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紅ノ亞里亞「男を呪うのですね」紅莉栖「ええ」【オカン×シュタゲ】|エレファント速報:SSまとめブログ

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紅ノ亞里亞「男を呪うのですね」紅莉栖「ええ」【オカン×シュタゲ】

1: ◆.ATzfkBQdg 2016/11/10(木) 12:11:21.26 ID:u26TVfUko


紅莉栖「……本当にあなたが紅ノ亞里亞さん?」

亞里亞「ええ。それがなにか?」

紅莉栖(私より年下じゃない……)

紅莉栖「そう。ならいいんですけど」

亞里亞「ご依頼の内容は?」

紅莉栖「そうですね。私の依頼は―――」





紅莉栖「―――ある男を呪ってほしい」




2: ◆.ATzfkBQdg 2016/11/10(木) 12:12:05.90 ID:u26TVfUko

※オカンとシュタゲのクロスSSです
オカン側は亞里亞と悪魔しか登場しないシュタゲ寄り話
5pb.祭り公式SS世界線のような世界だと思っていただければ
その辺嫌な方はブラウザバックをお願いいたします



3: ◆.ATzfkBQdg 2016/11/10(木) 12:13:55.02 ID:u26TVfUko

――――――
―――

Site1 牧瀬紅莉栖
[2時間前 未来ガジェット研究所]


ダル「うーん……うーん……?」カタカタ ッターン

岡部「ダルよ。さっきからモニターの前で何をうんうんと唸っているのだ」

ダル「いやあ、とあるお店の店員さんがとっても萌え~だって、ある筋からタレこみがあったんだけど」カタカタ

まゆり「萌え~な店員さんか~。可愛いんだろうなぁ~♪」

ダル「ネット上のどこを探してもその子の個人情報に行きつかないんだよねぇ」

ダル「まるで何かに守られてるような……。こんなこと今までで初めてでさ」カチカチ

岡部「……今俺は軽く引いているぞ。お前のスーパーハカーの腕をそんなくだらんことに使うなどとッ!」

ダル「だからハカーじゃなくてハッカーだっつの!」

紅莉栖「そういう問題じゃないだろーが!」ゴチン!

