【ガルパン】西住みほ「行き遅れた」
- 2016年11月14日 23:10
- SS、ガールズ&パンツァー
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華「みなさん、こんにちは」
優花里「五十鈴殿、こんにちは!」
みほ「華さん、おつかれさま!」
みほ(華さんが来た。ってことは、いつも10分後だから……沙織さん、練習に間に合うかな?)
――10分後――
沙織「ギリギリセーフ!なんとか間に合ったよ!」
桃「武部!遅い、たるんでるぞ!」
みほ「武部さん、何かあったの?」
沙織「うん。ちょっとクラスで用事があって……」
華「あらあら、沙織さんたら……」
桃「まあいい!早く準備しろ!訓練を始めるぞ!」
桃「よし!これにて今日の訓練は終了だ!」
「ありがとうございました!」
優花里「疲れましたねー!皆さん、この後どうするでありますか?」
みほ「うーん、そうだね……」
沙織「あ、あの!みんな!ちょっといいかな!」
優花里「武部殿?どうしたんですか?」
華「沙織さん……」
沙織「ううん華、みんなには言っておきたいんだ」
華「……わかりました」
優花里「ええっ!武部殿と五十鈴殿、付き合ってるんですか!?」
沙織「しーっ!ゆかりん、声が大きいよ!」
優花里「す、すみません……でも、一体いつから?」
沙織「2週間前に、皆で練習試合の打ち上げでカラオケに行ったでしょ?実はあの帰りに……」
華「私から、沙織さんにお付き合いしていただくようお願いしたんです」
華「そうでしょうか?」
沙織「そりゃ私も最初はびっくりしたけど……華と一緒にいるのは楽しいし、華っておっとりしているようで芯が強くて、そういうところがすごく素敵だと思って……OK、したんだ」
みほ「そう、なんだね……」
麻子「それで、なんで私たちにだけ伝えたんだ」
麻子「沙織にできるのか?やっと彼氏……恋人ができたんだろ?うわついて態度に出したりするんじゃないのか」
みほ(まあ、正直薄々気付いてたしね)
沙織「できるよー!それに、麻子だってそど子さんと付き合って1か月だけど、うまくやってるじゃん!」
優花里「そうなんですか!?」
麻子「そ、それは今関係ないだろう!」
沙織「麻子にできるんだから、私たちにだってできるってこと!ねー、華!」
華「はい!皆さん、これからも変わらずによろしくお願いしますね」
――帰り道――
優花里「いやー、まさかお二人がお付き合いしているとは驚きでした!それに冷泉殿とそど子殿もとは……」
みほ「うん、そうだね……」
みほ(いくらクリスマスが近いからって、最近チーム内でカップル増えすぎだよ……)
優花里「それにしても最近、寒くなってきましたねぇ……西住殿、今度みんなでお鍋でもしませんか?」
みほ「お鍋かぁ……」
みほ(優花里さん、そのモーションは悪手かな。次に来る手もバレバレだよ)
優花里「でも、皆さん付き合い始めですから、呼んでも来ないかもしれませんね……」
優花里「わ、私はそれでも一向にかまいません!むしろその方が……」ゴニョゴニョ
みほ「うーん……でもそれじゃさみしいから、他のチームの皆も呼ぼっか?」
優花里「は、はい。そうですよね……」
みほ(ごめんね優花里さん。でも優花里さんは最後まで取っておきたいんだ)
――みほ自宅――
みほ「はぁ……まさか沙織さんがこんなに早く落ちちゃうとはなぁ。家庭的だし気遣いできるし、けっこう狙ってたんだけど……華さん、狙った獲物は逃がさなかったんだね」
prrrr……
みほ(電話。お母さんから?)
