もしも入渠ドックのお風呂が強力な消毒液だったら【艦これ】
翔鶴「瑞鶴、大丈夫!?」
瑞鶴「あーん痛いよ…やられたぁ…」
翔鶴「ず、瑞鶴!大変!あなた腕から血が出てるじゃない!!」
翔鶴「早く帰って、入渠して傷を治さないと…!」
瑞鶴「え?血?マジで?」
翔鶴「マジよマジ!本当よ!」
翔鶴「ああっ、瑞鶴がこのまま大量出血してなす術なく死んでしまうことになっちゃったら、私はあわわわわわ…」オロオロ
瑞鶴「いやそれはないと思うけど…」
瑞鶴「やだなぁ入渠…はぁ…」
翔鶴「じゃあゆっくり治してね瑞鶴。私は部屋で待ってるから…」
瑞鶴「はぁーい…」
瑞鶴「…はぁ」
瑞鶴「…」
瑞鶴「お風呂入るか…」
瑞鶴「…」チャプ
瑞鶴「ひぃいいいっ!!」ザバッ!
瑞鶴「いたぁぁぁぁぁぁぁぁ!いてええええええええ!!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!まるで皮膚がただれてるみたいな痛みがぁあああ!!!」ゴロゴロ
瑞鶴「なんでうちの鎮守府のお風呂って消毒液の湯舟なのよぉぉぉぉぉ!!!提督さんがそうしたらしいけど、あいつアホじゃないのぉぉぉぉぉおおおおおお!!??」
瑞鶴「早く治ってほしいっていう気遣いですって?ざっけんなぁああああああ!!!!それより大切なことあるだろうがよぉおおおおおお!!!」
瑞鶴「こんな化学物質の液の塊に身を入れてられるかぁああああああああああああ!!!」
瑞鶴「それにしてもこれ、何度入っても慣れないわね…ほんと毎回痛いし染みる」
瑞鶴「むしろ痛みに慣れるどころかその逆だわ…見るだけで傷がムズムズしてきちゃうわ…」
瑞鶴「そのせいか湯舟に入るためだけに入渠にかかる時間が増えてる気がするし…まぁこれは気のせいかもしれないけど」
瑞鶴「とにかくさっさとお風呂に入って治さなくちゃ、作戦に支障が出ちゃう」
瑞鶴「ちょっとずつ…ちょっとずつでいいから入ろっと」
ガラッ
瑞鶴「…ん?誰かドックに入ってきた」
加賀「ず、瑞鶴?」
瑞鶴「えっ、加賀さん!?」
瑞鶴「そ、そうよ!悪い!?」
加賀「いえ、別に悪くはないのだけれど」
加賀「浴槽に入らずにずっと水面を睨みつけていたから何事だと思って」
瑞鶴「え!あの、それは…その!」
瑞鶴「黙想!そう、黙想してたのよ!お風呂に入るための準備をしてたんだから!」
加賀「…」
瑞鶴「じゃあ私、そろそろお風呂入りますんで!」
瑞鶴「よっ!」ドボーン
瑞鶴(ぐあぁぁぁぁ!!しみるぅううううう!!!!!)プルプル
加賀「………」
加賀「私は自分のペースで入らせてもらいます」チャプ
瑞鶴「ひゃいぃ…どうぞ…」プルプル
加賀「…」
加賀「……………」
瑞鶴(痛い!痛い痛い痛い染みる!!)
瑞鶴(くっそぉ!よりによって今日は加賀さんと一緒に入渠なんて!なんでなのよ!)
瑞鶴(この人すっごい厳しい鬼先輩なのに!お風呂相手に『痛い!死ぬ!!』なんて無様な姿なんか見せられない!)
瑞鶴(だけど、もし仮にそうなったとしたら…)
瑞鶴(あの人は『ハハハ、まるで七面鳥を生きたまま茹でているようねwwww流石に気分が高揚しますwwwww』なんてあざ笑いにくるんだろうなぁ…)
瑞鶴(あーもう!我慢して入らなくちゃ!)
加賀「……………」プルプル
加賀(痛たたたたたた!!痛い!傷口にすっごい染みる!)
加賀(なんでこの日に限って瑞鶴がいるの!?私が大破したときはいつもドックを占拠してるのに!)
加賀(痛くて声を出したい…転げまわりたい…けど今の私の目の前には瑞鶴がいる!)
加賀(瑞鶴は私の後輩…彼女の前でお風呂相手如きに屈してる姿なんか見せられない!)
加賀(でも、もし仮にそうなってしまったとしたら…)
加賀(瑞鶴は『もうあがるのw?お風呂苦手ww?加賀さん大丈夫かなwww?なんか、心配wwwwww』と言うでしょう…そして私の威厳は粉々に破壊されてしまう)
加賀(赤城さんくらいにしか見せたことのない、私の情けない姿…こんなところで暴露する訳にはいかないっ!)
