カロッゾロナ「いらっしゃいませ…」
超短編集
カロッゾ「ええい、暖めるものは後何個あると言うのだ!」
客「ちなみに全部麺類ね!」
カロッゾ「時間がかかるではないか!」
客「早くしてよ」
カロッゾ「暖めれば良いのだろう!」<レンジバッシィン!
客「びく」
カロッゾ「ふははは、怖かろう」
カロッゾ「しかもレンジのワット数をコントロールできる!」
カロッゾ「しかも大して頭を使わずにコントロールできるこのマシーンを使う私を見下すとは!
つくづく客というものは、御し難いな!」
客「急いでてついイライラしてすみません…」
カロッゾ「わかればいい」
数分後
カロッゾ「おまたせしました」
客「ど、どうも」
ザビーネ「宜しく頼む…」
べラ「宜しくお願いします、ザビーネさん」
キンケドゥ「真面目そうな奴だな」
ドレル「見た目だけじゃ人は解らないぞシーブ…じゃなくてキンケドゥ」
ザビーネ「ご安心ください、私のコンビニ主義は決し折れる事のない不屈の心、どんなお客様にも切実な対応と笑顔で接客致します」
ビルギット「いいからレジを手伝ってくれ…」
アンナマリー「ええとこれはレジの撃ち方が特殊で…」
キンケドゥ「あれ が来る前にザビーネには仕事をマスターして貰わないと」
べラ「そうね…クジのフェアがもう少しでくるから…」
カロッゾ「あれも我が店ではお客様を満足させる貴重なフェアなのだぞキンケドゥ、べラよ」
キンケドゥ「商品交換が大変で地獄を見ます…」
べラ「走り回って毎回へとへとになるのよ…」
カロッゾ「まだ言うか!ほれ客が並んでいる!レジを打たんか!」
キンケドゥ「なんとぉ!いらっしゃいませ!」
べラ「少しでも接客を真面目にしたいなら仮面を外しなさい!」
カロッゾ「この仮面は特注品で商品を脳派コントロールで発注できるのだ!しかも珍しい容姿だと言うことで客寄せにもなる!」
ドレル「深夜だけにしてくださいよ…昼間は不気味だから」
カロッゾ「まだ言うか!」
しかしそれも数ヶ月の間だけで彼の心は次第に客に対して歪みを見せていた
ザビーネ「はぁっはっはっは!だめじゃないかぁ…お前が購入した金額で引けるクジは2枚のはず…それを4枚も引くなんてなぁ!」
カロッゾ「ザビーネ!それで良いのだ!お客様…今くじ引きの当たり商品をお持ちいたします!」
アンナマリー「感情を処理できない店員はゴミだと自分で言ってたではないか!」
ザビーネ「すまん無理があった…感情を完全に処理するのは無理でも多少抑える事の出来ない人間はゴミにすぎん…に訂正する…」
キンケドゥ「ほら見ろ!3枚引けば2枚は絶対当たる!俺がレジを打つから君があたりの景品を持ってきてくれ!」
店員A「この大型体系の私ではとろくて無理だ!」
べラ「もう!私が行くわ!!!」
ビルギット「店員だけを殺すフェアかよ!!!!」
ザビーネ「ははは…あはははは!あーはっはっはっは!」
アンナマリー「きもちは解るが落ち着けザビーネ」
ザビーネ「えーと…50枚でございます」<泣き目
キンケドゥ「交換は俺に任せろ!!!」
ドレル「は、早い!」
カロッゾ「キンケドゥ!何時の間にあんな技を!質量を持った残像だと言うのか!」
べラ「あっという間に当たり景品を持ってくるなんて…」
ビルギット「店員だけを殺すフェアかよ!」
ジレ「セルフレジだが」
ザビーネ「何のつもりだ?」
ジレ「私は関知していない」
ザビーネ「これも鉄仮面オーナーの仕業か…」
ジレ「私は関知していないと言っている」
ジレ「でも楽になるだろこれで少しは」
ザビーネ「確かにそうだが…あれはコンビニ主義に反する…店員が必要なくなるではないか…」
カロッゾ「それは違うぞザビーネ、セルフレジがあろうと無かろうと店員は常に必要だ」
ザビーネ「オーナー…」
カロッゾ「セルフレジのデメリットは客が直接商品のバーコードを通して清算する、誤魔化して万引きする可能性もあるわけだ」
ザビーネ「なら何故!」
カロッゾ「貴様らからクジのフェアを何とかしろと言われればこうもなろう、経営者のやり方に疑いを持つのはよくないな」
カロッゾ「それに万引きを100%防ぐのは無理だ。おそらくどの店も必ず年に何回も万引きがあるはず…だがある意味セルフレジにはメリットもあるのだ」
ザビーネ「メリットですと…?」
カロッゾ「そうだ、店員がセルフレジの客を見張る事で万引き防止としての意識が高まりより店の売り上げの安全が保たれる」
ザビーネ「なるほど…」
カロッゾ「ふははは、凄かろう?セルフレジが普及しようと人間がレジをうつシステムは永遠に無くならんから安心しろ」
ザビーネ「言われてみればそうか、レジだけが仕事ではないしな」
カロッゾ「後1週間でフェアが終わる、しかし次は食品の値引きセールが待っている!!」
ビルギット「店員だけを殺すフェアかよ !!!!」
キンケドゥ「コーヒーの機械ブザーが鳴ったな…」
べラ「ミルクが切れたのね。交換私がするわ」
ビルギット「交換は俺がやる、客は貴様らがやれ(レジ)」
ビルギット「うわぁ!交換しようとミルクのタンクを外したら余っていたミルクがドバドバ出てきた!?
