【モバマス】紗枝「BLどすか?」由里子「そうだじぇ!」
※一応ユリユリにとってアイマスアイドルはナマモノという設定です
「紗枝ちゃん、はい、これ。この間貸した漫画の続きだじぇ」
小早川紗枝
「おおきに、由里子はん。実は、うち、これ楽しみで
借りてすぐに読み終えてしもうたんやわぁ」
由里子
「そんなにハマってくれると
こっちも貸した甲斐があるってもんだじぇ!」
由里子
(ふふふ……計画は着々と進行中、だじぇ!)
荒木比奈「……オタ友が欲しい?」
由里子「そうだじぇ!」
比奈
「私や奈緒ちゃんではダメッスか?
あと菜々さんとかも結構理解してくれるッスよ……?」
由里子
「確かに三人とも大切なオタ友なんだけど……
あたしはもっとディープな話がしたい!
刀剣乱舞もアニメ化されたし、こう、男同士のアレでナニ的な話が!」
比奈
「ああ、そっち系の……確かにBLは私らも菜々さんも守備範囲外ッスね」
由里子
「そこで! ユリユリは考えたじぇ!
BLに全く免疫のない娘を徐々に慣らして
立派な腐レンドに育て上げればいいんじゃないかと!」
比奈
「それは晴ちゃんの一件で懲りたんじゃなかったんスか?
コミマに連れていって惨敗だったと聞いたッスけど」
由里子
「うっ……あれは入場してすぐに口リコンカメコに追い回されたからで……。
それに後から考えてみると、いきなり初心者にコミマは難易度が高いかなぁって。
とにかくっ、二の徹は踏まないとユリユリはここに固く誓うじぇ!」
比奈「ユリユリが腐レンドを育てると言ってるッス」
奈緒
「腐って……ああ、あの男同士でいちゃつく漫画が好きな……」
由里子「そう! ターゲットも既に決まってるじぇ!」
奈緒「ふーん、で、ターゲットは誰なの?」
由里子「ズバリ! 小早川紗枝ちゃんだじぇ!」
二人「ええっ!?」
「あんな絵に描いたような大和撫子を腐海に!?」
奈緒
「紗枝って……どう見てもそんなのに染まるビジョンが見えないんだけど」
由里子
「ふっふっふ……あたしの腐女スカウターがビンビン反応してるじぇ!
ああいうあたしらと違ってあまり漫画とかに浸っていない娘こそ
実際ハマるとすごいんだじぇ!」
由里子
「ユリユリ理論的には、皆心にベーコンレタスの種を持っている……
それは途中で枯れたり栄養が足りなかったりして発芽不良になりがちだけれども!
大切に育めば、立派な貴腐人の巨木へと成長していくんだじぇ!」
奈緒
「そ、そうなのか!?」
由里子
「まあ二人共見ていてよ! トップ腐リーダーたるユリユリの姿を!」
「……と、いう訳で! 早速、第一段階の
『イケメン比率の高い漫画にハマらせる』事に成功したよ!」
奈緒
「いきなりBL漫画は薦めないの?」
由里子
「奈緒ちゃん、焦らない、焦らない。
どんな種も何の栄養もなく育つ事はないから。
まずは二次元のイケメン漬けにして、紗枝ちゃんの中に腐葉土を作るの」
由里子
「そしてユリユリの薦めた漫画――Dグレと最遊記と
ドラゴン騎士団と革命の日……これらは皆作者が生粋の腐女子ッッ!
