谷みなみ「ゆうちゃんが夢野咲子先生のアシスタントに!?」
みなみ「よかったねゆうちゃん!! 漫画家の夢に一歩近づいたよ!!」
ゆう「ありがとう」
ふゆみ「夢野咲子先生って……本当にあの?」
ゆう「知ってるのか?」
のあ「脅威の魔導書の執筆者」
みなみ「えっと……何の漫画描いてる人だっけ? 名前だけしか知らないや」
ふゆみ「『恋しよっ』だよ!! 月刊少女ロマンスで連載されてるあの!!」
みなみ「と、兎に角……ゆうちゃんは凄い人のアシスタントさんになるってことだよね?」
ゆう「まあ……確かにそういうことになるな」
※パンでpeace×月刊少女野崎くん
ふゆみ「待って!! てことはもう私達とは……」
ゆう「あ、それは大丈夫。 別に学校をやめるわけじゃないから」
みなみ「そうなの!? よかったー」
ゆう「しかも自分の家から近かったから通勤に困ることもないんだ」
みなみ「やったね!!」
ふゆみ「この間言ってた知り合いの人からの紹介?」
ゆう「うん」
ゆう『は、はい』
宮前『俺が今担当してる人なんてどうかな、夢野咲子先生』
ゆう『夢野咲子……!?』
宮前『君と同じぐらいの歳だから仲良くなれそうだし君の家から近いからさ、いいと思うんだ。 それに丁度アシスタントを一人欲しがっていたから』
ゆう『ほ、本当にいいんですか?』
宮前『うん』
ゆう『あ、ありがとうございます!!』
みなみ「ええっ!? じゃあ夢野先生は私達と同じぐらいの人だったの!?」
ゆう「らしい」
「パンぱーい!!」
のあ「……」モグモグ
みなみ「飲み物じゃなくてパンで乾杯……まさにパン友の私達ならでは!!」
ゆう「食べ物の時点で乾杯とは言わなくないか……」
みなみ「まぁまぁ!! 細かいことは気にしない!!」
ふゆみ「ゆうちゃん……私達もう……」
のあ「ゆうがパーティから離脱した」
ゆう「いやだから……学校やめるわけじゃないし今まで通り普通に会えるから」
千代「言わなきゃいけないこと……?」
御子柴「なんだよ?」
野崎「今度、新しいアシスタントがくる事になった」
千代「あ、新しい人!!?」
野崎「ああ、堀せん……背景担当の人がそろそろ受験で忙しくなって来てここに来れなくなるんだ」
野崎「だから俺も丁度新しいアシスタントが欲しいと思ってた所だったんだ」
千代(どうしよう……私よりベタの上手い人だったら……私の立場が!!)
野崎「なんでもその人は剣さんとは知り合いでな……そこで俺がアシスタントが一人来なくなるって話をしてたことを剣さんが思い出して彼女を誘ったそうだ」
千代「剣さんの知り合いかぁ……」
御子柴「まぁ、俺が先輩として色々と教えてあげねえとな」
野崎「というわけで当日はよろしく」
千代「うん!」
御子柴「おう」
ゆう(ここが夢野先生の住んでるマンション……)
ゆう(うう……凄い緊張する)
ゆう(落ち着け!! 落ち着くんだ私!!)
ゆう(ええと……確か部屋の番号は……)
ゆう(……あった、ここだ)
ゆう(……『野崎』)
ゆう(……本名は野崎なのか)
ピンポーン
野崎「ああ、来たな」
御子柴(一体どんなやつなんだ……)
千代(一体どんな人なんだろう……)
野崎「……二人とも、そんな遠くから見なくても」
御子柴「う、うるせえな!! 初対面で三人玄関でズンと構えてたら向こうが萎縮するだろ!!」
野崎「……まぁいい、兎に角開けよう」
ガチャッ
野崎「はい」
ゆう「あ、あの!! 逢沢です!!」
野崎「どうも夢野です」
ゆう「!!」
ゆう(男の人だったのか……)
御子柴(女じゃねえか……)
ゆう「はい!! 少女漫画とかを描きたくて……」
野崎「成る程……」
ゆう「あ、あの!! まずは何を……」
野崎「ああ、まずはここに背景を描いてくれ」
ゆう「はい! 分かりました!!」
御子柴「……新人さんよぉ」
ゆう「! な、なんですか?」
ゆう(す、凄い怖そうな人……)
御子柴「あんたも運が悪いな……こんな所に来ちまって」
ゆう「え……?」
御子柴「……この俺に見惚れちまって作業が疎かになったりしても知らねえぜ☆」
ゆう「……???」
御子柴「///」
ゆう(あれ……そんなことないのかな)
千代「ベ、ベタ担当の佐倉です!!」
野崎「そしてこっちが花担当の御子柴だ」
御子柴「よ、よろしくな……///」
ゆう「は、はい……よろしくお願いします」
ゆう(なんだかんだでやっていけそうだな……)
千代(どうしよう……凄く可愛い子が来ちゃった)
千代(野崎くん、好きになっちゃったりしないかな……)
ゆう「! こ、これはその……漫画のネタになりそうなのを描いたり描かなかったり……」
野崎「成る程、ネタ帳か」
野崎「漫画の参考になるかもしれない、少し見せてもらえるか?」
ゆう「!! え、あの……それは……」
ゆう(悪魔クマとか……色々変なのが描いてあるから……見られたら恥ずかしいってレベルじゃない!!)