ダル「ひでぶっ!!」



4: ◆.ATzfkBQdg 2016/11/10(木) 12:15:19.37 ID:u26TVfUko


まゆり「ダルくん、だいじょうぶ?」

ダル「よ、洋書の角はやめたげてよぉ……」プルプル

紅莉栖「私とまゆりの目の前で普通に気持ち悪いストーカー行為をすんなっ!」

岡部「お、落ち着け助手。マイフェイバリットライトアームは某超国の女スパイの動向を探ろうとだな……」

紅莉栖「厨二病乙! あと助手って言うな! ってかこれ見てよくそこまで妄想できるわねっ」

岡部「これとは?」



http://www.rouge_small_castle.co.jp/


         紅

         ノ

         館
  



岡部(おお、これはいかにもな感じではないか……!)ドキドキ



5: ◆.ATzfkBQdg 2016/11/10(木) 12:15:56.73 ID:u26TVfUko


まゆり「なんだか怖そうだよ、クリスちゃん」

紅莉栖「大丈夫よ、まゆり。見るからに厨二病こじらせちゃった痛い人のページだから」

ダル「牧瀬氏は何もわかってないお! この厨二病ど真ん中なサイトと店舗を運営してるのが"口リかわクール系美少女"だってところが最高なんだってばよ!」

ダル「きっと紅ノ亞里亞ちゃんはゴス口リファッションで自作のぬいぐるみを抱きしめてて『私は悪魔に魂を売ってしまったの』とか言っちゃってる系少女なんだお!」

まゆり「ダルくん元気だねぇ~」ニコニコ

ダル「ちなブラコン設定な。呼び方は『お兄様』か『兄くん』以外にありえないww」コポォ

岡部「ソースは?」

ダル「@ちゃんですがなにか?」

岡部「貴様のとある筋というのはソレか……」ガックシ



6: ◆.ATzfkBQdg 2016/11/10(木) 12:16:59.35 ID:u26TVfUko


岡部「というかお前、今『店舗』と言ったか?」

紅莉栖「ここってその店員さんの超絶恥ずかしいポエムとか設定集とか設定画置き場じゃないの?」

ダル「違うお。普通に吉祥寺にあるお店のサイトだお」

ダル「つか牧瀬氏、中身もよく見ないで決めつけとか(・A・)イクナイ!」

紅莉栖「橋田の妄想設定もたいがいだろうが」ゴゴゴ

ダル「ヒェッ」

まゆり「ここってなんのお店なのかな? ぬいぐるみのお店だったらいいな~♪」

紅莉栖「……なになに? 『紅ノ館へようこそ。復讐心に燃える心、嫉妬に駆られる日々云々……黒魔術代行』」


紅莉栖「黒魔術!?」

岡部「黒魔術だと!?」



7: ◆.ATzfkBQdg 2016/11/10(木) 12:18:12.95 ID:u26TVfUko


岡部「まさかこの現代日本に黒魔術代行業が残存していようとはな……ククク」ニヤリ

紅莉栖「…………ハァ(ため息)」

まゆり「黒魔術って、魔法のこと~?」

岡部「ちっがーうぞぉ、まゆり! 黒魔術とは神をも欺く禁術! その圧倒的な力ゆえに術者をも蝕んでしまうという悪魔の秘術なのだぁフゥーハハハ!」

紅莉栖「……………………ハァー(ため息)」

ダル「あっ。しまった、これは波乱のヨカーン」

岡部「ルーン、セイズ、ガンド……我が右腕に封印されし悪霊を解き放つべく、今まさに奴らは決戦の準備をしていることだろうっ!」バサッ

紅莉栖「……まだ厨二病の痛いホムペだったらどれだけよかったか」

岡部「どうした助手ぅ。まさか科学の申し子ともあろう貴様が、黒魔術の真実を前にして怖気づいているのではあるまいなぁ?」ニヤニヤ

紅莉栖「だってこれ……ただの詐欺サイトじゃない」

岡部「がっ!!」

ダル「アチャー」



8: ◆.ATzfkBQdg 2016/11/10(木) 12:19:03.53 ID:u26TVfUko


紅莉栖「『呪いには三つのコース』……うわ、結構な額をふんだくるのね」カチカチ

岡部「おい、クリスティーナッ! 我が感動を一瞬にして台無しにしてくれたな!?」

紅莉栖「はあ? 私は事実を言ったまでですがなにか?」ギロ

岡部「どこが事実なのだっ! この店の経営者が詐欺行為をしているという証拠でもあるのか!?」

紅莉栖「黒魔術なんてあるわけないだろーが。ないもので商売してる時点で詐欺。はいQ.E.D.」

岡部「ほおーう。つまり貴様は、我が眼に宿りし魔眼リーディングシュタイナーまでも否定すると言うのだな?」

紅莉栖「当たり前でしょ。あまりにも非科学的過ぎよ」

岡部「なっ! ならDメールを送信した後、俺だけ記憶を維持している理由が説明できるのかっ!?」

紅莉栖「だから、それこそあんただけが記憶を維持しているかもまだ証明できてないでしょーが!」

まゆり「ちょ、ちょっと二人とも~! 喧嘩しちゃダメだよ~ぅ!」

ダル「いや、こうなることが簡単に想像できたのに止められんかった僕に非があるっつーか……」



9: ◆.ATzfkBQdg 2016/11/10(木) 12:20:37.10 ID:u26TVfUko


岡部「そうやってなんでもかんでも否定する気か、クリスティーナよ」

紅莉栖「っ……。私は、非科学的なものが許せないのよ」

紅莉栖「しかもそれで人様から金を巻き上げて、自分の利益にしてるなんてもっと許せないわ」

岡部「だが黒魔術が存在しないとも証明できていない」