一般向けと銘打っているとは言え、ベーコンレタス的萌え所を
しっかりと押さえている名作ばかりだじぇ」
比奈
「そうして潜在的に男同士の絡みに対して抵抗を無くしていく、という訳ッスね?」
由里子「その通り!」
「紗枝ちゃん、この間貸した漫画なんだけど……
実はアンソロジーってものがあるんだ。見てみる?」
紗枝
「ありがとうな由里子はん。うち、あれメチャクチャ面白かったんどす」
紗枝
「せやけど、うちあんま漫画の事に詳しゅうなくて……
アンソロジーっていうのは、一体なんなんどすか?」
由里子
「言ってみればその漫画の好きな人が
自分の書いた非公式の漫画を集めた物だじぇ。
作品への愛が詰まった面白い漫画が色々と楽しめるアルバムCDみたいなものだよ」
紗枝
「そうなんやぁ、それは楽しみどすなぁ」
由里子
「ちなみに、今読んでる漫画の中でどの男キャラが一番好きなの?」
紗枝
「せやなぁ……色々おるんやけど、Dグレイマンではアレン
最遊記では三蔵はんで、ドラゴン騎士団ではカイスターンとカイル
革命の日に出てくる男の子は、全員好きやなぁ……」
由里子
(よし、脈あり! でもまだ単体萌えの域は出てないって所かな)
由里子
「それじゃ、今日はとりあえずこの三冊ね。
読み終わった時に返してくれたらいいから」
紗枝
「ほんま、おおきに。うれしゅおす~」
紗枝
「ええっ!? こ、これってキス……っ!? しかも男同士で!
きゃああっ!! こ、こっちは裸で抱き着いてはる!!」
紗枝
「……。せ、成年マークとか何もついとらへんッ……
うち、こんなん見てええんやろうか……?」
紗枝
「……。……。……。
確かにこの漫画の部分はこうゆう風に解釈できそうやけど……
いやぁ……うちなんかすごいもん読んでもうたんちゃう……///」
紗枝
「でも何や……純愛やったし、もう三蔵はんとか美しゅうて目が離せんわ……///
展開、どないなるんやろう……///
ああ~、ページめくる手が止まらへん……!」
「ふっふっふっ! 第二段階『非公式アンソロジーを読む』に突入したじぇ!
商業誌が出しているとは言え、中身はれっきとした同人誌の詰め合わせ!
とても公式ではやれそうにもないネタまで手広くカバーしてる代物!」
奈緒
「ちょっ……!? これ普通にシてない!? あたしこんなの読んでいいの?」
比奈
「アレ系の描写もあるッスけど、18禁マークがついてないから一応問題はないッス。
というか実はこれ、小学生でも普通に買えるッスよ」
由里子
「本屋の片隅に置いてあったのを公式の本だと思って購入ッ!
多くの純朴なJSがそれでBLの修羅道に堕ちていったじぇ!
嗚呼! アンソロジーとはかくも恐ろしく巧妙で甘美な罠なのかッ!」
比奈
「当時高校生だったプロデューサーはそうと知らずに
ワンピースのBLアンソロ買ってシャンクスと副船長が
XXXしてるのを見てトラウマになったらしいッスけどね」
奈緒
「ひゃああ……確かにこれは免疫がないとどっぷりハマりそう……」
由里子
「そこで第一段階で仕込んだ豊かな土壌が活きてくる。
イケメンがナチュラルに絡む事に慣れ親しんでていると
こういう作品でも自然と受け入れられるようになる。
それは油の如くBLの栄養素をつるんと喉に落とし込む」
由里子
「そうして顔を出してきたこのBLの新芽、ユリユリが立派に育ててみせるじぇ!」
「紗枝ちゃん、この間のアンソロジーどうだった?」
紗枝
「いやぁ、おもろかったわ~由里子はん。
刺激が強すぎて、読んだ後しばらくクラクラとしとったんやけどな
何や段々それが心地ようなってくるとゆうかぁ
ポカポカと体があったまってくるとゆうか、不思議な感覚になってきたんどす」
由里子
「うんうん、良い作品に出会った時にはみんなそんな感じになるよ。
それでこれ、次のアンソロジーあるんだけど、借りる?」
紗枝
「もちろん! あないな世界があるなんて、うち
ちいっとも知らへんかったわぁ。
それでなぁ、由里子はん。少し頼みがあるんやけど……」
由里子
「いいよ、何かな?」
「うちな、ほら、これと、このアンソロに出てた○○はんのファンになってん。
うち好みの素敵な絵でな、もっとこの人の作品知りたいんどす。
でもなかなかネットで調べてもヒットせんで……」
由里子
「ああ、その人のペンネームは検索しにくいし
ブログだけで同人誌も委託してないからね」
紗枝
「同人誌?」
由里子
「非公式の小冊子の事だじぇ。
この人のならアタシの所にいくつかあるから今度もって来るじぇ!」
紗枝
「ほんまどすか? 嬉しいわぁ。
それじゃ、よろしゅうおたの申します」
「第三段階『アンソロジーから同人作家の他作品を読みたくなる』に突入したじぇ!
