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瑞樹「過去へ還る道」|エレファント速報:SSまとめブログ

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瑞樹「過去へ還る道」

1: ◆6QdCQg5S.DlH 2016/11/15(火) 20:04:52.49 ID:v1CXitZN0

前の
藍子「ゆっくり止まっていく」

よしのんとか、ひじりんとか、歌鈴ちゃんとか、神様ちひろさんとか出ます。寺生まれのPさんは出ません



この辺を読んでおいたほうがいいかも

聖「私の歌を聞いてくれる人」

芳乃「かみさま」

歌鈴「私の中の神様」



2: ◆6QdCQg5S.DlH 2016/11/15(火) 20:06:18.82 ID:v1CXitZN0

ちひろ「さあ、つきました。ここが今日泊まる旅館ですよ」

聖「わぁ……!」

歌鈴「大きい……!」

芳乃「……こんなに高そうな場所で泊まって大丈夫なんでしてー?」

ちひろ「ふふ、心配後無用です」

ちひろ「皆さんにはゆったり休憩してもらって、明日からのお仕事もがんばってほしいので♪」

芳乃「……ほー」

ちひろ「あら、不信感?」

ちひろ「嫌でしたら、芳乃ちゃんが想像しているような旅館に泊まることにしてもかまいませんけど」

芳乃「いえ、なんでもありませぬー」

芳乃「早く中に入りましょー」



3: ◆6QdCQg5S.DlH 2016/11/15(火) 20:07:10.78 ID:v1CXitZN0

ちひろ「それじゃ、私は受付してきますので……その辺で待っててください」

歌鈴「あ、はいっ!」

芳乃「では、あちらに座っておりますー」

ちひろ「わかりましたー」

芳乃「では参りましょー」

聖「うん……」

歌鈴「ほわぁ……中もすごい綺麗ですねぇ……」

歌鈴「あの壷とか、掛け軸とかも高そうで……」

歌鈴「……ち、近寄らないようにしなきゃ」

芳乃「そこまで心配なさらずともー」

歌鈴「う、うん……でも私、ドジだから」

歌鈴「いつコケるかもわからないで……ひゃっ!」ガシッ

聖「きゃっ!?」

歌鈴「あっ……ご、ごめんなさい、聖ちゃん!」

聖「いえ、私は大丈夫ですが……」

歌鈴「うぅ……こ、こんな風にコケてつぼとか割っちゃったら……って思うと」

歌鈴「うぅ……怖い……」

聖「……あの、よかったらこのまま肩を掴んでますか……?」

聖「そしたら……こけないでしょうし……」

歌鈴「あ……」

歌鈴「……お、お願いします」

聖「いえ……」

芳乃(……奇妙な構図でしてー、ふふー)



