咲「お姉ちゃん、この間借りた本返しますね」久「お、お姉ちゃん……?」
久「ふふっ、良いじゃない、なんだかんだ言ってもやっぱりお姉ちゃんが恋しいのね」
咲「えっと、あの部長、そんな……」
久「あら、いいのよ、お姉ちゃんって呼んでも」
咲「お、お姉ちゃん……」モジモジ
久(なにこれ! 咲にお姉ちゃんって言われるたびに脳から何か出る~!)
久「あら、もうそんな時間なのね、それじゃ待ち合わせ場所に行かなきゃ、咲も来る?」
咲「あっあの、私は……」
久「遠慮しなくても良いのよ?優希も来るし」
咲「じ、じゃあ、あの、一緒に行きます」
咲「えっ!? いや、そんな事はありませんでしたけど……」
久「なら、私にも敬語じゃなくてもいいのよ? 私、お姉ちゃんなんだから」
咲「う、うん……わかった、お姉ちゃん……」
優希「部長と咲ちゃんの関係性がなんだかとても進んでるじょ!?」
京太郎「おいなんの冗談だこれ」
マコ「あー見えて部長は寂しがりやじゃけぇ、よっぽどお姉ちゃん呼びが嬉しかったんじゃろぉ」
ガチャ
美穂子「あの、お待たせしました」
華菜「ヒーローは遅れて登場するのが世の常だし!」
久「いいのよ美穂子、ひさしぶりね、私達も今ついたところだから」
優希「池田がいるじぇ! おい池田タコス食うか!」
華菜「別に構わないが先輩だからなあたし!」
久「咲は優しいのね」
咲「そ、そんなこと無いよ、お、お姉ちゃん……」
美穂子「えっ」
華菜「華菜ちゃんは味覚が繊細だからアイスティーにするし!」
優希「こんな真冬にアイスティーなんて池田は本当におかしいじょ……」
華菜「気にしてないけど先輩だからなあたし!!」
久「ちょっと咲! いきなりそんな口つけたら危ないわよ」フキフキ
咲「ご、ごめんねお姉ちゃん」
優希「咲ちゃんはおっちょこちょいだじぇ!」
美穂子「えっちょっと、ちょっと、ちょっと待ってください!」ガタッ
美穂子「どういう、これ、どういう関係性なんですか、これ、関係、その、二人は、だって、お姉ちゃんって、どういう事……?」
華菜「キャプテン……? 急にどうしたんですか!?」
星夏「池田先輩、ちょっと、静かにしていましょう」
美穂子「それ意外にありません!どういう、一体これは何が起きて……」
久「なぁんだ、あはは、いやね、よく小学生が先生をお母さんって呼んじゃう事あったでしょ? そんな感じよ」
咲「お姉ちゃん、それじゃ伝わらないよ……」
美穂子「じ、じゃあ! 私が久の事お姉ちゃんって言い間違えたら、私も久の事、お姉ちゃんって呼び始めても……」
久「? でも美穂子は私と同い年じゃない」
美穂子「あっあっ、もう、私どうしたら良いか……」
華菜「キャプテン……? 様子が変ですよ……?」
星夏「察してあげましょうよ池田先輩バカじゃないんですから」
優希「ああああああこの茶店のタコスは最高だじょおおおおおお!!!」ガツガツハフハフ
美穂子「は、いよ、よろし、くお願、いします……」
星夏「お任せください」
咲「龍門渕の皆さんもお誘いしてみますね! 私から衣さんに連絡してみます」
久「良い子ね咲は」ナデナデ
咲「もう、お姉ちゃん、人前だよ……」
美穂子「おっおねっおっおっおっおっ」ガタガタガタ
星夏「(キャプテン……!!)で、ではそろさろお暇させてもらいます、今日はありがとうございました」ペコッ
優希「またな池田! いい夢見ろよ!」
華菜「補足しておくと先輩だからなあたし!!!」
咲「……ま、待ってお姉ちゃん、あ、あれは……」
久「……? どうしたの咲」
咲「あそこの席にいるのは、お姉ちゃん……!?」ガタッ
久「えっ……?」
照「あ、咲……」
咲「お姉ちゃん、どうして長野にいるの……?」
照「それは、その、たまたま帰りに寄りかかっただけで……」
久「……え? あそこのグラサンにマスクしてる人、宮永照なの……?」
優希「あの風貌でもわかるなんて咲ちゃんはすごいじぇ!」
照「そうだけど、その……、うん、久しぶりだね、咲」
咲「……ごまかさないでよ」
照「……」