アンソロジーから同人の道にハマった女子は数知れず!」
由里子
「そして同人誌を手にしたら最後、そこは一度浸かれば
なかなか抜けない底なし沼!
公式にとらわれない自由な世界が待ってるじぇ!」
奈緒「それで、次は何を薦めていくの?」
由里子
「とりあえずその人が寄稿している作品を皮切りに
リボーン、弱虫ペダル、銀魂、トリコと薦めていって
頃合を見てジョジョやギャグマンガ日和なんかの
濃い作品も並行して貸していくじぇ!」
奈緒「少年漫画ばかりだな」
由里子
「最早少年漫画は少年たちだけのものじゃないじぇ!
下手すると二次創作の勢いはBLゲーをもしのぐよ。
アンソロジーの冊数もハンパないしね」
由里子
「アンソロジーを受け入れられるようになると
もう健全な漫画を見ても、目が自然と男キャラ同士の絡みを追う!
やめようと思ってもやめられない状態だじぇ!」
「しかし何で普通の少年漫画を貸すッスか?
BL漫画みたいに、専門の雑誌から出ている漫画もあると思うんスけど」
由里子
「確かに、BL漫画の方が作者に理解のある分BL的に王道的な作品も多いじぇ!
だけど、BL漫画になくて少年漫画にあるものがある!」
奈緒「それは?」
由里子
「妄想ののびしろだじぇ!
BL漫画のシチュは腐女子のツボを押さえたものが多い反面
男同士が必ず絡み合う事が想像出来てしまうっ!」
比奈
「いいじゃないスかそれで。それを目当てに読んでるんじゃないんスか?」
由里子
「そう! 逆に何の絡みもなければ非難の嵐になる!
だから作者側も必ずそれを作品に盛り込む。
欠かせない要素でありながら、入れたら入れたで
その作品は妄想の余地が極端に減ってしまうじぇ」
「例えば風香ちゃんは小説を書いているでしょ。
乃々ちゃんは趣味の詩集がもう五冊目に入ってる。
蘭子ちゃんに至っては魔界における自分自身の
コメント一覧
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- 2016年11月15日 22:57
- 小学生の時に封神演義のアンソロ買った時のトラウマ思い出したわ
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- 2016年11月15日 22:59
- ヤジュセンを見てシンデレラガールの疲れを癒すしぶりんがいるって考えただけで心が豊かになる
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- 2016年11月15日 23:00
- ブックオフでたまたま立ち読みしたツナ総受けで腐海にハマったのはいい思い出
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- 2016年11月15日 23:02
- 紗枝のSideMでの推しCPが比較的マイナーな冬夏というのが何とも言えないw
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- 2016年11月15日 23:20
- 現実世界のきったねえケツはさすがに大和撫子にはきつすぎたか……
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- 2016年11月15日 23:21
- ホモは腐女子、はっきりわかんだね
なんでしぶりんは淫夢厨扱いされてしまうんやろなぁ
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- 2016年11月15日 23:22
- アッハー↑くそわろた
あんま詳しくないんだけど中の人も腐ってるの?
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- 2016年11月15日 23:32
- オチでワロタ
花簪のときのアッソーレにLVで遭遇して、煩くてたまらんかった
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- 2016年11月15日 23:35
- 花簪を吉幾三がカバーして様子のおかしい関西人が野獣先輩!?
まるで意味がわからんぞ!?
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- 2016年11月15日 23:41
- 文中の冬夏が冬馬×夏来のことなのか
それとも冬美×夏来のことなのかが分からない
多分冬馬かな?
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- 2016年11月15日 23:44
- サンキューユッキの世界線が混じってませんかね
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- 2016年11月15日 23:52
- 某掲示板でしぶりんは彼岸島マニアだから、それに比べたら…。
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- 2016年11月15日 23:58
- お、待てい(江戸っ子)四章は純愛だゾ
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- 2016年11月16日 00:01
- ドラゴン騎士団とか革命の日とかくそ懐かしい。10数年前の作品だぞ。
Wingsなんてマイナー誌の作品だし、知らん奴のほうが多いだろ。
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