しほ「みほ。元気でやっているの?」
みほ「大丈夫だよ、お母さん」
みほ「ううん……まだなんだ……」
しほ「西住の家に生まれた人間は、遅くても18歳までに伴侶となる相手を見付け、20歳で結婚しなくてはならない。この掟、まさか忘れてはいないでしょうね?」
みほ「大丈夫。覚えてるよ」
しほ「期限まであと1年。もし見つからないようなら私の選んだ相手と結婚してもらうから、そのつもりでね」
しほ「それじゃ。寒くなってきたから体に気を付けるのよ」ガチャッ
みほ「一方的に釘を刺して切っちゃったよ……西住の掟、かぁ」
みほ(『西住流から離れても、西住家の掟は破らない』っていうのが大洗に転校した時の条件……大学選抜戦の時にもお母さんにはいろいろと動いてもらったし、これだけは破れないよね……)
みほ「まあ、見つかりそうになかったら優花里さんでいっか!」
――翌日――
みほ「澤さん、ちょっといいかな?」
梓「隊長?どうしたんですか?」
みほ「うん。ちょっと作戦のことで教えておきたいことがあるんだ。今後のチームのこととかも考えたとき、澤さんにいろいろと伝えておきたくって」
梓「私に!?本当ですか、西住せんぱい!?」
みほ「うん。澤さんの指揮官としての才能はすごいと思う。これから私の右腕として、チームの柱になってほしいと思ってるんだ」
梓「せんぱい……」キラキラ
みほ(澤さん、やっぱり。指揮官として素質のある澤さんなら、西住流に入っても十分にやっていけるはず。小動物みたいで可愛いし、健気だし。私が主導権を握れそうだしね)
梓「今日の夜……ですか」
みほ「あっ!ごめん!なんか用事があった!?」
梓「はい……実は今日、彼女とデートがあって……」
みほ「ふぇっ!?」
梓「う、うん。大野さん、おつかれさま」
あや「ほら、いくよ!」ギュッ
梓「あ、あや!そんなに引っ張らないでよー!」
あや「もー!いくら隊長がかっこいいからってあんなにデレデレしちゃってさ!今日の梓の彼女はわたしでしょ!」
梓「あや、嫉妬してるの?」
あや「そんなことないもん!みんなに言いつけちゃうよ!」
梓「ごめんごめん!」
みほ「行っちゃった……みんなに、って、もしかして……」
桃「本日の訓練は終了だ!」
沙織「じゃ、みんなお疲れさま」
優花里「お二人で帰られるんですか?」
華「はい」
沙織「皆、ごめんねっ!」
麻子「すまない、そういうことなら私も……」
優花里「そど子殿の所に行くんでありますか?」
麻子「ち、違うぞ。あいつがどうしてもって言うからしょうがなく家まで送って行ってやるだけだ」
みほ「優花里さん、ごめん。私、ちょっと確かめたいことがあるんだ」
優花里「あ、いえ!お気になさらないでください!」
みほ「ごめんね。今度また一緒に帰ろう!」
優花里「行ってしまいました……私も帰りましょうか」
エルヴィン「ぐ、グデーリアン。私と一緒に帰らないか?第二次世界大戦についての書籍がたくさんある本屋を見つけたんだ」
優花里「エルヴィン殿!いいですね、ぜひそうしましょう!」
梓「それで、あやったらね……」
桂利奈「あははー!そうなんだー!」
優季「ほんとばかだなー、あやは」
あや「優季ちゃんが言うー!?」
みほ(一見すれば、楽しそうに話しながらただ帰ってるだけ……でも、みんなの手)
紗希「…………」ギュッ
あゆみ「へー、そうだったんだね」ギュッ
優季「バターになっちゃうねー」ギュッ
梓「それしゃ皆、今日は私があやと、紗希が桂利奈と、あゆみが優季とだね。じゃ、私たちはここで……」ギュッ
あや「みんな、じゃあね!」ギュッ
みほ(二人組で手を繋ぎながら帰って行ったよ……うさぎさんチーム、最近やたら調子がいいと思ってたらあんなことになってたんだね。とんだテーパイ神聖隊だよ……)
――みほ自宅――
みほ「澤さんはダメか……そうなると、次は……」
――翌日――
みほ「あの、会長!」
杏「んー、西住ちゃん、どうしたのー?」
みほ「いえ……その、プラウダ戦の時に食べさせてくれた会長のあんこう鍋、すっごくおいしかったので……最近寒くなってきたので、また食べさせてもらいたいなー、と思って」
杏「あー、あれねー。うん、いーよ」
杏「ううん。全部西住ちゃんのおかげだって」
みほ「そんなことはありません。会長がいてくれたからこそみんなの心がまとまって、黒森峰にも大学選抜との戦いにも
コメント一覧
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- 2016年11月14日 23:19
- 普通に百合注意
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- 2016年11月14日 23:24
- 西住家の闇が深すぎる
そんなことでいいのか
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- 2016年11月14日 23:27
- 男絡んでこなくてよかった
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- 2016年11月14日 23:30
- まほもみほに『むらさき作戦』をかけてそう
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- 2016年11月14日 23:33
- しかし何やってんのまぽりん・・・
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