【咲-Saki-】菫(25)「合コン行ったら大変なことになった」
他の学年とは10年ほど年が離れています。
照と淡が従姉妹設定
以上が問題ない方はどうぞ
暇なとき更新します
オフィス。
久「ねぇ菫? もしよかったら今夜の合コン参加しない?」フワッ
菫「合コンだと?」
菫(…突然、直属の上司(同期入社)から合コンの誘いを受けた)
怜「せやで~、若い果実をつまみ食いすんねん」
菫「……なに?」
久「ちょっと怜―、せっかく菫誘ってる時にそういう事言わないでよー」
怜「あははは~っ」
菫「なんだ、冗談か…」
久「さすがにそこまでするかは向こうのメンツ次第よねー」
菫「!?」
久「まあ、初めは楽しくお酒飲む場とでも思っておけばいいわ」
菫「そういう場はあまり好きではないな……」
怜「まーまー、そんな固いこと言わんと」サワッ
菫「ひゃっ、ちょっと! どこを触っている!?」
怜「何って……太股撫でてるだけやん」
怜「なんや菫はん、お固いこと言うわりに体つきは程よぅ引き締まってはって、ええ太股してはりますな~」サワサワ
菫「くっ、そこは太股ではなくて内腿だ…っ! やめろ!!」
バッ
久「ちょっと怜、菫にそういうことするの止めてって言ったでしょ?」
怜「そんな本気で振り払わんでも……ちょっとからかっただけやん」
久「大丈夫、大丈夫よ、菫はちょっとした数合わせだもの。ゲスト扱い」
久「帰りたくなったら帰ってもいいからさ」
久「……私的には帰って欲しくないけどね」ボソッ
菫「ん?」
久「そんな難しく考えないで、出会いがあればな~、程度にさ」
久「ちょっとお願いできないかなー?」
菫「だいたい、なんで私なんだ……」
久「なんでって、だってほら」
久「……菫って今、フリーなんでしょ?」ニコッ
居酒屋。
「「「かんぱーい!!」」」
菫(やばい……)ドキドキ
菫(同期二人に連れられて参加した3on3の合コン)
菫(相手の子たち、とんでもなくレベル高いんだが……)
菫(特に……)チラッ
淡「!」
淡「……っ」ニコッ
淡「えへ~♪」フリフリ~
菫(……なんだあの娘、可愛すぎる…)ゴクリ
久「……」チラッ
菫「……」ゴクリ
久「……ふふっ」ニヤリ
久「なになに菫、あの娘が好み? 可愛いものねー!」ダキッ
菫「!……いや、別に、たしかに可愛いが、そんな…」
久「もう、強がっちゃってこの娘は~」
久「でも、今日私と来て良かったでしょ?」
菫「…………くっ///」カァア
久「じゃあ、そちらから自己紹介お願いしまーす」
「は~~い」
「え~っと~、私達みんな~、趣味繋がりの友達で~」
淡「淡です」ジィ
菫(胸の前で手を合わせて、ちょっとお淑やかな感じ……金髪だけど)
菫(淡ちゃん……かぁ)
菫(なんかこの娘とずっと視線合ってるんだが、これはいったい)
久「そっかー、みんな学生なのねー、やだぁ…オトナっぽーい♪」
菫「が(学)っ!?」ガタッ
怜「飲み過ぎたらアカンで~、お姉さんたち困ってまうからな~」
「「「はぁ~い」」」
菫(おいっ、竹井、お前なぁ!?)
久(何よぉ、さっきから落ち着きないわねぇ)
久(オトナの余裕よ、オトナの余裕♪)
菫(学生相手だなんて聞いてないぞ!!)
久(言ったじゃないのよー)
菫(いつだよ!!)
久(…………怜が『若い果実をつまみ食い』って)
菫(真に受けるわけないだろ!!)
久「……」クスッ
久(わかった、わかったっての……でももうちょっとだけ付き合ってよ)
久(今日は結構メンツいいから、怜はもうノリ気だもの。ぶち壊したら可哀想よ)
久(ね、お願い…?)
菫(…………む)
久(……その代わりと言っちゃなんだけど~)ニヤリ
久(これがお開きになったら、お詫びも兼ねて、私達で飲み直してもいいし)
久(奢るわよ?)
菫(…………わかった)
久(決まりね。ありがと、菫)
久(私、あなたのそういう優しいところ、大好きなのよね)ニヤッ
菫(……ここで言われても、まるで褒められているように思えないな)
久(あら残念、お詫びの前払いにキスしてあげよっか?)