紅莉栖「確かにまだ科学が現象を説明できない分野はあるかもしれない! だけど、ないものをあるって言うのはペテン師のやることでしょ!」

岡部「いいや、黒魔術は存在する。もし巧妙にその事実が隠されているのだとすれば、それは宇宙規模の陰謀だ」

紅莉栖「……どうしてあんたはそういうことを平気で言えるわけ?」

岡部「フッ、当たり前だ。この鳳凰院凶真の言葉は常に真実なのだからな! フゥーハハハ!」

紅莉栖「……話にならない」ギリッ



10: ◆.ATzfkBQdg 2016/11/10(木) 12:21:12.80 ID:u26TVfUko


ダル「つ、つかさ、そんなに疑うんだったらリア凸すればいんじゃね? 場所、吉祥寺っぽいから総武線で一本だお」アワアワ

まゆり「そ、そうだよ! まゆしぃもそれがいいと思いまーす!」

岡部「うむ、ラボメンナンバー2とナンバー3にしてはなかなか鋭い提案――――」

紅莉栖「だったら私だけで行くわ」

岡部「な、なにぃ!?」

紅莉栖「冷静に考えて、こんな恥ずかしい白衣の男の人と一緒に吉祥寺になんて行けない」

岡部「」チーン

ダル「ぐはー。なんか牧瀬氏の表面温度が氷点下な件について」

まゆり「クリスちゃん……」



11: ◆.ATzfkBQdg 2016/11/10(木) 12:22:15.84 ID:u26TVfUko


紅莉栖「いいわ。岡部の熱意に免じて『この世に黒魔術は存在する』という仮説を立ててあげる」

紅莉栖「ゆえに私はこれからこの仮説を否定するためのデータを集めてくる」

紅莉栖「そのためには実験的に誰かを呪う必要があるわけだが」

紅莉栖「私は岡部を呪おうと思うわ」ウフフ

岡部「…………」ガクガク

ダル「…………」ブルブル

紅莉栖「もし怪我でもしたら自業自得ね。ま、そんなこと起こるわけないけど」ガチャ キィ

まゆり「クリスちゃん、いってらっしゃーい」フリフリ

紅莉栖「あ、岡部。髪の毛数本もらうわよ」ブチブチッ

岡部「い、いだだっ!?」

紅莉栖「てゆーか黒魔術とか有り得ないに決まってる。え? 論破? するのも馬鹿馬鹿しすぎるんですけどww」プギャー

岡部「この女……」プルプル



12: ◆.ATzfkBQdg 2016/11/10(木) 12:23:25.98 ID:u26TVfUko


―――
―――――

Site2 牧瀬紅莉栖
[紅ノ館]


亞里亞「男を呪うのですね」

紅莉栖「ええ」

紅莉栖(むしろ一発くらい天罰でも食らえばいいわ……って、なにを非科学的なことを)ウウム

亞里亞「では、黒魔術を執行するための"触媒"を」

紅莉栖「ああ、その辺はHPで読みました。呪う対象の髪の毛ですよね」スッ

亞里亞「確かに。では―――」

紅莉栖「相手の情報はこちらに書いておきました」スッ

亞里亞「随分準備がよろしいようで」

紅莉栖「実験の成功の鍵はその準備の周到さにあるので」

亞里亞「……そうですわね」



13: ◆.ATzfkBQdg 2016/11/10(木) 12:28:05.34 ID:u26TVfUko


亞里亞「ですが、こちらの羽ペンと紙を使ってもう一度お書きください」

紅莉栖「これじゃダメなんですか?」

亞里亞「呪いにおいて最も大切なのは貴女の意志ですので。貴女としても、呪いをかけたという実感がほしいとお思いでしょう?」

亞里亞「今ここで書くことが儀式なのですわ」

紅莉栖「なるほど……。この黒い羽ペンには何かあるんですか?」カキカキ

亞里亞「闇の眷属であるカラスの羽。インクにはコウモリの血を混ぜています」

紅莉栖(うわあ、これはフェイリスさんと別方向に吹っ切れた痛さね……)カキカキ

紅莉栖「……はい、書けました」

紅莉栖(私、アイツの個人情報そんなに知らないんだな……)

亞里亞「コースは?」

紅莉栖「『悪魔の儀式』で。これ、お金です。確認してみてください」スッ

亞里亞「確認します」スッ

紅莉栖(さてどこから切り込んでいくか)



14: ◆.ATzfkBQdg 2016/11/10(木) 12:29:03.99 ID:u26TVfUko


紅莉栖(さっき出されたハーブティー……スンスン。いや、毒を入れるメリットが無い)

紅莉栖「お茶、いただきます」ツツーッ

亞里亞「…………」

紅莉栖「……何です? そんな大きな目で見つめて」

亞里亞「いえ、あなたが初めてだったものですから」

紅莉栖「初めて?」

亞里亞「ここで私の出したハーブティーを飲んでくださったのが」

紅莉栖(あー……これは失敗した? 確かにこんな胡散臭い場所だし……)

紅莉栖(それに、他人を本気で呪おうとしてる人間の精神状態じゃ普通は気
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年11月13日 23:04
      • オカンっての知らんけど、この女こそ傲慢で汚らわしいな。
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年11月13日 23:11
      • オカルティックナインてアニメだよ、シュタゲに似てる:-)

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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