9410998大卒の初任給は40年間で2.24倍しか上がっていないのに、国立大の授業料は約40年間で15倍近くに跳ね上がった。私立は4.8倍である。数十年前は、「学費が安いから国立大を目指す」という受験生が多かった。そんな時代からすると、国立大の格安感はなくなってしまった。



大学4年で総費用1200万円は割に合うのか?


大学入学から卒業までにかかるコストはどのくらいなのか。日本政策金融公庫の「教育費負担の実態調査」(15年度)によると、入学から卒業までに必要な「入学費用」と「在学費用」を合計した金額は667万円。

地方から上京している学生などの場合には、このほかに「自宅外通学にかかる費用」が必要となる。地方から上京した学生の場合、卒業までに総額でおよそ1200万円ものコストがかかるのである。


奨学金受けた大学生 5割超



学生本人も親の負担を減らそうとアルバイトに精を出し、奨学金を頼りにする。ところが、バイト先がブラックで、卒業後には奨学金の返済地獄が待っていた、などという悲惨なケースが後を絶たない。就職だってあてにならない。

正規社員になれたところで、いったんリタイアしたら非正規組に組み込まれてしまい、再浮上は難しい。若者に厳しい社会なのである。


高校成績平均「4」以上→月3万円の奨学金 その基準で大丈夫?



ノルウェーをはじめ北欧諸国の大学授業料は無料だ。留学生も無料の恩恵を受けられる国もある。

それに引き換え、学費の高い日本の現状について経済協力開発機構(OECD)は「授業料が高い他のOECD)諸国と比べても、奨学金を受けている学生の割合が少なく、特に給付型奨学金の割合が小さい」と指摘している。


小籔、「新奨学金制度」について尾木ママ、議員らとトークバトル