!!!」
女神「それが?裏切ったのが悪い」
魔王「ぐぎぎぎ!!非力だ!!何で我はこんなに非力なんだぁああああああ!!勇魔の仇が目の前にいるのに‼!!」
803: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 18:50:09 ID:9v/zUN6.
魔王「………くそ………くそ」
女神「ひふふふ………はははははははははは!!!」
魔王「………許さん………絶対許さんぞ!!」
女神「そう?ならもっと絶望を与えてあげる。現勇者って元勇者に似てるわよね」
魔王「………」
女神「教えてあげる………あれね………元勇者だよ」
魔王「!?」
804: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 18:54:43 ID:9v/zUN6.
女神「男の貴方を殺し、姫騎士と結ばれ帝王になった…………勇者。要は貴方が女になったために切り捨てられた未来像の彼」
魔王「あ、あいつが!?」
女神「そうよ!!ふふふ作ったの………切り捨てられた可能性を創造し作ったの」
魔王「………あれが………勇者?」
女神「ふふふふ………はははは愛しいもの同士殺し合いはたのしみねぇええええ!!」
805: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 18:59:22 ID:9v/zUN6.
女神が高笑いが終わった夜
魔王「…………ふぅ……現勇者聞こえるか」
窓際にたち
聞こえているかわからないが
声を響かせる
歌が聞こえるなら………
現勇者「…………聞こえるぞ」
魔王「……………」
現勇者「なんだ?」
魔王「姫騎士は………死んだよ暗殺されて」
現勇者「知っている。因果なもんだ」
魔王「……………お前は勇者か………」
現勇者「…………そうだ。わかったか」
806: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 19:03:00 ID:9v/zUN6.
魔王「………ええ」(教えてもらってやっと知った)
現勇者「………女神が作ったらしいな俺を」
魔王「…………お前は記憶はあるのか?」
現勇者「思い出したか………知らないが………ある」
魔王「そうか………その………何を言おうとしてるかわからない………すまんまとまらない」
現勇者「………魔王……………お前は勇者が好きか?」
807: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 19:05:15 ID:9v/zUN6.
魔王「……………」
現勇者「………………」
沈黙後
魔王「勇者は好きだ」
現勇者「なら……俺も………」
魔王「でも、元勇者は愛している」
現勇者「…………」ぐっ
魔王「お前が勇者だと知らなかった………感ずかなかったのは………元勇者違うからだろう」
808: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 19:09:44 ID:9v/zUN6.
現勇者「違わないあいつは俺だ。俺はあいつだ」
魔王「………違う。纏まった。やっぱり貴方は違うわ」
現勇者「違わない!!」
魔王「いいえ………」
魔王「…………話せば話すほど違う………話せば話すほど」
あなたに会いたくなる
現勇者「……」(なんだ?この重い言葉は!?)
810: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 19:18:30 ID:9v/zUN6.
