【ガルパン】イレカワリウォー【安価】
- 2016年11月24日 22:40
- SS、ガールズ&パンツァー
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・ペースはゆっくりになります
・スピンオフキャラは読んでないものもあるので不可
・長編になるか短編になるかはノリ次第
では
>>2と>>3が入れ替わり
黒森峰女学園訓練場
まほ「2年生」
「「「はい!!!」」」
まほ「エリカの姿が見えないようだが。何か聞いているか」
小梅「私は副隊長と同じクラスなんですけど、今朝から普通の授業にも来てません。
メールをしても電話をかけても反応がなくて……」
まほ「あいつが無断欠席なんて今まで一度も無かった」
小梅「心配ですね……」
まほ「皆でエリカを捜索するぞ。見つかるまで訓練は始めない」
「「「了解!!」」」
「隊長!いました!」
まほ「もう見つかったのか。どこだ」
「木の上です」
まほ「!?」
エリカ「……」
まほ「あれ、生きてるか?」
小梅「たぶん生きてます!おーい!」
エリカ「……」チラッ
エリカ「……」フッ
小梅「一瞬こっちをチラ見した!」
まほ「エリカとは思えない穏やかな表情だったな」
小梅「ていうか降りてこようとしませんね」
まほ「エリカ!降りてこい。みんな探してたんだぞ」
エリカ「……エリカ?ああ、この人はそう呼ばれているんだったね」
まほ「何を言っている。早く木から降りてこい」
エリカ「木と同じ目線になるとね、下からでは見えないものが見えるんだ」
まほ「そうだろうな。降りろ」
エリカ「人は地面に立って歩くことに固執しすぎているんじゃないかな」
まほ「 私 が 降 り ろ と 言 っ て い る ん だ 」
エリカ「……!」ビクッ ゾゾゾ
エリカ「……どうやらこの体には貴女の言葉がよく響くらしい。今は自分の体に従うとしよう」
スタッ
まほ「エリカと少し話をしてくる。今日は2年を中心に自主練習をしていてくれ」
小梅「わ、わかりました!」
まほ「そこに座れ」
エリカ「座りたいときに座らせてもらうよ」
まほ「今日どれだけ皆に迷惑をかけたのかわかってるのか」
エリカ「人の心は読めないさ」
まほ「エリカ、一体どうしたんだ。まるで別人だぞ」
エリカ「そうだね、昨日とは別人なのは確かだ。私の中ではね」
まほ「?どういう意味だ」
エリカ「今朝、気がついたらこの体になっていた。とても不思議だったから、とりあえず風の音に耳を澄ませていたんだ」
まほ「すまない、言っていることがまるでわからない。ではお前は一体誰なんだ」
エリカ「この体になる前は、みんなにミカと呼ばれていたよ」
まほ「ミカ!?継続高校隊長のミカか?」
エリカ「どうだろうね。この体はエリカと呼ばれている。
人の名前は他人に呼ばれることで決まるとしたら、私の名前はもうミカじゃ無いのかもしれない」
まほ「間違いない。そんな独特な話し方をする者はミカしかいない」
エリカ「君がそう呼んでくれるなら、喜んでミカと名乗ることにしよう」
まほ「それで、エリカの中にミカが入っている?のだとしたら、エリカの精神はどこに行ったんだ?消滅したのか?」
エリカ「随分恐ろしい発想をするね」
まほ「エリカを返せ!!返せ!」
エリカ「取り乱しても何も始まらない。まずは自分に何が出来るか考えるべきだよ」
まほ「エリカが消えてしまっては……私はどうすれば良いんだ……来年の黒森峰は……?」
エリカ「まだ消えたと決まったわけじゃない。自分の中で結論を出すのは人間の良くない癖だよ」
まほ「じゃあどうすればエリカを助けることが出来るんだ!?」
エリカ「考えてごらん。私の精神がここにあるということは、私の体は今どうしているのかな?」
まほ「ミカの体?心を失って死体になっているのだろうか」
エリカ「そうじゃないと願いたいね。ほら、よくある物語だろう。人の心が入れ替わるって話さ」
まほ「つまりエリカの心は今、ミカの体の中にあるということか?」
エリカ「予想だけどね。人の想像力は時に現実を凌駕するものだよ」
まほ「それなら早く継続高校に連絡してくれ。エリカも混乱しているだろう」
エリカ「私は電話を持っていない。本当に聞くべき音が聞こえなくなるからね」
まほ「君は持っていなくてもエリカは携帯を持っているだろう。置いてきたのか」
エリカ「最低限の服があれば外には出れるからね」
まほ「……ちゃんと制服を着てくれて助かった。まあいい、だったら私の携帯を貸すからこれを使って」
エリカ「言っただろう?私は電話を持っていないって」
まほ「ミカが持ってなくても友人の携帯なり高校の固定電話に掛ければいいだろう」
エリカ「人は電話を開発して、番号に縛られるようになってしまった。本当の自由はどこにあるのかな」