久(だから機嫌~、な・お・し・て?)ギュムッ
菫(い、いらん!!)バッ
久(あらら……)クスクス
淡「…………むぅ」ジィ
怜「で、そこでイチャコラしながら仏頂面してる大和撫子が弘世さん」
菫「あっ、弘世菫です」
淡「ヒロセさん……、スミレ……」ブツブツ
久(あの娘……菫狙いかしら?)ジィ
久「ふーん…?」ニヤリ
久(焚きつけてやろ~っと♪)
久「やだも~菫ったら、お見合いじゃないんだから~」バシバシ!!
久「でも~、そこがいいトコ~♪」ギューッ
キャハハハ
久「ふふ…」チラッ
淡「!」
久「………」フフン
淡「~~っ!!」ムカッ
淡「スミレ~、まじめ~、おもしろーい♪」
淡「かわい~~!」
久(語彙が足りないのね~、可愛い♪)
菫(可愛いってなんだ……そんなこと言われたことなんて)
照『菫……可愛いね、とっても』
照『……好き…』
照『大好きよ…』
照『菫…』チュ…
菫「……くっ」ブンブン
菫「……はぁ」
菫(高校時代の恋愛を未だに引き摺って、)
菫(淡ちゃん…………学生でさえなければ…)ハァ
淡「ちょっとスミレ、全然元気な~い!」
淡「ほら飲んで~?」
菫「……君はあまり飲みすぎないようにな」
淡「えー! なにそれー!」
菫(淡ちゃん達学生グループは、全員でお手洗いに行ってしまった)ポー
菫(残ったのは、私たち社会人チーム)ポー
久「ちょっと大丈夫? 酔いすぎよ、もう…」アセアセ
怜「今日はみんな可愛いし、妥協の必要もなしやんなー」
怜「とりあえず、淡ちゃんは菫指名やろ」
菫「え?」ポー
久「ねー、あそこまで露骨な子も珍しいわよね?」
怜「どう見ても初めから狙われてとったやん」
怜「淡ちゃん、ほとんど菫にしか話し掛けてへんかったし」
怜「それにしても……」チラッ
菫「…ん…」グデー
怜「そんなに飲まされて、情けな…」ヤレヤレ
久「いいじゃない別に。楽しければ。ねー、菫~?」ムギュー
菫「…ん…んんっ…」ハァハァ
久「あ、暑いの…? ごめんね、もうちょっとで淡ちゃんに、服脱げる場所に連れて行って貰えるからね?」ナデナデ
菫「ん……」
久「うふ……よしよし…」ナデナデ
怜「ま、これだけ飲めば、そら潰れるわな」
久「ほろ酔い程度がちょうどいいんだけど。……菫はもう半分寝てるし」
菫「zzz…」
怜「なー。ここからが本番なんやけど」
久「ま、いっか」
久「私達は私達で、今夜は楽しみましょ♪」ジュルリ
繁華街。外。
菫「…ん…」ポー
ギュ
菫「……ん…?」ビクッ
淡「うえぇぇぇ……気持ちわる~い……」グデー
菫「えっ!?」
菫「だ、大丈夫か!?」
淡「んー……」ポケー…
淡「あはっ……スミレだぁ?」ポスッ
菫「……っ!!」
淡「酔っちゃったよぉー」ムギュー
菫「!」
淡「んふふ…///」ポー
菫「…………」
菫(ああ………なんだ、やばい。照以来こんな気持ち――)
菫(したい、凄くしたい)
菫(この娘と―――)
ホテル。
カシャ パシャ
淡「んふ……うふふ♪」
淡「はぁい、顔寄せてぇ~♪」
淡「はい、チー…………ちゅ」
チュッ
淡「はぁい、唇献上~、証拠OK~♪」
パシャ
菫「zzz」
淡「にへへ……寝顔キレ~」ニマニマ
淡「スミレ、ちょー美人じゃん?」ギュー
淡「…………」ジィ
菫「zzz」
淡「まさか、部屋入ってすぐ寝ちゃうなんて……」ボソッ
淡「ウーロン茶飲み過ぎて……お腹いっぱい…」
淡「ん……まぁいいやぁ~」
淡「私、も……眠……」
淡「…zzz」
チュンチュン
「―――て、―――ってば」
ゆさゆさ
菫「んっ……」
「スミレ、スミレ、起きて起きてッ!」
菫(……あれ?)
菫「……んぅ?」
淡「なに『んぅ』って?」
淡「寝ぼけたー、かわい~♪」キャハッ
菫「…………」
菫「………」
菫「―――っ!?!?」ガバッ
淡「わぁ~お、俊敏~~♪」
淡「ほら、急いで急いで! もう出る時間だよー?」
菫(えっ、何!? 誰!?)
菫「ん……?」
菫(今日初めて目に留まった、ベッドの傍に設置された小さな箱)
箱『スキン(無料)はコンビニBOXに入ってお