加賀(我慢…)
瑞鶴(我慢を…)
加賀(心を無に…)
瑞鶴(…)ヒリヒリ
加賀(…)ヒリヒリ
瑞鶴「…」
加賀「…」
瑞鶴「ふぅ…」ザパッ
加賀「はぁ…」ザパッ
瑞鶴「!?」ビクッ
加賀「!?」ビクッ
加賀「そそそそそそそそそそっそんな訳ないでしょう。私はのぼせないようちょっと休憩を挟むだけです」
瑞鶴「休憩!?ですよねー!!実は私もなんです!!あははー!」
加賀「あら瑞鶴も?良い判断ね。お風呂に入りすぎるのは危険だから」
瑞鶴「さすが加賀さん!わかってるじゃないですか!のぼせたら命に関わりますもんね!」
加賀「そうよ。五航戦も気をつけなさい」
瑞鶴「はい!ではあそこにあるお風呂場用の椅子で一休みしましょう!」
加賀「わかりました」
加賀「…」スッ
瑞鶴「…」スッ
瑞鶴(もう少しで気づかれるとこだったぁあああああ!!!)
瑞鶴(あの人、絶対私がお風呂からあがるの見て追いかけようとしてたよね!!)
瑞鶴(怖い!!私、加賀さんに見張られてる!!)
瑞鶴(私が逃げようとしたから加賀さんも私を追いかけようと立ち上がったんだぁあああ!!!!!)
瑞鶴(一応、上手くお茶を濁せたからよかったものの、もしそれが失敗してたら…)
瑞鶴(それは…私の死を意味してる!!)ガクガク
加賀(つい我慢できなくてあがろうとしたらこのザマだぁああああああああああ!!!)
加賀(やばい!『もうあがるんですか』って!これアカン奴よね!ほとんどバレてる!)
加賀(一応言い訳はしておいたけど、あれで誤魔化せてるのかしら!?すこぶる心配!!)
加賀(瑞鶴は私を見捨てるのかしら!?『のぼせたら命に関わりますもんね』だなんて絶対皮肉よね!?)
加賀(もうやだ!なにこの地獄!!)ガクガク
加賀(ここから上手く挽回を…)
瑞鶴「…」
加賀「…」
瑞鶴「…」
加賀「…」
ガラッ
瑞鶴「!?」
加賀「!?」
瑞鶴(また誰か入ってきた!?)
瑞鶴「…なんだ、文月ちゃんか…」
加賀「文月…うちの鎮守府に最近配属された新入りですね」
瑞鶴「今日が初めての実戦だったの?敵との戦いはどうだった?」
文月「それが…あたし、大破しちゃって傷だらけ…」
文月「ほら、ここ…おっきな傷が…」
瑞鶴「うわ、足をガッツリやられてるじゃない!大変!」
加賀「仲間の重傷を見ると流石に気分が沈みます…文月、辛かったでしょう。これでは歩くのも大変なのでは?」
文月「うん、だから入渠しに来たんだよ?」
文月「早く治さないといけないから…よいしょぉ!」ドボーン
瑞鶴「あっ!?」
加賀「ああ!?」
文月「痛いよぉ…!染みるよぉ…!!苦しいよぉ!!!」
瑞鶴「文月ちゃん!!今すぐその傷薬お風呂から出て!!」
加賀「いけません!これ以上長くお風呂に浸かると逆に貴女の身体が壊れてしまいますよ!」
文月「それは…できないぃ!」
瑞鶴「!?」
加賀「なぜ!?」
文月「だって…みんなが待ってるから…!!」
文月「私、まだまだ練度低いもん…!ちょっとでも早く復帰しないといけないの!!」
瑞鶴「!?!?」
加賀「ファッ!?」
瑞鶴「えっ」
加賀「あっ」
文月「あたし…みんなに迷惑かけたくないんだぁ…!少しでも早く傷を治して、仲間の負担を…!」
文月「まだこの鎮守府に来て間もないから尚更なの…!だから、だからっ…!!」
瑞鶴「へ、へー…そうなの」
加賀「り、立派な心掛けですね…」
文月「それじゃあたし、先にあがるね」
瑞鶴「はい、文月さんお疲れ様です」
加賀「ご苦労様でした。あっ、文月さん、間宮さんのところで私がキ
コメント一覧
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- 2016年11月14日 23:44
- 電「塩を塗り込むのです!」
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- 2016年11月14日 23:49
- 艤装は妖精さんが電通が顎外れるレベルでビックリするくらいの残業で直してそう
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- 2016年11月14日 23:50
- 電「はわわ…きっとここにも変態のクソ野郎どもが湧いてくるので先に言っとくのです。ボロンとかしてる暇あったら先っちょだけこの風呂に入れてくるのです。」
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- 2016年11月14日 23:54
- 喚ばれて飛び出て
羽黒「いやぁ…提督さん離して、お風呂から出させて…いたい、いたいよぉ…誰か、姉さん…」
うんやはり入船ドックは消毒風呂に限るな!
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