咲「も、もういいよお姉ちゃん、行こうお姉ちゃん、優希ちゃん」
照「おね、えっ?」
照「……どうして咲にお姉ちゃんって、お姉ちゃんって呼ばれてるの?」ゴゴゴ……
久(あちゃー……ちょー怖いオーラ出てるなぁ……)
咲「お姉ちゃんの事なんてもういいから、早く行こうお姉ちゃん」
優希「咲ちゃん言ってることが意味わかんないじぇ!」
久「いいのよ咲、あと、やっぱりお姉ちゃん呼びはやめにする? 咲も困っちゃうもんね」
咲「そんなこと無いよお姉ちゃん、このままがいい、かな……」
マコ「まだやっとるんかおのれらは」
優希「咲ちゃんもあの呼び方が気に入ってるみたいだじぇ」
和「咲さんやめてくださいよ泣きますよ私」
咲「そんな、お姉ちゃんが謝る必要なんて、無いのに……」
和「咲さん、私の事はなんて呼んでくれますか?」
咲「お姉ちゃんって、これからも呼んでいい?」
久「……もう、仕方ないわね」
和「咲さん私の声聞こえてますか?」
衣「さーきー! 来たぞー!!」ガバッ
咲「衣さん!? あ、あの、練習試合は明日ですよ!?」
衣「そうなのか? でもせっかく来たんだ! 衣と遊ぼう! ののかも遊ぼう! サンマ! 衣はサンマがしたい!」
和「咲さんが一緒なら、し、仕方ないですね」
咲「そっか、それじゃお姉ちゃん、ちょっと雀荘行ってくるね」
久「はーい、気をつけてね」
衣「……? お姉ちゃん? 清澄の部長は咲のお姉さんなのか?」
咲「そうなんですよ衣さん」
和「違いますよ」
衣「……? 奇怪だ、そうであるなら衣もお姉さんなのに、咲は衣はお姉さんとは呼んでくれない」
和「違うからだよ」
咲「じ、じゃあ、衣お姉さんって、呼びます」
衣「やったー! 衣は今日から咲のお姉さんだ!」
久「……! さ、咲、それはちょっと、やめてほしいかな」
咲「? どうして?」
ガチャ
照「そもそも私が本当の姉なんだけど」
咲「お姉ちゃん!? なんで部室に!?」
照「ちょっと帰りに近くに寄ったから……」
優希「わかった! 宮永照は咲ちゃんのストーカーさんなんだじぇ」
和「私を差し置いてそんな事するなんて許せません」
久「わ、私がお姉ちゃんよ、ね? 咲? 一番お姉ちゃんらしいのは私よね?」
照「私が本物……」ゴゴゴ……
咲「……もういいです、皆さんやめてください」
久「咲……?」
照「えっ、でも、私、髪型もどこか似てるし、血が繋がってるよ、咲」
咲「お姉ちゃんじゃないもん! それに私、お姉ちゃんよりも妹
コメント一覧
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- 2016年11月23日 23:09
- 豊音ちょーかわいい
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- 2016年11月23日 23:13
- でっかい妹だなぁ…
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- 2016年11月23日 23:37
- 和さんの「違うからだよ」にワロタ
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- 2016年11月23日 23:45
- 咲のssも久しぶりだな。
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- 2016年11月23日 23:45
- 久咲好き
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- 2016年11月23日 23:48
- 役不足の使い方間違ってます
本編は面白かったです!
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- 2016年11月23日 23:59
- イイネ・
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