1953年山梨県出身のアーティスト岩崎永人さんは流木を使って人型のオブジェを制作しています。様々なフォルムをした流木を組みわせ、自立した人型になっています。
森や林、廃墟のような場所にあるこれらのオブジェは有機的なフォルムをした流木により、新たに生命を得たようで、とても不思議な存在感があります。
骨や内臓が表現されている作品も魅力的。素材となる流木を探すのが大変そうではありますね。
作品集も発売されていますので、ご興味のある方は是非!以下レビューの抜粋となっています。
本の装丁に登場している流木の人体像を新潟の「大地の芸術祭」で初めて見たとき、私の中では、流木が合わさって形成されている美しい人体の形に感動するというよりは、ひとつひとつの流木が人の手によって人間の形になっていることに、違和感を覚えた。
役割を終えて、今、まさに朽ちようとしているものに、新たな形を与えることに、なんとなく共感が持てなかったのだ。でも、それと同時に、ひとつひとつの流木達がなんの因果で今こうして一つの形になってしまったのか、「どうしてこんなものをとりつかれたように彼は造っているのか」その理由が知りたくなった。
私の気付かない何かが、この人の世界の中にあるかもしれない・・・。
あるCDのジャケットに使われており、それ以来作者を探しまくって図書館にあったときは歓喜しました。
置いてくれた図書館に本当に感謝です。借りたときはコピーのみでしたが、こうして便利な社会になり、購入しようと思いました。もともと美術に携わることをしていたので、多くの刺激をいただき、1体のみ羊をつくりました。
流木の形をひとつひとつ話をして、完成したらとても愛しいものになりました。