ゆう「いや、その……ちょっと……恥ずかしい……イラストがあって……」
野崎「……そうだったのか、すまない」
ゆう「い、いえ!! 私の方こそすいません」
御子柴(見せられない絵……)
御子柴(R-18か!!? まさかこの子も俺と同じオタクなのか!?)
野崎「ああ、構わない」
ゆう「ありがとうございます……じゃあ……」
ゆう「『最初の出会いはアシスタントの誘い……アシの仕事と恋愛、その両立の日々……』」
千代「!!!?」
千代(これって……まるで私が描いてる今後の野崎くんとの展開!!)
野崎「……」
ゆう「ど、どうですか……?」
野崎「ありだな」
ゆう「!!!」
ゆう「あ、ありがとうございます!!」
野崎「後は画力も今以上に向上しないとな」
ゆう「はい! 頑張ります!!」
ゆう(夢野先生、最初は怖そうな人だと思ってたけど……)
ゆう(思ってたより……いい人でよかったなぁ)
千代「……」ボーッ
御子柴「……佐倉?」
千代「!! な、何!?」
御子柴「お前、ボーッとしてるぞ。 大丈夫か?」
千代「う、うん!! ……あっ!!」
野崎「ん?」
野崎「ああ、そんな謝ることじゃない……しかし珍しいな」
野崎(新人にいい所を見せようとして空回りしてしまったんだろう)
千代(二人がいい感じになってる……)
御子柴「……」
御子柴(まずいな……いい感じに仲良くなってやがる所為か……佐倉が動揺してるな)
ゆう「はい!!」
ゆう「……ふう」
ゆう(アシスタントって作業は思ってたより大変だな)
野崎「実は今日、パンを買って来たんだ」
ゆう「!!!」
千代「パン?」
野崎「ああ、俺の近所にある……」
野崎「ふわふゆベーカリーというパン屋さんで買ったパンだ」
ゆう「!!!!」
ゆう「ほ、本当にふわふゆベーカリーで買ったんですか?」
野崎「? ああ」
ゆう「じ、実は……私の友達の店なんです」
千代「ええっ!? そうなの!?」
御子柴「凄い偶然じゃねえか……」
野崎「あそこのパンは凄い美味しいな、何度も通ってる」
ゆう「な、何度も!?」
野崎「ああ」
ゆう(……今度ふゆみに聞いてみよう)
野崎「あそこのあんパンは格別に美味しい」
ゆう「そ、そうですよね!!」
ゆう(ふゆみの店が褒められてるハズなのにまるで自分が褒められてるみたいだ……)
千代「い、いただきます!!」
千代(野崎くんがベタ誉めするパン……よっぽど美味しいんだろうな……)
千代「……」パクッ
千代「……!!」
千代「お、美味しい!!」
御子柴「ああ……美味えじゃねえかよ」
野崎「驚いたな……まさか逢沢さんの友達のパンだとは……」
ゆう「はい」
野崎「俺は手作り料理をよく作るが……パンは作ったことがないな」
ゆう「私はよくその友達と作りますよ」
野崎「そうか……逢沢さん」
ゆう「?」
野崎「もしよかったらレシピを教えてくれないか?」
ゆう「……はい!!」
御子柴(まずいな……あの二人の距離感が徐々に縮まってから佐倉が焦ってきている)
千代「どうしようみこりん! どうしようみこりん!!」
御子柴「落ち着け、お前はいつも通りにしてりゃ大丈夫だ。 それに最初だけかもしれねえぞ?」
千代「そ、そうだね!! じゃあ……」
千代「……」スラスラスラスラ
御子柴「……凄え速えな」
野崎「……!! 佐倉、もう休憩終わりか?」
千代「! う、うん!!」
野崎「佐倉
コメント一覧
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- 2016年11月20日 23:17
- 青春は食べ物ですな!
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- 2016年11月20日 23:38
- 鯉しよっ
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