魔王「だから違う」
現勇者「ふん!!待っていろそこで‼」
魔王の寝室に乗り込む
現勇者「魔王!!」
魔王「…………」
目が伏し目に
疲れた顔をしている
魔王「…………」
現勇者「魔王!!今さっきの暴言許さん‼」
力をいっぱいベットに引っ張る
押し倒す
現勇者「これでも違うと言うのか?」
812: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 19:27:09 ID:dXEKPjBI
魔王「きっと犯されるでしょう。非力で抵抗できません」
魔王「でも………心までは犯されないでしょう…………だって………」
涙が零れる
魔王「あなたはあなたじゃないもの………」
現勇者「!?」
813: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 19:30:21 ID:dXEKPjBI
魔王「姿は似ている。でも違う。性格も全く違う………話しかけたのは………少しでも勇者と関われば………寂しさを……紛れるか………思ったのに………ひっく」
泣き出す
魔王「話せば話すほど………元勇者に会いたくなる………非力を味わうほど………元勇者に助けて欲しくなる」
現勇者「………………」
魔王「会いたい………会いたいよぉ………」
814: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 20:30:55 ID:dXEKPjBI
現勇者「……………何が違うんだ…………あいつと俺で」
魔王「ひっく………元勇者あぁ………………私………あなたがいないとダメなの………」
現勇者「…………」
俺は立ち上がり部屋を出る
扉にへたりこむ
魔王のすすり泣く声を聞きながら胸が締め付けられる
何が違うんだと自答自問しながら
815: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 20:34:06 ID:dXEKPjBI
それから魔王は一切喋らなくなった
朝は泣き腫らした顔を
夜はすすり泣く声を
心の拠り所だったのか
凛々しい姿を
彼女は魅せなくなった
そのたびに………元勇者を憎む。憎まないと……崩れそうだ。
816: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 20:37:01 ID:dXEKPjBI
そして
その日は来た
「城下町に!!元勇者と従者らしきものが!!」
現勇者「英雄たちを」
女神「わかった」
817: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 21:09:50 ID:dXEKPjBI
現勇者「魔王………来い」
魔王「…………」生気がない
広い王の間へ
現勇者「この中へ」
鳥籠
魔王「…………」入る
現勇者「……………………………」
全く反応を示さない………へたりこみ
何も感じなくなっている
ここまで………異存が強い
818: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 21:15:11 ID:dXEKPjBI
城下町
飛竜王「………元勇者。罠だね。人払いしてるよ」
元勇者「そのようだ」
チャキ
英雄「…………」片手剣を構える
元勇者「で………」
英雄2「………」ハンマー
飛竜王「囲まれたね」
英雄3「………」ナイフ
819: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 21:16:46 ID:dXEKPjBI
名のある者たちが現れる
ゆっくり
数を増やして
飛竜王「………面白そうだね」
元勇者「ああ………突破するぞ‼」
820: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 21:18:23 ID:dXEKPjBI
城下町で戦闘が始まった
音が鳴り響く
現勇者「…………長いな」
女神「名のある英雄を集めても………太刀打ちできないにねぇ〜」
現勇者「……………ふふふ………ここまで来い俺」
821: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/24(火) 21:27:41 ID:dXEKPjBI
ザシュ
大剣を抜く
飛竜王「所詮人間の名のある者」
元勇者「魔物には勝ちにくい」真っ二つにする
ワイバーンの尻尾に剣を絡め切り伏せ
デーモンの力で叩き潰す
元勇者「しかし………きりがないな」
飛竜王「先行って………ここはお金貰った僕が受けよう」
元勇者「しかし」
飛竜王「大丈夫。倒し枯らして追い付くよ」
元勇者「………頼んだ!!」
地面を踏みしめ……前に進んだ
822: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 07:52:31 ID:zrlFn.es
王の間
大音をあげ扉が開く
現勇者「…………来たか」
扉が開く
両手剣を片手で構えた魔物が現れる
禍々しいオーラ。角
醜くいひび割れた体
現勇者「デーモン?」
魔王「………あっ………」
魔王が吊るされた鳥籠で声を発する
魔王「…………元勇者………あなた……」
生気がみるみる戻っていく
823: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 07:56:21 ID:zrlFn.es
魔王「元勇者!!」
現勇者「この醜いデーモンが!?…………人では魔物は部が悪いか」
元勇者「………魔王が世話になったな」
現勇者「ははは………ほざけ」
元勇者「魔王………助けに来たぞ」
魔王「うん……元勇者……助けて………」鉄の格子に手を添える
現勇者「…………」
824: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 07:59:15 ID:zrlFn.es
魔王が生気を取り戻したのはこいつが現れて
魔王の愛しい眼差しが向けられているのはこいつ
何故だ
こんなにも醜い魔物に堕ち
人間ではないこいつを
何故愛せる!!