キンケドゥ「ビルギット!うかつだ!!」
ビルギット「こいつぅ!こいつぅ!」
キンケドゥ「チューブを上に向けるんだ!」
ビルギット「はぁはぁ…収まったが床を汚してしまった」
キンケドゥ「さっきザビーネが清掃したばかりなのに…」
ザビーネ「だめじゃないかぁビルギット…まずは知ってる人間に聞かなきゃぁ…」
ビルギット「コーヒーのミルクも交換ができないなんてそんな恥ずかしいまねできるかよ!」
ザビーネ「知らない仕事に手を付けて失敗して周りに迷惑をかける人間など…ゴミにすぎん」
ビルギット「返す言葉も無い…すまん…」
ザビーネ「解れば良い…まずは殺菌消毒をしてだな…それからタンクにミルクを補充するんだ」
ビルギット「そうか…なるほど…」
チョキ
ザビーネ「あ!!!」
ドボドボドボ
ビルギット「またミルクがどばどばあふれてきたぞ!こいつぅ!こいつぅ!」
カロッゾ「チューブを切るのはちゃんと機械にはめてロックしてからだ!私はちなみに1度で覚えたぞ」
ザビーネ「ふはははぁ!綺麗になった床がぁ!?もう一度モップもってくる…」<シュン
ビルギット「一度で覚えるなんて…さすがは鉄仮面オーナーだぜ!」
カロッゾ「しかも脳派コントロールで交換できる!しかも手足を使わずにコントロールできるこのコーヒーマシーンを使う私を客と同じように見下すとは…
つくづくビルギットと言うものは御しがたいな」
ドレル「いや、父上だけでしょそんな事できるの」
ビルギット「御し難いなんてそんな…尊敬しますオーナー!」
カロッゾ「ふははは、凄かろう…ビルギット君、自給50円アップ、あとしっかり機会の扱いを覚えるのだぞ」
ビルギット「はい!ありがとうございます!」
カロッゾ「なんだ?もう既に娘との交際は認めてるぞ?給料でも上げてほしいのか」
キンケドゥ「脳派コントロールでコーヒーマシーンを制御したりしてるって言いましたけど…マニュアルで出来るんですか?」
カロッゾ「キンケドゥ…お前たち店員がオーナーである私自身にも人手が足りないから手伝えと言うからこうして会いに来てやったんだ義父に疑いを持つのはよくないな」
べラ「お父様がマニュアルでコーヒーマシーンを操作してるの見た事がないわ」
ドレル「別に良いではないか、仕事の効率がお父様のお陰で上がってるわけだし…」
ザビーネ「ビルギット…すまんがお爺さんがコピーの仕方を頼みたいと…」
ビルギット「年寄りを助けるだけの店員かよ! あ、今行きます」
老人「悪いのぉ…」
カロッゾ「馬鹿にするか!?私はこの店のオーナーだぞ!」
ザビーネ「ではもう一台のコーヒーマシーンを洗浄してください」
カロッゾ「ふははは、よかろう」
キンケドゥ「頭の有線外しときますね」
カロッゾ「よし…まずはマシーンの中身を洗浄するだから一回内部をこじ開けるぞ」
ベキベキベキ!!!
ブーブー(エラーオン)
キンケドゥ「鍵使えば開きますよ!何やってるんですかオーナー!」
カロッゾ「おっ!?おっ!?」
バキィ!!!
ビィィィィィ(更に凄まじいエラー音)
べラ「鍵使って開けろっていってるでしょう!」
カロッゾ「まだ言うか!」
ジレ「私は関知していない」
キンケドゥ「おい客並んでるぞ…」
ザビーネ「~~が1点~」<ピッ
ザビーネが一人で頑張ってレジを打っているせいで大行列が
ザビーネ「ひゃーはっはっは、キンケドゥ、レジ打ち対決では3:7で私が負けていたぞ!」
キンケドゥ「んなもん練習してりゃなれるそれより客を捌くぞ!2番目のお客様、こちらへどうぞ」
ザビーネ「はっ!?混みすぎて取り乱してしまった。感情を処理できんゴミ店員とはなさけない!」
ジレ「コーヒーマシーン2台とも壊してどうするんですか…?」
カロッゾ「すまん…マニュアル読んで手動でも出来るように練習する」
ジレ「修理業者に連絡してきますね」
カロッゾ「後は頼んだ…こればかりは店の問題だからな」
ジレ「全部あんたのせいだろうが」
ビルギット「鉄仮面オーナー!コピーの拡大ってどうやるんでしたっけ…」
カロッゾ「ええい、脳派コントロールで動かす!」<頭に有線装着
ビルギット「コピー機を動かすだけの機械かよ!」