まほ「わかった。要するに電話番号を知らないんだな」
エリカ「それよりも、手元が寂しいな。私は着信音より自分で奏でる楽器の音色が好きなんだ」
まほ「我慢しろ。この学校にカンテラは無い」
エリカ「カンテレだよ」
まほ「まあいい。継続高校の電話番号くらい戦車道連盟に問い合わせればわかる。ちょっと待ってろ」
エリカ「ところでここに置いてあるおせんべい、とても寂しそうにしているね」
まほ「駄目だ。エリカの体で勝手にお菓子を食べるな。あいつは人一倍体作りに気を使っているから」
エリカ「私はおせんべいに気を使いたい」ポリポリ
まほ「おい!!」
エリカ「ふう、とても良い出会いだった」
まほ「もう何も触るな。連盟に電話してくるからそこでおとなしく待っていなさい」
スタスタ
エリカ「……」
ザワザワ
「あれ、副隊長じゃない?」
「戻ってきた」
小梅「エリカさん!大丈夫?隊長に怒られた?」
エリカ「怒るという感情は、一番人間らしい。だけど一番人を傷つけてしまうんだ」
小梅「??隊長に怒られすぎて脳がおかしくなっちゃったのかな……?」
エリカ「だから私は、君も笑っている方が素敵だと思うよ」フッ
小梅「えっ///!?!?」カァー
まほ「連盟でも継続高校に連絡がつかないとはどういうことだ……」ブツブツ
ザワザワ キャーキャー
まほ「訓練場が騒がしいな」
エリカ「ふふっ」キラァッ
「「「きゃーーーー!!!」」」
「「「副隊長素敵!」」」
「「「こっちにも笑顔ください!」」」
エリカ「笑顔はあげるものじゃない。自然とこぼれるものさ」ニコッ
「「「キャーーーーァ///」」」
まほ「しばらく見ないうちに隊員たちが普段のエリカとのギャップに完全にやられてしまっている……」
小梅「隊長!副隊長一体どうしたんですか?いつもより柔らかくてなんだか……///」
まほ「皆浮かれるな!!訓練に戻れ!」
エリカ「戦車道は大切だ。でも強制するものじゃないよ」フフッ
まほ「もう喋らないでくれ」
エリカ「君のような優秀で美しい選手なら、大切なこともわかるだろう?」ニコッ
まほ「うっ……(確かにエリカのルックスに加えてこの態度は……こう、くるものがある///)」
まほ(もうちょっとだけ、今日だけはこのままでもいいかも……///)
どこかの森の中
ミカ「なんで誰も携帯持ってないのよ!」
アキ「そりゃそうでしょ。ミカ携帯嫌いじゃん」
ミカ「私は逸見エリカだって言ってるでしょ!」
ミッコ「まーたミカは変なこと言って」
アキ「今日は凝ってるねー。珍しく大声まで出して」
ミカ「そもそもここはどこの森の中なの?継続高校は?」
アキ「もー、ミカったら森が大好きなくせに」
ミッコ「私達が帰ろうって言っても森から帰らないもんね」
ミカ「あああっもう!!隊長!!隊長助けてください!!」
アキ「隊長はミカでしょ?」
ミッコ「またミカは変なこと言ってー」
ミカ「もう良いわ!森を抜ける道を教えなさい!一人で行くから!」
アキ「ミカがここまで私達を連れてきたんじゃない」
ミッコ「風に従って歩いてきただけさ。とか言ってたよね」
アキ「だから私達も道はわからないよ。もーミカったら知ってるくせにからかっちゃって」
ミッコ「またミカは変なこと言ってー」
ミカ「だいぢょおおおぉぉぉおおおおおん!!!」
おわり
次は>>29と>>30が入れ替わるよ
文科省 学園艦教育局 局長室
「局長!起きてください!局長!」
役人「……」ムクリ
役人「……ん?私の官職は局長じゃなくて左衛門佐……」
「何を言っているんですか局長。例のお客様が来てますけど通してよろしいですか?」
役人「ま、待って。ここは一体どこだ」
「どこって、学園艦教育局に決まってるじゃないですか」
役人「え!?教育局って文科省のか?」
「当たり前でしょう。局長、最近お疲れなのでは?先日も廃校の件で大洗女子に自ら足をお運びでしたし」
役人「廃校……そうだ、我々は優勝したにも関わらず廃校を一方的に宣告され、陸の学校に疎開していたのだ」
役人「」ペタペタペタペタ
役人「わ、私が役人になっている!?」
「あの、その廃校の件で例のお客様が来てるってさっきから
コメント一覧
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- 2016年11月24日 23:00
- ちょうどいい長さ
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- 2016年11月24日 23:37
- 饒舌な紗希ちゃんすこ
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