現勇者「かかってこい」装飾された女神の聖なる剣を構える
元勇者「ああ……」
ゆっくりデーモンが歩み始める
現勇者「………」手を上げ………降り下ろす
825: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 08:02:17 ID:zrlFn.es
元勇者「!?」
四方八方から
剣が放たれる
元勇者「俺の武器だ………全部を使うため編み出した術」
ザシュザシュザシュ
デーモンの足に刺さり歩みを止め
膝を折らせ
腕に刺し阻害し
身体中に剣を突き立てる
魔物「あっ…………あ!!!元勇者あぁああああああ!!」
悲痛な叫び。あっけない。
826: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 08:06:08 ID:zrlFn.es
現勇者「罠がないわけないだろ。浅はかな………自分だが浅はかな…………魔物殺しの武器もある。効果はあるようだ」
元勇者「げほっ…………」
魔物「いやあああああああああ‼」
元勇者「叫ぶな……魔王………待ってろ」
どん!!
地面に両手剣を突き立て立ち上がる
力強く歩み出す
一歩
一歩
魔王を助けんとするためだけに
現勇者「まだ立つか‼」
ザシュザシュ
魔王「やめて‼………やめて‼……元勇者逃げて。私はいいから………」
827: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 08:48:08 ID:du5q906M
元勇者「無理な相談だ………げふっ……」
魔王「お願い……逃げて。助けなくていいから‼」
元勇者「惚れた姫を護るため………例え………ドラゴンだろうが………歩みを止めないのが………騎士だ……」
現勇者「………ふん!!死んでは元の子もないだろう」
現勇者が目の前にたつ
現勇者「死ね。魔王は貰う」ツヴァイハンダーを胸に突き入れる
元勇者「ぐふっ………お前も惚れたか………」
魔王「あなたあああああ‼」
828: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 12:08:45 ID:du5q906M
魔王「腕輪外れない!!このままじゃ!!」
現勇者「胸刺されて生きているとはな……だが」
勢いよく引き抜く
鮮血が現勇者に少しかかる
元勇者「………げほげほ………」
どしゃん
膝が折れ、屈伏する
元勇者「………はぁはぁ………」
魔王「お願い!!外れて‼」
現勇者「介錯してやろう」
剣を突き下ろせる位置に移動する
829: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 12:13:04 ID:du5q906M
デーモンだった姿が元に戻る
現勇者「終わりだ!!」
魔王「ダメ!!」
現勇者「!?」
目の前に魔王が追い被さる
白いドレスが赤く染まる。
血濡れ汚れる
鳥籠は………溶けていた
現勇者「火の魔法!?腕輪も……壊れている‼」
鳥籠の真下に砕けた腕輪
勇者をひっくり返す
魔王「目を開けて!!私はここだよ‼………死なないで‼約束したでしょ!!幸せにするって‼」
830: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 12:14:47 ID:du5q906M
女神(ふふふふ!!)
現勇者「………」
女神(さぁ串刺しに)
現勇者「黙れ」
女神(あら?好きだからやらないの?)