4: ◆6QdCQg5S.DlH 2016/11/15(火) 20:07:47.88 ID:v1CXitZN0

歌鈴「よいしょっ!」

歌鈴「ふぅ……座れば一安心です……」

歌鈴「ありがとうございますっ、聖ちゃん」

聖「いえいえ……わっ、やわらかい……!」

芳乃「おぉー……」

芳乃「これは気持ちいい蕩けてしまいそうでしてー……」

歌鈴「うん……このまま溶けちゃいそう……ふにゃぁ……」

聖「このまま椅子になっちゃうかも……ふふっ」

芳乃「はぁ……」

歌鈴「ひぃ……」

聖「ふぅ……」

芳乃「……」

歌鈴「……」

聖「……」

ちひろ「受付終わりましたよ三人とも……あら、みんな幸せそうに蕩けちゃってる」

ちひろ「……写真とっておきましょう、ふふっ」



5: ◆6QdCQg5S.DlH 2016/11/15(火) 20:08:45.84 ID:v1CXitZN0

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ちひろ「ここが私たちの部屋ですね」

芳乃「おー」

聖「部屋もすごく広い……!」

歌鈴「見てください! 窓の外も!」

聖「わぁっ……!」

芳乃「絶景かな絶景かなー」

ちひろ「うふふ」

ちひろ「……今日のロケもお疲れ様でした」

ちひろ「夕飯までは自由にしてていいですよー」

芳乃「わかりましてー」

聖「自由……何しましょう……?」

歌鈴「んー……」

ちひろ「この旅館、結構色々あるみたいですからねー」

ちひろ「探検してきてもいいんじゃないですか?」

聖「探検……!」

芳乃「……ちひろ殿ー、地図はありましてー?」

ちひろ「はい、どうぞ♪」

歌鈴「わっ、手早い……」

ちひろ「ふふっ、きっと必要だろうなって思ってましたから」



6: ◆6QdCQg5S.DlH 2016/11/15(火) 20:09:16.14 ID:v1CXitZN0

芳乃「ふむー……」

歌鈴「……本当に色々あるんですね」

歌鈴「温泉とか、庭園とか……」

聖「……カラオケルームもあるんだ……」

芳乃「行きたいのでしてー?」

聖「あっ、いえ、別に……その……」

聖「……ちょっとしか」

歌鈴「ふふっ」

芳乃「……しかし、カラオケはいつでもできるゆえー」

芳乃「ここの旅館でしかできないことをしたほうがよいかとー」

聖「あ……うん、そうだよね……」

歌鈴「このロケ終わったら行きましょうね、聖ちゃん!」

聖「う、うんっ……!」

芳乃「わたくしはー?」

歌鈴「あ、もちろん一緒に行きましょう!」

歌鈴「あと、茄子さんと、朋ちゃんと、みくちゃんと……」

歌鈴「それに、ちひろさんとお兄さんも一緒に!」

ちひろ「あら」

芳乃「事務所勢揃いのカラオケでしてー」

聖「楽しそう……ふふっ」



7: ◆6QdCQg5S.DlH 2016/11/15(火) 20:11:33.77 ID:v1CXitZN0

聖「じゃあ……えっと……ここでできること……」

歌鈴「それなら……ここの庭園でも散策してみましょうか」

聖「……そうですね」

芳乃「では、それで決まりでしてー」

芳乃「……夕飯は何時でしてー?」

ちひろ「7時ですよー」

歌鈴「7時……」

聖「……まだ、だいぶ時間がありますね」

芳乃「ふむー……」

芳乃「……なれば、散策後にでも、温泉に行きましょー」

芳乃「庭園近くに温泉があるゆえー」

聖「あ……いいかも……」

歌鈴「じゃあ着替えも持っていかなきゃでしょうか……?」

芳乃「ふむー……持ちながら歩くのも面倒ゆえー、一度戻ってきた方がよろしいのではー?」

ちひろ「ああ、それなら私が持っていきますよ」

聖「……ちひろさんが?」

ちひろ「ええ。用意さえしてくれれば」

芳乃「ふむー……」

歌鈴「それなら、ちひろさんも一緒に来ませんか?」

ちひろ「いえ、私はまだやることがありますので」

歌鈴「あ……そうなんですか……」

ちひろ「本当ならプロデューサーさんにやってもらう仕事なんですけどね」

ちひろ「今は朋ちゃん達の方についてますから。私がやらなきゃ」

歌鈴「……大変ですね」

ちひろ「いえいえ。これで皆さんがアイドルを続けられるならなんてことないですよ」

ちひろ「それに、給与もちゃんと貰えてますし、ふふ」

芳乃「……なればこそー、私たちに着替えなど届けず、お仕事をしていてはー?」

ちひろ「いえいえ、そのくらいなら大丈夫ですよ。温泉の前にちょっとテレポートするだけですし」

聖「テレポート……」

ちひろ「三人には明日以降も楽しく、素敵なアイドルをしてもらうためにも、できる限り休んで欲しいですしね」

歌鈴「……それなのに、探検に行ってきていいんでしょうか……?」

ちひろ「じっとしているだけが休むことじゃありませんから」

ちひろ「まあ、変なことは考えず、至れり尽くせりを受けてください♪」

芳乃「……まあ、ちひろ殿がそうしたいならそれでいいのでしてー」

芳乃「それでは、用意した後散策に参りましょー」



8: ◆6QdCQg5S.DlH 2016/11/15(火) 20:12:02.91 ID:v1CXitZN0

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

