遺体安置所で働いたアルコール中毒患者の画家ヨゼ・ティスニカルの不気味で暗い絵画

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Joze Tisnikar(ヨゼ・ティスニカル or ヨージェ・ティスニカル)(1928-1998)はスロヴェニアの画家です。生前は、スロヴェニ・グラデツ病院の遺体安置所で病死した患者の遺体を解剖して調べる剖検(ぼうけん)のアシスタントとして勤めていました。

病院に勤務しつつ、絵を描いていましたが、アルコール中毒に陥ってしまします。その体験を元にした多くの絵画も制作しています。どの作品も暗く陰鬱で、モチーフは死体や葬儀、カラス、虫など死を連想させる風景を多く描きました。笑う姿の人々は誰一人描かれておらず、人物たちはなぜかこちらを強い眼差しで見つめています。

独学で、絵画を学び、1958年から1998年まで、100以上の国内外で個展やグループ展に参加し、画家としては1969年に開催された展覧会で認知され、以降海外でも高く評価されています。1998年にスロヴェニのギャラリーで開催された大回顧展のオープニングの後に自動車事故に巻き込まれて死亡しました。70歳でした。

作品集は1980年に出版された「死の画家ティスニカル」があり、古書となりますが、以下のリンクから購入が可能です。
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