現勇者「黙れ………」
女神(まぁ時間の問題だけどね。英雄たちに殺させるから)消える
831: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 12:16:00 ID:du5q906M
現勇者が手を伸ばす
魔王を引き剥がそうと
だが
すすり泣く声
求める声に手が止まる
現勇者「………俺も勇者だ」
元勇者「そうだな」
832: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 12:18:04 ID:du5q906M
現勇者「!?」
気付いた時には周りは真っ暗になった
元勇者「やぁ魔王を選ばなかった。占い師に会わなかった俺」
現勇者「…………ここはどこだ!!」
元勇者「死ぬ前の俺の心の中」
現勇者「精神支配だと!?」
元勇者「ソウルの支配だ」
833: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 12:20:19 ID:du5q906M
元勇者「魂の記憶さ」
ぶわっ
風が舞う
冷たいが
春の花の匂い
現勇者「くっ」目を閉じ開けた瞬間
834: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 12:22:44 ID:du5q906M
魔王「………」
どこかの丘
お腹が大きい孕んでいる魔王
笑み
現勇者「くっ………」
魔王が笑う
美しく
愛する者へと向ける笑み
現勇者「………」
しかし自分に対してではない
835: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 12:25:38 ID:du5q906M
隣の元勇者に向けた物だ
時が止まる
魔王の微笑みのなか
元勇者「………お前……俺とお前は一緒だと思うか?」
現勇者「…………同じように生きている筈だ」
元勇者「お前の辿った道は違うぞ」
場面が変わり元勇者の辿った道がわかる
836: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 12:32:33 ID:du5q906M
最初
黒騎士に憧れた
元勇者と現勇者
ここまでは同じ
だが
元勇者は占い師から未来花嫁を占う現勇者も
しかし………
元勇者は一瞬を見逃さない。女魔王の笑みを欲しがる
現勇者は姫騎士を見る。女魔王の笑みを欲しがらない
分岐する
現勇者は勇者として魔王の前に立ち殺す。
そして帝国すべてを手にいれた
元勇者は全てを捨て去り。魔王の笑みだけを手にいれた
837: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 12:38:18 ID:du5q906M
現勇者は愛以外を。元勇者は愛だけを
だが………
魔王「ひっく………元勇者………」
現勇者「!?」
現実に引き戻される
勇者の責を放棄した元勇者の亡骸が横たわっている。俺よりも遥かに強い男の亡骸が眠っている。
俺は努力をしなかった。だがこいつは苦行を進むために努力した。
現勇者「………」
消そう………こんな………
自分より素晴らしい奴は目障りだ
魔王を引き剥がす。ああ、羨ましい
全てを捨て去ったくせに………少しずつ戻ってきてるこいつが
838: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 12:42:43 ID:du5q906M
狂気の道を選んだ癖に
それが一番の幸せに至ったこいつが
羨ましい
そして
現勇者「………だから消えてくれ………惨めになる」
元勇者「惨めになれ……もっとな」
がしっ
魔王を避けて突き刺そうとする剣が掴まれた
現勇者「な、なに!!」
839: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 12:45:41 ID:du5q906M
蹴り飛ばされる
現勇者「ぐふっ………お前!!いったい」
元勇者「………俺は元勇者。だからさぁ………色々盗んだり、探したりしたもんだ魔王のために」
元勇者が腕を突き出す
腕に嵌められている腕輪が朽ちる
燃えカスのように
魔王「勇者………それは!!」
840: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 12:50:16 ID:du5q906M
元勇者「ダンジョンから………奪った犠牲の腕輪だ。一度だけ死を回避できる神具。死ぬ直前までのダメージはあるがな」
現勇者「なら!!何故たて………!!」