芳乃「庭園につきましてー」

歌鈴「あ……靴履き替えるんですね……よいしょ」

聖「……ふふ。それじゃ歩きましょうか」

芳乃「うむー」

歌鈴「……綺麗ですねー」

聖「うん……」

聖「……うまく言葉にできないけど」

聖「……素敵です」

芳乃「こういったものを風情がある……というのでしょー」

芳乃「心が癒されましてー」

歌鈴「そうですね……はわぁ……」



9: ◆6QdCQg5S.DlH 2016/11/15(火) 20:12:40.13 ID:v1CXitZN0

芳乃「……おやー?」

聖「どうしたの、芳乃お姉ちゃん……?」

芳乃「いえー、こちらを少し登った先に祠があるそうでしてー」

聖「祠……?」

歌鈴「あ、本当だ……『還りの祠』……?」

歌鈴「……どんな祠なんだろう?」

芳乃「……行ってみましてー?」

聖「まあ……せっかくですし……」

歌鈴「ちょっと登るのは疲れそうですけどね……あはは」

芳乃「この後温泉に入るゆえー、少し汗をかくのもよいかとー」



10: ◆6QdCQg5S.DlH 2016/11/15(火) 20:13:17.96 ID:v1CXitZN0

歌鈴「よい……しょっと」

聖「ふぅ……つきましたね」

芳乃「うむー」

芳乃「……しかし、たくさん歩いたわりには小さな祠でしてー」

歌鈴「た、確かにそうですけど……あまりそういうのは言わないほうが……」

芳乃「……ふむー、失言でしてー」

聖「……祠の説明とかないんでしょうか?」

歌鈴「……本当ですね」

歌鈴「どこにも看板らしきものがない……」

芳乃「……むー」

芳乃「これではただのくたびれ儲けでしてー」

歌鈴「で、でも! ほら、お参りしたらお願いかなえてくれるかもしれませんし!」

聖「……でも、どんなことを叶えてくれる神様がいるんでしょう……?」

歌鈴「それは……うーん……還りって名前だから……うーん……」

芳乃「……」

芳乃(仮に願いが叶うとしてもー、あの神様のように対価を要求されなければよいのですがー……)



11: ◆6QdCQg5S.DlH 2016/11/15(火) 20:13:47.81 ID:v1CXitZN0

聖「……」

歌鈴「……」

聖「……ふぅ」

歌鈴「よしっ……っと」

芳乃「……結局何をお願いしましてー?」

聖「あ、えっと……」

聖「……無くしたボールペンが私の下に帰ってこないかなって」

歌鈴「あっ、私も同じ感じですっ!」

芳乃「……そなたらー」

歌鈴「うぅ……還るってあまり思いつかなくて……」

聖「うん……『かえる』ってのですぐに思いついたのが若返る……だったけど……それはあまり……」

芳乃「いえ、責めてるわけではないのですがー」

芳乃「……まあよいでしょー」

芳乃「お参りがすんだのなら、また散策に戻りましょー」

歌鈴「あ、そうですねっ」

聖「……ボールペン戻ってくるといいなぁ」

芳乃「……優しい神様であれば、きっと見つかるでしょー」

芳乃「きっとー」



12: ◆6QdCQg5S.DlH 2016/11/15(火) 20:15:58.06 ID:v1CXitZN0

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


芳乃「温泉につきましてー」

聖「……本当にちひろさん着替え持ってきてくれましたね」

聖「それも、ついた瞬間にテレポートしてきて……」

歌鈴「……私たちがここにいるってどうやってわかったんでしょう」

芳乃「ちひろ殿は神様ですゆえー」

芳乃「なんでもありなのでしょー」

歌鈴「……神様ってすごいなぁ」

聖「うん……」

歌鈴「……その力で、お仕事も早く終わらせられなかったのかな?」

聖「さあ……?」

芳乃「……まあ、ちひろ殿にもちひろ殿の考えがあるのでしょー」

芳乃「神様のことなんて気にしたところで、所詮わたくしたちにはわかるはずもなくー」

聖「……」

歌鈴「……」

芳乃「……しかし、今はわたくしたち以外は誰も客がいないようでしてー」

歌鈴「あ、本当……」

芳乃「ふふー、温泉で泳げましてー、聖殿ー」

聖「……な、なんで私を見ていうんですか……!」

芳乃「別にー、ふふー」

聖「……むー」

歌鈴「ふふっ」



13: ◆6QdCQg5S.DlH 2016/11/15(火) 20:16:26.67 ID:v1CXitZN0

聖「
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年11月16日 23:42
      • キャラに合った設定で面白いシリーズだよなぁ、、、そろそろ最終回なんだろうか?
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年11月16日 23:48
      • 神に至った少女…、あっ(察し)

    はじめに

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    ありがとうございます(`・ω・´)

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