魔王「…………お前!!死んだふりしてたな‼我が回復魔法をかけている間!!」
元勇者「ああ………愛の女神が腕輪壊すのを待ってな。愛で壊れるだってさ」
魔王「ああ……よかった………よかった………」
元勇者「返して貰ったぞ」
843: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 19:35:39 ID:m7XQIA1o
ここまで想われるっていいなぁ羨ましい
844: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 21:35:54 ID:B.c9NDcA
現勇者「………」剣を構える
元勇者「俺の宝もんだからな。奪ったのは許さんが守っていたみたいだしイーブンだ………それに」
元勇者が笑う
黒く
元勇者「見ただろ?………今までこいつと過ごした日々………綺麗だったろ……笑顔が。でも全部俺のだ」
魔王「…………そうだな。お前のもんだ」
現勇者「………関係ない奪うだけ」
元勇者「そうか奪うだけか………魔王退いてろ………で………わかるな」
魔王「ええ………」
二人が走り剣を交える
845: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 21:43:28 ID:B.c9NDcA
倒れるのは勿論現勇者だ
深く
傷を作る
胸が裂ける
現勇者「げほっ」
魔王を護るために鍛えられた剣術と覚悟の差
魔王を護るため集められた宝の数
決定的な実力が生まれる
元勇者「………魔法を扱うほどでもない。介錯しよう」
現勇者「………はぁ……はぁ……」
倒れた現勇者に剣を突き入れる
心臓に向け
846: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 21:48:29 ID:B.c9NDcA
元勇者「塵は塵に………灰は灰に……」
魔王「…………現勇者ありがとう。さようなら。あなたは王だった」
現勇者(……………俺は………結局………間違った道だったんだろう………消えて当然か)
間違った道が本当は尊かったのだ
女神(ちっ。勇者なのに何故こんなにも差が………勇者をモデルに作ったはず………正しい裏切らない勇者を………)
元勇者「……そこにいるな女神!!」
女神(ふん!!)消える
元勇者「ちっ」
847: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 21:55:56 ID:B.c9NDcA
元勇者「………逃げたか」
魔王「元勇者!!」だきっ
元勇者「こら!?血が」
魔王「関係ない……もう会えないかと………思ったんだぞ」
元勇者「………地獄にいっても会いに行くから」
がしゃん!!窓ガラスが割れる
飛竜王「さぁ乗って‼英雄達が来る‼」
元勇者が背中に乗った後
手を伸ばす
元勇者「姫どうぞ」
魔王「………ばか……我は元魔王ぞ……姫扱いするでない………でも………嬉しいぞばか」
掴み引き上げ前に座らせた
848: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 22:00:15 ID:B.c9NDcA
聖域
女神「なぜ!!帝国に入れない!!」
愛の女神「お姉さま」
女神「愛の女神!!」
愛の女神「なんでしょうか?」
女神「何をしたの!!」
愛の女神「帝国ではあなたは邪教です。さぁ力も少しずつ戻ってきて………腕輪を壊せるほどになりました」
女神「あなたが?まさか〜笑わせるわ〜」
愛の女神「さようなら。頭は低く生きていけよ………姉さま……現勇者を元勇者をモデルに作ったこと許しませんから」
849: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 22:14:28 ID:B.c9NDcA
帝国の教会
飛竜王「よっと」
ばさぁ
「王……お待ちしておりました」
魔王「王?」
元勇者「ふむ。王とな」
「ええ………凍れる谷はあなた様を魔王の夫とし王と認める所存です。勇者王」
勇者王「ふん………勝手に言わせといてやる。魔王がいればそれでいい」
魔王「ふふ………王になちゃったね」
勇者王「面倒だが……護れる力は必要だ」
魔王「ええ……護ってね………ずっと」
飛竜王「あついなぁ……背中」
850: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 22:55:44 ID:B.c9NDcA
次の日
朝
魔王「勇者〜」
昼
魔王「勇者〜」
夜
魔王「勇者……今日も頼む……溢さずに」
勇者王(なんだ?前よりべったりになったぞ?)
851: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 23:18:55 ID:B.c9NDcA
教会
愛の女神「女神は帝国以外の人間を取り替えたみたいです」
勇者王「そうか………」
魔王「酷い」
愛の女神「そうでもないです。それが人間の神です」
勇者王「そうか……人間は醜いところがあるからな」
愛の女神「一歩一歩………近付きましょう」
手を伸ばす
852: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 23:22:18 ID:B.c9NDcA
その上に
魔王が重ねる
魔王「私も……仇を………二人の」
そして二人は俺を見る
勇者王「ああ………一歩一歩」
女神に
剣を通せるように
853: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 23:26:27 ID:B.c9NDcA
俺も手を乗せた
勇者王「俺は魔王が一番だ………それでいいならついてこい」
魔王「ふふ……私は果報者だ。夫の背中を押すのは妻の役目だ」
愛の女神「勇者王あなたに」
従います
俺は、重ねた手を押さえた
854: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 23:29:32 ID:B.c9NDcA
どこか
占い師「王を倒し……王になる」
占い師「始まり、大木は燃えず………成長をとどめることはない」
占い師「さぁロードランだ」
占い師「帝国の王なぞ小さい物ではない………」
855: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 23:39:18 ID:B.c9NDcA
凍れる谷
飛竜王「ただいま。なかなか孕まないね」
火竜姉「近縁でも遠いからな」
飛竜王「うん………でも孕まないほうがいいな」
火竜姉「なに?孕ませようとしていたじゃないか?」
飛竜王「………暇がなくなった。すべてが終わるまで空を飛び回ろうと思う。僕以外に空を愛してる者が居る」
火竜姉「ほう………」
飛竜王「自由ではない空だけど………それは勢いづいて靡く………風が舞う」
856: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 23:42:18 ID:B.c9NDcA
ED
プライド革命
857: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 23:52:03 ID:B.c9NDcA
[理想だけを口にしてた過去]
勇者は魔王を殺すことで帝国を守れると思っていた
[壁は何処にだって立ち塞いで]
[手探りで生きてく]
勇者は占い師に頼る。己の使命と……ひとつの答えを求める
858: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/25(水) 23:55:01 ID:B.c9NDcA
[紅い空が影を伸ばす]
[まだそれは頼りなくて自分勝手]
魔王は、勇者に会う。
勇者の勝手に振り回される
[ため息をこぼす]
魔王は勇者を………嫌がる
859: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 00:01:15 ID:R4fKfRmc
[違う歩幅会わない呼吸でも]
勇者と魔王
種族も、立場も……生き方も違っていた
[君はまっすぐにぶつかって]
でも勇者は魔王の笑みだけを手にいれるため
[側に居てくれる]
魔王を護る。
860: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 00:06:45 ID:R4fKfRmc
[すれ違い見渡せばそう取り残されていた]
世界が魔王を過去に捨て去ろうとする
[明日は見えていますか]
魔王には死。明日はない
[暗闇かき消す君の声が聞こえた]
魔王が死ぬ運命を知った勇者は心を決める
861: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 00:15:36 ID:R4fKfRmc
[弱くたって立ち向かうんだ]
弱いからこそ努力を行うんだ
[理由なら君にもらった]
魔王の笑みを護るために
[分かっている、だから行くんだよ]
世界が敵だからこそ。護りに
[今も苦しくって胸が痛いよ]
全てを捨て去った。親しい人も
862: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 00:17:30 ID:R4fKfRmc
[力なら君にもらった]
魔王の笑みを見るために
[守り抜く為に行くんだよ]
護り抜く為に行くんだよ
863: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 00:28:32 ID:R4fKfRmc
[負けてばかり守るものもない]
[そんな自信なくて試合放棄]
[言い訳をこぼす]
勇者は幸せを謳歌する。罰を忘れ
[どこからとなく耳を刺した声]
[君は「まっすぐぶつかれ」って悔しそうに嘆く]
流産。魔王を慰める勇者、悔しく己の手を握り潰す
864: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 00:32:07 ID:R4fKfRmc
[触れ合えば胸の奥に土足で踏み込んで]
[明日は君が決めろ]
[暗闇かき消す君の声は"泣いていた"]
魔王が泣きはらす。そして勇者を励ます。
勇者は………決意する。
865: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 00:39:32 ID:R4fKfRmc
[涙なんて振り払うんだ‼]
魔王の涙を
[理由なんて僕が作った]
魔王の為だけに
[分かってる、だから行くんだよ]
魔王の笑顔を取り戻すために
[今も怖くなって足がすくむ]
狂い変わってしまう事を
[本当は震えてるんだ]
それでも
[取り戻すために闘うよ]
866: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 00:44:22 ID:R4fKfRmc
勇者[立ち向かう]
魔王[怖くない?]
勇者[君がいる]
魔王[ここにいる]
勇者[待っていて]
魔王[大丈夫]
勇者[負けないよ]
魔王[認めてる]
867: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 00:47:57 ID:R4fKfRmc
[さあ踏み込んで進むんだ]
女神を倒して………子をなして
[届くまで笑え]
魔王よ笑っていてくれ
868: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 00:49:06 ID:R4fKfRmc
次スレ
ロードラン
870: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 09:03:35 ID:4rgA5Z6c
サイコパス=勇者
871: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 11:58:52 ID:/7k/hkKw
サイコパス
wiki参照
良心が異常に欠如している
他者に冷淡で共感しない
慢性的に平然と嘘をつく
行動に対する責任が全く取れない
罪悪感が皆無
自尊心が過大で自己中心的
口が達者で表面は魅力的
一部該当
872: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 12:01:13 ID:/7k/hkKw
勇者王「魔王」
魔王「はい。あなた」
勇者王「暑い」
魔王「暑いですね」
勇者王「離れる選択肢は?」
魔王「ありません」
勇者王「そうか……」
魔王「風の魔法で調整して」
873: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 12:03:55 ID:/7k/hkKw
勇者王「風の魔法でねぇ……くっついてるとこは無理だ」
魔王「他で」
気温が下がる
魔王「涼しい」
勇者王「………お前。どうした最近?」
874: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 12:10:30 ID:/7k/hkKw
魔王「…………」
勇者王「連れ去られてるとき何かあったか?」
魔王「何もなかった」
勇者王「いいんじゃ……」
魔王「何もなかった!!」
勇者王「???」
875: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 12:13:04 ID:/7k/hkKw
魔王「歌を唄っても届かない」
魔王「足があっても、会いに行けない」
魔王「手があっても触れられない」
魔王「喋っても………悩んでも……あなたは居なかった」
勇者王「………」ぎゅ
876: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 12:15:47 ID:/7k/hkKw
魔王「何も………なかった………」
勇者王「そうか………」
魔王「私って重たい女になっちゃったね………依存してるの………」
勇者王「ふん」
キスをする
勇者王「もう、寂しい思いはしなくていいぞ」
877: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 12:19:05 ID:/7k/hkKw
魔王「重たい女で……いいの?」
勇者王「重たい女でもお前は魔王だ。変わった俺を認めてるのに俺が認めないのはおかしいだろ」
魔王「そうだね………安心した」
魔王「ずっと一緒に居ようね」
勇者王「元からそのつもりだ」
魔王「愛してる誰よりも。女になってよかった。男なんて糞だね」
勇者王「いやいや……まぁでも」
878: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 12:20:56 ID:/7k/hkKw
勇者王「性欲の捌け口では優秀か?」
魔王「………そんな言い方やだ」
勇者王「じゃぁ……どう言えば?」
魔王「えーと………言わなければいい」
勇者王「肉便器」
魔王「こらぁ〜」つねる
879: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 12:22:54 ID:/7k/hkKw
魔王「デリカシーを大事に」
勇者王「マジもんの女性やな……お前」
魔王「そうです女の子なんです‼」
魔王「あまーいの好きだし〜」
魔王「勇者王大好きだし」
魔王「こう……ときめく」
魔王「雰囲気でもコロッて惚れ直す」
勇者王「お、おう」
880: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 12:25:42 ID:/7k/hkKw
魔王「だから……浮気は許さんぞ」
勇者王「すると思うか?」
魔王「しない……でも言うことはいいじゃない?」
勇者王「まぁなぁ」
魔王「幸せ?」
勇者王「あ、ああちょっと幸せだが。勇魔生まれてこればもっと幸せかもな」
魔王「そうだね……約束してね」
勇者王「ん?」
魔王「絶対!!勇魔を孕ませること!!指切り」
881: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 12:27:33 ID:/7k/hkKw
勇者王「はいはい……ゆびきった」
魔王「嘘ついたら指切るよ?」
勇者王「こわwww」
愛の女神(私たち一同教会入れないんですが………いつまでイチャイチャするんですかねぇ………)
882: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 12:37:00 ID:/7k/hkKw
酒場
勇者王「白ワインの甘口。瓶で」
魔王「グラス2つ」お金を払う
マスター「はい」
勇者王「乾杯」
魔王「乾杯」
883: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 12:41:44 ID:/7k/hkKw
〜〜♪
勇者王「おっなんだなんだ?」
魔王「ん?」
マスター「ああ売り子ですね」
魔王「歌うまいな」
マスター「ええ………店の看板娘です」
勇者王「ふーん確かにうまい。かわいいし、声も綺麗だ」
魔王「…………」むっ[ほろ酔い]
勇者王「いやーモテるでしょ」[ほろ酔い]
マスター「ええ……困ります」
884: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 12:45:08 ID:/7k/hkKw
魔王「………」ガタッ!!
勇者王「お、おいいきなり立ってどうした??」
マスター「お客様????」
魔王「………ちょっと」とことこ
売り子「ん?何よ?」
外野「なんだなんだ?」
魔王「私の勇者王を魅了しないで」
勇者王「ぶっ!マスター水!!酔ってるあいつ!!」
売り子「ふーん嫉妬?」
魔王「ええ……嫉妬。歌うまいね………でも私のほうがうまいんだから」魔力を高める
風の音魔法
885: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 12:50:54 ID:/7k/hkKw
ピアノの伴奏が流れる
一同「!?!?」
売り子「な、なに!?誰もひいてない」
音楽は反響する
魔王「♪」
魔王が歌い出す
いつものかわいい声ではない。大人の深い味のある声。想いも乗せる歌
歌いながら体をゆっくり動かす
酒場が魔王の歌声で喧騒が無くなる
酒が進まない………
魔王「」
886: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 12:55:36 ID:/7k/hkKw
誰かが気付く
「お、炎雹の踊り子じゃないか?」
「黙れ」
魔王歌う。恋の歌
歌い終わった後
彼女は静かに頭を下げ、売り子に誤り
俺の席に戻ってくる
俺の膝の上に
魔王「どうだ!!私のほうがいいだろ?」
勇者王「あ、ああ………」
887: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 12:58:27 ID:/7k/hkKw
パチパチパチパチ
マスター「素晴らしい‼すごい技能だ‼」
魔王「勇者王直伝の魔法だ!!すごくて当然!!」
勇者王「えっと皆さん嫁が失礼しました」
「いいよいいよ」
「いいもん見れたし」
「あ………嫁さんなのね」
売り子「………………」
マスター「いやー今日は驚いた」
魔王「ふふふ!!もっと褒めてもいいのよ?」
888: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 16:53:55 ID:hEPNeM4U
勇者王「……」静かにたって売り子に近付く
チップ(すごく多め)
売り子「!?」
勇者王「………いい歌声だった。明るくて。すまない君の仕事の邪魔をして。また来たとき聞かせてほしい」
売り子「は、はい///」
889: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 18:56:48 ID:fMhF.c8k
勇者王「帰るぞ魔王」
魔王「……ぶぅ」
勇者王「でしゃばったのはいかねぇなぁ………まぁでも………売り子に会えたからいいか」
売り子「///」
魔王「納得いかない」
勇者王「いいじゃないか……嫁ならな」
890: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 20:21:58 ID:R4fKfRmc
勇者王「ほら手がお留守だ」
魔王「あっ………」
勇者王「帰るぞ」
魔王「うん///」
891: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 21:14:44 ID:R4fKfRmc
右手の小さい手
いとおしく
そして
勇者王「………」
がばっ……甘い薫り
魔王「ん……」
俺の宝物だ
893: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/05/26(木) 22:25:39 ID:R4fKfRmc
次スレ行きます
魔王「勇者。我はお前の女だ。だから……もっと触って欲しい」へつづく
※後ほど記事公開
・SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介でした
魔王(♀)「勇者!!我は男だ、魔王だ!!気安く触るな‼」女体化
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